ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ここは春の国/谷山浩子


 夏到来〜!と書いたのもつかの間,なんでバーテープに巻き替えた次の日の日曜日が雨なんだよ〜!午前中にワイシャツのアイロンがけも済ませ,後は雨が止むのを待つのみだったので,レーダーナウキャストで見てみると,西方面には雨雲はなく,これは午後から走りに行けるんではないかい?と思っていたのですが,北方面から雨雲がドンドン流れてくるので,ハッキリ言ってどうしようもない状況で,昼ご飯を食べた後,ベランダに向かってボーッと外を眺めていると,今日は無理だから家で大人しくしなさいと言われ,確かにこの雨ではもう無理だろうということで,録り溜めていたツール・ド・フランス2013のDVDを見ていたのですが,途中で眠たくなったので,昼寝をしていると,子供からは自転車で走りに行けないからといってふて寝をするのは大人げないとか言われてしまうし,本当,冴えない日曜日でございました。とはいえ,全くプレトレに乗らなかったわけではなく,この間の土曜日はプレトレがどんな感じになったのかという写真をアップするために,いつもの撮影会場(山の上の人気ない公園)へ行きましたし,今日もブログをアップする前にちょっと捜し物があったので,プレトレで店のハシゴをさせてもらったのですが,やはりガッツリ走りたいなぁというのが正直な気持ちでございます。しかし,8月に入ってしまったというのに,明日もなんか天気が悪そうな予報なんですよねぇ。できることなら予報に外れて欲しいのですが,さてどうなることやら。個人的には月曜日から土曜日までは雨でも良いので,日曜日だけは晴れてほしいんですけどね。これで明日が雨なら,間違いなく私の鉄分が不足してしまうのですが,仕事が変わったばかりなので,来週は休めそうにないので,鉄分不足のまま次の日曜日を待つしかないのは非常に辛うございます。

 さて,新譜ラッシュが一段落ついたので,久しぶりにアーリー谷山浩子に戻りたいと思いますです。今回は1980年11月に発売された“ここは春の国”を紹介したいと思いますです。前作,“夢半球”が谷山浩子の暗いアルバムの頂点だとすれば,このアルバムからは少しずつ明るさ(特に声の感じがくぐもった感じではなくなっているので,そのことも影響していると思いますです。)を取り戻し,1曲目から5曲目までは大島弓子の「昼の夢 夜の夢」という絵本を元に構成しているのですが,その後,メルヘン歌手(笑)と揶揄される谷山浩子が大きく開花した作品ではないかと思いますです。
 1曲目の“猫が行く”という曲は,ピアノとチューバの作るリズムが,猫がスタスタと歩いている感じを醸し出していて,猫好きとしてはタマリマセンです。「サヨナラとサヨナラと人がうつむく秋を,ふみつけてふみつけて足取りも軽やかに。」なんていう歌詞は本当,猫の気まぐれさを感じさせてくれる歌詞だなぁと思ってしまいましたです。もちろん谷山浩子の声も曲の可愛い感じに合わせて,それなりにポップな傾向の声になっていますです。
 2曲目の草の上“という曲は,ピアノの大きなリズムとゆったりしたドラムのリズムが広い草原で青空の下で寝転んでいる様な気持ちにさせてくれる曲です。最初の「あおむけにねころぶと,あおむけの風が吹く。あおむけの風吹けば,風の腕は透きとおる翼」という歌詞は素晴らしすぎるというか,曲のアレンジとこの歌詞で一気に曲の世界に吸い込まれてしまいましたです。
 3曲目の“エッグムーン”という曲は,卵の黄身がテーマという,まさしくその後の谷山浩子みんなの歌路線の出発地と言ってもおかしくない曲になっています。軽やかなピアノのアルペジオから始まり,小気味よく入ってくるドラム,そして谷山浩子が「ねえ,きみ,きみ,きみはタマゴのきみ」と唄い出すと,なんて言うのかなぁ,グッと曲の中に引き込まれてしまいましたです。で,そのままの雰囲気で一気に最後まで行ってしまうもんだから,あっという間に曲が終わってしまい,マーチアレンジした曲でスピーカーの右から左へと行進して行くというおまけ付きです。
 4曲目の“カーニバル”という曲は,3曲目とは打って変わって,少しダーク・・・ではないな,夜の闇を駆け抜けていく感じで,これまでのダークというかドロドロとした情念を感じさせないので,ダークな感じの曲なんですけど,そんなに重たくない感じになっています。まぁ,チビ猫をイメージしているのに,そんなに重くはできないですよねぇ。
 5曲目の“FU・SHI・GI”という曲は,谷山浩子の唄とエレピだけで静かに始まるのですが,曲の雰囲気と歌詞の世界観で,一気にグッと曲の世界に引き込まれてしまいましたです。「夕暮れにぽつり,たたずんでたら。誰かがつぶやいた,あたしの中で。」という歌詞はなんか分かるような気もしたりしますが,多分,遠い昔の記憶なんでしょう。楽器の音を極力廃し,谷山浩子の声だけで最後まで聴かせてくれているところもイイ感じだなぁと思っていると,女声コーラスが入り,谷山浩子が女声コーラスをバックにハミングで唄って終わるのですが,そこも非常に幻想的で好きなアレンジですね。
 6曲目の“スケッチブック”という曲は,打って変わって割と谷山浩子的には普通(とはいえ,谷山浩子以外の唄うたいでは多分普通ではない歌詞なんですけどね。)。スケッチブックを買って,自分の好きな物を描いて,好きな女の子に送りたいという,非常に少女マンガチックというか,現実にそんなことをしたら「あんたバカですか?」って言われそうな歌詞だったりするんですけどね。で,最後には谷山浩子得意の語りが入るのですが,前作のドロドロの語りとは打って変わって,明るく夢見る男の子役をこなしているところにも変化を感じましたです。
 7曲目の“そのとき”という曲は,谷山浩子流のメッセージソングだと私は思っているのですが,「原因が分からないけど違和感があり,我慢してそれを飲み込むことによって生じる結果」を日常の何気ない感情の動きで描きながら,それと異なる結末で1つのストーリーを閉じるというやり方は,谷山浩子ならではだなぁと思ってしまいましたです。
 8曲目の“ピエレット”という曲は,これまた谷山浩子流のメッセージソングで,どうしようもないときでも生きていきなさいということがテーマなんですけど,一昔前のガンバレソングとは異なり,淡々と谷山浩子が一人一人の心の中にいる何かがあなたを肯定するよという控えめなんですが,唄っていることは結構ひどかったりするんですけど,谷山浩子の声だから救われているのかもしれません。「世界中の人がきみを嫌いでも,たとえすべてがきみに背をむけても,ねえ,生きてごらん。もえるかすかないのち,ひろがれ,海のように。」なんて歌詞は,一人一人は確かに小さい人間ですが,それでも構わないよと言ってくれているようにで,静かに心を励まされますです。
 9曲目の“あやつり人形”という曲は,谷山浩子の得意なパターンのラブソングなんですが,どうしようもない片想いというのではなく,横恋慕・・・でもないな,二股かけられている女の娘が捨てられてしまう曲ですね。こういうシチュエーションの曲が多いような気がするのですが,救いようのないラブソングは谷山浩子の18番ですからいいんです。
 ラストナンバーの“ここは春の国”という曲はタイトルナンバーなんですけど,非常に不思議な曲になっています。ピアノの弾き語りだけで,谷山浩子が淡々と唄うのですが,「春の舟,砂浜沿い草がポツポツ。波は静かに音を立て白い小石に打ち寄せる。」という,なんとも幻想的な感じで始まり,「何もない,何もないんです。ここは,ここは春の国。静かな,静かな春の国。」とひとしきり唄った後,「あれはなんですか?あれはひねもすですよ。ひねもすってなんですか?知りませんか?知りませんねぇ・・・。」なんていう語りが入ったりと。だから何なの?と言われると非常に困るんですけど,私的には正に谷山浩子ワールドが炸裂していると思うんですけどね。感情が爆発しているのではないけれど,淡々とねぇ。エンディングのピアノにストリングスが重なる終わり方の美しさとか。うんうん,好きだなぁと思ってしまいましたです。
 このアルバムから80年代に入っていくのですが,なんとなく軽佻浮薄と言われた80年代ですが,軽佻浮薄とまではいかなくても,心なしか軽やかな感じになっているのは,やはり時代の息吹を感じて,それが曲に反映されているのかなぁなんて,時代背景を振り返りながら思ってみたりもするんですけどね。

 さて,この間の日曜日はプレトレで走れませんでしたが,それでも土曜日のうちにマイナーチェンジしたプレトレの写真を撮りましたので,アップさせていただきますです。


 全体的に横から見た感じですが,あまり変わってないような気がしないでもないですが・・・


 前から見た感じですけど,ハンドル周りが少しシャープになったような気がしないでもないです。


 後ろから見た感じは,以前のグリップがグレー系でしたので,大分雰囲気が変わったような気がしますです。


 ハンドルバー全景です。ミラーに自分が映り込んでいるのはご愛敬ということで。真っ黒という感じになりましたですね。


 ハンドルバーの右側です。エンドバーの先はバックミラーで,ハンドルバー側はバーテープ付属のテープで固定しています。


 ハンドルバーの左側です。エンドバーの先は自己融着テープで固定しています。ちなみに今日プレトレに乗ったとき,自己融着テープが夏の暑さでやられてしまっていたので,タイラップでの固定に切り替えてみました。自分的にはイイ感じなんですが,さてどうなるんでしょうかね。


 バックミラーの取り付け状況です。エンドバーだけだと付属のゴムを巻いてからバックミラーを固定するのですが,バーテープを巻いているとバーテープだけで十分固定できるので,少しスッキリ感じになったので個人的には満足していますです。