ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

1986-1992/RUINS


 7月になったと思ったら台風が来るなんて,どんだけ天気が良くないの?と思いつつ,明日の天気だけが心配なフルカワでございます。この間の土日は,嫁さんが上の子供の所に行くということで,下の子供と二人きりだったのですが,嫁さんがいないフリーダムな土日を過ごさせてもらいましたです。しかも土曜日の夜は子供が塾の試験で遅いってことで,一人でご飯を食べて,さぁどうしようかなと思いつつ,新聞のテレビ欄を見てみると,ゴジラの特集があるということで録画しておくかなぁと思い,ブルーレイレコーダーを操作したところ,同じ時間帯に録画が入っているので駄目ですというメッセージが出たので,それなら風呂にサッサと入って,酒でも飲みながら久しぶりに大きな画面で見るかということで,久しぶりにパソコンのディスプレイではない,テレビの画面でゴジラを堪能しながら晩酌させてもらいましたです。で,日曜日は子供が学校に行くということだし,午前中の降水確率が10パーセントで午後から30パーセントになるということだったので,子供が寝過ごしてはいけないよねということで,朝6時に起き,子供を学校に送り出してから,さて,嫁さんが昼頃に帰るということだし,8時に家を出れば4時間は走れるよね,ということで,朝からイソイソとプレトレに乗って,西方面海岸線コースを走りに行きましたです。久しぶりに朝走ったのですが,やはり自動車も人も少ないので,往路は非常に快適に走れましたです。で,いつものコンビニで休憩&補給をしつつ,向かい風が結構吹いたので,昼までに帰れないかもしれないと思い,念のため嫁さんに「○○港にいます。今から折り返すので昼過ぎには帰る。」ということをメールで送って,復路を走り出したところ,嫁さんから「帰るのは夕方にします。ところでなんで○○港にいるの?」というメールが届いたので,なんでもなにもプレトレでいつものように走っているだけなんだけどなぁと思いつつ,嫁さんの帰りが遅いのなら,自分の好きにすればいいやというわけで,道路脇にプレトレを止め,『子供の関係で早起きしたし,午後から降水確率が上がるので,プレトレで走っている。」ことをメールしてから,再度走り出したところ,なんか段々と天気が怪しくなってきましたです。あと1時間だなぁというところで,ポツポツ雨が降り出し,まぁ路面が湿っている程度なら大丈夫さ!と思いつつ,雨が止むことはなく,路面はハッキリと濡れ,さすがにシビアコンディションのブレーキシューとはいえ,徐々にリムを黒く染めていきましたです。とはいえ,帰らないと仕方ないですし,雨があがるとも思えませんので,ペースを少し落として,家まで無事たどり着きましたです。リムを黒く染めたとはいえ,さすがシビアコンディション用のブレーキシューは最後までブレーキが効かない!ということはありませんでしたです。というわけで,プレトレがいろいろとドロドロになってしまいましたので,ブログを書く前にチェーンオイルを塗り直し,フクピカでキレイにさせていただきましたです。明日は朝は雨が降るみたいですが,午後からは降水確率が下がるようなので,懲りもせずプレトレで走りに行きたいなぁと思っていますが,さてどうなることでしょうかね。
 日曜日の話に戻るのですが,嫁さんも帰っていないですし,子供の学校で昼ご飯を食べるので,復路を走りながら無性にお好み焼きが食べたくなったので,昼ご飯は初志貫徹ということでスーパーへお好み焼きを買いに行き,どうせ夕方まで一人だから酒でも飲んで昼寝をしようということで,缶チューハイのドライのロング缶とつまみも少々買って,昼から酒を飲んで夕方まで昼寝をさせてもらいましたです。そういう意味では雨に降られたとはいえ,なかなか良い休日だったのではないかと思いますが,一人だったから昼から酒を飲んで昼寝もできたんだよなぁと留守にしてくれた嫁さんに感謝してしまいましたです。

 で,今回からは,私的には手を出すかどうするか非常に迷っていたのですが,とうとう禁断(私にとって)のRuinsに手を出してしまったので,紹介させていただきます。RUINSは一部で有名な天才(&変態)ドラマーである吉田達也が1985年に結成したベーシストと2人でやっているバンドというかユニットというか,まぁとにかくとんでもない音を出しているバンドです(ベーシストが脱退し,RUINS ALONEとして長いこと吉田達也1人でやってきましたが,最近はサックス奏者をメンバーに入れ,SAX RUINSとして活動しているようですね。)。このアルバムはタイトルどおり1986年の音源から1992年までの音源を網羅した正にベスト盤的な内容になっています。
 1曲目の“Outburn”という曲は,いきなりのハイテンション・ハイスピードの曲で,息をつかせないくらいにこれでもか!と叩き込んできます。というか2人でこの音なの?と思ってしまう驚愕の曲になっています。
 2曲目の“Epigonen”という曲は,吉田達也の「エピゴ〜ネン!」というシャウトが繰り返される中,重たいテンポでこれでもかと打ち鳴らされるドラムとベースに圧倒されていると,曲の中盤でテンポダウンし,吉田達也の磨崖仏語で唄われる訳の分からない歌詞もカッコヨシです。
 3曲目の“Body & Soul”という曲は,いきなり重すぎるビートで始まる曲で,同時代に女性アイドルグループの同じ曲目の曲がありましたが,それとは比べものにならない本当に行き着くとこまで行ってやれ!っていう感じがビンビン伝わってくる,正に“Body & Soul”な曲になっています。
 4曲目の“Sanctuary”という曲は,一定のメロディーラインを刻むベースに叩きまくりのドラム,そして「ラララララララ〜」だけで唄われる唄とハッキリ言って狂っているとしか思えないのですが,それが気持ち良く感じるかどうかが別れ目なんでしょうねぇ。もちろん私には気持ち良く感じましたけど。
 5曲目の“Cambodia”という曲は,音の分離が良くなった(どうも4曲目までは4トラックカセットレコーダーで録音していたらしい。)分だけ,曲のダイナミズムが上がったように感じますね。叩きまくりのドラムの音に埋もれがちだったベースのラインが良く聴こえるようになっています。
 6曲目の“Human Being”という曲は,アコギのカッティングから始まりロケンロールバンドのエンディングのような感じで始まったと思ったら,リズムを変えながらドラムとベースが絡み合いながら,ラストに向かって突っ走って行っているようでメチャカッコヨイです。
 7曲目の“Entropy”という曲は,最初から吉田達也の磨崖仏語がスパークしまくっている曲です。というか,このスピードで,かつ変拍子,しかもドラムを叩きながらだと無理というか,日本語では言葉が乗り切らないだろうなぁということで,磨崖仏語で正解ではないかと思います。っていうか,一緒に唄うバンドじゃないもんなぁ,このバンドは。聴いたまま感じるバンドだもんなぁ。
 8曲目の“Birth Control”という曲は,重ためのリズムを叩きまくりながら磨崖仏語で唄いまくる吉田達也ブイブイ言わせながらメロディーのようなそうでないようなラインを弾いているベースがカッコヨイです。しかもブレイクを挟みながら,ドンドン曲の感じを変えてくるところはスゲェなぁと思ってしまいましたです。
 9曲目の“Hallelujah”という曲は,歌詞としては「ハレルヤ」のみなんですけど,ここまでインダストリアルやノイズに近い感じだったのですが,この曲ではヴォイスパフォーマンスがメインで,ドラムとベースは少し控えめになってメロディーラインを重視していますが,ドラムとベース(この曲にはフィドルも入っていますけど)だけでこういうアプローチもできるんだと少し驚いてしまいましたです。
 10曲目の“Dadaism”という曲は,ディストーションをかけまくったベースのソロで始まり,そこにズンドコした吉田達也のドラムが入って来て,磨崖仏語でシャウトしながら,テンポやリズムを変幻自在に変化させながら,いったいどこで曲をまとめるんだろうかと思っていると,最後はなんとなくまとまるかなぁと思っていると,イントロと同じベースソロで終わる,フリージャズのような展開の曲です。
 11曲目の“Ripples”という曲は,なんだか少しコミカルな感じのメロディーと吉田達也の磨崖仏語がスパークしている曲で,途中からおおきなうねりの中をフィドルが気持ち良く鳴らされたりもしますが,基本は吉田達也のコミカルなメロディーラインの磨崖仏語で,少しニヤリとしてしまいましたです。
 12曲目の“Infect”という曲は,重たいリズムで磨崖仏語をデス声で唄っている曲なんですが,のたうち回るドラムにデス声のヴォーカルが非常にカッコヨシだなぁと思っていると,中盤では変拍子でブレイクしまくりで,まさかこんな展開になるとは思ってもみませんでしたが,それがまたカッコイイんですよねぇ。
 13曲目の“Bug”という曲は,久しぶりの叩きまくり弾きまくりのハイテンション・ハイスピードで始まり,非常に重ためのロケンロールなベースのリフが途中で入ったりしながら,途中で正にタイトルどおりバグが出たかのように同じフレーズを延々と繰り返し始めるのですが,正直気が狂いそうな感じになりそうになったところで,変拍子の別のフレーズになったと思ったら,またそれを繰り返しだすので,この2人はいったい何を考えながら演奏しているのだろうと思いながら聴いていると,最初のフレーズに戻り終わってしまうという,これまたフリージャズ的な展開の曲です。
 14曲目の“Plexus”という曲は,最初から変拍子の1フレーズで叩きまくり,弾きまくり,磨崖仏語でシャウトしまくる曲で,短い曲ですが,これが長いと気が狂いそうだよなぁと思ってしまいましたです。
 15曲目の“Bighead”という曲は,磨崖仏語で唄い叫び,バックは叩きまくりの弾きまくりの曲で,スピーカーの前でただ圧倒されていると,なんかシャッフル系のリズムになったりしながら,静かな展開にもなったりと,1曲の中で何度も曲の雰囲気を変えながら,ラストまで突っ走って行く曲です。
 16曲目の“Kibbutz”という曲は,吉田達也の壮大な感じの磨崖仏語の唄から始まり,段々と壊れていく感じが素晴らしいなぁと思ってしまいました。というかタイトルの“Kibbutz”は感じで書けば奇仏なんだろうなぁと曲を聴きながら思ってしまいました。
 17曲目の“Hail”という曲は,スネアの乾いた音がカッコヨイナァと思っていると,そこにベースとベースラインと同じメロディーラインでヴォーカルが入り,その右でどう聴いても「アホ,アヘ」としか聴こえないコーラスと,センターの低いヴォーカルより1オクターブ高いメロディーが左の方から聞こえ始めるヴォイスパフォーマンス的な構成で,ここらでちょっと箸休め的な曲になっています。
 18曲目の“Stonehenge”という曲は,叩きつけるような磨崖仏語のシャウトに正に叩きつけているドラムとベースという,ある意味ロケンロールなナンバーになっています。ただ当然ですけど,一本調子なことはなく,この曲も1曲の中でいろいろな顔を見せながらラストに向かっていきますが,本当,後半の叩きまくり,弾きまくりのところはスゲエなぁと思ってしまいましたです。
 19曲目の“Burning Stone”という曲は,ベースの速いリフから始まったと思ったら,ドラムもハイスピードでブレイクを入れながら突っ走っていく曲です。潔いくらいのスピード感がカッコヨシです。
 20曲目の“Zasca Coska”という曲は,ミディアムテンポでRUINSにしてはグルーヴ感を感じるベースラインでカッコヨイナァと思っていると,徐々にベースラインが壊れていき,自由自在にドラムもベースも鳴らされているのに,その上を淡々と磨崖仏語で唄っている吉田達也はスゲエなぁと思ってしまいましたです。そうこうしているうちに曲の中盤ではノイズになってしまい,いったいどこまで行くのですか?という感じになるのですが,また最初の構成に戻り,ホッとしながら終わっていく曲です。
 21曲目の“Gold Stone”という曲は,叩きまくりのドラムに弾きまくりのベース,そして磨崖仏語でシャウトしまくりの吉田達也に圧倒されていると,ベースが全くことなるメロディーラインを弾いたり,ドラムがテンポを切り替えると同時に,ベースラインを切り替えたりと,1曲の中でめまぐるしく曲の構成が変化していっているのに,なんでもないかのように演奏しているところが凄いなぁと思いました。
 22曲目の“Praha In Spring”という曲は,ドラムと音源(スティールドラム)を同期させたり,しながらも比較的ストレートなロケンロールになっています。もちろん,途中で曲調が変わったりはしますが,ポップな感じを保ちながらなので,そういう意味では新たな切り口を聴かせてもらったような気がしますなどと書いていると,途中からインプロビゼーションになり,ドラムもベースも自由自在に赴くままに弾いて叩いていますが,それもRUINSらしさかぁと思ってしまいました。
 ラストナンバーの“Grubandgo”という曲は,ベースのリフから始まり,そのままベースのリフに乗せて,ヴォーカルがメロディーを乗せて磨崖仏語で唄い,途中で曲の表情を変えながらも比較的ストレートな盛り上がりを聴かせながら最後まで突っ走っていく曲になっています。
 いろいろなジャンルの音が混ざっているとんでもない音なんですが,正直,聴くに堪えない人は無理なんじゃないかと思うような音ですので,聴く人を選ぶとは思いますが,私にとってはカッコヨイと思いましたです。要素的にはハードコアパンクと,ノイズと,インダストリアルとプログレをぐしゃっと一緒にしたような音と評されていますが,私的にはハードコアというかパンクの要素が強いような気がします。しかし,磨崖仏語の発明は偉大だなあと思いましたです。多分,この音は意味が分からない磨崖仏語だからこそ最後まで聴けるのだと思いますし,この曲で歌詞の意味を追ったりとか,歌詞に意味を持たせようとすると破綻してしまうのではないかと思います。逆に意味不明の言葉でヴォイスとして楽器的に声を扱っているので,海外でも人気があるのではないかと思ったりもします。

 今日の午前中もいつものように掃除と洗濯をしていたのですが,自分の部屋を掃除しているとき,ふと今年の夏の休暇中は大型ゴミ処理場へ持ち込めるゴミが駄目になったアイロン台しかないなぁ,それだけなら大型ゴミを捨てに行くのはやめようかなぁと思いつつ,思い出してみるとラックにドカンと鎮座しているカセットデッキとCDプレイヤーの調子があまりよくないですし,そもそも最近はパソコンで音楽を聴くことが多いので,カセットデッキもCDプレイヤーも使わないよなぁとふと思ってしまいました。そうすると基本的に使うのはレコードプレイヤーだけですので,アンプの上にレコードプレイヤーを置き,空いたスペースにCDケースを入れれば,CDの保管場所に当面は困らないのではないかい?というわけで,あっさりとカセットデッキとCDプレイヤーを今年の夏の廃棄処分対象にすることにしましたです。ついでに無線ヘッドフォン用のトランスミッターの場所も変えて,なんか非常に良い感じになりましたので,当面はこの部屋の感じでいこうかなぁと思っています。で,カセットデッキなんですけど,録音することはハッキリ言ってないので,あるとしてもカセット音源を再生してCD-Rに焼くぐらいなので,そうであればきちんとしたデッキを買わなくてもコンパクトなプレイヤーでいいやというわけで,アマゾンでUSB給電ができるカセットプレイヤーが売っていたので,それをカートにインし,そうするとピンプラグとステレオミニプラグのコードも必要だなというわけで,コードもカートにインさせていただきましたです。多分,カセットを繋げて聴くよりも,パソコンで音楽が聴けないときにMemoPadなんかを繋ぐことが多いだろうと思いますので2メートルケーブルにしてみましたが,なんか家でのMemoPadの音源としての活躍回数が増えそうな気がしていますです。