ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

時の葬列/V.A


 この間の日曜日は初めて出先でのパンク修理を経験させていただきましたです。天気は良いし,子供が遊びに行っていないので,嫁さんから「走りに行くんだろうから,昼食は適当に食べておいて。」と言われたので,喜び勇んで午前11時30分には昼ご飯を食べ終わり,午後零時30分には家を出発し,北方面峠越え往復80キロコースを走りに行ったのですが,その日はワイヤーの初期伸びのせいか,フロントアウターリアトップにするとチェーンがギアの外に落ちてしまうので,調子が悪いなぁと思いつつ,まぁフロントアウターリアトップなんてそんなに使う事もないので,今度の休みにでもしっかり調整しておこうと思いつつ,残り15キロとなった辺りの信号待ちでリアタイヤの様子がおかしいことに気づき,広めの空き地がすぐ近くにあったので,そこにプレトレを停め,リアタイヤを押さえてみたところ空気が抜けているので,タイヤを回しながら確認してみると,尖った金属片というよりも石の破片がタイヤに刺さっていましたです。これじゃあパンクするよなぁというわけで,いそいそとトップチューブバッグに入れている作業用手袋をはめ,リアのクイックレリーズを緩め,ホイールを外して,タイヤレバーでタイヤを外し,これまたトップチューブバッグに入れておいた予備のパナレーサーのチューブを取り付けて,ここでさあ困った。ここまでの作業は何度もやっているのですが,トップチューブバッグに入れているTNIのCO2ボンベを使うのは初めてなんですよねぇ。予め練習しておくという考え方もないわけではないのですが,1本300円ぐらいするものを練習で無駄にするのもなんだかなぁ(そもそもボンベが2本しかなかったので。)ということで,ぶっつけ本番でもなんとかなるだろうというわけで,ぶっつけ本番でやってみたのですが,いや〜一応取扱説明書はトップチューブバッグには入れておいたのですが,英語なもんでよく分からないし,まぁともかくチューブのバルブに当てる部分をボンベにねじ込めばいいんだろうと思ってねじ込むと,チューブのバルブに当てる部分の一番下の穴からシューシューと空気が出始め,ボンベがどんどん冷たくなり,あれれ〜?と思いつつ更に締め込むと一番下の穴からの空気が止まったので,チューブのバルブに当ててやると,なんとか走れる程度には空気が入ったところで空気がなくなってしまい,これは困ったと思いつつ,ここからリアルあさひまでなんとかリム打ちパンクをしないようにゆっくり走って,リアルあさひで空気を入れて,ついでにチューブも買って帰ろうということで,チェーンがサビサビのママチャリに抜かされながらも,自制心で速度を抑えめにして走り,なんとかリアルあさひまでたどり着いたので,新しいマキシスのウルトラライトチューブを買い(しかし,ここでうれしかったのは,1100円で表示されていたのに実は1000円だったので,なんか100円得した気になってしまいましたです。),ポンプを借りて,空気がきちんと入ったので,その後は快適に帰りましたです。
 で,家に帰ってからTNIのCO2ボンベをアマゾンで調べてみると,1本295円で送料が630円だったので,どうせ使うものだし腐る物でもないので,送料以上の値段で買った方がいいよなぁというわけで,4本ほどカートにインさせていただきましたです。まぁ,4本あれば当面は買うことはないでしょうしね。で,チューブの方なんですが,パンク修理キットも持っているので,パナレーサーのチューブよりもマキシスのチューブの方が折りたたんでもコンパクトなので,自分でパッチを貼って,マキシスのチューブを予備チューブとして使う事にしたいと思いますです。しかし,パンク修理キットがあっても,水につけないとパンクした部分は分からないので,やっぱり予備チューブを持っているのが一番便利だなぁと実感しましたです。しかし,前回,出先でパンクしたときは,延々押して,自転車屋が開いていなくて,駐輪場に置いて帰り,後日,取りに行ったことを思えば,自分でサクっとチューブ交換をして,ゆっくりでも自走できる程度に直せるようになったことには本当,進歩したよなぁと思いますし,クイックレリーズ化のおかげだなぁと思っています。さぁ,これで出先のパンク修理を経験し,TNIのCO2ボンベの使い方も分かったので,経験値アップということで。しかし,本当,30分早く家を出発したおかけで,パンク修理やリム打ち防止の速度自主規制,それからリアルあさひへの寄り道とありましたが,なんとか日が暮れる前に家に帰ることができたので,まぁ良かったのではないかというか,いつもながらの結果オーライということで。

 さて,今回も懐かしのレコードからCD-R化した音源で,1984年にリリースされたV.A,“時の葬列”を紹介したいと思います。このアルバムは,そもそもAUTO-MOD(というかジュネ)が自分たちのバンドが今ひとつ受け入れられないということで業を煮やして(という言葉が正しいかは別にして)13回のシリーズギグの最終回でバンドを解散させるということで,バンド,そしてシーンを活性化させるために,時の葬列−週末の予感というシリーズギグを開始し,そのギグに一緒に出るバンドとしてジュネが集めたのですが,これがまた一筋縄ではいかないバンドばかりで。当時はポジティブ・パンク(略称「ポジパン」」という名称でひとくくりにされていましたが,今こうやって聴くと,おおざっぱなくくりだなぁと思わざるを得ませんですね。まぁ,あの頃は白塗りメイクをしていれば「ポジパン」扱いされていたというのが事実なんですけど。まぁ,ギターに布袋寅泰,ドラムに高橋まこと,ベースに渡辺貢と基本メンバーが充実していただけに,なんで売れないのか?という思いがあったんでしょうけどね(そのせいか,このころは「エクスコミュニケイト・ミュージック」と自称していましたし。)。
 1曲目はAUTO-MODの“時の葬列”という曲で,勢いのあるギターカッティングと遠吠えのようなシャウトで始まり,そこにタムを多様したズンドコしたドラムに鳴り続けるサックス,猥雑な歌詞を今と変わらぬジュネ声で唄うジュネと,あぁAUTO-MODという感じがしますね。しかし,今と違うのは,今はバンドの音と打ち込みの音をミックスして音に厚みを付けていますが,この当時はそんな技術はないので,あくまでもバンドの音だけで勝負しているのですが,その辺に80年代を感じたりもするのですが,逆に潔い感じもうけたりもします。
 2曲目はSADIE SADSの“GLAS BRUCH”という曲で,SADIE SADSはヴォーカルのSADのヴォイスパフォーマンスというか,言語を無視した歌詞(もちろん歌詞カードにも意味不明の言葉が書いてあるんですけど。)にメタルパーカッションというイメージがあるのですが,この曲でもSADの意味不明の唄はもちろん,メタルパーカションも思いっきり入っているのですが,それ以外のバンドの音が非常に気持ちよくロケンロールしているんですよねぇ。ハッキリ言って言葉に頼っていない分,音だけで勝負しているので,時代というか,今のようにネットで世界に向けて発信できる時代だったら世界に飛び出せていけたのではないかと思ってしまいますね。
 3曲目はMADAME EDWARDAの“PRINCESS RETA”という曲で,MADAME EDWARDAといえばヴォーカルのZINなんでしょうけど,イントロのヴァイオリン(今回はフィドルではなく,あえてヴァイオリンと)っぽいギターのフレーズがMADAME EDWARDAだなぁという感じなんですが,ZINの唄が始まると結構ストレートな8ビートのロケンロールになるところが若さゆえ〜という感じですが,バンドの勢いがそのままパッケージングされている感じで非常にイイ感じの仕上がりになっていると思いますです。
 4曲目はG-SCHMITTの“Kの葬列”という曲で,G-SCHMITTといえばやはりヴォーカルのSYOKOが一部で有名なんですけど,それはさておいて,イントロからリヴァーブをかけまくったドラムにコーラス系のエフェクトをかけまくったギターが思い入れたっぷり(ベースは比較的淡々としているのですが)に演奏し,そこに硬質でダークなSYOKOのヴォーカルが絡むと,いわゆるこれまでの女の娘バンドもしくは女性ヴォーカルバンドとは違う感がヒシヒシと伝わってきます。ひんやりとした感じの中に女性性を感じるというか,G-SCHMITTならでは音が展開されていますです。
 5曲目はSADIE SADSの“PAIR DOG”という曲で,この曲ではエフェクトをかけまくった空間的なギターがフリーキー一歩手前のリフを弾きながら,絶妙のタイミングでスネアを入れるドラムがリズムを引っ張り,そこに無国籍ヴォイスのSADが唄とつぶやきの中間的なヴォイスを投げ込んでくるという,これまたカッコヨイ曲に仕上がっています。売りのメタルパーカッションは控えめなんですけど,バンド自体の力量というか,グルーヴでグイグイ押してくる感じがたまらないですねぇ。メタルパーカッションもいいけどギターもね(というか,ギターの音が好きですし。),というか,メタルパーカッションっていう飛び道具がなくてもはSADIE SADSっていうバンドだぜ!っていう意思表示を感じさせてもらいましたです。
 6曲目はG-SCHMITTのCATHOLIC”という曲で,イントロからドラマチックなギターが炸裂し,4曲目とは異なり少し前向きなビートで押してくる感じなんですけど,やはりSYOKOのヴォーカルの存在感が凄いなぁと思ってしまいました。いやバックの音もSYOKOのヴォイスに負けないくらいカッコヨイのですが,やはりSYOKOの唄の世界を構築するためのアレンジという印象なんですよね。だからドラムも,ベースも,ギターも存在感を出しながら(というか,4ピースバンドなんで1つ1つの音がしっかりしていないとバンドとして成り立たないわけで。)も,SYOKOのヴォーカルに寄り添ってというか,本当,SYOKOの世界観を描くために構築されているという感じなんですよね。まぁ,個人的な感想ですけど。
 7曲目はMADAME EDWARDAの“LOW”という曲で,鐘のS.Eから始まったと思いきや,これまた思い入れたっぷりのゆったりとしたテンポで始まり,ドラムとベースがリズムを淡々と刻む中,ギターがノイジーなフレーズを弾き,そこにZINがエフェクトをかけまくった声で唄っているのですが,途中からテンポアップし,バンドの音がカチっとするところがカッコイイじゃないですかと思っていると,ギターソロの後,また淡々としたリズムに戻り,ZINが淡々と思い入れたっぷりに唄うのですが,その落差も含めてカッコヨイです。
 ラストナンバーはAUTO-MODの“WADERING CHILD”という曲で,1曲目と異なり,AUTO-MODもスローな思い入れたっぷりな曲を演奏しています。こういうスローで重い曲にはジュネの声や演劇っぽい唄い方が本当に生きるよなぁと思いつつ,間違いなくこの曲を当時のテレビの歌番組を見ているような人が聴いたらどん引き間違いなしだなぁと思ってしまいましたが,私的には非常にカッコイイと思うんですけどねぇ。曲の後半にこれでもか!っと盛り上げてくれるところがあるのですが,そこはさすがAUTO-MODというかメンバーがしっかりしているなぁと思ってしまいました。
 普通V.Aっていうと1バンド1曲みたいな感じがあるのですが,このアルバムではシリーズギグに出ているバンドの紹介という意味で1バンド2曲(レコードでは5曲目以降がSide Bになります。)入っているので楽しめるというか,2曲カラーの違う曲を聴くことでバンドの方向性が見えたりするので,よいのではないかと。しかし,この後,このシリーズギグのおかげかどうかは分からないのですが,テレグラフレコード内に,ヴェクセルバルクレーベルを作って,これらのバンドのレコードを出したり,最終的にはAUTO-MODがメジャーからアルバムを出したりと,解散はしてしまいましたが結果的には良かったのではないかと。まぁ,30年経った今でもジュネが別の形態でAUTO-MODで相変わらずのジュネ声を聴かせてもらえることができるのは,きっとこのシリーズギグのおかげではないかと思っていますけどね。

 ところで,以前のブログでインナーイヤーヘッドフォン用のシリコンカバーがイイ感じと書きましたが,やはり後付けはダメというか,伸びてしまい(この点は私がグイグイ耳に突っ込むのも原因とは思いますが・・・),耳にフィットしないどころか,逆に耳から抜けるようになってしまいましたです。う〜ん,どうしたもんかなぁと思いつつ,仕事の帰りにビッグカメラへ寄って,何かいいものはないかなぁと探してみたのですが,最近はカナル型が主流なので,そんなものがあるわけもなく,新幹線の中でズルズル抜けるヘッドフォンを耳に押し込みながらどうしたもんかなぁと考えていると,ヘッドフォンの周囲のゴムを取って溝になっている部分をシリコン系ボンドで固めてしまえばいいんでないかい?という相変わらずのDo It Myself的な発想が思いつく,家に帰ってから,シリコン系ボンドでヘッドフォンの周囲の溝を埋めさせていただきましたです。そうするとこれがイイ感じなんですねぇ。シリコンボンドを塗った厚みで耳にフィットする大きさになりましたし,これまでスポンジパッドが滑ってずれていたのが,シリコン系ボンドのべたつきで全く滑らなくなりましたです(もちろん,べたつくだけで,スポンジパッドがヘッドフォン本体にくっついてしまうこともありませんし。)。翌日の通勤から使ってみましたが,非常にイイ感じですので,本体にダイレクトにシリコン系ボンドを盛ったので,これで当分は安泰だと思いますです。というか,これでダメだったらヘッドフォン自体を交換しないといけないんだろうしね。しかし,カナル型は低音が弱い(本当にいい奴を買えばそうでもないのかもしれませんが,ヘッドフォンは消耗品だと思っているので,あまり高いのを買ってもなぁ・・という考えなもので。)ので,どうしてもオープンイヤーを買わざるを得ないんですよねぇ。まぁ,とりあえず現状の不満はなくなったので,次のヘッドフォンをどうするかは今使っているAKGがダメになってから考えることにしましょうかね。