ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

キセキの渚/SOUL FLOWER UNION


 1月になって1週目が3日勤務,2週目が4日勤務,3週目が5日勤務となんか慣らし運転のような日々でしたが,まぁ年末年始にジタバタする仕事を無事に終えて(休みが多いのに,納期だけはきっちり決まっているので。),ようやく通常営業かなぁと思っています。と,そうしていると,なんか職場の健康保険の関係から郵便物が届き,なんだろうと思って開けてみると,特定保健指導(動機付け支援)を受けに行きなさいという通知でした。う〜ん,人間ドックの結果は数値的にはそんなに問題はないんだけどなぁと思いつつ,前回の人間ドックの結果を読み直してみると,飲酒の量を減らしましょうということと,タバコを止めましょうということが書いてありましたです。う〜ん,そんなことを言われても,とりあえず飲酒量は(休肝日はないものの)少しは減らしたし,タバコは当面止めるつもりはないし(500円を超えたら禁煙外来にでも通おうかとは思っていますけど。)で,はっきり言って,そんな指導を受けたってなんの意味もないんだけどなぁと思いつつも,またガタガタ言われるのが面倒なので,まぁさっさと行っておくかということで,人間ドックを受けている病院なら説明もいらないので,そこにしようと思って電話を入れると,なんと,その病院では特定保健指導はしていないということでした。なんてこったいというわけで,別の病院を探したところ,何とか見つかって予約が取れたので,ほっとしていると予約した病院から問診票が届いたのですが,これが大笑い。なんか目標を立ててくださいってあるんですけど,具体的な数値に問題がないので,別に節酒もしないし,禁煙もやる気がないし,運動はしているし,基本的に間食はおつまみ以外は食べないし,一体何を書きましょうかねという感じなんですけど,本当にこまったけど,やる気がないことを書いてもしかたないので,正直ベースで書いて,まぁそこの病院の医師からグダグダ言われたら,まぁ適当に答えておこうかなぁと思いますが,少なくとも節酒も禁煙もする気がないので,本当,どうでもよいなぁと思ってしまいましたです。まぁ,本当にどうにかしないといけなくなったら,自発的になんとかしますしね。

 前回まではTHE JESUS AND MARY CHAINを5週にわたって書き連ねてきましたが,正直,洋物は辛い・・・というのも,英語詩って何を唄っているのかよく分からないので,音とかヴォーカルの声質で良い,好き,悪いを書かざるを得ないのですが,やはり歌詞に言及したいし,言っていることを理解した上で,そのバンド(もしくは唄うたい)を評価したいと思っていますので。というわけで,今回からはまた,日本のグループに戻って,しかも,歌詞の内容がやたらと濃い,SOUL FLOWER UNIONの最新マキシシングル“キセキの渚”を紹介したいと思いますです。阪神・淡路大震災を受け,アコースティック編成のSOUL FLOWER MONONOKE SUMMITとして現場で歌い続け,そしてあの名曲“満月の夕べ”を生み出したSOUL FLOWER UNIONですが,昨年の東日本大震災でもソウルフラワーみちのく旅団を結成し,現場で唄ってきた結果がこのマキシシングルに現れています。しかし,SOUL FLOWER UNIONの場合,マキシシングルとか言いながら10曲近くの曲が入っているので,お得感もかなりあるんですけどね。
 1曲目の“キセキの渚”という曲は,今回の東日本大震災の被災地を訪れた中川敬が波止場のがれきに埋もれているターンテーブルツィッターにアップしたところ,なんとそのターンテーブルの持ち主がSOUL FLOWER UNIONのファンだったという偶然というには必然的な出来事から作った唄なんですけど,いきなりイントロの奥野真哉の相変わらずの飛び道具的なキーボードの音にやられていると,思いっきり前向きなリズムとメロディーで,中川敬が力強く,かつ優しく唄いかけてくるのですが,サビの「キセキの渚から新たな宝物。何度もやり直す,しつこく巻き返す。陽が昇る,陽が沈む,今を生きる唄がある。」と唄うのですが,本当,ここはたまりませんよねぇ。「何度もやり直し,生きるためにしつこく巻き返し」,そして「今を生きる唄」を唄おうという中川敬らしいメッセージに年のせいか少し目がウルウルしてしまいましたです。今を生きる唄が,果たしてどれだけあるのか分かりませんが,少なくともこの曲だけは,今を生きる唄なんだろうと思いましたです。
  2曲目の“ホモピエンスはつらいよ”という曲は,イントロの軽快なロケンロールしているギターに,中川敬スキャットと,もうゴキゲンなロケンロールをぶちかましてくれています。ホモサピエンスは辛いんだけど,この掃きだめのような混沌とした世界(現実も情報も)で生きていくしかないという決意表明のように受け取らせていただきました。しかし,中川敬高木克のロケンロールなギタープレイがゴキゲンにさせてくれ,一緒に「ホモサピエンスはつらいよ,今日も風下で踊れ。ホモサピエンスはつらいよ,これじゃ電気の生け贄。ホモサピエンスはつらいよ,詐術まみれの明け暮れ。ホモサピエンスはつらいよ,デカイ笑顔を喰らわす。」と口ずさみたくなってしまいましたです。
  3曲目の“ダンスは機会均等〜内田直之の越境ダブ盆唄編”という曲は,前作“CAMP PANGAEA”の3曲目に入っていた曲で,「ダンスは機会均等」というシンプルかつ当たり前でいてなかなか現実にならないテーマの曲なんですけど,それのリミックスになっています。原曲から音を引いていき,コアにある音を強調して組み合わせるというリミックスの仕方なので,あくまでも中川敬の唄を生かしながら(というか,あの歌詞を生かしながら),シンプルな音でガッツリとしたグルーヴを感じさせるリミックスになっていますです。
 4曲目の“おいらの船は300とん”という曲は,遠洋漁業の聖歌と呼ばれる歌謡曲ですが,SOUL FLOWER UNIONの音で中川敬がこういう曲を唄っても,本当,違和感がなくなりましたねぇ。そういう意味では,本当,SOUL FLOWER MONONOKE SUMMITの存在は大きいのだと思いますです。しかし,楽しそうに小節を回して唄う中川敬のカッコヨサもさることながら,奥野真哉のいかにも昔の歌謡曲といった感じのチープなキーボードの音にやられてしましましたです。さすが奥野先生ですな。
 5曲目の“斎太郎節”という曲は,宮城県の民謡なんですけど,SOUL FLOWER UNIONの民謡はワタツミ・ヤマツミツアーで貝殻節を聴いたのは初めてなんですが,そのときはなんとなく違和感というか,無理やり感があったのですが,もう今ではすっかり体になじんだという感じですね。ジゲンのじょんがらベースに中川敬三線,「エンヤートット」というお囃子,それにしっくりくるバンドアレンジ。ミクスチャーというと海外の音をイメージすることが多いのですが,こうも見事に和物のミクスチャーを聴かせられると,このジャンルではSOUL FLOWER UNIONの右に出るバンドはいないのではないかと思いましたです。
 6曲目の“郡上節(春駒〜八竹)”という曲は,ジゲンと上村美保子が唄っている岐阜県の民謡なのですが,春駒の最初のギターの音を聴いたときから,ゾクっときたのですが,上村美保子の唄が,これまたイイ感じで,そこにジゲンのお囃子が絡むと,本当,一緒に「七両三分の春駒,春駒!」と唄いたくなってしまいますです。後半のジケンがヴォーカルを取る八竹も軽やかな唄で一緒にお囃子をやりたくなってしまう曲です。
 7曲目の“いちばんぼし”という曲は,中川敬のソロ“街道筋の着地しないブルース”の8曲目に入っていた曲なんですが,シンプルなアコースティックギターを中心とした曲なんですが,しっとりとした中川敬の唄にSOUL FLOWER UNIONのメンバーがコーラス,奥野真哉がキーボードをうっすら控えめに入れ,ソロの雰囲気を壊さずに,非常に良い感じに仕上がっています。しかし,「こけつまろびつやってきた,足跡はある。紡いでみよう新たな詩を。こけつまろびつやってきた,無防備なまま。祝い合おう,命の詩で。」という歌詞は本当,今だから出てくる言葉というか,今だから唄わないといけない唄なんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 8曲目の“偉大なる社会”という曲は,NEWEST MODELのサードアルバム“Crossbreed Park”の7曲目に入っていた,インストの曲なんですが。ギターが中川敬高木克の2本になったことから,ライヴ録音でありながら,あのロケンロールなフュージョンナンバーをサクっと聴かせてくれています。というか,アルバム収録曲よりも力強さがアップしているのは,バンドの力量が上がったってことなんでしょうね。
 9曲目の“雑種天国”という曲は,“偉大なる社会”の次に入っていた曲なんですが,これも軽快に演奏を決めてくれていて,特にこの曲はギターのカッティングが心地よさのポイントだと思っているのですが,非常に気持ちよくカッティングを決めてくれていて,もう言うことはありません。しかし「とぼけているのさ,やってられないから。巻き返しを図るから,よく見とけって気分さ。いろんな奴がいるのもええじゃないかって気分さ。」という歌詞は今から20年以上前に書かれた歌詞なのに,古くならないというか今でも十分通用するのは,きっとこの国が根っこの部分では全く変わっていないからなんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“キセキの渚(Instrumental)”という曲は,“キセキの渚”のヴォーカル抜きバージョンなのですが,奥野真哉のキーボード(&ピアノ&アコーディオン)プレイが冴えまくっているのがよく分かるアレンジなっています。本当,飛び道具のようなキーボード,バッキングに徹したピアノ,そしてメロディーを刻むアコーディオンと変幻自在の音の流れに,この先,バンドがどうなるのかはだれにも分からないのですが(とはいえ,高木克を迎え,バンドとしては安定したメンバーになっているのですが。),中川敬奥野真哉の2人がいれば,SOUL FLOWER UNIONの音になってしまうのではないかと思ってしまいましたです。
 しかし,このミニアルバムと一緒に(というかついでに)通販で缶バッチ2個セットを買ったのですが,1つはSOUL FLOWERレーベルのマークで,もう一つは「NUCLEAR RACE OR HUMAN RACE」というTHE NEWEST MODEL時代の曲のタイトルに原発マークをごみ箱に捨てるデザインになっているもので,買ったもののよく考えると付けるところがないなぁと思っていたのですが,レーベルマークの方はプレイヤーを首から下げているストラップに,「NUCLEAR RACE OR HUMAN RACE」の方はデイバッグに付けて,地味にSOUL FLOWERファンであることをアピールさせてもらっていますです。で,通販(というか直販)限定のオマケでステッカーが付いていたのですが,思いっきり中川敬の主張として「原発廃炉でエエジャナイカ」と思いっきり入っているので,これについてはまぁCDと一緒に保管させていただくということで。いや〜,しかし,やっぱり日本語詩のバンドはレビューが書きやすいというか,良いねぇ,唄っている内容が分かるし,引用もしやすいし。まぁ,洋物を買うのはよっぽどネタが切れない限りないと思っていますので,当分はないと思うんですけどね。

 話は変わって,いや〜冬ですねぇ。風がきついよ。1月になってもプレトレでゴイゴイと走っているんですけど,日が暮れるまでには帰ろうというのもあるのですが,やはり風が強くて,4時間弱走っても70キロしか走れないですねぇ。まぁ,向かい風が厳しいのは自分だけではないので,まぁこれはこれで事故をしない程度にゴリゴリと走るしかないんですけどね。まぁ,距離が伸びないのはどうしても車道を走れないときにはきちんと徐行というかペースダウンしていることもあるとは思うんですけどね。やはり,2年以上かけて完成したプレトレをこのまま大事に乗っていきたいなぁと思っていますし,事故をして修理している間,乗れない間,じっと家で大人しくしておくのは,もう嫌なんでね。やはり,天気が良ければ走りたいですから。まぁ,今は冬なのでなかなか気持ちよく走る(というか,気持ちよくスタートする)ことは難しいのですが,それでも1時間程度走って体が温まってくれば,結構,楽しくなってくるのは,やはりプレトレで走るのが好きなんだろうなぁと自分でも思っています。
 早く暖かくなって,また100キロライドをしたいなぁというか,昨年の秋に事故をしてしまった(というか,もらい事故)ので,再度,あのコースで,あの日想定していたところまでゴリゴリと走りに行きたいもんだなぁと思っていますし,そろそろ輪行バッグとその他の必要品を買って,新幹線定期やプレオを使って,あんなとこやこんなとこも走ってみたいなぁと思っていますので,まずは輪行バッグとその他の必要品を買わないとなぁ。そういえば,トップチューブバッグを買って,その中に予備チューブなんかのパンク修理用品を入れないとなぁと思っていたのに,まだ買っていないですね。整備用のスタンドもまだですし。しかし,そんなものを買い込むのは良いのですが,大きなモノを置くスペースがあるのかちょっと不安になってしまいましたです。まずは,整備用のスタンドとトップチューブバッグとパンク修理用品かなぁと思っていますです。