ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Groovism/THE GROOVERS


 8月になってしまっただよ〜!やっと単身赴任先の梅雨も明けただよ〜!と書きながら,今週は自宅に戻ってきていますです。窓の外は夏のカラッとした快晴の空,あ〜自転車に乗れる服があれば自転車に乗りたいところですが,金曜日の夜に帰って,日曜日の午後には戻らなければいけないので,そんな物は持って帰っていませんし,普段着でプレトレに乗ったとしても着替えがない(自宅にジーンズとかはありますが,洗濯して片付けて帰る時間がないんですよね。)ですし,ブログネタも書かないといけないし,というわけで,扇風機を回しながらブログネタを書いていますです。
 で,この間の日曜日ですが,台風は来つつありましたが,降水確率が20パーセントでしたので,これは走りに行くしかない!というわけでパナモリで久しぶりに走りに行かさせてもらいましたです。コースなんですが,同僚から「○○は山の中腹をなだらかなアップダウンの道が気持ち良く続いていますよ。」という耳寄りな情報を得ていましたので,これは一度走っておかないといけないだろうということで,そちらへ走りにいくことにしましたです。とはいえ,単身赴任先は山に囲まれているので,途中まではこれでもかっ!っていう感じの峠を越えないといけないのですが,もう峠を登るのは慣れたもんねぇということで,フロントをインナーに落としガシガシと峠を登らせてもらいましたです。で,道が分かれているところで登りのトンネルを抜けないといけないのですが,登りですからぼちぼちのスピードで流しながら,自動車にバシバシ抜かれながらトンネルを抜けると,同僚の言っていたとおり,山の中腹をなだらかにアップダウンする楽しい道でした。とはいえ,台風が接近中ということで,結構風が強かったのには閉口してしまいましたけどね。しかし,本当の辛さはこんなものではなかったんですけどね。確かに緩やかなアップダウンが続く道は普通であれば楽しく走れるはずなのですが,山の中の道ですので,舗装状態が正直よろしくない。特に舗装の継ぎ目がやたらと多いんですよね。舗装の継ぎ目が多いということは,せっかくの下り坂でもリム打ちパンクを避けるためにはサドルから腰を浮かしながら,少し減速して,できるだけタイヤに負担をかけないような走り方をしないといけないということで,結構,気を使ったので,楽しいというよりは少々精神的に疲れたかなぁという感じでしたでしょうか。同僚は自動車で走ったということでしたので,確かに自動車やオートバイなら,自動車等がショックを吸収してくれるので楽しく走れるだろうなぁと思いましたが,自転車の場合,ショックを吸収するのはほとんど乗っている人間がやらないといけないので,ちょっと感覚が違うかなぁと思ってしまいましたが,それでも自宅のある県の山の中では見られない,田んぼの間をずっと続く1本道をそれなりに堪能させてもらいましたです。
 で,往路はどこまで走ろうかなぁと考えていると(当然,山の中なのでコンビニなんてありませんし。),道の駅まで5キロの表示が。うんうん,それなら道の駅で休憩して,Uターンしようかねということで,道の駅まで走らせてもらいましたです。で,道の駅ですから,トイレとか水分補給はできるのですが,糖分補給するようなものは見当たらないのですが,過去の反省からカロリーメイト1袋を必ずジャージのポケットに入れるようにしていましたので,カロリーメイトで糖分補給をし,自動販売機でなつかしのスコールという乳酸菌系炭酸飲料を買って,水分&糖分を補給させていただきましたです。で,凄いなぁと思ったのがトイレで,トイレ自体に入るのに,トイレに入るドアを開け,更に網戸を開けてからでないと入れないようになっていましたです。確かに山の中ですから,網戸がないとトイレの中は虫だらけになってしまうので,網戸があるのは分かるのですが,なぜにドアもあるの?と思いましたが,よく考えてみれば,網戸がなければトイレの中が虫だらけになってしまうのであれば,ドアがなければトイレの灯りで網戸自体が虫だらけになってしまい,網戸を開けることができないのではないかと。それは十分あり得るよねぇと思いながらトイレを済ませ,夏の定番である塩分補給キャンディーを1粒口に放り込んでから,復路を走り始めましたです。道の駅に入るときには気付かなかったのですが,道の駅に入る道の先にはトンネルがあるのですが,そこからもう他県表示がされていましたです。そうかぁ,フルカワの住んでいる県までは遠いけれど,別の県まではこんなに近いんだぁと思いながら,復路をスタートさせましたです。で,復路の難関は往路では登りだったトンネルで,基本的にはトンネルは狭いので歩道があれば,歩道を徐行して走るのですが,さすが山の中のトンネル,歩道なんてものはなくて白線が引いてあるだけなんですよね。しかも,照明が非常に暗い。登りで速度も遅いときにはそんなに気にならなかったのですが,下りで速度が出ているので路面の状況が非常に気になるのですが,パナモリに最初から付いていたライトがあまり明るくないため,長いトンネルで照明が暗い上,スピードが出ていたので,かなり怖い思いをしましたです(しかも,自動車は遠慮なく横から抜いて行きますし。)。で,思ったのは,これはもう少し明るいライトを買わないとダメだと。というわけで,アスクレンのダブルアイを付けようということで,家に帰ってから早速アマゾンで発注を掛けさせてもらいましたです。アマゾン発送ではなかったので,今頃,単身赴任先のアパートに不在票が入っているのではないかと思いますので,なんとかしないといけないなぁと思っていますです。で,怖い思いをしながらトンネルを抜け,そこから先は当分ダウンヒルになるのですが,ダウンヒルも大分慣れたなぁというか,バックミラーで後ろに自動車が見えたらきっちり徐行して,自動車に抜いてもらってから思いっきり下っていう走り方がすっかり身についてしまいましたです。正直,自動車に無理に抜かれてこけたら危ないのは自分ですしね,大事なパナモリに傷も付けたくないですから,安全マージンをしっかり取って走りのが最善策でございますよということで。で,峠を下り終わると,かなり空が曇ってきたのですが,サイコンを見てみると85キロで表示されていましたので,あと5キロぐらい走って帰ればちょうど90キロだなぁということで,ついでに5キロ寄り道をしてから帰らせてもらいましたです。
 しかし,ここのところ土日が天気が悪くて単身赴任先のアパートで腐りまくっていましたので,やっぱり汗をかいても良い服で汗をバカバカ流しながら走ると気持ち良いねぇと本当に思ってしまいましたです。

 というわけで,今回,紹介するのは,私が大好きなバンド,THE GROOVERSの6年振りのアルバム“Groovism”です。前作の“Rote09”もあの当時の心象風景をところどころにちりばめた傑作でしたが,今回のアルバムもハッキリ言ってカッコ良いです。そのカッコ良さは,多分,アルバムを発表するに当たって,藤井一彦が出した次のコメントに現れているのではないかと思いますので,引用させてもらいますです。
 「ロックバンドはもう90年代のように余裕をカマしていられる状況ではないでしょう。我々も,決して派手に活動できているわけではありません。それでも,どうしても鳴らしたい音があり,それをどうしても記録したくて,アルバムを作りました。ただロックバンドであり続けたくて二十数年経ってしまったバンドにしか出せない音が,しかも最新の鋭角性を持って,理想的なプロポーションで詰まっています。ネットもスマホも無い時代に世の中で一番イカしていることだった「仲間とバンドをやること」は,今も一番イカしています。純度は保証します。ぜひ手に入れて,心ゆくまでキメてください。」
 ジャケットは,それなりに歳を経たメンバーがスタジオで楽器を弾いているちょっとセピアがかった写真になっていますが,スタジオで藤井一彦が,高橋ボブが,藤井ヤスチカがそれぞれに気持ち良く音を鳴らしたのであろうことが十二分に伝わった来るジャケットになっています。もう,前書きを書くのも勿体ないので,レビューへ進みたいと思います。
 1曲目の“無条件シンパシー”という曲は,藤井一彦のザックリとしたギターリフから始まり,藤井ヤスチカのタイトなドラムと高橋ボブのリズムをキープしながら唄っているベースがスッと入り込んでくると,ロックバンドって最高だなぁとそれだけで思えてしまいます。基本的にリフを弾きながら藤井一彦が唄っているのですが,唄もカッコ良いのですが,リフも,そしてソロもこれでもかっ!っていうくらい決めまくっています。サビの「なんてブルージー,なんてブルージー,なんて素晴らしい心意気」っていう歌詞はTHE GROOVERSへ送りたいですね。本当,こっちが無条件シンパシーでございますよ。
 2曲目の“EL DIABLO”という曲は,ハイスピードの藤井一彦のリフに煽られ,藤井ヤスチカのブレイクで一気に加速していく感じがロッケンロールだなぁと思ってしまいましたです。途中でテンポを落としつつも,またもや一気にテンポアップして激しいリフを弾きまくったりと,ロケンロールはまだまだイケるぜ!と藤井一彦の想いが演奏からビシビシ伝わってきます。「自由など求めるより,虹の彼方を目指すより,出かけるぜHONEYエル・ディアブロの滝を探しに。」なんて歌詞はグッときますが,ちなみに“EL DIABLO”とはスペイン語で悪魔っていう意味とのこと。
 3曲目の“PERFECT DAY”という曲は,ミドルテンポの解放感のあるコード感が気持ち良い曲です。多分,東日本大震災を踏まえての歌詞なんだろうなぁと思ってしまいますが,そんな気持ちをセンチメンタルに唄うのではなく,あくまでも前向きにこちらに投げかける藤井一彦のセンスに脱帽です。ラストに「悲しみが立ちはだかるなら,突破するのにうってつけの日。生まれ変わるのにうってつけの日。超えてゆくのにうってつけの日。」とたたみかけるように唄われるのですが,本当,救われる気になってしまうのは私だけでしょうか。
 4曲目の“シャクニサワル”という曲は,藤井一彦の裏打ちのギターカッティングに高橋ボブの踊るようなベースラインが絡みつく,ファンクとレゲエの中間的なノリが非常にカッコ良い曲です。敢えて3ピースの音をそのまま録音しているのだと思うのですが,そのため各楽器の音がよく聴き取れるので,特にギターソロの部分の高橋ボブのベースと藤井ヤスチカのドラムの絡みは最高にカッコ良いです。歌詞もシャープな歌詞で,サビの「あらゆる神に見放されたくらいで,塞ぎ込むのは癪にさわる。」なんていう歌詞もカッコ良すぎです。
 5曲目の“遠吠え彼方に”という曲は,ここらで来るかなぁと言うタイミングで,ちょっとスローな感じの8ビートの曲になっています。いきなりの歌詞が「まわり道,無駄足,向かい風,吹き荒れ。雲行きは,日替わり。行く末は,不確か。」なんですが,正直,藤井一彦と同年代のフルカワとしては,この歌詞は染み込みまくりですね。本当,20歳以降の20年以上,そういう生き方だったのではないかと思ったりもします。そして最後の「多くを語らぬそのわけを,おまえにだけ教えよう。おまえにはわかるだろう。」なんて歌詞も良いですねぇ。いいんです,多くを語らなくても,こうやっていかしたロケンロールを届けてくれれば,それだけでわかりますよっていう気持ちになってしまいますよね。
 6曲目の“それが唯一の”という曲は,いきなりチョーキングを多用した藤井一彦のギターリフに心を持っていかれてしまうと,そのバックでシンプルでタイトなリズムを高橋ボブと藤井ヤスチカが叩き出すと,あ〜THE GROOVERSのロケンロールよねぇと思ってしまいましたです。「風の歌など聴こえない街。似たような愛,乏しいイマジン。ありがちな理想,逆さの言葉。いつの間にやら消えたまほろば。」なんて歌詞は,最近の売れているとされる音楽を揶揄しているのかなぁと。「似たような愛」,「ありがちな理想」を垂れ流すイマジンの乏しい若手ミュージシャンとされている連中のことをさ。
 7曲目の“YES or NO”という曲は,藤井一彦のファンキーなカッティングで始まり,そこに藤井ヤスチカの気持ち良いドラムと高橋ボブの踊るようなベースラインが絡みつく,思いっきりハードファンクな曲になっています。歌が始まるとシンプルな8ビートになったりもしますが,叩きつけるような藤井一彦のヴォーカルだとシンプルな8ビートの方が似合うかなぁと思ってしまいましたです。ハードファンクな曲らしく,後半で女声コーラスが入っているのですが,これがまたカッコ良いです。THE GROOVERSの曲で女声コーラスが入った曲ってなかったように思いますが,ハードファンクな曲なので全く問題なしです。
 8曲目の“空白”という曲は,これまでTHE GROOVERS日本語2文字タイトル最強説がありました(フルカワが勝手に言っているだけですが・・・)が,今回の日本語2文字タイトル曲はどうだ?と思っていると,アコースティックギターのカッティングが気持ち良い,シンプルな8ビートの曲でした。これまでのようなハードな曲ではありませんが,弾き語りを踏まえた藤井一彦が到達した唄であれば,こういうのも良いかなぁと思ってしまいましたです。というか「遠いよゴールは。無いかもしれない。」とボソッと唄ってしまう藤井一彦の達観というか,強さというか,そんなことを感じてしまいましたです。
 9曲目の“ANOTHER VIRTUE BLUES”という曲は,ブルーズというよりもストレートでスピーディーなロケンロールになっています。「絶望的に深いブルーズが胸に響き,純然たる愛の歌が長い闇をくぐり抜ける。」なんていう歌詞をサラッと唄っているのですが,最近,古いブルーズを良く聴いているフルカワにとってはそうだよねぇと思ってしまいましたです。曲としてはブルーズというよりもたたみかけるようなロケンロールですし,最後もぶった切ったような終わり方をするのですが,「そんなことはどうでもいいんだよ」的なカッコ良さです。
 10曲目の“UNDER THE FOGGY MOON”という曲は,藤井一彦のソロにも入っていましたが,基本的なアレンジは替えずにバンドでやってみましたという感じなんですが,シンプルな8ビートを刻む,藤井ヤスチカのドラムが最高にカッコ良いです。メロディーラインというか字余りな歌詞が非常にフォーキーな曲なんですが,淡々と唄う藤井一彦と,その後ろで緩急使い分けながら音を鳴らすドラムとベースの音が,バンドで音を出すことの素晴らしさをこちらに伝えてくるような気がしますです。「この先にゴールドラッシュなどなく,ほんの小さな願いも,とても叶いそうにないことに,誰もが気付きはじめた。」とか,「くすぶった欲望は所在なげに翌日に持ち越される。留守がちな神はいったい何の権限で,俺たちをもてあそぶ。」なんていう歌詞というよりも詩(そういう意味では友部正人フォロワーだったですね。藤井一彦は。)と言いたくなるようなフレーズも素晴らしいのですが,「何ひとつ悔いの無い生き方などと,自称アウトサイダーが嘯く。後悔のひとつもしたことのない奴に,一体何がわかる。」っていう歌詞は私の胸にストンと入り込んで来ましたです。
 ラストナンバーの“最果て急行”という曲は,肩の力の抜けた感じのするロケンロールなんですが,藤井一彦,そしてTHE GROOVERSの明確な意志が感じられる曲になっています。「喰らってばっかり。貪ってばっかり。祈ってばっかり。ねだってばっかり。矛盾してばっかり。ゴリ押してばっかり。」の世間なら俺たちは「行方知らずのままでいいだろう」と。世間に迎合して表舞台に出るぐらいなら,メジャー的には行方知れずであったとしても,これからもTHE GROOVERSの音を鳴らしていくんだ!っていう風に私は受け止めさせてもらいましたです。
 これ以上,多くは語りませんが,私は,このアルバムを手に入れ,日々心ゆくまでキメまくっています。もし,ロケンロールにはまだ同時代性があり,今でも十分にとんがった音楽だと思っているのであれば,あなたもこのアルバムを手に入れ,心ゆくまでキメまくってみませんか?

 ところで,今週は自宅へ戻っている週なのですが,どうも嫁さんと下の子供は,明日は朝早くから大学のオープンキャンパスとやらへ行くとのことで,自宅には誰もいなくなってしまうということが判明しましたです。正直,自宅に戻るのも嫁さんへのアリバイ的な意味だったり(あんまり帰らないと,家をないがしろにしていると思われて(正直,単身赴任をした時点でないがしろにしていると思われているので,針のムシロ状態だったりしますが・・・),更に家庭内での立場がなくなってしまう。),仕事用のスラックスをクリーニングに出して,前回クリーニングに出したスラックスを持って帰るというのが主な目的なのですが,そもそも嫁さんがいないのであれば,自宅に滞在する意味は半減し,かつ今日の段階でクリーニング関係も終わっている。ということは,明日は早めに単身赴任先へ戻って,4時間ぐらいパナモリで走ることが可能なのではないかと。
 へへへ,そういうことであれば,明日も天気が良いようですし,早めに自宅を出発し,単身赴任先でパナモリに乗りましょうかねとよからぬ考えがフツフツと湧いてきているフルカワでございます。まぁ,明日の朝,起きてから考えれば良いかぁと思いながら,どうせ明日の予定なんてないも同然ですから,さっさと単身赴任先目指してレッツゴー!なんでしょうけどね。
 話は変わって,今年のツール・ド・フランスは単身赴任先にテレビがないこともあって,YoutubeのJスポーツチャンネルで3分程度のハイライトしか見られなかったのですが,なんと都合が良いというか,今日の午後1時から総集編がNHKのBSで放送されるということで,サクッとブルーレイで録画させてもらいましたです。あとはなんとか夜までにDVDにダビングできれば,今晩,酒を飲みながら今年のツールを楽しむことができるということで,何とか夜までに嫁さんの目をかいくぐってダビングできればなぁと思っていますです。単身赴任先のパソコンにCPRM対応のプレイヤーが入っていないので,自宅で見ざるを得ないのですが,取りあえず今晩楽しめれば良いかぁということで。