ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Plastic Box(Disc 4)/Public Image Ltd.


 この間の日曜日はプレオの車検だったので,今回はどうなることやらと思いつつ,ディーラーに持って行き,ディーラーから家まで公共交通機関がないので,1時間テクテクと歩いて帰り,少し休憩していると,ディーラーから電話があり,「プーリーが錆びていたせいで,ベルトが切れかかっている状態でした。プーリーはメカニックが磨けば大丈夫ですが,ベルトは交換ですね。それから発煙筒も使用期限が過ぎているので交換になります。」などと言われ,で,お値段は?と聴いたところ,「約6万円ですね。」とサラっと言われてしまいましたです。う〜ん,すでに3万2000円支払っているので,やっぱり10万円仕事かぁと思いつつ,もう13年目(が走行距離は2万4000キロ)だもんなぁ,走っていなくても経年劣化はするので,仕方ないかぁということで,今日の午後からでも車検の終わったプレオを取りに行こうと思っていますです。今回は1週間近くディーラーに預けていたので,多分,次期車検時期のステッカーも貼ってあるといいなぁと思っていますです。というのも,これまでは結構,車検が終わると早めにプレオを引き取りに行っていた(というか,ディーラーが取りに来てもらって良いというので・・・)のですが,次期車検時期のステッカーがないため,また貼ってもらうためだけにディーラーに行っていたので,そういうのがないと時間が結構節約できるしね。
 話は変わって,先日,休暇取得日数が少ないので,なんとかしろというお達しが職場であり,仕方ないので出勤して,途中4時間程度休暇を取得したのですが,特に職場の近くでやることもないので,駅の近所にあるレンタサイクルを借りて,勤務先で走ってみました。とはいえ,レンタサイクルで借りられるような自転車はママチャリしかないわけで,どうしたもかなぁと思いつつ,結構平地が多い土地だったので,ママチャリなんですが,1時間20分で片道約20キロ走り,往復40キロ走ってしまいましたです。職場に戻ってそのことを話すとさすがにあきれられてしまいましたが・・・しかし,久しぶりにママチャリに乗って(きちんとポジション出しはして乗りましたけど。)思ったのは,どうせそんなにスピードが出ないから思いっきり向かい風に吹かれても心が折れないもんだなぁということでした。実際,その日は風がムチャクチャ強くて,往路はあんまりスピードが出なかったのですが,しょせんママチャリだし,こんなもんだろうという気持ちが先に立って,テレテレ走らさせてもらいましたです。これがプレトレだと,あ〜なんでこんなに向かい風なの?と思いながら,折れそうになる心を必死で繋いで,走っているだろうなぁと思ってしまいましたです。

 というわけで,4回にわたって書いてきたPublic Image Ltd.(.(以下,面倒なので「P.I.L」と書きます。)の”Plastic Box”ですが,とうとう最後のDisc 4になってしまいました。Disc 4に入っている曲は,私がP.I.Lから離れてしまってから発売された3枚のアルバムからのセレクトになっているので,私にとっても初めて聴く曲ばかりです。1曲目から3曲目は1987年に発売された“Happy?”から,5曲目から8曲目までは1989年に発売された“9”から,11曲目から16曲目までは1992年に発売された“That What Is Not”から,4曲目,9曲目,10曲目はシングルからの選曲になっています。
 1曲目の“Seattle“という曲は,コーラスとかディレイの効いたきれいめなギターの音で始まり,途中で比較的大人しいディストーションの効いたギターのカッティングになったりしながら,淡々とシンプルな8ビートで曲が進んでいきます。もう,初期P.I.Lのアバンギャルドさっていうのは全くなく,ジョン・ライドンのヴォーカルを中心としたロックバンドという音になっています。しかし,この曲を聴いて驚いたのは,なんと曲中にバックコーラスが入っているんですねぇ。これまではジョンの声だけでやってきたのに,本当にここまで普通のロックバンドの音になってしまったのかぁという気持ちになってしまいましたが,聴き慣れると,これはこれで気持ちよかったりします。
 2曲目の“Angry“という曲は,ディレイをかけまくったジョンのシャウトから始まり,タイトかつシンプルなリフを弾き出すバンドのビートが非常に気持ちよいのですが,時々,片方のチャンネルから聴こえる短くミュートされたマラカス(と思われる)「ジャ」っていう音がいいアクセントになっていますです。
 3曲目の“The Body (US 12inch Mix)“という曲は,イントロがシンプルな8ビートのドラムソロで始まり,そこにベースが細かなリズムを刻み,ギターが気持ちよいリフを弾き,その上でジョンがポップに唄うという,普通のバンドであれば本当,王道的なアレンジになっています。しかし,こうやって聴くと,ジョンの声ってポップ(それは多分,Sex Pistolsのときからそうだった。)だなぁって本当に思ってしまいましたです。重たくヘヴィは初期P.I.Lもカッコヨイのですが,軽やかにロケンロールするジョンも良いのではないかと思いましたが,きっとこれは自分が歳を取って,過去の発言に対するこだわりがなくなったからなんだろうなぁと思いますです。
 4曲目の“Selfish Rubbish“という曲は,少し早めのシンプルな8ビートに乗って,畳みかけるようにジョンが唄っているのですが,ギターの音もあまり歪ませずに,あくまでもポップに,そしてサビではコーラスも入り,あくまでもポップにバンドの音が進んでいきます。間奏のギターソロもハードではなく,あくまでも軽やかにと,本当,初期P.I.Lからここまで来たなぁという感じですね。
 5曲目の“Disappointed“という曲は,タメの聴いたドラムに横ノリのベース,そしてハイトーンでリフを刻むギターで始まり,そこにタメの効いたジョンの声が入り,サビでは女性コーラスも入るなど,本当,王道パターンだよなぁと思いながら,続けて聴いているとあのP.I.LはあのP.I.L,このP.I.LはこのP.I.Lという感じで割り切れて気持ちよく聴けてしまう,自分の割り切りの良さに驚いてしまいました。
 6曲目の“Happy”という曲は,タイトルからして「昔のPublic Imageは捨てきるということでいいのか?P.I.L」という感じですが,本当,ポップな演奏なので,別に今更どうだっていいやというか,初期のバンドのPublic Imageは全て捨てきっているんだろうなぁ思ってしまいましたです。ギターのカッティングは気持ちいいし,途中からガンガン入っている,ポップなシンセの音もカッコヨシですし,ドラムだけをバックにシャウトするジョンもカッコヨイし,文句ないですよ,本当。
 7曲目の“Warrior (12inch Extended Version)”という曲は,久々にタムを多用したズンドコしたドラムで始まり,どうなるんだろうと思っていると,打ち込み系のキーボードが入った後,ドラムは4分打ちの16ビートになり,ギターがコードを中心としたカッティングを刻みながら,キーボードがメインのメロディを弾きと,いかにも12inch Singleな音になっていますので,この曲が今はなきディスコでかかったら,素直に思いっきり踊ってしまうよなぁという
感じの曲に仕上がっています。
 8曲目の“U.S.L.S.1“という曲は,ギターの繰り返し弾かれるフレーズが非常に印象的な曲で,ジョンはほとんど「U.S.L.S.1」としか唄っていないので,限りなくインストにジョンのヴォイスが絡むという感じなのですが,非常にクールな感じというか,ジョンがバンドの中心と思われるのに,こういう曲をあえて出してみるところに懐の深さを感じてしまいましたです。
 9曲目の“Don't Ask Me“という曲は,イントロのドラムのノリとキーボードのポップな音におぉと思っていると,それに続いて入ったジョンのヴォーカルがこれまたポップで,サビのコーラスもポップで本当,P.I.Lって知らずに聴いたら,本当に違和感がないと思うのですが,初期P.I.Lを知っている(又は好きだった)人が聴いたら,ドン引きだろうなぁというか,多分,私が当時にリアルタイムで聴いたら,「ケッ!」って言ってしまいそうなくらい,全編ポップな曲ですが,今,こうやって聴くと,これはこれでありかと思えてしまえる曲です。
 10曲目の“Criminal”という曲は,キーボードを前面に押し出したイントロにギターのリフを中心にした演奏,そしてジョンはあのちょっと甲高い声でシャウトしまくるのですが,ジョンのシャウトとギターのリフが気持ちよく重なって,聴いてて気持ち良いです。しかし,ギターがツインリードを取ったりもしており,本当,アバンギャルドではなく王道のロックバンドの音でグイグイ押してくるところも非常に気持ちよかったりします。
 11曲目の“Luck's Up”という曲は,ベースがコードを弾く印象的なイントロから始まり,シンプルな8ビートのドラムに乗って,ギターもベースもシンプルにハードロックをキメてくれているところにジョンがシャウトしまくっているうえ,間奏ではこれでもかとギターソロをキメてくれたりと,王道ロケンロールが非常に気持ちよいバンドになったなぁと思ってしまいました。
 12曲目の“God”という曲は,この曲もタイトルからして「“Religion”で逆から読めばイヌでしかない神とか叫んでいた昔のPublic Imageは捨てきるということでいいのか?P.I.L」という感じですが,小気味よいリズムを叩き出すドラムとベースとシンプルなリフでグイグイ押してくるギターとメロディアスなジョンのヴォーカルががっぷり4つに組んで,気持ちよいロケンロールを聴かせてくれています。歌詞カードはないし,英語なので歌詞の内容は分からないのですが,もうそんなことはどうでも良いくらいの曲に仕上がっています。ハッキリ言って,シンプルなバックで唄うジョンを聴いていると,何となくピストルズの進化系?って思ったりもしましたです。
 13曲目の“Cruel (BBC Session)“という曲は,のシタールのようなギターの音で始まり,そこにシンプルな8ビートのドラムとベースが絡み,そしてジョンが静かに唄い,途中でシャウトしながら,徐々にバンドとしての熱量を上げていきながら疾走していく様はスタジオとはいえ,さすがライヴだなぁと思ってしまいました。しかし,BBCライヴって良い音源を残しているなぁ。Disc 1に入っていた“Poptones”も名演でしたし。BBCがこういう音源を放出してくれているんだから,NHKももっとこういう音源を放出してくれればなぁと思います。例えば,サウンドストリートで行われたじゃがたらのスタジオライヴとか発売されれば絶対買うんだけどなぁと思ってしまいましたです。
 14曲目の“Acid Drops (BBC Session)“という曲は,裏打ちのギターのカッティングで始まり,太い音のギターがソロを取った後,ジョンのヴォーカルが入るのですが,語尾にアクセントを付ける唄い方がまた復活しています。ハッキリ言ってジョンのこの唄い方はなんだかとても唄をポップに聴かせてしまう,ジョンの癖なのかなぁと思ってしまいましたが,しかしやっぱりこれが出ると,そうこれこれ!という気持ちに鳴ってしまうんですよね。間奏のギターソロもハードなんですけど,ハードロックでなくて個人的には好印象ですね。
 15曲目の“Love Hope (BBC Session)“という曲は,まさかP.I.Lが愛と希望っていうタイトルなんてと思いつつ聴いたのですが,ロングトーンのギターソロから始まり,ドラムのカウントと共にバンドの音となり,そこに畳みかけるようにジョンのヴォーカルが入ると,おぉカッコイイじゃないと正直に思ってしまいましたです。歌詞なんて英語が分からない私にとってはほとんど関係ないしな。それよりもやはり,ジョンのこの声質が私の耳にグッと迫ってくるんだなぁと思ってしまいましたです。本当,シンプルなロケンロール(しかし,ハッキリ言って上手い。)の上でシャウトするジョンはいいなぁと思ってしまいましたです。しかし,途中で「Wanna Be Wrong!」ってシャウトしているところは,ついSEX PISTOLSの曲を思い出してしまいましたです。
 ラストナンバーの“Think Tank (BBC Session)“という曲は,これぞ正しく王道ロケンロールのようなイントロで始まり,ジョンもストレートかつシンプルにシャウトしているのが非常にカッコヨイです。全てのCDをリピートさせて聴いていると,この曲の後にDisc 1の“Public Image”が続くのですが,こうやってPlastic Boxを繰り返し聴いてきたこともあるのかもしれませんが,非常に問題なく繋がってしまうところが凄いなぁと改めて思いましたが,やはりバンドの音は時代時代で変われども,ジョンの声質が好きな私にとっては,ジョンが唄っているというだけで,一応は統一されてしまうのかなぁと思いました。
 確かに若いときは,ジョンの発言とかに左右されて,過去に言ったことと出している音が段々違ってきたジョン(というかP.I.L)から離れてしまいましたが,いい加減歳を取って,自分の青臭さが抜けてしまうと,もうそんなことはどうでも良いというか,結局,ジョンはその時々でやりたいことをやっていただけでは?と,今回のボックスセットを聴いて改めて思ってしまいました。そういう意味では,私と同じような理由でP.I.Lから離れてしまった人には,ぜひ,最後までジョン(というかP.I.L)の変化を聴いてもらいたいですよね。なんと言ってもUS版は安いし。

 話は変わり,入荷待ちをしていたプレトレのリアホイールですが,木曜日にネットあさひをチェックしていると,入荷していたので,リアルあさひにもそろそろ入るかな?と思っていると,昨日の夕方(というか,夜かな?)にリアルあさひから電話があり,プレトレが完成したとのことでした。やっほーい!やっとだよ〜。走りやすい秋が通り過ぎてしまい,もうなんか冬みたいに寒いけど,いいんだプレトレが帰ってくれば。しっかり防寒して走りにいくのさぁ。しかし,そうすると,1時間歩いてプレオを取りに行き,プレオを持って帰ったら,また1時間歩いてプレトレを取りに行かないといけないのかと思うと,少し面倒だなぁ。いや,待ちに待ったプレトレの復活なんだから,ここはやはり喜んで取りに行かせていただきましょう。本当,私のプレトレもとうとう私の考える最終形まで来たかなぁという感じですよねぇ。さぁ,どんな感じに走りが変わっているか楽しみだなぁ。
 というわけで,次回までに写真をたくさん撮って,あさひプレシジョントレッキングフルカワヒロミスペシャルPart 3を書かせていただきましょうかね。インプレを書くためには少しは走っておかないといけないんだけど,もう峠方面は寒いだろうなぁ・・・峠方面は春まで待って,海岸線を走ることにしましょうかね。う〜ん,本当,楽しみだなぁ。