ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

彼岸の王国/LIZARD


 11月になり急に寒くなったので,年寄りには堪えるなぁ・・・今年は長袖Tシャツの出番は短いのかなぁと思っていたのですが,まぁ人間なんて環境に慣れるもので,すっかり最高気温15度とかの予報を見ると,あ〜今日は暖かいのねと思うようになってしまいましたです。おかげさまで,今も長袖Tシャツ1枚で近所のスーパーなんかに買い物に行ったりしていますです。本当,10月末に一気に気温が下がって,20度を切ったときには七分丈Tシャツ1枚でプレトレで走っていると寒いなぁと思ったものですが,この間の日曜日もまだ七分丈Tシャツに指切りグローブで走れたので,まぁ慣れよ慣れ!ということなんでしょうねぇ。でも,さすがにもう喉が渇くことがないので,2本残ったVAAMの消費期限が来年の4月1日までなので,適宜消費するか,3月中旬くらいになれば暖かくなると思うので,それまで保管しておくかのどちらかかなぁと思っていますです。
 で,話は変わり,この間の日曜日はVブレーキ調整をきっちりやらせてもらったので,がっつり走りに行きたかったのですが,夕方から住んでいるマンションの管理組合の総会があったので,それに出席しないといけないよなぁ,それなら早めに帰って洗濯もしないとねというわけで,3時間60キロで我慢することにしましたです。で,昼ご飯を食べて,後片付けをしているとき,昼にカセットコンロを使い(電化住宅に住んでいるので,土鍋を使うときはカセットコンロなんですよね。),カスボンベが空になったので,穴を開けて捨てておこうと思い,100均で買った缶のガス抜き器を探したのですが,なぜかどこにもないではありませんか。探すこと10分,これ以上,探すのに時間をかけていると,ただでさえ走る時間が少ないのに,さらに時間が少なくなってしまうというわけで,探すのはあきらめ,100均で購入することにし,東方面海岸コースを走らさせてもらいましたです。風もそんなに強くなかったこともあるのですが,やはり何となくペダルが重い(そりゃあVブレーキが干渉しているんだから重いですよね。)状態が解消され,サクっとペダルを回させてもらい,気持ちよく走らさせてもらいましたです。60キロとか言いながら,65キロ程度は走らせてもらいましたです。で,帰り道にある100均に立ち寄り,ヘルメットを被ったまま缶のガス抜き器を探していたら,店内の片隅にひっそりと置いてあったのを発見し,サクっと購入させていただきました。しかし,これまで使っていたものよりバージョンアップしており,これまで使っていたものは缶に穴を開ける針のロック解除がされているかどうかが分かりにくかったのですが,新しいものは一目でロック解除が分かるようになっていましたです。また,穴を開ける部分も,これまでは半円形のプラスチックのカバーの中心から針が出るようになっていたため,穴を開けるときに滑って失敗することがあったのですが,新しいものは吸盤上になっていて,その中心から針が出るようになっているので,しっかりと缶をホールドするので,カッチリ1回で穴を開けることができるようになっていましたです。えぇ,家に帰ってから,ガスボンベにブスブス穴を開けまくって,ガスをきちんと抜いて,処分させていただきましたですよ。で,またなくなると嫌なので,引っかける穴にタイラップを付けて,よく見えるところにかけておくようにしましたです。頻繁に使わないものですからね,見える化して紛失を防止しないとね。使わないといけないときに見つからないのは本当にイライラしますので。

 で,先々週からLIZARDのレビューを書いていますが,今回はLIZARD解散後の1985年にテレグラフレコードから発売された“彼岸の王国”を紹介したいと思います。しかし,これはレコードとして紹介して良いのか,正直疑問があるんですよね。というのも,ジャケットには「リザード年代記 彼岸の王国」と記載され,その下に「INCLOUDING DUCUMENT LP'LIVE IN LOMDON'79」と記載されており,要するにブックレットとして入っているリザード年代記がメインでそのおまけでレコードが入っているという形になっているんですよね。そこは,多分,古くからLIZARDと関わり(というか,LIZARDと関わりを持たなければ,音楽関係にどっぷりと浸かることはなかったと,ご自分でも書かれていますが。),最後まで見届けた地引雄一さんのこだわりなんだろうなぁと思います。だからこそ,自分のレーベルであるテレグラフレコードから発売したのでしょうし。
 というわけで,いつもはさっさと曲のレビューに入るのですが,今回は地引雄一さんに敬意を表して(したがって,普段,「さん」付けはあまりしないのですが,あえて「さん」を付けていますです。),リザード年代記から語っていくことにしたいと思います。リザード年代記は16ページ,13章と後書き,それからモモヨからの手紙という形の後書きからとなっています。
 “1 紅蜥蜴”は,東京ロッカーズ以前の話で,地引雄一さんとLIZARDとの出会いが書かれています。冒頭の『「2月4日午後2時,屋根裏ライブあり,すぐ来い!紅蜥蜴」マジックでなぐり書きした一枚の葉書が王国への招待状だった。』の書き出しから,時代を感じてしまいますよねぇ。今なら携帯電話とかメールなんでしょうけど,時は1978年,家庭用の電話だってない(電話加入権っていうのが高かったのですよ。)こともあれば,家にいなければもちろん連絡を取れないのだから,確実にかつ安価に連絡を取ろうと思えば,葉書になってしまうんですよね。しかも,屋根裏の昼の部だなんて,ずいぶん低い扱いだなぁと思ったりもしますが,東京ロッカーズ以前のメジャー系でないバンドの扱いなんてそんなもんだったんだろうなぁと思います。
 “2 東京ロッカーズの時代”は,紅蜥蜴からLIZARDへバンド名を改め,東京ロッカーズへ参画していくのですが,この中で「東京ロッカーズのムーブメントは決して共通の理念にもとにバンドが集まったわけではなかったが,何か新しいものをを作ろうというある種のいらだちにも似た意欲と,自分達の存在する場としての東京の街へのこだわりが彼らをひとつに方向づけていたといえる。」という一文が,当時の焦燥感というか,学生運動が沈静化した後の何も残っていない街で自己表現を模索している様を感じさせてくれます。
 “3 遭遇”は,LIZARDストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルとの出会いが書かれており,ストラングラーズのフロントアクト代金としてプロモーター側から10万円を請求されて断念した話(当時の10万円っていったら,えぇ,もう大した金額ですよね。)の後,京大西部講堂でのフロントアクトの話,それから,ジャン・ジャック・バーネルからプロデュースとロンドンレコーディングのオファーを受け,何とかしなくてはいけない状況になる話なんですが,サラっと書いてあるんですけど,本当,凄いことなんだよなぁと思ってしまいましたです。
 “4 浮上”は,東京ロッカーズのオムニバスレコードがCBSソニー(当時)から発売され,東京ロッカーズがメジャーに浮上しつつも,この段階で活動を停止し,地引雄一さんは「ロックビジネスとかかわるということだけで,意識の伝わり方が変質してしまう。この体験が後にインディペンデントレコードへとつながる。」と書いているのですが,ここにテレグラフレコードの原点があったんだなぁと。これから考えれば,後のインディーズなんて,メジャーに行くための布石みたいな感じでしたので,全く変質してしまったもんだなぁと思ってしまいましたです。
 “5 離陸前夜”は,ロンドンレコーディング前の準備が書かれているのですが,バンドが自主原盤を作成し,キングレコードディストリビューションするという契約を締結したということなんですが,自主原盤を作成するということは費用は全てバンド持ちなわけで,どうしてこう修羅の道を歩むのかなぁと思いつつ,今みたいにネット通販とかない時代なので,自分達でやるならばこういう方法か,それかレコード会社に委ねて,レコード会社の言いなりかの二択しかなかったのですから,仕方ないんでしょうね。
 “6 異郷”は,ロンドンでのレコーディング,そしてライヴのことが書かれていて,20日間の日程で,レコーディングを4日,その後,ミックスダウンを行いつつ,現地のライヴハウスでライヴを行う等,本当,充実していたんだろうなぁと思いますです。この中で印象に残っているのは,「なによりも大きな収穫は,ロックの本場であるイギリスに対していだいていた幻想と西洋文化に対するコンプレックスを現実の体験によって払いのけることができたことだとモモヨは語っている。」という一文でしょうか。日本語によるロックなどという言葉が言われ出して10年も経たないうちに,日本語のままでロンドンでライヴを行うというのは非常に勇気がいることだと思うのですが,それをやってのけたのは本当に素晴らしいと思います。
 “7 全面展開”は,帰国後のライヴについて書かれており,8月から翌年6月までの充実したライヴ展開がこれでもかと行われています。特に私が初めてLOZARDの画像を見たのは当時愛読していた新譜ジャーナルという雑誌だったのですが,それにOVER THE WAVEという日比谷野音でのライヴでベースのワカがパンストのようなものを被り,首には掃除機のホースを巻き,何とも言えないサイバーな出で立ちでベースを弾いている姿だったのですが,それがやたらと格好良くて,おぉ!と思ったのですが,その写真がこのページには収録されていてうれしくなってしまいましたです。
 “8 岐路”は,外形的には充実しているにもかかわらず,モモヨの内面は段々と崩壊していく様が短く書かれています。
 “9 運命”は,ツアー中の事故,ギターのカツの失踪,そしてキーボードのコウの脱退と,LIZARDという王国が崩壊していく中,セカンドアルバムのバビロンロッカーのレコーディングに入るまでが書かれています。ギターのカツの失踪については,ロンドンレコーディング費用の捻出のための借金返済が滞っていたことも原因の1つとして書かれており,理想と現実の間でバンドが翻弄されていたんだなぁと思ってしまいましたです。
 “10 魔界”は,モモヨがヘロインにどっぷりとつかっていた3か月のことが書かれているのですが,「真夏の暑い日に閉めきった暗い部屋の中で,死人の様な顔色をしてバロウズの本を読みふけるモモヨ,食べ物をうけつけずソルダムという果物と水だけで命をつなぎロキシーハウスの奥に倒れ込んでいるモモヨは,日常とのコミュニケーションを遮断した彼岸の世界−魔界の住人となってしまったかの様だった。」とあるのですが,正にジャンキーの生活でしかなく,最終的には生命の危機を感じてヘロインをやめて,音楽活動を再開するのですが,よくそんな生活で死ななかったものだなぁと思ってしまいましたです。
 “11 前線”は,ギターのカツの代わりに加入した元螺旋の北川哲夫が学生運動(果たして,この言葉が妥当かどうかは分からないですね。多分,時期的には学生運動なんて生ぬるいものではなくて,革マルとかのセクトに入っていたんだろうと思うのですが・・・)に参加していたこともあり,具体的な政治活動にかかわっていった様子が書かれています。政治運動に関わることでバンドが政治の道具にされてしまう危惧を感じつつ,「カウンターカルチャーと呼ばれた60年代後期に爆発した夢を新しいエネルギーを注入して今の時代に取り戻そうとした試み」として政治運動に関わっていくという矛盾を抱えつつも,バンドとして誠実に社会に対峙しようとしていたことがうかがえます。
 “12 捕囚”は,モモヨがヘロイン所持により逮捕され,保釈されるまでのことが書かれていますが,この辺は歴史的事実として書かれているようです。
 “13 解体”は,保釈後のモモヨの孤独とバンドの解散が書かれていて,非常に悲しい気持ちになってしまいましたです。「1か月強の留置生活を終えて帰ったモモヨを待っていたものは,数々の離反と裏切りだった。王国の王にして道化師であるモモヨの不在は,王国を根底から解体してしまった。事件そのものよりも,それによってひき起こされた人間関係の錯綜の中でモモヨは孤立し,深い絶望の闇の中へ沈み込んでいったのだった。」とあり,そして,『事実上,リザードはこの時点で命を終えたといってよい。」とあり,どれだけのことがあったのだろうかと思いましたが,多くが語られていないので,想像すらできません。ただ,ラストアルバムであるジムノペディアのことが触れられており,「リザード終焉の歌であり,自らへ捧げたレクイエムといえる。孤独の世界へと沈潜していったモモヨが,自己の精神の内奥に築きあげた内なる王国の歌だった。」とあるのですが,正しくそうだよなぁと思ってしまいましたです。そして,最後に「リザードは様々な方向へ光を放ちながら時代と闘ってきた。それは完結することのない神話だといえる。そして滅びの過程の中でこそ全ての意味が明らかとなる。少年時代が終わった。」と締めくくられているのですが,本当,やるせないというか,切ない気持ちになってしまいましたです。
 そして後書き的な“解題”で,「この年代記は,ロックバンドのサクセスストーリーである前半と,その崩壊の記録である後半に別れるが,むしろリザードが真にリザードであったのはその崩壊の過程の中においてであると考える。」と締めくくっているのですが,確かに1枚目のアルバムよりも,2枚目,そして更に3枚目のアルバムの方が深みと凄みを感じてしまうので,そうだったのかなぁと思ってしまいましたが,地方都市在住の私はリアルタイムで見ることができなかったので,なんとも言えないところではあるのですが。
 最後にモモヨからの“年代執筆者への手紙”が掲載されているのですが,ロケンロールバンドのコンポーザーでシンガーというイメージからはほど遠い文学的な内容の手紙で,少し驚いてしまいましたが,「70年代まで,人間は自然にすがって生きてきた。都市に傷つき大自然に抱かれていやされるってわけだ。だが,僕としては回復のチャンスを裏通りに発見したい。裏通りを吹き抜けるキラめく風と子供達の詩を覚えてるだろ。」という文章に,あぁ,この人は本当に東京という1つの都市で生きて,そしてそこで表現するために生きているんだなぁと思ってしまいました。そして,この言葉が1枚目のアルバムの1曲目に入っている“NEW KIDS IN THE CITY”に繋がっていくんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 というわけで,今度はレコードの方なんですが,1曲目から8曲目まではLondon Sideとなっており,1979年8月にロンドンのNashville Roomで行われたライヴが,9曲目から12曲目は1978年3月に福生のChicken Shackでのライブが,ラストナンバーは1978年に有楽町のHitachi Lo-D Plazaでの演奏が納められています。ラストナンバー以外はライヴハウスでのカセット録音なので音質的には今ひとつなんですが,そんなことは関係ないくらい熱い演奏をしています。
 ますは,London Sideの1曲目の“ロボットラブ”という曲は,観客の期待を込めた歓声にアンプチェック等の音が入りつつ,シンセのモジュレーションに乗って,モモヨが「Hello Boy!」と観客に声をかけ,ドラムの力強いビートが入ると,バンドの音が塊となって,ガンガンと打ち鳴らされ,モモヨのヴォーカルもライヴらしい荒っぽいシャウトをガシガシとキメています。う〜ん,ライヴならではだなぁと思ってしまいましたです。この曲はこのアルバムでしか聴いたことがないのですが,録音状態があまり良くないので,歌詞がよく聴き取れないんですけど,熱さは伝わってきますです。
 2曲目の“そのスウィッチに触れないで”という曲は,ワカのベースから始まり,グイグイとLIZARDのロケンロールに観客を引きずり込んでいるのが分かるような演奏になっています。多分,観客はポゴダンスをしているんじゃないのかなぁと思ってしまいましたです。
 3曲目の“プラスチックの夢”という曲は,これもノリノリのロケンロールナンバーで,言葉の壁なんて関係ない!とばかりに日本語のロケンロールをロンドンの観客に叩きつける(でも,歌詞が分かればもっと良いんでしょうけど。)かのような音が気持ちよいです。
 4曲目の“Real Good Time”という曲は,シンセのアルペジエーターのキラキラした音で始まり,そこにワカの硬質なベースが入り,バンドの音がドカンと入ってくるのですが,ワカのベースがやはりLIZARDの音のポイントなんだなぁとこの曲を聴いて思いましたです。本当,どこまでも硬質でグイグイとバンドの音を引っ張るワカのベースは本当にカッコヨシです。
 5曲目の“ガイアナ”という曲は,これまたシンセのアルペジエーターから始まり,ワカのベースが入ってくるというパターンなんですが,ノイジーかつエフェクティブなシンセ,ひたすら疾走するベース,叩きつけるドラム,ギター,そしてモモヨのヴォーカルと,LIZARD(そして東京)のロケンロールここにありというのを思いっきり感じさせてくれる曲になっていますです。多分,レコーディングされた曲よりも1.5倍くらいテンポアップしていると思いますので,疾走感を思い切り堪能できますです。
 6曲目の“ラブソング”という曲は,ワカのワイルドなベースで最初から心を持って行かれてしまうのですが,これまたレコーディングされた曲よりもテンポアップしていて,あっという間に曲が終わってしまうんですが,パンクな感じがあふれ出していてカッコヨシです。特にエンディングの徐々に壊れていく感じがカッコヨシです。
 7曲目の“ロッククリティクス”という曲は,シンセの音が高らかに鳴らされる中,ギターがガツンと入り,このまま割と大人しめに進むのかな?と思っていると,やはり,ドラムが入ると,ひたすら疾走していくロケンロールナンバーになっていて,観客の声援までは録音されていないのですが,多分,盛り上がりまくっているんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 8曲目の“アンコール - マシンガンキッド”という曲は,観客の声援から始まり,楽器のチューニングを経て,ドラムのこれでもくらえ!と言わんばかりのソロから始まり,そこにギターとベースがガツンと入り,これでもか!というテンポでロケンロールを激しく叩きつけてくれるのですが,フェイドアウトしてしまうのが,残念ですね。できれば最後まで聴きたかったですね。
 Tokyo Sideの1曲目,レコードでは9曲目になる“デストロイヤー”という曲は,楽器の音は結構クリアに入っているのですが,モモヨのヴォーカルがキレイに入っていないのが残念なのですが,ミディアムテンポのロケンロールに乗って,叩きつけるようにシャウトしているモモヨがカッコヨシです。そういえばこの曲は映画のロッカーズに入っていたよなぁと思い出してみたり。しかし,このときからワカのベースの音はバキバキしていて,本当カッコヨイです。
 10曲目の“甘い誘惑”という曲は,これもミディアムテンポのロケンロールなんですが,縦ノリというよりも少し横ノリのロケンロールになっていて,シンセもノイジーというよりもリフを弾いているのですが,そのペナペナな音が時代を感じさせてつつも,いい味を出しているんですよねぇ。しかし,サビの「酒もタバコもやめられるけど,チョコレートはやめられない。」というのはタイトルどおりなんですけど,多分,チョコレートっていうのは大麻の隠語の方として使っているのじゃないかと思ってしまいましたです。
 11曲目の“キツネつき”という曲は,ワカのベースラインととカツのギターのカッティングの絡みが非常に気持ちよく,そこにコウのシンセが飛び道具の様に挿入されているのが,非常にカッコヨイです。London Sideと異なり,どちらかといえば少しユッタリ目のビートなんですが,イライラと叩きつけるような音がロケンロールを非常に感じさせてくれます。
 12曲目の“チャンス”という曲は,イントロのギターのカッティングとドラムのハイハットの感じからして王道なロケンロールナンバーかな?と思っていると,そのまま気持ちよいスピードのロケンロールを軽やかにキメてくれています。Tokyo Sideのライヴ音源としては唯一重たさを感じない音になっていますが,これだけでなくもう少し聴きたいなぁと思ってしまいましたが,レコードなので録音時間との絡みもあるので仕方ないか・・・と思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“王国”という曲は,ライヴなんですけど,非常にクリアな音で録音されていて,モモヨの歌詞もきちんと聴き取れます。1枚目のアルバムに録音されていた曲とほぼアレンジは同じなのですが,アルバムでは“エイシャ”として挿入されていた後半部分が,あくまでも“王国”として演奏されているのが貴重ですね。しかも,途中から壊れていってしまうところもカッコヨイのですが,壊れた後のシンセの静かなフレーズとそこに入ってくる硬質なベースによってテンポアップされていく(ハッキリ言って別の曲といっても過言ではないくらい変わっているのですが。)ところもカッコヨイです。 で,クレジットでは“王国”となっているのですが,シークレットトラックとして”月光値千金”が入っているのですが,2枚目のアルバムに入っているものより少しゆったりとしたテンポなんですが,LIZARDにしてはコミカルな歌詞がしっかり聴こえるので,これはこれで良いのではないかと思いますです。
 しかし,LIZARDとは関係ないところで懐かしくなってしまったんですけど,ラストナンバーが録音されたHitachi Lo-D Plazaはなんですが,若い人は知らないと思いますけど,日立がLo-Dというステレオを出していたのですが,それの宣伝も兼ねて,レコードコンサートやライヴをやっていたスペースなんですよね。私の住んでいる地方都市にもあったのですが,そこでフォーク系のライヴとかをやっていたので,いつかは自分も出ることができればと思っていたのですが,先にHitachi Lo-D Plazaがなくなってしまったんですよね。というのも,大型コンポは衰退し,ミニコンポ(この言葉が分かる人は同年代だと思いますけど。)が幅を利かせてきたので,Hitachi Lo-D Plazaは必要なくなり,家電量販店に置いてあるのを聴いてもらえれば十分ということだったんでしょうね。

 ところで,ジョルナダがお亡くなりになったため,中華パッドのMOMO9を買って,必要なソフトを入れたりしつつ,日々愛用しているところなんですが,そういえば出先で充電する方法を用意しておかないといけないよなぁと思ってしまいましたです。しかし,MOMO9は中華パッドなので,電源ケーブルが特殊(細くて長い)なので,どうしたもんかなぁと思いつつアマゾンで調べてみるとあるではありませんか,USB→DC電源供給ケーブルが,しかも750円で。これは買うしかないというわけでサクっとカートにインさせていただいた後で,ふと,そういえば,PHSもプレイヤーもモバイルルーターもMOMO9もUSB給電になったなぁ。しかし,今,使っているUSB充電器は1ポートなので,出先で複数個を充電する必要があったときに困るなぁ。まぁ,PHSはそんなに電池がなくならないだろうから,あと2口あればなんとかなるかな?というわけで引き続きアマゾンで探してみたところ,iBUFFALOのUSB充電器2ポートタイプが750円であったので,じゃあこれをということでこれまたサクっとカートにインさせてもらいましたです。というわけでこれでモバイル環境も整いつつあるのですが,そういえばいつも鞄(というかデイパック)の中に入れている,100均で買った通称モバイル袋がヨレヨレになっている上に,サイズが合わなくなっている(要するにジョルナダでなくなったので,ジョルナダ用の電源が不要になったので。)ので,これもこの際換えるか!というわけで,今日の午前中はプレオの1年点検だったので,点検に出している間にディーラーの近所にある100均に行って物色したのですが,最近はソフトケースがなくなっていて,ネット状のケースか,デジカメや携帯電話のケースが主流になっていて,モバイル袋に使えるようなサイズや物(ネット状だと,やはり雨のときに不安なので。)がないなぁと思いつつ,店内を引き続き捜索していると,キティちゃん柄のソフトケースを発見しましたです。いいおっさんがキティちゃん柄というのもかなり恥ずかしいのですが,まぁ普段は鞄の中に入れっぱなしなのでよかろうというわけで,サイズを見てみると,小さいのは少し容量が足りなさそうですし,大きいのは余るなぁという感じでしたので,どうしたもんかなぁと思っていたのですが,大は小を兼ねるし,あまり大きいようであれば,切って,自分で縫えばよかろう!という相変わらずのDo It Myselfな発想で買わせていただきましたです(なんて言っても105円なんですけどね。)。で,プレオの点検を終え,家に帰ってから今使っているモバイル袋の中から,スピーカー(電源の不要なヤツ),USBケーブル2本(miniBとmicroB),電源タップ(3口)それからUSB充電器を取り出し,新しい袋に入れてみると,まぁまぁイイ感じなのですが,やはり横が少し余るみたいでしたので,あと1つUSB充電器とUSBケーブルが増えても入る程度に袋をハサミで切って,自分で縫い合わせてジャストな大きさの新しいモバイル袋ができましたです。本当,丁度よい大きさになったので,袋の中で物がガタガタぶつかることもなく,我ながらナイスな作業だと思いましたです。まぁ,アマゾンから届いた新しいUSB充電器等を入れて袋が少し小さい(多分,大丈夫だとは思うのですが。)ようであれば,もう1回100均で買い直せばいいだけですしね。