ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Give Me Convenience Or Give Me Death/Dead Kennedys


 というわけで,気がつけば9月に入ってしまいましたですよ。8月は雨が多かったので,何となく夏が短かったような気がしないでもないのですが,まぁ,そこそこ走ったので良いことにしましょうかね。で,この間の日曜日は降水確率の心配をするまでもなく,雨が降らない感じでしたので,プレトレで東方面海岸コースを走らさせてもらいましたです。土曜日にいろいろと整備したのでイイ感じで走れるだろうと思っていたところ,走り出して30分,信号待ちでなぜかリアブレーキを見ると,なんかアウターケーブルがおかしいなぁと思いつつ,リアブレーキのバナナに差し込んでみると,スコっと入って行くので,あぁそういうことだったのねと走り出そうとしたところ,アウターケーブルがバナナに入った関係でリアブレーキがユルユルになってしまい,これではいかんということで,トップチューブバッグの中に入れている携帯工具でワイヤー調整をして,これでOKということで走り出すこと30分,どうもリアのブレーキシューが少しリムに当たっているような音がするので,信号待ちになったところで確認してみたところ,やっぱりブレーキシューがリムに当たっていたので,仕方ないなぁと思いながらも,ここで調整しておかないと,無駄に体力とブレーキシューを消耗するだけなので,再度,トップチューブバッグから携帯工具を取り出し,片効き調整をして,イイ感じで調整できたので,再出発しましたです。しかし,多少のトラブルなら慌てることなくその場でどうとでも直せるようになった自分を褒めてやりたいと思いますです。その後は特にトラブルを生じさせることもなく,リアブレーキの調整をした分少し時間がかかりましたが,まぁいつもどおり往復80キロを走らさせてもらいましたです。しかし,本当,秋の気配というか,その前の週は1.5リットル水分を補給しなければ,正直体が辛かったのですが,この日は1リットル(要するに家から持って出たVAAMと休憩&補給のコンビニで飲んだ500ミリリットルの紙パックミルクティだけ。)で走れたので,やっぱり,秋がそこまで来ているのかなぁ・・・と思ってしまいましたです。窓の外は今日もちょっと荒れ気味の天気ですが,天気予報では雨が降ることはなさそうなので,明日も走りに行きたいなぁと思っていますです。

 さて,話は変わり,今回は夏の終わりに古のパンクシリーズとばかりに,前回のSex Pisitolsに続き,Dead Kennedysの“Give Me Convenience Or Give Me Death”というアルバムを紹介したいと思います。(Dead Kennedysは,アメリカのパンク・ハードコアバンドで,サンフランシスコで1978年に結成し,自身のレーベルであるオルタナティブ・テンタクルズから1979年に“California Uber Alles”をリリースし,その後,1986年にジェロ・ビアフラが脱退し,オリジナルメンバーとしての活動が終わり,その翌年の1987年に初期ベスト的な感じでこのアルバムが発売されました。個人的には,“Too Drunk To Fuck“と“Holiday In Cambodia”が入っているので,このアルバムを買ったのですが,このアルバムを聴く前に持っていたUS Hardcoreというイメージよりはいろいろなロケンロールを演りたいように自由に演っているという感じでしょうかねぇ。しかも私の手元にあるのは,オルタナティブ・テンタクルズから発売された輸入盤のレコードなんですが,ブックレットが入っていたり,最後の2曲がレコードの収録時間との関係で収まりきれなかったので,両面ソノシートで入っていたりと,自主レーベルらしい作りになっています。その辺はパンクだなぁと思ってしまいましたですが。
 1曲目の“Police Truck“という曲は,いかにもパンクという感じの性急なドラムとギターのカッティングで始まり,ビアフラの少しビブラートのかかったヴォーカルがたたみかけるように言葉を投げかけると,グイっとDead Kennedysの世界に引き込まれてしまいます。洋盤を聴くときにいつも,あぁ英語が分かったらなぁと思うのですが,本当,今回もそう思ってしまいましたです。
 2曲目の“Too Drunk To Fuck“という曲は,ギターのリフから始まり,やはりパンクらしい性急なドラムがなだれ込み,それに続くたたみかけるようなビアフラのヴォーカルがカッコヨイです。というか,この曲ではギターがカッティングではなくリフを弾きながら音を引っ張っていく感じで弾かれていて,メチャカッコヨイです。ベースもシンプルなベースラインですが,ところどころ印象的な音を入れたり,最後は嘔吐の音を入れたりと,最初から最後まで凝った作りになっています。
 3曲目の“California Uber Alles”という曲は,暴れまくるタムで始まり,そこにベースが入り,ギターも加わって,ミディアムテンポでグイグイ押してくる感じの曲ですが,ダビングをほとんどしていないシンプルな4ピースのバンドサウンドなんですが,シンプルだからこそ,鬼気迫る感じが逆にあるなぁと思ったりもしました。途中からテンポダウンして,吐き捨てるようにビアフラが唄うのですが,徐々に元のテンポに戻っていくところもメチャカッコイイです。
 4曲目の“The Man with the Dogs”という曲は,ギターがスライドさせる音から始まり,これまた小気味よいテンポでバンドの音が出される中,少しコミカルな感じで言葉を乱射するビアフラのヴォーカルが対照的で面白いです。というか,本当,歌詞の意味がダイレクトに伝わればもっと感じることがあるのになぁと思ってしまいましたです。
 5曲目の“Insight”という曲は,パンクらしい速いビートでバンドとビアフラのヴォーカルがこっちに向かって突進してくるような曲になっています。めずらしくベースの音が前に出てくるミックスになっているので,この曲では結構,ギターのリフとユニゾンのベースラインを弾いているのですが,それが非常にカッコヨイベースラインになっていますです。というか,こういうベースラインって好きなんですよねぇ。
 6曲目の“Life Sentence”という曲は,イントロからギターの暴力的なカッティングが溜まらないなぁと思っていると,途中でブレイクしてドラムのタムの連打が入りまくったり,パンクなんだけど,ちょっと違うよねぇと思いつつも,ひたすら曲の最後に向かって突っ走っていくところはやっぱりパンクなのかしらと思いながら,そんあことはどうでもいいんだよ!とビアフラが言っているような気もしますので,カッコヨイ!の一言で良いということにしたいと思いますです。
 7曲目の“A Child And His Lawnmower”という曲は,ベースから始まり,ミディアムテンポの曲なのかと思いきや,いきなりベースがテンポアップして,紛う事なきパンクナンバーになってしまうのですが,曲も短くてあっという間に終わってしまうところは,パンクよねぇと思ってしまいましたえです。
 8曲目の“Holiday In Cambodia”という曲は,重ためのベースから始まり,ギターはディレイをかけたリフを弾き、ドラムがなだれ込んでくると,ハードパンクな音になり,そこへ怒りを含んだビアフラのヴォーカルが入ると,もう完璧よねぇという感じなんですが,決して一本調子の音ではなく,音がうねりまくっているところが凄いなぁと思ってしまいましたです。途中で途切れながらも「ポルポト」とシャウトしているところもカッコヨイんですが,やはりサビのところがカッコイイねぇと思ってしまいましたです。
 9曲目の“I Fought The Law”という曲は,いろいろなバンドがカバーしている1956年にソニー·カーティスが作った曲のカバーですが,歌詞は多分,捻りまくっているんだろうなぁと思うのですが,英語は分かりません。とはいえ,音は結構ポップな感じで,カバーだからと言ってメチャクチャにしないところは,オリジナルへの愛を感じてしまいましたです。
 10曲目の“Saturday Night Holocaust”という曲は,ゆっくりとしたベースラインから始まり,まるでS.Eの様なギターのカッティングにシンバルだけ鳴らすドラム,唸るように唄うヴォーカルと,非常に重たく始まるので,このまま重たいままで行くのかなぁと思っていると,ブレイクした後からビアフラの「Go!」というシャウトからバンドの音が加速し,これでもかっていう感じでパンクな音を聴かせてくれます。本当,このバンドって上手いよねぇと思ってしまう曲の構成になっていますです。
 11曲目の“Pull My Strings”という曲は,ライヴ音源で“California Uber Alles”が始まるのかと思いきや,途中で終わり,ビアフラが「Newwave Band!」ってつぶやいたかと思うと,ミディアムテンポの心地良いロケンロールを聴かせてくれます。途中でナックのマイシャローナのパロディーが入ったり,レゲエになったり,そこからストレートなロケンロールに戻ったりと,自由自在な音にもう「カッコエエじゃん・・・」とスピーカーの前でつぶやくしかありませんです。
 12曲目の“Short Songs”という曲は,「I Like Short Song」って繰り返すだけのシンプルな曲なんですけど,いや〜勢い一発でパンクだなぁと思ってしまいましたです。
 13曲目の“Straight A's”という曲は,これまたパンクな曲なんですけど,シンプルなドラムにギターとベースのユニゾンで突っ走ってくれるところはカッコヨイなぁと思ってしまいましたです。
 14曲目の“Kinky Sex Makes The World Go Round”という曲は,電話の音から始まり,プッシュフォンでどこかに電話をかける音とコール音がしたと思ったら,おどろおどろしい感じでベースが鳴らされ,フリーキーな感じで速いテンポでバンドの音が鳴らされる中,ビアフラは電話で語りかける感じでひたすらしゃべりまくっているのですが,いや〜本当,リアルタイムで唄っている内容が伝わればなぁ・・・と思ってしまいました。並のパンクバンドではこんな曲はできませんよね。凄いです。
 15曲目の“The Prey”という曲は,ガラスの割れる音や自動車で走り去るS.Eから始まり,重ためのギターの音で始まり,そのまま重ための感じでビアフラもつぶやくように唄い,ひょっとしたらテンポアップするのだろうかとも思ったりしましたが,テンポアップすることなく,そのまま重たい感じで最後までのたりのたりと終わりましたが,非常にホラー映画のような曲なんですけど,そこがまた他の曲とのアクセントになっているなぁと思ってしまいましたです。
 16曲目の“Buzzbomb from Pasadena”という曲は,わざと甲高い声で唄うビアフラとハイテンポで演奏を叩きつけるバンドの音とのコントラストがカッコヨイです。後ろの音はパンクなんですけど,ビアフラが甲高い声で唄うので,唄自体は早口でたたみかける感じはあるんですけど,コミカルなんですよ。途中で変わるのかと思いましたが,結局最後までそのまま突っ走ってくれましたが,真面目に不真面目な音を出すところがカッコヨイナァと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“Night Of The Living Rednecks”という曲は,ライヴ音源なんですが,ジャジーなベースラインで始まり,ドラムもジャジーなリズムを刻み,ビアフラはその音に乗せてひたすらアジテーションしているのですが,アジテーションしている内容がダイレクトに伝わればなぁと思ってしまいましたです。基本的にベースとドラムとヴォーカルだけなんですが,基本的にビアフラがアジテーションしているだけなので,ギターが弾かれていなくても全く問題なしという感じの音ですが,最後にこういう曲を持ってくるところが,並のパンクバンドではない感を醸し出しています。というか,この曲をラストナンバーに持ってくるか?というか演るか?パンクバンドが?という意表を突いた音ですが,そういうところがDead Kennedysなんでしょうねぇ。
 Dead Kennedysはビアフラを入れずに再結成したりしていますが,やはり,ビアフラのこの声があってこそDead Kennedysだと思いますので,私的にはこのアルバムだけで満足かなぁという感じです。

 ところで,年を取ったなぁと思うようなことが午前中にありましたです。というのも,掃除をしていると高校時代の同級生から電話がかかり,何があったのかと思いきや,別の同級生の父親が亡くなったということでした。久しぶりの電話だったこともあり,お互いに近況を話し合いながら,今日の午後6時から通夜ということなので,通夜に出席することにしたのですが,話の中でお互いの親もそろそろいい歳だよねという話になり,まぁ,自分達もそういう歳になったということだなぁと思ってしまいましたです。ここのところ自分の身内の葬式ばかりだったので,ペナペナの葬式用ネクタイやモンキースパナになっているネクタイピンでもまぁ身内だしいいかぁという感じでしたが,湯人の親ならそういう訳にもいきませんので,近所のイオンモールへ行き,葬儀用のネクタイと葬儀にしていってもをおかしくないようなシンプルなネクタイピンを買いましたです。こういう形とはいえ,久しぶりに会うのに,ふざけた奴だと思われるわけにはいきませんしね。正直,いい歳のオッサンですし,そこはそれ,きちんとしておかないとね,社会人としては。
 というわけで,そろそろ着替えて準備しないとなぁという時間になったので,まだまだグダグダ書きたい気持ちがないではないのですが,この辺りで。