ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

やぁ。/加川良


 週3日勤務の週がやっと終わって,ホッとしているフルカワでございますが,よく考えると12月は毎週出張でずっと週4日勤務だったことを思いだし,少し憂うつですが,まぁ週3日勤務に比べれば何とかなるさとあくまでも前向きの振りをした,既に投げやりな気持ちだったりもします。とはいえ,週末に天気が乗れるのを幸せに感じるのは,仕事でジタバタしているからこそではないかと思ったりもするんですけどね。というわけで,この間の日曜日は午前中に少し雨が降ったものの何とか12時前にはあがったので,午後1時30分から東方面海岸線コースへ走りに行かせてもらいましたです。とはいえ,この日は午後6時からマンションの管理組合の総会があるので,午後5時には家に戻り,洗濯をしないといけないので,3時間しか走れなかったんですけどね。風もそんなに強くなく,プレトレで楽しく往復60キロを走ったのですが,正直,60キロじゃあ物足りないなぁと思ってしまうようになってしまった自分に何というか,うん,もうすっかり自転車乗りだよねぇと思ってしまいましたです。しかし,今年は夏が長くて,秋が短いということもあり,気がつけばすっかり涼しいというよりも肌寒くなり,午後5時を過ぎればもう薄暗くなるので,春になるまで(というよりか,日が長くなるまで)は,60キロから70キロ程度で我慢するしかないんでしょうけどね。
 で,最初にも書きましたが,週3日勤務の最終週はさすがにハードでしたねぇ。月曜日に出張で溜まったメールの処理から始めたところ,本社から至急の報告指示が来て,結局溜まったメールも仕事もそっちのけで,報告ものを作成し,終電まで仕事をしたものの,溜まった仕事は捌けることはなく,翌日からは2日間の地区本部への出張へ。まぁ,地区本部へは家からプレトレで出勤できるので,久しぶりに平日にプレトレに乗れて少しは溜飲が下がったかなぁ。で,出張が終わって,出勤すれば,溜まったままの仕事と更に溜まったメール処理が・・・と思っていたら,午前中に打合せが入り,午後からは出張の報告に時間を割かれたものの,何とか溜まったメールと仕事を少しは捌かせることができたし,明日があるさ,明日がある♪ということで,終電にはならない程度に仕事を終わらさせてもらいましたです。で,昨日は思ったより仕事が捌けたので,少しは早めに帰れるかなぁと思ったのもつかの間,またもや飛び込みの至急案件が入ったため,家に帰ったら午後10時過ぎでしたとさ。まぁ,来週は久しぶりに出張がないので,何とか溜まった仕事を捌いていきましょうかね。

 と,仕事の愚痴を書きつつも,加川良は今回で終わりになるのですが,1973年にURCレコードから発売された3枚目にしてライヴアルバムの“やぁ。”を紹介したいと思いますです。ライヴアルバムなんですけど,1か所で行われたものではなく,渋谷ジャンジャン,名古屋勤労会館,豊田勤労会館,お茶の水日仏会館の4か所で行われたライヴからベストテイクのものをセレクトしたものになっています。そういう意味では,加川良中川イサトの2人だけなんですけど,非常にイイ感じのアルバムになっています。
 1曲目の“大晦日”という曲は,中川イサトのピアノと加川良のギターだけで,しっとりと唄われるのですが,ところどころ根無し草な感じが伝わってくる歌詞がいいですよねぇ。歌詞にダイレクトに大晦日らしい言葉が出るわけではないのですが,サビの「いつか,きっと船に乗って,僕の昨日を探し当てて。いつか,きっと,船に乗って,僕の昨日を住処とするさ。」というところに,今年が終わってしまう12月31日の夜に一人で酒を飲みながらぼんやりと考えてしまっているという感じがしますねぇ。
 2曲目の“夜汽車にのって”という曲は,シバのカバーなんですが,加川良のシンプルなフィンガーピッキングに,中川イサトのギターが絶妙なフレーズで絡みつくところも良いのですが,「呼んでるよ,呼んでるよ。夜汽車がさ。どこへ行くのかね。夜汽車にのって。」という,流浪の唄うたいだなぁと思わせるシバの歌詞が絶品です。
 3曲目の“フォーク・シンガー”という曲は,少しアップテンポなフィンガーピッキングの曲で,「俺をフォークシンガーなんて呼びやがった」アイツを探して,見つけて,ぶん殴ってやった後,アイツをフォークシンガーにしてやったってな内容なんですが,淡々と語るように唄う加川良のバックで,滑るようなソロを弾く中川イサトのギターは本当に唸らされてしまいましたです。
 4曲目の“百円札“という曲は,アメリカ民謡を堰守という人が訳詞した形になってしますが,訳詞というよりも作詞に近いのかなぁと思ってみたり。「お年玉袋の百円札。初めてもらった百円札。初めて手にした百円札。大金だと思った百円札。」という唄を聴きながら,かろうじて百円札を覚えているのですが,今の人からすれば意味が分からないんだろうなぁと思ってしまいましたです。個人的には五百円札がこのイメージかなぁと思ってみたりもしますが,その五百円札ももう知らない人の方が多いですもんねぇ。この曲では中川イサトはスライドギターを弾いているのですが,なんかわびしい感じとスライドギターの音がピッタリだなぁと思ってしまいました。
 5曲目の“枚方のあきちゃん”という曲は,言葉の使い方やメロディラインが友部正人っぽいところもあるかなぁと思いつつ,まぁ,同じ唄を聴いて影響を受けているのでしょうから,そういうこともあるかなぁと思ったりもしますが,「唄のうまい人に良い人なんていなかったもの。」という痛烈な皮肉が加川良らしいなぁと思ってしまいましたです。
 6曲目の“小指ちゃん”という曲はハナ肇クレイジーキャッツ (作詞作曲はヘンリー・ドレナン)のカバーなんですが,クレイジーキャッツのオリジナルを聴いたことがないので,ここまでフォーキーな曲なのか分からないのですが,少なくともここではクレイジーキャッツのカバーというよりも加川良の唄になっているところが素晴らしいなぁと思ったりもしました。
 7曲目の“もうすぐ春が”という曲は,いきなりの中川イサトのスライドギターがシビれるなぁという感じで,フォーキーというよりもアコースティックなロケンロールな感じがしてカッコヨシです。こういうロケンロールな資質が,後のハードロックな名盤のR・O・C・Kに繋がるのではないかと思ってしまいましたです。
 8曲目の“東京”という曲は,軽快なベースランニングが心地よい曲なんですが,東京に対する地方から出て来た人間の嫌みという感じがしないでもないです。「昼の日中の新宿辺り,歩行者天国,蟻地獄。押して押されて転げ落ち。ほら軍艦マーチが鳴っている。」とか,「東京の夜,ここにありますよと,目隠し男が東北弁で。東京タワーを拝みながら,皇居のお堀へ身投げした。」なんていう歌詞は本当,こういう攻撃的ではなく,サラっと辛辣な言葉を並べられるとさすが加川良としか言いようがないですね。
 9曲目の“精一杯”という曲は,昔,ラジオで聴いて凄い好きになった曲なんですけど,加川良(途中から入ってくるギターはどう聴いても中川イサトだと思うので。)が淡々とピアノを弾きながら「これだけ今日は頑張りましたと,日は暮れていきます。これだけ今日も歩きましたと,僕は僕でひとり言。ひとり言ばかり手のひらにのせて,あんたこれからどちらまで。そして私はあちらまで,あんたも僕も精一杯。抜けられません,この先は。戻れませんよ,ここからじゃ。もう何にも聴きたくありません,もう何にも言えません。上には上がありました。そして僕は僕でしかなかったし。下には下がありました。それで良かったとひとり言。夕焼け空は何色でしょうと,首をかしげて見つめるよりも。眺めていれば幸せでした,あんたも僕も精一杯。なぞなぞばかりのこの世なら,尋ねる人も答える人も。みんなとっても正直者でした,あんたも僕も精一杯。抜けられません,この先は。戻れませんよ,ここからじゃ。もう何にも聴きたくありません。もう何にも言えません。」と全部でたったこれだけの歌詞なんですが,私の心にズンズンと押し入ってきて,そのまま心をギュッと強く握りしめてくれます。あぁ「あんたも僕も精一杯。」という言葉がこんなにも染みるなんて,少し疲れているのかしら。
 ラストナンバーの“流行歌”という曲は,静かなフィンガーピッキングの曲なんですが,イントロのギターが唄っているなぁと思いながら聴いていると,ちっとも流行歌ではないのですが,「君は君のことが好きでありますように。僕は僕のことが好きでありますように。」というあくまでも自分を肯定するところから始めようよという静かなメッセージが伝わってくるような気がしました。特に時代が「自己批判」的な時代だったと思うので,自己肯定しようよと語りかける唄が多くの人に染み入ったのではないかと思います。だからこそ,そういう人達へ届いてほしいという加川良の気持ちがこのタイトルになったのではないかと思いますです。
 しかし,このアルバムって1973年発売なので,丁度40年前になるんですねぇ。発売から40年経っても色あせることなく,こうやって私の心をギュッと掴んでくれるのは素晴らしいなぁと思いつつ,実際に私が加川良を聴くことができたのは1980年のSMSレコードによるURCレコードの再発からなので,そもそも発売から7年後に加川良に出会ったことになるんですけど,それですら30年以上前ですもんねぇ。あぁ,歳を取ったなぁとシミジミ思ってしまいましたが,それでも良い曲は良いんだ!と大きな声で言いたい(読む人がほとんどいないブログですけどね。)フルカワでございました。

 冒頭ではなんか愚痴が多くなってしまいましたが,それでも良いことは少しあったりもするんですよね。人間ドッグ腫瘍マーカーの値が1つ少し高かったので再検査を命じられていたのですが,いろいろとバタバタして受けに行っていなかったのですが,地区本部の出張は初日が午後からだったので,検査を受けに行くことにしましたです。こういう関係の検査って高いんだろうなぁと思いつつ,検査を受け,値が高いのは煙草を吸っているからですと診断され,胸を撫で下ろした(肺がんで肺を一部切除することになったら,プレトレに乗れなくなっちゃうじゃないですか。)のですが,支払いも思ったよりも高くなくて2000円程度でしたので,非常に良かったですね。で,その日は地区本部で勤務している仲の良い人が飲みに行こうと誘ってくれ,午後6時から飲み始めたのですが,あんまり楽しくて,まだ午後8時だからいいかぁと思っていると,気がつけば店の人に看板ですから勘定をお願いしますと言われてしまいましたです。おぉ1件で6時間も居座って飲んでしまったぜと思いつつ,楽しかったからまぁいいかと。で,今日は夜は冷え込むのでそろそろ暖房器具を出しておこうかと,レンタル倉庫へ行っている間に郵便物が届いていたので,何だろうと思って開封してみると,近所のスーパーでビールを買ったレシートを送ったら抽選でプレゼントが当たるというキャンペーンをやっていたのですが,なんと2000円分のそのスーパーの商品券が当たってしまいましたです。よしよし,これで来週から2週間はこの商品券でお安くお買い物をさせていただきましょうかねというわけで,仕事は大変だったけど,プライベートでは良いこともあったので,まあバランスが取れていたのではないかと思うことにしましたです。欲を言えば,明日は天気が良くてプレトレで今年最後の北方面峠コース(寒くなりましたからね。)へ走りに行けたら文句はないんですけどね。