ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

教訓 /加川良


 三連休はなんとか月曜日が降水確率20パーセントまで下がった(夕方からは更に10パーセントに下がる予報でしたし。)ので,これはプレトレで走りに行くしかない!というわけで,残り少ない北方面峠コースへとイソイソと出発したのですが,段々と空模様がおかしくなり,峠に入るまでに短めの通り雨に遭ってしまい,どうしたもんかと思いつつ,通り雨が通り過ぎたので,ヨシヨシと思っていると,峠方面はかなりヤバイ感じで真っ黒な空になってしまいましたです。ええぃ行ってしまえ(相変わらずバカですな。)というわけで峠を登り始めて15分,今度は土砂降りのとおり雨が降り出しましたです。降水確率20パーセントって,通り雨に2回遭うってことなのかしら〜♪とヤケクソで口ずさみながら,雨がザバザバと流れる峠をそのまま登らせてもらいましたです。で,この日は午後1時20分スタートだったので,帰りの日の陰りを考えると,いつも休憩しているコンビニよりも手前で休憩するという選択肢もあったのですが,あまり早くUターンすると,雨が通り過ぎていない可能性が高いこと,山の中なので適当なところにコンビニがないので,多少薄暗くなっても気をつけて走れば大丈夫さということで,いつもどおりのコンビニまで走らせてもらいましたです。で,復路では路面に雨が残っていたものの,雨が上がりましたし,久しぶりに峠の下りコースで追い風(とはいえ,路面が濡れているので,カーブではきっちり減速しましたけどね。)だったので,非常に気持ち良く帰ることができました。しかし,まだ秋とはいえ,山の中ですので,びしょ濡れで走ったら久しぶりに手がかじかんでしまいましたです。で,水曜日は10月の三連休に仕事をしたので代休だったのですが,心配だった天気もなぜか良かったので,午前10時スタートで西方面海岸コース+20キロ峠コースを堪能させていただきましたです。100キロ超えも年内はこれで最後かなぁということでしたので,西方面海岸コースで,さらにその先の峠コースか海岸線コースかで少し考えたのですが,もう11月ですので,峠を走れるときに走っておこうということで,峠コースを選択しましたです。昼食(といってもいつも休憩するコンビニで弁当を買って食べるだけですけどね。)と休憩を1回取って,往復125キロ走りましたが,風もそんなになかったので,非常に楽しく走れました。やはり,今頃みんな仕事をしてるんだろうなぁと思いつつプレトレで走るのは,オフィスのみんなには悪いけど,正直少し幸せを感じてしまいましたですね。しかし,良いことばかりではなく,峠はやはり少しお腹が冷えたようで(まだドライメッシュ七分袖Tシャツ1枚で走っているので。),復路で少しお腹が痛くなってしまい,峠の下りなので,トイレが使えるような比較的大きな施設もなく(あるのはJAばかり・・・),こうなればコンビニ休憩まで頑張るかということで,嫌な汗をかきながら,無事に休憩するコンビニについて,さぁまずはトイレに入ってということでトイレの前に行ったところ,OH! MY GOD!トイレが使用中ではありませんか。しかし,この場を離れて次の人に使われても困るので,じっとトイレの前で待ち,なんとか無事に重要案件を済ますことができましたです。えぇ,後はスッキリした体調で復路をシコシコと走らさせてもらいましたです。なんとか11月でサイコンの走行距離が1万9700キロまで来たので,秋はいろいろと行事があったりもしますが,何とか年内2万キロオーバーを達成したいなぁと思っていますです。

 さて,今回は加川良の“教訓”を紹介したいと思いますです。なぜに今更加川良なのかという気がしないでもないのですが,実はこの間の日曜日は午前中にプレオを車検に出した後は,雨降りなのでやることがなくて,そうなるとレコードをCD-Rに焼くかぁ,以前,焼いたけど,あまり良い音で録れなかった加川良の“教訓”と“中津川フォークジャンボリーライヴ”を取り直そうというわけで,シコシコと作業をしていたのですが,その夜,アマゾンを見ていると,どうも“親愛なるQに捧ぐ”は売っているのですが,“やぁ。”は売っていないようなんですね。そうなんだ・・・と思っていると,どうもMP3音源では売っていることが判明し,ええいこの際だ2枚(と言って良いのかは疑問がありますが・・・)まとめてカートにインしてしまえということで買ったところ,アマゾンからのメールが届いたのですが,どうもキャンペーンにつき無料ということで4000円分得してしまいましたです。“親愛なるQに捧ぐ”からネタにしようかと思い,ネタの一覧表データを確認したところ,なんとそもそも“教訓”をネタにしていないことが判明したので,今回から3回連続で初期加川良ネタでいきたいと思いますです。
 というわけで“教訓”ですが,このアルバムは加川良のデビュー作としてURCレコードから1971年に発売されました。実は今回ネットで調べて初めて知ったのですが,最初のリリースではA面のラストが“働くな”という曲だったそうなのですが,どうも作詞を加川良名義で出したものの,実は作者が別にいたということで問題になり,差し替えになったそうです。あの頃は著作権に対する認識も甘かったでしょうし,とりあえず唄っていたものをそのままレコードにしてしまえみたいな感じもあったでしょうから仕方ないのかなぁというか,唄われなければそのまま埋もれていってしまうような詩もあったでしょうし,なかなか難しいところですよね。基本的にはアコースティックギターの音を中心に据えながら,はっぴぃえんどがヘヴィな演奏を聴かせたり(はっぴぃえんどもURCからレコードを出していましたしね。)と結構,音的にはバラエティに富んでいます。
 1曲目の“教訓1”という曲は,いきなり加川良が「命は1つ,人生は1回だから,命を捨てないようにね。」とアコースティックギターバンジョー,それからフィドルの演奏に合わせて唄い始めるのですが,やっぱり名曲ですよねぇ。70年代初頭ということで,ベトナム戦争の影か見え隠れする歌詞ですが,「お国」を「会社」にすり替えれば,あら不思議,今でも十分通用する唄じゃないですか。「そうよ私は女で結構。女の腐ったので構いませんよ。」と言い切ってしまうところは素晴らしいというか,私もこう生きたいものです。
 2曲目の“できることなら”という曲はバンドアレンジなんですが,低音があまりないので,非常にフォーキーな感じに仕上がっています。前向きに生きず,女々しく暮らしましょうというのが一貫したテーマなんですが,学生運動で疲れ果てた同世代に向けて唄っているのかなぁと思ってしまいましたが,ストレートにアジテーションする時代は終わったということなんでしょう。
 3曲目の“悲しい気持で”という曲は,存在自体がブルースシンガーと言われたシバが作詞作曲した唄なんですで,これも素晴らしいですねぇ,悲しいくらい貧乏で。「パンとラーメンで,パンとラーメンで,毎日パンとラーメンじゃあ,あぁまっぴらさ。」なんて歌詞は本当,貧しい時代をまだ知っている年代ですので,非常に胸に染みますね。でも最後に「だけどオイラにゃ足がある,オイラにゃ足がある,どこでも行かれる足がある,あぁまっぴらさ。」のところには少し希望を感じてしまいましたけどね。エンディングの情緒溢れるフィドルの音もタマリマセンです。
 4曲目の“夜明け”という曲は,アメリカ民謡に加川良が日本語詩をつけた唄で,短い唄なんですが「生まれるって辛いね,死ぬってことは寂しいね。だからその間に掴もう,ちっとばかしの愛するってのを。」っていう非常に当たり前のようで深い言葉を投げかけてくれています。
 5曲目の“戦争しましょう”という曲は,初期加川良の唄としては結構有名だと思うのですが,大日本帝国を救うために立ち上がった男が目的を達することなく敗戦となり,日本へ戻ってみたら,訳の分からない国になっていたことを憂いた男が国会議事堂前で抗議をしようとしたら自動車に轢かれて亡くなってしまったので,彼の代わりに立ち上がろうという逆説的な唄なんですが,ギター1本で淡々を唄われると,おかしさよりも凄みがあって,グイグイ唄のストーリーに引き込まれてしまいます。
 6曲目の“その朝”という曲は,アメリカ民謡に加川良が日本語詩をつけた唄ですが,テーマとしては母親の葬儀の唄なんですが,歌詞が非常にブルースしているので,多分,直訳にかなり近いのではないかと思いますが,それでもサビの「やがて俺たち一人ぼっちになるのかな。でもよ俺が死んだらまた母ちゃんに会えるよね。」という歌詞がアメリカの黒人が望郷としてのアフリカでもあり,日本でこの唄を聴いている自分自身の身内のことでもあり,人生が有限であることを十二分に分かっている年齢ですので,なんか染みますねぇ。
 7曲目の“求めます”という曲は,イントロの軽快なスライドギターの音が楽しい感じを感じさせ,加川良が「女というものは嘘つきで,しゃべりでバカだと誰かが言っていたよ。そんなことはありませんと僕は言う。僕は一人で反対しています。」という唄い始めるので,おぉ女性解放的な唄なのかと思いきや,自分とお付き合いしましょという,えぇ,いいんですよ,そういう軽さというかバカっぽさも加川良の魅力だと思いますです。
 8曲目の“妹に送る唄”という曲は,アメリカ民謡に加川良が日本語詩をつけた唄で,うって変わってしっとりとした曲なんですが,結婚する妹に兄からの言葉を連ねた曲なんですけど,歌詞に昭和の香りが非常にするところが個人的には思いっきりストライクです。「薄く化粧はするように,彼がお前を見直すさ。キレイなエプロンするように,彼がやさしく微笑むように。」なんて歌詞は田島陽子大先生が聴いたらふざけたことを言うんじゃないわよって言われそうですが,個人的にはなんかいいなぁと思ってしまいましたです。
 9曲目の“あきらめ節”という曲は,日本の誇る演歌師,添田唖蝉坊の歌詞に高田渡が曲をつけた唄で,唖蝉坊の歌詞は凄く好きなのでそれだけでOKです。アコースティックギターアコーディオンの音に乗って「長いものには巻かれてしまえ。泣く子と資本家にゃ勝たれない。貧乏は不運で病気は不幸。時世時節とあきらめる。」なんて歌詞は今でも変わることはないよねぇ。大正から平成に変わろうとも,ベーシックな部分は変わっていないなぁとシミジミと思ってしまいましたです。
 10曲目の“赤土の下で”という曲は,アコースティックギター1本で唄われているのは友人が亡くなった後の話なんですが,タイトルどおり,友人は赤土の下に埋められることになるのですが「何がどうあり,こんなにも葬式って奴はこんなに高い。俺たち貧乏人,おちおち死ぬことにもかかれない。」っていう歌詞は今も変わらないなぁと。正直,100万円コースですものねぇ,最低限の葬式をしようとすると。少し見栄を張れば,すぐに200万円コースですもんねぇ。本当,おちおち死ぬことにもかかれませんな,今も昔も。
 11曲目の“ゼニの効用力について“という曲は,バックの演奏ははっぴぃえんど,ということはイントロのヘヴィなギターは鈴木茂なんですが,サイケデリック!って感じで非常にカッコヨイ音になっています。そのバンドの音に加川良のネバっとした唄が全く負けていないというか,ロケンロールな感じに仕上がっています。基本的には「人として目指すのは,善ではなく銭なんだ。」ということが唄われているのですが,理想を高く掲げ,アジテーションしていた政治の時代が終わり,目の前の現実を確かに生きていくために必要なことをするという感じがしますねぇ。私も「金じゃ愛は買えないけれど,金で愛を長持ちさせることができる。」と思っていますので,この加川良の主張には素直に「そのとおりです。」と思ってしまいましたですというか,今聴いても,本当,色あせていませんです。
 ラストナンバーの“伝道”という曲は,アコースティックギター1本で始まり,段々と楽器を増やしながら短い歌詞を繰り返し繰り返し唄うのですが,それが非常にイイ感じになっています。「悲しいときにゃ悲しみなさい。気にすることじゃありません。あなたの大事な命に関わることもあるまいし。そうですそれが運命でしょう。気にすることじゃありません。生まれて死ぬまでつきまとうのは,悩みというものなのですよ。」なんて文字にするとなんてことない感じがしないでもないのですが,これを加川良が,そして後半からはみんなで合唱しだすと,うんうんそうだよね,死ななきゃなんとかなるもんだよという気持ちにさせていただきましたです。
 しかし,40年前の唄を聴いても,あまり古さを感じないのは,時代のバックボーンは感じるものの,時代そのものを唄っていないからだよなぁと思いました。ただ,今の若い人が聴いても,あまりピンとこないかもしれませんが,昭和を知っている世代であれば共感してもらえる唄が多いのではないかと思います。

 ところで,今週は悲しい話が2つあって,1つめはプレオを先週車検に出したのですが,ディーラーから電話があり,エアコンのコンプレッサーから異音が出ているが,今すぐ直す必要はないけれど,直すとしたら10万円ぐらいですとのことでした。ということは次の1年点検か車検で直さないといけないということだなぁと。でもよく考えると,距離は乗っていないとしても既に14年目なので,そういうところもガタが出ても仕方ないかなぁと。まぁエアコンのコンプレッサーなので,冬の間は使う事はないので,当面は大丈夫だろうと。2つめは,これは本当に被害が大きいのですが,カード会社から木曜日の昼休みに電話があり,「昨日,○○で○○円の買い物を。それからアメリカの○○というサイトで買い物をした後,取り消したりしていますか。」というなんのことですか?的な内容でした。挙げ句の果てに「今日の午前中,○○で○○円の買い物をしましたか。」って,仕事中ですよ,買い物なんかできるわけないじゃないですか,ということで,はい,私のクレジットカードが不正使用されていることが判明しましたです。カード会社は今からカードの使用を止め,この3件については不正使用ということで請求しないということになりましたが,現在のカードは使用停止にし,新しいカードを送付するということでした。ということは,カードで支払いをしているところは全てカードの登録変更をしないといけないということですね。多分,どこかのサイトの顧客情報がハッキングされたんだろうなぁと思いますが,今のところどこからも謝罪メールが届いていないので,原因は不明(カード会社はスキミングかもと言っていましたが,これも正直,不明。)なんですけど,ネット以外でカードを使うことが定期券の購入以外ほとんどないので,多分,ハッキングなんだろうなぁと思いますです。とにかく,今は新しいカードが届き次第,支払が怠ることがないように速やかに変更登録しないとなぁと思っています。正直,面倒なんですが,仕方ないですね。しかし,いったい誰なんだよ,こんなことをする奴はと思いつつ,犯人は多分,捕まらないんだろうなぁと思っていますです。