ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ビリーバーズ(全2巻)/山本直樹


 先週の土曜日はブログをアップした後,夜勤へと出かけたのですが,やはり土曜日の夜勤は体が休まらないなぁと実感してしまいましたです。やはり夜勤ですので,そんなに仮眠が取れるわけでもなく,かといって日曜日に帰ってもアイロンがけ等の残務家事をやっていると何となく寝そびれてしまい,翌日からは通常営業ですもんねぇ。というわけで今週は結構体がヨレヨレでございましたです。しかも,木曜日は少し帰りが遅くなったのですが,なんとか9時台の新幹線に乗れるか?と思いつつ新幹線ホームに滑り込んだのですが,無情にも9時30分の新幹線は出てしまい,10時の新幹線しかなくなってしまいました。ということは家に帰れば午後11時で何とか12時過ぎには寝たいなあと思っていたのですが,子供がテレテレと長風呂をしてくれたおかげで風呂に入れたのが12時過ぎで,結局寝たのは1時過ぎになってしまいましたです。というわけで昨日はかなり体がヨレヨレだったんのですが,なんとか1日乗り切らせてもらいましたです。
 話は変わって,前回のブログでブレーキワイヤーアジャスターをリアルあさひに取りに行こうというところまで書きましたが,えぇ,日曜日に夜勤明けでヨレヨレの体でリアルあさひに取りに行かせてもらいましたです。で,受け取って感心したのは,これまで付いていたパーツは,本体部分はアルミで調整用のナットが鉄だった(ので,どうしようもなく錆びてしまったのですが。)のですが,今回受け取ったパーツは,本体がアルミなのは変わらないのですが,調整用のナットが厚めのプラスチック製になっていましたです。なるほどこれなら錆びないしいいんでないかいと思いつつも,日曜日は天気も良くないですし,体もヨレヨレでしたので,今日,ブログをアップする前に交換させてもらいましたです。多分,ブレーキを解放してやれば作業はできると思いつつも,念のためプライヤーとアーレンキー,それからデュラグリスを持参して,交換作業に取りかかりましたです。調整用のナットが錆びていない方はサクッと交換が済んだのですが,問題は調整用のナットが錆びている方で,本体をデュアルコントロールレバーから取り外すところまではできたのですが,なんと調整用のナットが錆びて,本体に固着してしまっていましたです。これでは本体からワイヤーを外すことができないので,プライヤー1つで頑張ってみたのですがやはり無理でしたので,家に戻り工具箱を漁っているとラジオペンチが見つかったので,作業を再開し,ラジオペンチとプライヤーで本体と調整用のナットを挟んでエイヤと力を入れると,なんとか固着していたナットが無事回ったので,ブレーキワイヤーからブレーキワイヤーアジャスターを外すことができましたです。外してしまえば交換は簡単ですので,無事に左右ともブレーキワイヤーアジャスターを交換できましたです。で,調整用のナットが黒のプラスチックになった関係ですが,元々,デュアルコントロールレバーのワイヤーの根元が黒なので全く違和感なしでございます。というよりも,なんかこっちの方がイイ感じですねぇ,錆びも出ないでしょうし。というわけで,明日は天気が良ければ先週は走りに行かれなかったので,サビサビのパーツがなくなったプレトレで走りに行きたいなぁと思っていますです。というか,明日の天気予報の降水確率は20パーセントですし,先週は走れなかったので,お願いしますよという気持ちでございます。

 で,今回は復刊ドットコムから再発された,山本直樹の“ビリーバーズ”を紹介したいと思います。このマンガは1999年という正に世紀末にビックコミックスピリッツで連載され,山本直樹の90年代の最高傑作とされているマンガです。このマンガが発表されたときは丁度オウム真理教事件の時だったことから,新興宗教を取り上げていることからオウム真理教をテーマにしていると言われていましたが,今回初めて読んで思ったのは,「これはオウム真理教事件ではなく,連合赤軍事件がベースになっているなぁ。」ということでした。多分,このマンガを描いて連合赤軍事件(以下「連赤事件」という。)の面白さ(というか,人間の不可解さや壊れていく様)に興味を持った山本直樹が最終的には誰も描かないので,自分で“レッド”を描くことになったんだろうなぁと思いましたです。
 話は孤島で生活(というか修行)している,議長(男性),副議長(女性),オペレーター(男性)の3人を軸とした物語で,3人で足の裏を合わせているシーンから始まるのですが,これが何を意味するのかは後で出てくるのですが,とにかく3人で淡々と修行しているシーンが続くのですが,オペレーターが副議長に女性を感じ始め,議長が食中毒により高熱を出した後,どう見ても頭がおかしくなったとしか思えない言動や行動を取るようになったことから,この3人の関係が少しずつ破綻していくのですが,この少しずつ破綻していく様が,もう山本直樹!という感じの描写で素晴らしいです。
 そして3人で生活している島に5人の侵入者が入って来るのですが,議長と副議長の二人は5人のダメ人間を最終的処理と称して殺してしまうのですが,その後,副議長とオペレーターは心も体もお互いが欲していることに気づき,ここから更に3人の関係性が崩壊していくことになります。そして議長がダメ人間の侵入によって汚された自分達を清めるためにドラム缶の中に入って下から煙で燻してみるのですが,その結果,議長は足の裏をやけどしてしまい,議長は留守番し,副議長とオペレーターの2人で行動することが増え,結局二人は感情と欲情の赴くままに抱き合うのですが,結局議長に見つかってしまい,議長に浄化の名の下にフェラチオを強要されてしまうのですが,それを宗教的イニシエーションと取れなくもないのですが,個人的にはこのシーンは連赤事件の同胞への暴力シーン(特に傍観者であるオペレーターに対して議長と副議長の行為を応援させるところとか。)と重なってしまいましたです。そして副議長とオペレーターが抱き合っているところを議長が直接目撃し,そこからオペレーターの浄化プログラムが始まるのですが,このシーンはモロに連赤事件ですね。特に反省文を書かせ,それを否定し,浄化できていないと執拗に議長が述べるところは,まさに連赤事件の総括シーンですよね(というか,このシーンもそうですが,議長さんの表情はレッドの赤城(永田洋子)と被るところがあったりします。)。そして「浄化」を「共産主義化」に変えれば,ほらもう連赤事件ですよ。そして,副議長自らの手で議長を更迭し,プログラムにより死にそうになっていたオペレーターを助け出すと,2人きりになった副議長とオペレーターはセックスをしまくるのですが,この辺のエロさはさすが山本直樹と思ってしまいましたです。
 そして,物語は最終局面へと向かい,それまで話の中にしか出てこなかった第三本部長が新議長として島にやってくるものの,集団自決をする前に副議長(このとき,第三本部長は副議長ではなく本名を呼ぶのですが。)に一緒に逃げるよう迫るのですが,結局はオペレーターにより本当の新議長のことを暴かれ,他の会員が島に来るのを見つけて逃げ出してしまうのですが,結局やってきた先生(教祖)は,う〜ん見覚えがあるなぁと思ったら,レッドの北(森恒夫)ではありませんかぁ。こんなところにもレッドへの伏線があったのねぇと思っていると,第三本部長によって先生は射殺されてしまい,そうこうしていると警察の機動隊が島にやってきて鎮圧に乗り出すのですが、この辺のシーンはう〜ん学生運動という感じでしたね。その中で副議長も死んでしまい,オペレーターも逮捕されてしまうのですが,その次はいきなり川の上でボートを漕ぐ副議長とオペレーターのシーンとなり,んん?と思っていると,結局これは独房にいるオペレーターの夢だったということになるのですが,なんと議長が海外の国会会議場を占拠し,オペレーターを含む10数人の奪還を要求するのですが,オペレーターはこれを拒みむのですが,このシーンはモロに連赤事件後のクアラルンプール事件の坂口弘ではないかと思いつつ,議長の「キミは自由になれるんですよ。今すぐ『安住の地』に出発できるんですよ。このままそこにいれば,キミはおそらく裁判で・・・」という問いかけに対しオペレーターは「僕に今,必要なのは自由ではなく不自由であり,出発ではなくとどまることなのだと思います。」と答えるところはやはり少し感動してしまいましたねぇ。
 そして,またオペレーターの夢(副議長と二人で川でボートに乗っている夢)に戻り,副議長に「どこまで行くの?」と聴かれ,オペレーターが「向こう岸までさ。」と答えるところで終わるのですが,議長の問いかけに対するオペレーターの答えと合わせて読むことで,山本直樹の伝えようとするものが伝わって来るのではないかと思います。単に川の向こう岸と読めば「彼岸」ということになるのでしょうが,「必要なのは自由ではなく不自由であり,出発ではなくとどまること」ということは,オペレーターの向こう岸はこれまで自分が盲信していた宗教(思想)ではなく,それらを乗り越えた先ということではないかと思いましたです。
 正直,レッドのように原作(というか事実)に縛られることがないので,山本直樹お得意のエロシーンもてんこ盛りですし,コミックス2冊分というほどよいサイズなので読みやすいので,興味のある方はぜひネットで買えますので,読んでみてはいかがでしょうか。レッドは大好きなのですが,7巻まで出ていますが,まだまだ終わる気配はありませんしねぇ。まぁ,2月からは連載再開し,毎号掲載でペースアップしていくようですが,イブニング自体が第2,4火曜日の月2回発行なので,ペースが上げても,そんなに速くはならないでしょうしね。少なくとも浅間山荘まではまだまだという感じですが,私的には最後までお付き合いさせてもらうつもりで満々ですけどね。

 話は変わって,これまで愛用していたキーボードがとうとう壊れてしまい,これまで嫁さんの反対で封印していた一回り小さいキーボードで今回は打っているですが,まだ少し慣れていないせいか打ちにくい感じがないでもないのですが,ジョルナダの小さいキーボードやMOMO9の中華キーボード付きケースでも必要十分に打てるので,まあ慣れの問題だろうとは思っているので,新しいキーボードを買うのはもう少し様子見かなぁと思っていますです。正直,キーボードを買い替えるのであれば,現物を見て,キータッチを確認してからでないと買えないので,アマゾンではなく実店舗で探すことになるので,それも面倒だなぁというのも少しはあるんですけどね。とはいえ,あまり大きくないパソコン机で作業をしたり,酒を飲んだりしているので,キーボードが小さいと,机の上に出しっぱなしでも邪魔にならないので,パソコンを立ち上げるときにわざわざキーボードを奥の方から引っ張り出さなくても,ささっとログインパスワードが打てるので,それはそれで便利なんですけどね。
 キーボード繋がりで,MOMO9の中華キーボード付きケースですが,蓋を止める磁石がどうもケースの中の方で外れてしまったようで,どうしたもんかなぁと思っていたのですが,補強でテープを貼っていることもあり,ダメ元でケースのカバーを切って,蓋を固定する磁石を再度固定し直して,破れた部分をテープで貼り直してみて,気に入らなかったら買い替えればいいんでないかい?という訳で,昨日の夜,仕事から帰ってからケースの蓋のカバー部分をカッターで切り取り明けてみると,やはり磁石が剥げてあっちへいったりこっちへいったりしている状態でした。で,接着剤で磁石をきっちりと固定し,テープで破れた部分をふさいでみると,うんうん全然問題ないじゃありませんか的な感じになったので,このまま使わせてもらうことにしましたです。多少,ボロっちい感じのほうがインチキ臭くていいかぁなどと思ってしまったフルカワでございましたです。