ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

人間なんて/よしだたくろう


 この間の三連休は本当,天気が良かった上,真ん中の日曜日は嫁さんが朝から好きにしてもよしということだったので,9月も下旬だし100キロオーバーでも大丈夫だろうというわけで,午前10時スタートで6時間120キロ走らせてもらうことにしましたです。コースは東方面海岸線コースで,前回は島の方へ流れたので,今回はそのまま海岸線コースを走ることにしました。もう9月も下旬だし,大分涼しくなったしと思っていたのですが,甘かった。天気が良すぎて結構,体の水分が出て行ってしまいましたです。というか,午前中の段階でグローブが塩を吹いているじゃあありませんか。とは言え,いつもは休憩&栄養補給で折り返すコンビニで弁当をお茶を飲み(ペットボトルを飲みきってしまいましたですね。),また1時間走って,片道60キロで折り返したのですが,なんかお腹の調子が良くない。前日,嫁さんと出かけたとき,近所の気になっていた中華料理屋で四川風麻婆丼を食べたのがいけなかったのかなぁと思いつつ,復路の途中にある町営施設のトイレに入ったのですが,節電で空調が効いていないので,トイレが暑くて汗がダラダラ出るのに,四川風麻婆丼の辛みがお尻にダメージを与えてくれたおかげで,当分,トイレの主になってしまいましたです。とはいえ,スッキリとした体で残り,50キロが走れるのは良いことですし,そもそも時間に余裕のある設定(1時間余分に使っても午後5時帰宅予定)だったので,焦ることなく,復路を淡々と走らせてもらいましたです。で,復路を1時間走ったところで,トイレはもう行ったのでいいんですけど,栄養補給のためにコンビニに立ち寄り,水分&栄養補給をして,残り40キロをイソイソと走るつもりだったのですが,さすがに残り20キロでヴァームがカラッポになってしまったので,ミネラルウォーターを買って補給しないと家まで持たないので,自動販売機でミネラルウォーターを買って若干水分補給をし,最近流行のペコペコのボトルだったので,カラッポになったヴァームのボトルに移し替えて,ケージに取り付けさせてもらいましたです。暑くて結構,ヘロヘロにはなりましたが,久しぶりの100キロ超えだったので,走ったなぁという満足感で満たされましたです。で,サドルを換え,ハンドルとかをバーテープに換えたプレトレでの初の100キロ超えでしたけど,手も尻も普通に痛む程度だったので,もうこれで十分だというのがよく分かりましたです。涼しくなれば一気に涼しくなって,その後は寒くなってしまうので,プレトレで気持ち良く走れる時期はあと2か月程度かなぁと思うので,お願いですから日曜日は雨を降らさないでくださいよねという気持ちでございます。
 で,これまであさひのトップチューブバッグを自分で縫いながら使っていましたが,どうも限界(特にサイドのネットのポケット)になってきたので,アマゾンでRoswheelのトップチューブバッグを買いましたです。容量はあさひの奴よりも多い約1.6リットルで,お値段も1480円なので,カートにインさせていただきましたです。明日からプレトレで使ってみようと思っているのですが,まずは手に取ってみてのコメントを。サイズはあさひのバッグより一回り大きいので,緊急避難用チューブ,CO2ボンベ,タイヤレバー,作業用手袋を入れても余裕がありますね。実際に走るときには家の鍵とかを入れるので,丁度良いかもしれません。でアマゾンの製品紹介には書いていなかったのですが,レインカバーも入っていたのでちょっとうれしい誤算でした。取り付け方法は,あさひのバッグはヘッドチューブトップチューブの2か所にベルクロ固定するようになっていましたが,でRoswheelのバッグはトップチューブ側ベルクロが2本あり,しかもヘッドチューブ側の1本がトップチューブに固定するにしては長すぎるので,ダウンチューブを経由して固定するタイプのようです。塩分チャージキャンディを入れる目的で両サイドにネットのポケットが付いているものを買ったのですが,あさひのバッグに比べて少し浅いし,ゴムが少し弱い感じがする(その代わりダラダラに伸びないとは思いますが。)し,ネットも伸びないタイプなので,塩分チャージキャンディを入れると飛び出てしまうかもしれないなぁという感じですが,バッグにもう少し物を入れたらイイ感じになりそうです。それともう一つ驚いたのが,なぜかストラップが付いていて,ヘッドチューブ側に金具が付いているんですよね。これはいったい?と思ったのですが,自転車から外して持ち運ぶときショルダーバッグのようにして使うんだということに気づきまして,この辺もよく考えて作ってあるなぁと思いましたです。とはいえ,私自身はトップチューブバッグを取り外して持ち歩くことは想定していないんですけどね。しかし,容量に結構余裕があるので,財布を小銭入れ程度(どうせ1000円も使わないので,栄養補給用以外に1000円もあれば何とかなるでしょうし。)にして,煙草も2,3本とライターをチャック付きポリ袋に入れれば,今まで使っていたヒップバッグが要らなくなるんでないかいというわけで,明日はトップチューブバッグだけで走ってみようかなぁと思っていますです。

 前回は500回目だ!というわけで井上陽水の“氷の世界”を取り上げたのですが,501回目はそれなら吉田拓郎だよなぁというわけで,1971年11月に発売されたよしだたくろう名義でエレックレコードから発売された“人間なんて”を紹介したいと思いますです。このアルバムは今は亡きエレックレコードから発売され,エレックレコードがなくなってからはフォーライフレコードが再発するまでは聴くことができなかったアルバムですが,私自身は中古レコード屋で偶然エレック盤を見つけて,買わせていただきましたです。再発盤はどうなのか知りませんが,エレック盤は昔のレコードらしく2つ折りジャケットで内ジャケットには広島フォーク村村長をしていた方のコメントがあったり,歌詞カードには「よしだたくろうLP第3集」なんて表示があって時代を感じつつ,中は楽譜付きと非常に嬉しい中身になっていますです。アコースティックなA面(1曲目から7曲目),ホーンセクションとして元ジャックスで今は亡き木田高介率いる,木田高介とア・ルトル・モア・ヘックが参加しリズムアンドブルース色の強いB面(8曲目から12曲目)とサイドによってカラーが大きく異なるアルバムになっています・
 1曲目の“人間なんて”という曲は,中津川フォークジャンボリーでの絶叫とか,絶叫バージョンが有名なのですが,ここではギター1本でサラッと唄っているのですが,それがまたイイ感じに仕上がっています。また,ギター1本で唄っているのにフェイドインで始まり,フェイドアウトで終わるのですが,その雰囲気が正に「人間なんてラララーラララララー」という感じですよね。短い曲になっているので歌詞は全部唄われていないのですが,歌詞カードの方には全部載っているところも少しお得感があります。
 2曲目の“結婚しようよ”という曲は,私が四の五の言うこともない有名曲ですよねぇ。フォーク小僧だったときにはポップすぎるよなぁと思っていたのですが,今,こうやって聴くと,アコースティック楽器中心の音で非常にイイ感じです。そういう意味では歳を取るのも悪くはないかと。
 3曲目の“ある雨の日の情景”という曲は,広島フォーク村の伊庭啓子が作詞した曲なんですけど,ギター1本とコーラスだけのシンプルな曲なんですけど,よしだたくろうの作詞と異なり,タイトルどおり風景を切り取っているだけなんですけど,メロディーと相まって妙な寂しさを感じる曲になっています。
 4曲目の“わしらのフォーク村”という曲は,タイトルどおり内輪ウケの唄なんですけど,最後の「なるわきゃないじゃろが,わしらのフォーク村」と広島弁やくざ映画以外で全国的に発せられた快挙を喜びたいと思いますです。
 5曲目の“自殺の詩”という曲は,たくろうというよりも陽水っぽいコード展開とメロディーかなぁと思ってしまいましたです。陽水が唄ったら,きっと陽水の唄になるんでしょうけど,陽水のハイトーンな声よりもたくろうの少し低くてしゃがれた声で唄われる陽水っぽいメロディーも良いのではないかと思いましたです。
 6曲目の“花嫁になる君に”という曲は,岡本おさみ作詞なんですけど,大好きな曲です。小室等の12弦ギターのフィンガーピッキングとたくろうのギターのフィンガーピッキングの絡みがもの凄くキレイなんですが,それが岡本おさみのよく聴くと非常に切ない歌詞をサラっと聴かせてくれます。しかし,「とつぜん,とても確かになったのは,取り残されたのは僕だったということなんだ。」という最後のフレーズは,いつの世も取り残されるのは男だなぁとシミジミ思ってしまいましたです。
 7曲目の“たくろうチャン”という曲は,タイトルどおり少しふざけた感じがあるのですが,多分,当時のフォークのプリンスっていう言われ方を自分で揶揄した曲なんだろうと思いますです。たくろうのギターと遠藤憲司のブルースハープの絡みが今聴くとメチャカッコヨイ曲です。
 8曲目の“どうしてこんなに悲しいんだろう”という曲は,私的には名曲で,ピアノ1本で始まり,そこにたくろうのアコースティックギター(固めの音なのでギブソンだと思います。)のカッティングが絡み,ドラムが入ってバンドっぽい音になっても,基本,たくろうのギターがリズムの中心に座っているのもいいですし,歌詞がいいんですよね,この曲は。冒頭の「悲しいだろう,みんな同じさ。同じ夜をむかえてる。」とか,サビの「これが自由というものかしら。自由になると淋しいのかい。」とか「ときにはこんなに思うけど,明日になるといつものように心閉ざしている僕さ。」っていう歌詞は今聴いても最高ですよねぇ。
 9曲目の“笑えさとりし人ョ”という曲は,ホーンセクションがバリバリに吹きまくっているリズムアンドブルースな曲なんですけど,音が古いんですけど,それが故に60年代リズムアンドブルース色が強く感じられたりするのは面白いなぁと。歌詞もかなり攻撃的でカッコヨシです。
 10曲目の“やっと気づいて”という曲は,イントロの泣きのギターがたまらないなぁと思いつつ,マイナーメロディーのリズムアンドブルースでタメの効いたリズムがカッコヨイです。歌詞はたくろうにしては抽象的なんですが,曲の雰囲気には合っているのではないかと思いますです。
 11曲目の“川の流れの如く”という曲は,アップテンポのたたみかけるような曲なんですけど,「誰を信じるものでもなく,ただ自分のためにと心を動かされながらもこの道を歩いていました。」とか「何が悪いなどと云わず,自分を責めてみるでなし。水面に浮かぶ木の葉と共に流れて行きたいと思う。」とか「あの川の流れの如く,何かに身をゆだねて。さすらう木の葉の如く,あの川の流れの如く。」っていう歌詞には本当,昔も今も心が引かれてしまいますが,「河」ではなく「川」と書いてしまうのは,やはり広島出身だなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“ふるさと”という曲は,今だからいいなぁと思える曲ですね。フォーク小僧だったころは,「おやじを愛し,おフクロを愛し,兄貴を,姉貴を愛し。そして自分を愛して。」とか「日本に生まれ,日本で育ち,日本を愛している筈さ。そして自分を信じて。」なんて唄われても気恥ずかしいだけでしたけど,今なら素直にそう思えますよね。特に「青い海があり,緑の山があり,川が流れている筈さ。そして,そこに僕がいて。」なんて歌詞は地方都市在住のフルカワとしてはそうだよねぇと思ってしまいましたです。国から強制される一方的な愛国感ではなく,なんとなく日常で感じる身近な幸せから愛国感を形成していけばよいのになぁと思ってしまいましたです。
 よしだたくろうはこのアルバムを最後にエレックレコードからCBSソニーレコードに移籍し,これまた名作の“元気です。”を発表し,よしだたくろうから吉田拓郎へと変わっていくのですが,その辺の話は既に語り尽くされている感じもありますし,いろいろな本もありますので,そちらでどうぞということで。

 しかし,連休明けから出張があったり,出張があったので仕事が溜まりまくってしまったりと,今週はなかなかハードな週だったのですが,一番ハードだったのは木曜日で仕事で終電になってしまったのですが,終点についても電車のドアが開かないんですよ,目の前に降りるべきホームがあるのに。この時点で午前零時前なので,いったい何なんだよと思っていると車内アナウンスがあり,電車の中で窃盗事件があったので,鉄道警察隊が来て,10人くらいから話を聴かないといけないので,待てとのこと。10人から話を聴くとなると1時間は足止めかよ・・・と絶望的な気持ちになってしまったのですが,なんとか40分くらいで電車のドアが開いたので,足早に家に帰ったのですが,どうやったって家に着くのは午前1時過ぎなわけで,そうすると寝るのは午前2時過ぎだなぁ。起きるのはいつもどおりだから3時間程度しか寝れないなぁと思いつつ,朝,起きると当たり前のように体が重かったのですが,仕事も溜まっているのでとりあえず仕事へは行ったのですが,さすがに午後1番の時間帯は死んでしまうだろうなぁということで,少し休暇を取ってネカフェで仮眠したところ,なんとか7割程度は気力と体力が回復したので,少し残業して帰りましたが,しかし,重大犯罪ではないけれど,犯罪に巻き込まれることってあるんだなぁって思ってしまいましたが,正直,終電でこの仕打ちは勘弁してくださいって言いたいのですが,逆に終電で寝ている人とかがいるから,窃盗をつい(ついやってしまうようなことではないと思うが・・・)やってしまうんだろうなぁと少し複雑な気持ちになってしまいましたです。