ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

連合赤軍物語 紅炎(プロミネンス)/山平重樹


 ゴールデンウィークも終わり,すっかり通常業務に戻ってしまいましたが,この間の日曜日で無事9000キロを超えましたです。で,サイコンを新しくした話は前回書きましたが,実は自転車関連グッズをあと3つ買ってしまいましたです。まず1つめはチューブのバルブキャップがきちんと閉まらなくなったのですが,仏式バルブはアルミのバルブキャップがあるので,いっそ変えてしまうかというわけで,近くの店で探していたのですが,金とか青とかプレトレに合う色がなかったので,仕方がないのでネットあさひで買うことにして,エイカーの赤のアルミバルブキャップを396円で買いましたです。しかし,これだけ買うのに送料を630円も出すのはなんなので,これなら今まで買ってみたかったけれど買っていなかったバイクガイのキャップオンキャップというペットボトル専用飲み口を264円で買わせていただきましたです。走っているときの水分補給は基本的にペットボトルを愛用(最近は走り始めはVAAMを愛飲していますです。)しているのですが,やはりペットボトルは開けるのに両手を必要とするので,信号待ちで飲むにしても少し時間がないなぁというときには躊躇してしまうのですが,これなら片手で飲めるので,楽に水分補給できるのではないかと。3つめは2ちゃんのプレスポスレで安いからインナー用に買っておけと最近書かれているアマゾンで売っている2680円の3Dパッド エクスIIという奴を買いましたです。インナーパッドについてはネットあさひのリポート隊員に申し込んでみたのですが外れたようなので,どうしようかなぁと思っていたのですが,2680円なら試しに買ってもいいかぁというわけでカートにインさせていただきましたです。実際,走り終わったらシャワーを浴びてから着替えるのですが,パンツは風呂に入るまでは履き替えないので,これから汗だくになる季節を迎えて,プレトレで走る用のパンツがあってもよいかと。また日が長くなって3時間以上走ることも増えるので,いくら走り慣れているとはいえ,やはりお尻は痛くなるので,やはりインナーパンツはあった方が快適かと思いますので,買ってみましたです。インプレについては前回買ったサイコンのMITY 8と合わせて一括で書こうと思っていますです。

 で,話は変わって今回は山平重樹の“連合赤軍物語 紅炎(プロミネンス)”を紹介したいと思いますです。久しぶりの連赤本ですが,なんと今回の本は今年の2月に徳間文庫から発売されたもので,なんと値段も686円とお安くなっていますが,ページ数も467ページと読み応えのあるものになっており,連赤関係に興味を持って,最初に読むには非常に良い本ではないかと思いますです。タイミング的にも永田洋子が亡くなり,そしてブントの荒岱介が亡くなりと,ちょうど良いのではないかと思います。やはり本人達が書いた本,兵士サイドの視点で植垣康博の“兵士達の連合赤軍”,幹部サイドの視点で坂口弘の“あさま山荘1972”シリーズも素晴らしいのですが,やはり本人さんが書いているので,分かりにくかったりするのですが,この本はノンフィクションライターである山平重樹が各種参考文献(“小説連合赤軍”を入れていたのは,少しいただけませんけど・・・)をまとめて,ブントから赤軍派,そして革命左派,連合赤軍へという流れが時代の流れと合わせてよく分かる本になっていますので,これを読んでから本人さん達の本を読むと,理解がなお深まるのではないかと思いますです。
 序章は“幹部と兵士の「あさま山荘」”と題して,既に逮捕されていたメンバーらがあさま山荘事件に対する気持ちを描いているのですが,いろいろな思いが読めて面白かったというか,やはり植垣康博はいい人だなぁと思ってしまいましたです。
 第1章は“赤軍派誕生”と題して,塩見孝也京都大学に入学したところから始まり,社学同に入り,後の赤軍派主要メンバーと出会いながら,過度期世界論を完成させ,荒岱介をブントに引きずり込み,その後,闘争方針の違いからブントが分裂し,赤軍派が結成され,頭脳警察の唄(というか叫び)でも有名な戦争宣言が採択されるところまでが描かれていますが,本当,激動の60年代末から70年代初頭の各種闘争について,詳しく書いてあって,第1章を読むだけでも,この本の価値はあるのではないかと思いますです。
 第2章は“広がる革命闘争”と題して,革命左派の愛知外相訪米阻止闘争から始まり,革命左派誕生から,あの(一部で)有名な川島豪の「組織は潰れても路線は残る。」発言を経て,赤軍派の「大阪戦争・東京戦争」と続いていくのですが,高校生兵士の可哀想なエピソード(逮捕,勾留され,卒業することができず,就職もままならなくなってしまった。)を挟んで,「福ちゃん荘」事件で終わるのですが,とても軍を名乗っているとは思えないお粗末なエピソードがこれでもか書かれていて,なんか笑ってしまったです。
 第3章は“よど号ハイジャック作戦”と題して,東大闘争に少し触れた後,ハイジャック作戦の行き先がキューバから北朝鮮になるというアバウトさを見せながら,東大闘争で安田講堂で最後まで赤旗を振っていたメンバーの話になり,重信房子の父親(この父親が血盟団事件に関与していたのも偶然ではないよなぁ。)のエピソードが挟み込まれ,自分に会いに来た赤軍派のメンバーに「君は人を殺すことはできない。自分もそうだった。だが房子は違うよ。」と言い切る父親がとても素敵です。そして塩見孝也が逮捕され,区民会館でハイジャックのリハーサルを行い(これでいいんかい?),ハイジャックを決行し,その後逮捕された田中義三のエピソードが挟み込まれるのですが,公判の最終弁論で田中義三が詠んだ「30余年,夢に夢見た夢なれど,夢は夢にて夢にすぎぬか」という唄は,革命を信じて戦った者の言葉としては重いなぁと思いましたです。
 第4章は“変容する革命左派”と題して,革命左派の指導者である川島豪の逮捕から始まり,坂口弘永田洋子の結婚,永田洋子の委員長への就任,上赤塚交番事件,そして上赤塚交番事件による革命左派の知名度アップ(前澤虎義の「革命的義侠心」という言葉のセンスには笑ってしまいましたが,当時はこんなもんだったんでしょうね。),そして,革命左派と赤軍派の接近,共同政治集会の開催と,一気に連合赤軍への流れができ,メンバーをして「殺害を実行しなかっただけで,このときすでに,ある一線を越えていたのだと思う。」と言わしめたスパイ粛正未遂が起こり,真岡市銃砲店襲撃事件,その結果の厳しい北海道での潜伏生活,そしてとうとう山岳アジトを拠点にし,山岳アジトから逃げ出した2名のメンバーの処刑まで突っ走ってしまい,そして,革命左派と赤軍派連合赤軍の結成と,そして「共産主義化」という後に非常に大きな影響を与える言葉が出てきてしまいました。そして中京安保共闘のメンバーも山岳アジトに招集され,赤軍派も山へ入るところまでが描かれています。
 第5章は“総括の山”と題して,共同軍事訓練での水筒問題による赤軍派の革命左派批判から始まり,永田洋子による遠山美枝子批判,自己批判,相互批判による共産主義化理論の台頭,そして「総括」という名の暴行,死刑,メンバーの死亡と陰惨を極めた内容になっていますです。この章で印象的だったのは,革命左派の女性メンバーが金子みちよと大槻節子について「2人とも神経質で頭が良く,細かく気を遣う人で他人の気持ちの動きにも気がつき,私達が悩んでいると,それに気づいて慰めてくれ,優しい心の持ち主だと思っていました。ただ2人とも永田の嫌いなタイプであったことは間違いありません。」と述べていたことでしょうか。ようするに永田洋子が気に入らないメンバーをあからさまに総括と称したリンチにかけていたということですよね,本当。
 終章は「山荘へ}と題して,あさま山荘事件について描かれ,森恒夫の自殺で終わりますが,この中で加藤倫教の「ニクソン訪中という,あの時点で,自分らは武器を捨てて投降すべきだったのだ。いや,あのタイミングをおいて他になかった。それがもっとも正しい政治的判断だったのではないか。」という回想と,坂口弘の「黙って抵抗していくことがわれわれの主張になり,徹底抗戦こそ左翼の“良心”を示すことになるのだ。」という部分は,個人的に非常に印象に残りましたです。
 解説は新右翼鈴木邦男が6ページにわたって書いていますが,この中で「もしかしたら,彼らはあまりにも真面目すぎたが故に,他の選択肢がなく,あそこまで突き進んだのかもしれない。人民のために闘いたい。そのために立派な革命家になりたい。共産主義化したいと,ひたすら思いつめ,自らと自らの集団を極限まで追いつめたのかもしれない。他の人たちは,そこまで突きつめるのが怖くて皆,途中下車し,運動をやめた。」とあるのですが,兵士側は少なくともそうなんだろうと思うのですが,永田洋子森恒夫に関してはちょっとちがうんじゃないのかなと個人的には思っていますが,そこは見解の相違ということで。
 しかし,こうやって見ると,この本は本当にきちんと時系列に沿って描かれているので,非常に分かりやすいですね。特に最初は赤軍派と革命左派の2組織なので,本人さんの本だとそれぞれの組織のことしか読み取れないし,「小説連合赤軍」ははっきり言って下世話な本だし。こうやってきちんとまとめた物が出版されるだけでも素晴らしいのではないかと思ってしまいましたです。個人的には山本直樹のレッドが完結してレビューを早く書きたいなぁと思っていますが(叶うなら吉野雅邦にも書いて欲しいのですが・・・),やっと合同軍事訓練前なので,いったいいつ完結するのか分かりませんが,総括をどこまで描くのか(描けるのか?)を非常に楽しみにしていますです。

 ところで,今週は非常に雨がよく降りまして,今日,プレトレのチェーンをふと見ると,赤くサビているではありませんか。ウヒョー,これはゴールデンウィークに400キロ以上走ったので,オイルが飛んでしまったんだなぁということで,チェーンを洗って,オイルを塗って,キレイにさせていただきましたです。で,そのついでに,この間の日曜日に走ったとき,バックミラーが路面の悪い道路の振動でグルリと廻ってしまったので,これも直しておかないとなぁというわけで,増し締めをしたところ,おぉ!というくらい緩んでいましたです。デトネイターの28Cに変えて特に問題はないと思っていましたが,こんなところに振動の影響がでるとは思ってもいませんでしたが,今度からはここもきちんと増し締めをしようと思いましたです。で,増し締めついでにバックミラーを固定しているベルトの角をカットしてあげたら,これまたなんかイイ感じになりましたです。ささいなことですが,こういうことがうれしいんですよね。さぁ,明日も天気が良ければ,ゴリゴリと走りましょうかね。チェーンオイルもOKだし,空気圧もきちんと調整したしね。あとは天気だけだなぁ。まぁ,あれだけ雨が降ったから大丈夫だとは思うんですけどね。それと風かぁ。たまには限りなく無風で,心が折れない状態で走りたいんですけどねぇ。それから,そろそろ暑くなってきたので,走り終わった後のミルトンがおいしい季節になったので,ブログをアップし終わったら業務用スーパーにでも行って,とりあえず2本ほど買ってきましょうかね。