ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ON THE CITY SHORE/角松敏生


 いや〜日本全国,梅雨ですねぇ。というか,梅雨だというのに台風は来るわ,引き続き台風が来て熱帯低気圧に化けるとか,本当,雨だらけの週でしたが,まぁ別に自転車通勤でないからいいやと思いつつも,さすがに台風が来た日には新幹線のダイヤが乱れないといいなぁと願ってはいましたが。ダイヤが乱れて人がホームにごった返すと,疲れるんですよねぇ本当。で,日曜日は午後から住んでいるところの下水道パイプの清掃作業が入るので,早く起きて走りに行こうかと思って,気象庁のサイトを見てみると,明日の天気は午前中から降水確率50パーセントというこで。気象庁が50パーセントなら私にとっては100パーセントで間違いないということで,明日はゆっくりしようかなぁと思っています。せっかくの雨なので,こういうときに髪を切りに行っておいて,晴れた時にはがっつりプレトレで走れる態勢(というか時間)を作っておくのもいいかな。
 で,前回,プレトレのサイコンのブラケットの固定について書きましたが,結局,日曜日は新しい洗濯機が届いた後,子供のエレクトーンの発表会を見に行くのにプレトレで行かせてもらった(洗濯機が届くまで家を出ることができないので,嫁さん達には先に出てもらったので。)のですが,はい,きちんと固定できていましたです。舗装状態が悪く細かい振動が出る道路でも,しっかりとサイコンが固定されていたので,サイコン関係はこれで大丈夫だなぁということで,あとは天気か・・・こればっかりはどうしようもできないもんなぁ。しかし,降るときに降らないと,結局,夏に水不足(それでなくても電力不足と言われているのに。)になってしまうので,まぁ我慢,我慢ということで。

 さて,今回は1983年5月に発売された角松敏生の3枚目のアルバム“ON THE CITY SHORE”を紹介したいと思います。前作はアメリカ録音でしたが,このアルバムではその後の(私にとって)角松敏生が一番充実していた時期のメンバーがレコーディングに参加しており,歌詞の内容も,1枚目の作り込んでない感や,2枚目の事務所の意向と思われる無理無理オシャレなサーファー路線が減り,作りたいものを作っているという感じでここからミュージシャンとしての角松敏生が始まったのではないかと思います。まぁ,ジャケットは相変わらず,水平線の見える青い海に女の娘が海岸線に座っている写真(その反面,裏ジャケではオシャレなカフェの店の前のベンチに真っ赤なスーツを着た女性が座っているという,その後の展開を予測させるような写真になっていますけど。)。インナースリーブも前作のように角松敏生本人の解説(というか言い訳)もなく,本当に音だけで伝えたいことを伝えるという意志が伝わってきます。
 1曲目の“OFF SHORE”という曲は, 気持ちよいタムの連打から始まり,少しゆったりめのリズムに乗って,ストレートなラブソングを唄っているのですが,ベースのスラップが自然な感じ(これまでみたいに無理無理にスラップを入れてみました感)がなく,逆にゆったりめのリズムなのにベースのリズムに乗らされて,気持ちよく体を揺らしてしまうという感じですかねぇ。3枚目にしてここまで来たか!というか,歌詞も無理無理サマーリゾートな感じではなく,たまたまシチュエーションが海でしたという感じで非常に私的にはイイ感じの歌詞になっています。
 2曲目の“SUMMER EMOTIONS”という曲は,1曲目よりは少しだけテンポアップして,少しシャッフルの入った揺れたリズムに,またもやゆったりと体を揺らしてしまう曲になっています。歌詞もタイトルどおり夏の夜に出会いを求めてという感じで,なんか分かるなぁというか,夏はそういう季節だったよなぁ,あぁ夏休み・・・という感じで,少し懐かしい気持ちになってしまいましたです。
 3曲目の“RYOKO!!”という曲は,短めのインストルメンタルで,角松敏生スキャットが印象的な曲で,そのまま4曲目の“BEACH'S WIDOW”という曲に入るのですが,タイトルのはWIDOWとありますが本当の未亡人ではなくて,サーファーの彼氏にほったらかしにされている海辺の彼女という設定なんですが,う〜ん,歌詞だけ読むと何気ない1シーンなんですが,ゆったりと大きなリズムで唄われると,不思議と説得力があるんですよねぇ(確かに角松敏生の曲は歌詞だけだと・・・という感じがあるのに,曲や演奏と渾然一体となると,ものすごく良いという曲が多いような気がします。)。間奏の白っぽいシンセの音が時代を感じさせるなぁという感じですが,全体の音としてはまりすぎるくらいはまっているので,それもまたヨシということでと。
 5曲目の“TAKE YOU TO THE SKY HIGH”という曲は,うって変わってスラップベースにギターのカッティング,そしてホーンセクションのリフがあからさまに気分を盛り上げてくれるソフトなファンクナンバーです。内容的には非常にナンパな夏向けのラヴソングなんですけど,いいんです,角松敏生だから。間奏のホーンセクションの吹くメロディーが本当に夏の青空を思い出させる爽やかさで,夏の海岸線を自動車に乗って,窓を開けてカーステレオで聴くと,本当にはまりそうな曲です。
 6曲目の“TAKE ME FAR AWAY”という曲は,ちょっと重めのファンクナンバーなんですけど,前の曲の夏の海から夜の都会の高速道路という感じのクールな曲に仕上がっています。「愛し合うことさえも,この街は欺しあい」だなんてやさぐれた歌詞が出てきたりすると,1枚目の小粋を多用した歌詞から遠いところまで来たなぁという感じです。間奏のサックスソロもクールな感じで良いですし,ドラムがシンプルながら力強いリズムを叩き出しているところも素晴らしいです(というか,この腰に来る感じのリズムは,ひとえにこのドラムがあってのことだと思っていますです。)。
 7曲目の“ANKLET”という曲は,この当時の角松敏生流都会の大人の女性という感じの唄なんですが,ベースがスラップしながら思いっきり唄っている(カッコイイ!)のが,まず耳に入ってきて,ドラムがシンプルにリズムをキープし,ギターは決め所でカッコイイカッティングを決め,唄の中で角松敏生が「Let's Dance!」と何度もシャウトするのですが,唄と演奏の両方が腰に来るぜ(痛いのではなくて,踊りたいという意味で。)という感じでございます。
 8曲目の“DREAMIN' WALKIN'”という曲は,ポップな角松敏生流メッセージソングという感じの曲です。「辛いことがあってもこの街で生きていけるから,夢を見ながら歩いて行こう」というのが基本的なコンセプトなんですが,この前向きさが今は必要なのでは?と思ってしまいますね。決して「頑張れ」などと言う直接的な言葉は一言も出てこないのですが,曲の雰囲気として頑張っていこうという感じが伝わってきて,仕事帰りにこの曲を聴くと,明日も頑張ろうかという気持ちにさせてくれます。
 9曲目の“LET ME SAY…”という曲は,個人的には角松敏生のバラードの中では名曲に入るのではないかと思いますです。若かりしころ,自動車学校に通っているとき,同じ時間帯で教習を受けていたお姉さんに「この曲は凄くイイよ。」と聴かせてもらった記憶があるのですが,その時はまだまだ若くて,パンク小僧だったので,「こんな軟弱な音楽はちょっと・・・」という感じだったのですが,大人になってから聴くと,思いっきり心に染みたという曲でございます。美しいメロディーに彼女に捨てられる正にそのときの心情を書いた歌詞,最初の「いつの間に時は流れて。あなたさえ変えてしまった。」という歌詞でグッと引き込まれ,サビの「Let me say again.I love you and say good bye」で締めくくられるのですが,この「Let me say again.I love you and say good bye」という言葉はその後,何度自分で繰り返しつぶやいたことでしょうかねと少し遠い目をしてしまいましたです。いや,今,この歳になって聴いてもやっぱり名曲だなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“SAY…GOOD NIGHT(Instrumental )”という曲は,フェイドインで始まり,ホーンの柔らかな音色がアルバムと夜の終わりを告げているようで,これはこれでこういう終わり方もありでしょうと思わせてくれるインストナンバーになっています。
 しかし,たった3枚目で最初のなんか物足りないというかぎこちない感じがあった曲(アレンジも含めて。)が全く別物となり,角松敏生の自信がうかがえるようなアルバムになっています。ですので,もし昔の角松敏生を聴くのであれば,個人的にはこのアルバムから聴くと,アレ?という感じが少なくて良いのではないかと思います(でも,1枚目,2枚目の初々しい感じも良いのですけどね。)。

 話は変わって,最初にも書いたとおり,先週,洗濯機が壊れて新しいのを買ったのですが,やはり新しいのはイイですねぇ。なんと言っても,洗濯中が本当に静かでビックリしましたです。これまでは風呂水を取っているときはゴーゴーガーガーとポンプのモーターの音やらなんやらがうるさいし,脱水のときはガッコンガッコン派手な音がするわで,あぁ洗濯を一所懸命しているのねという感じでしたが,新しい洗濯機は本当に静かで,洗濯をしているのかしていないのかわからない位静かで,洗濯終了のブザー音を聞いて,洗濯が終わったのねという感じです。やはり家電製品にはアップデートがないので,時々新調ししないといけないなぁと思いつつ,そろそろ冷蔵庫も買い換えを検討しないとなぁと思ってはいたりもします。洗濯機は壊れてから買っても悲惨な目には遭うことはないのですが,冷蔵庫は壊れてしまうと悲惨な目に遭う(特に冷凍食品なんかはアウトでしょうし。家に帰って冷たいビールがないのも辛いし。)ので,計画的に買い換えを考えないといけないなぁとは思っているのですが,さぁ,どのタイミングで買い換えようかなぁと思いつつ,まぁその辺は嫁さんの意向もあるしね。ただ,個人的には冷凍庫に物が入りすぎていて(というか,子供のアイスクリームが多いんですよね。),夜,酒を飲むときに氷が出しにくいので,冷凍庫の容量が多いのが良いなぁというのが個人的な願いなのですが,さてどこまで聴いてもらえるかなぁ。でも,最近の奴はサイズは同じでも容量は多くなっているので,現状維持ということはまずないとは思っているんですけどね。