ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Nail/Scraping Foetus Off The Wheel


 梅雨がやっと明けたと思ったら,いきなり8月になってしまいました。まぁ天気が良いのは良いことなので,いいんですけどね。本当,今年は梅雨が長くてずっと雨が降っていたものだから,湿気を吸った床のフローリング材が少し伸びてしまったようで,ときどきフカフカした感じになっているところもありますが,これから良い天気が続き,フローリング材の湿気が抜けていけば元通りになるのではないかと思っていますです。
さて,前回のブログをアップした後のフルカワの日常ですが,日曜日は降水確率が50%以上と,フルカワがパナモリで走るにはあまりにも危険な降水確率ですし,気象庁のサイトの降水短時間予報を見ても,どうやってもどこかで雨が降るということで,これはプレオで走ってエンジンを回しておくしかあるまいということで,午後から西方面海岸線コースを走り,海岸線コースを抜けた後は山の中をひた走らせてもらいましたです。山の中の入ると案の定,雨が降り始めましたが,プレオに乗っているので問題なしということで。で,2時間走ったところでコンビニで休憩をして,復路を走らせてもらいましたが,自宅に戻るにしたがって土砂降り状態で,これはパナモリで走りに行っていたらひどい目にあっていたなぁと思いながら淡々とプレオで走らせてもらいましたです。
 月曜日からは仕事で,バタバタしている間に金曜日になってしまいましたが,この週は帰りの通勤時間帯に土砂降りになることが多く,びしょ濡れになったスラックスやデイパックを乾かすために,自宅に着いてから除湿機が毎日のように稼働していましたです。正直,除湿機が稼働していると熱源になるので,室温が上がってしまうのですが,とはいえ,翌朝,ジトッとしたスラックスを履いて,ジトッとしたデイパックを背負って仕事に行くのも嫌なので,まぁ我慢するしかないよねということで。その甲斐もあって,翌朝はサラッとしたスラックスを履いて,デイパックを背負って仕事に行けたので問題なしということで。
 で,今日はいつものとおりゆっくり起きて,朝ごはんを食べてからワイシャツにアイロンをかけ,洗濯を済ませてから買い物に行き,昼ごはんを食べたら少し眠たくなったので,昼寝をしてからブログネタを打っていますです。今日の最高気温は33度ということなのですが,とりあえず扇風機を回していればそんなに暑さを感じない,というか昨年までは35度越えが当たり前だったので,それに比べれば35度以下であれば,まぁ扇風機だけでやっていけるんだなぁと思ってしまいましたです。明日の天気は予報では晴れ時々くもり所により昼過ぎから夕方雨で雷を伴い激しく降るということで,これは夕立パターンですか?と思いつつも,午後の降水確率は20%ですし,最高気温も33度なので,レーダー・ナウキャストや降水短時間予報を見ながら,パナモリで走りに行くかどうか決めたいと思いますが,正直,ここのところの雨ですっかり鉄分が抜けてしまっているので,ここはぜひパナモリで走りに行きたいなぁと思っていますです。

フルカワの日常ネタはこの程度にして,今回もScraping Foetus Off The Wheelということで,1985年にリリースした“Nail”を紹介したいと思います。前作の“Hole”で高い評価を受けた次作ということになるのですが,なぜかジャケットには日本語で“フィータス「釘」”(しかも,レコードの帯として印刷されている形で。)と書かれているという謎のデザインになっています。
 1曲目の“Theme from Pigdom Come (Instrumental)”という曲は,クラシカルな映画音楽のような感じで始まり,しかも非常に荘厳な感じで,前作のノイジーな感じはどこに行ってしまったんだよ~といった感じですが,いやいや,きっとどこかでぶち壊れるのでは?と思いながら聴いていたのですが,最後まで美しいままで終わってしまいましたです。
 2曲目の“The Throne of Agony”という曲は,Foetusのしゃがれ声のシャウトから始まり,ドタバタしたリズムマシンが打ち鳴らされる中,ギターとヴォイスだけで突っ走りながら,さて,どこで全開になるかね?と思っていると,結構,ダウナー系のロックな曲に仕上がっています。と思っていると,曲の後半からテンポアップし,キーボードがクラシカルなメロディーを鳴らしながら,徐々に壊れていくのかと思っていると,壊れることなく留まってしまうのは,余計なお世話ですが,少し残念かなぁと思ってしまいました。
 3曲目の“! (Instrumental)”という曲は,ノイズ系の一発芸的な曲で,曲というよりは一瞬のノイズで終わってしまいます。
 4曲目の“Pigswill”という曲は,Foetusの呻きのようなヴォイスから始まり,ノイジーリズムマシンの打ち込みに乗せて,Foetusがシャウトしまくるという曲で,合間合間にギターやキーボードが入るのですが,基本はドラムマシンとヴォイスのみなのですが,この割り切りがカッコいいというか,音数が少ないからこそメタルパーカッションの音が気持ちよく耳に刺さってくるという感じでしょうか。曲の中盤でいきなりクラシックっぽい曲になったかと思うと,その音にメタルパーカッションやフィードバックノイズ満載のギターを被せてくるという全く気持ち良いくらいやりたい放題の曲になっています。
 5曲目の“Descent into the Inferno”という曲は,フィンガースナップに乗って,Foetusが唄い出し,そこにスネアが乗っかり,ジャジーな感じで曲が進むのかと思いきや,とてもジャジーではなくズンドコしたリズムマシンのリズムが鳴らされる中,ジャジーなキーボードどジャジーなメロディーを唄うしゃがれ声のヴォーカルという,一体どういう音楽なのか形容しがたい曲なのですが,もうこうなるとFoetusの音楽としか言いようがないのかなぁと思ってみたり。曲の中盤からは音数が一気に増えて曲の終盤に向けて突っ走っていくという感じですが,曲自体は壊さずにヴォーカルが壊れていく感じで,曲は不思議とキレイな感じに仕上がっているんですよね。
 6曲目の“Enter the Exterminator”という曲は,ノイジーなギターが全てを包み込んで始まったと思ったら,ノイズがパーカッション代わりに使われる中,Foetusがひそひそ声で唄い出し,後はノイズがリズムを組み立てる中をひたすら唄うのか?と思っていると,曲の中盤から徐々にテンポアップし,ノイズがリズムが刻む中をキーボードがリフを弾きながら,ヴォーカルは少しだけパワーアップして唄い始め,ドラムマシンとノイズがリズムを組み立てる中をポップなメロディーをキーボードが弾き,ヴォーカルが唄うという,一体,どうしろというの?と思ってしまうくらい混沌とした曲に仕上がっています。
 7曲目の“Di-1-9026”という曲は,Foetusのつぶやきから始まったと思ったら,速いテンポでリズムマシンが鳴らされ,そこにヴォイスとサックスとギターが切り込むように鳴らされるという曲になっています。音はハードなのですが,使われている音はキレイだったりするので,一体,この音の組み合わせでどうしてこんなにハードな音になるのだろうと思ってしまいましたが,やはり,リズムマシンの打ち込みとFoetusのしゃがれたヴォイスに寄るところが大きいのかなぁと思ってしまいました。ところどころでメタルパーカッションが暴れまわっているのはご愛嬌ということで。
 8曲目の“The Overture from Pigdom Come (Instrumental)”という曲は,1曲目をレコードでとぎれとぎれに再生している感じで始まり,途中から普通に演奏され,ひたすら荘厳な曲に仕上がっています。というか,こういう曲が作れるのに,どうしてあんなにノイジーに突っ走れるのか分からないのですが,それが才能というものなんでしょうかね。
 9曲目の“Private War (Instrumental)”という曲は,いきなりノイズで始まり,ドアを開ける音やノイズのまま終わってしまう短い曲です。
 ラストナンバーの“Anything (Viva!)”という曲は,ノイズの鳴り響く中,アームダウンのギターの音に乗せてFoetusがしゃがれ声で唄い始めるのですが,アームダウンのギターの音も相まって思いっきりダウナーな感じに仕上がっています。途中で前の曲のノイズが思いっきり加わってきて,このまま壊れていくのかと思っていると,リズムマシンがズンドコしたリズムを刻み始め,曲の形になってきて,ギターも普通にコードが弾かれ,ここからテンポアップしていくのかな?と思って聴いていると,リズムマシンが徐々にテンポアップを始め,キーボードがリフを奏で,結構,メロディアスな展開になり,果たしてこのままメロディアスな展開で終わるのかと思いきや,やはり,強烈なFoetusのしゃがれ声が炸裂し,単なるきれいな曲では済まされない雰囲気を醸し出してくれつつ,最後は映画音楽のエンディング風に終わらせてくれています。
 しかし,前作は勢いだけで突っ走ったという感じですが,本作は曲のタイトルや雰囲気から,多分,“Pigdom come”という仮想の映画のサウンドトラックを作ってみたのではないかと思ったりしています。サウンドトラックなので,当然,コンセプチュアルな作りになるでしょうし,かと言って,それで音の幅が狭まっているわけではなく,むしろ,キレイな音にノイジーな音をどれだけ混ぜ込ませることができるのかを限界ギリギリまで攻めているように感じましたです。

 ところで,私が利用しているはてなブログにはアクセス解析の機能も付いているのですが,これを見ると結構面白いんですよね。基本的にGoogleからアクセスしている人が圧倒的に多いのですが,アクセス数のベスト3はGAUZE,非常階段,有頂天というパンク系のラインアップに,“レッド”が4位に“ネコじゃないモン!”が6位に入っているというカオスな状況になっていますし,2番目はYahoo!なのですが,ベスト3は非常階段,藤井一彦までは分かるにしても,3位になぜか“ヘッドフォンのAKG K 12PとスピーカーのDENON SC-A11XG”が入っていたり,3番目はリンクを貼ってくれているブログからなので省略して,4番目のbingでは,遠藤ミチロウ加川良頭脳警察,火の宮,原田知世谷山浩子頭脳警察という,ある程度,分からないではないかと思いつつ,やはり節操がない感じでしょうか。
 元々音楽ネタが多いですし,パンク,ニューウェイヴ系の音楽が好きですし,好きなパンク,ニューウェイヴ系はどこまで行っても決してメインストリームのど真ん中に来ることはない(マイナーな中でのメインストリームはあるかもしれませんが。)ので,そうすると,こういう感じでウダウダとネタにする人も絶対数としては多くないと思うので,似たような音楽が好きな人がなんとなくバンド名で検索して見に来てくれているのかなぁと思ってもみたり。
 しかし,そんな中でも“レッド”と“ネコじゃないモン!”が入っているのが凄いなぁと思っていますです。まぁ,“レッド”は山本直樹のファンだったり,共産趣味連合赤軍派の方(ちなみにフルカワは山本直樹のファン兼共産趣味連合赤軍派です。)が見に来てくれていると思うのですが,問題は“ネコじゃないモン!”ですかねぇ。作者の矢野健太郎はデビュー作であるこの漫画以外はそんなにパッとした感じではないですし,確かにヤングジャンプで連載はされていましたが,連載が終わってから既に30年以上が経過していて,電子書籍では買えるものの,実際の本は多分,入手困難ではないかと思う(というか,紙の最後の出版が2000年のミレニアムエディションが最後なので,それからしても20年以上ですね。)ので,いったいどういう人が検索して見に来てくれているのかよく分かりませんが,多分,あの時代に修一と尚子の関係に毎週ハラハラしながら,ヤングジャンプを読んでいた方が見に来てくれているのかなぁと思ったり。正直,この漫画のことを検索しても,電子書籍や中古本の販売ばかりで,正面切ってテーマにして語っている人って結構少ないと思っていますので,まぁ,多分,そういうことなんでしょう。