ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

dreaming pupa/pupa


 さて,ここのところの懸案事項だったプレトレのフロントがカクっとなる症状なんですが,先週の土曜日にリアルあさひで確認したところ,安全性に問題はないと思うけれど,今度は組み直すだけでなくきちんと部品も交換してみましょうということになりましたです。しかし,今週の月曜日から夏休みを取ることにしていたので,その場で預けると何のために夏休みを取ったのか分からなくなるので,とりあえず休みの間に走るだけ走ってから修理に出すことにしましたです。
 というわけで,日曜日から火曜日まで3日間,子供の昼ご飯を作った後の午後の4時間,毎日走り回らせてもらいましたが,何の因果か結構風が強かったのと,水分補給で1時間ごとに休憩を取ったせいで,最長69キロ,最短で60キロという今ひとつな感じでしたね。しかし,この真夏日の炎天下に4時間も走り回っている方がどうにかしているので,これはこれでまぁまぁの成績ではなかったかと自己弁護したりして。実際,3日間連続で走っているんだから,それだけでも大したもんだと思いますです。
 で,フロントがカクっとなりながらも楽しく走っていたところ,なんかサドルからミシミシっという嫌な金属音がするんですよね。シートポストのやぐらとサドルのシートポストが擦れて異音がしているのかな?と思い,ホムセンで薄いゴム板を買って,やぐらとシートポストの間に挟んでみたのですが,やはり音が止まらないので,これはひょっとしてサドルが限界なのでは?と思い,どうせ汚れたりしているし,この際,新しいサドルにするか!ひょっとしたらシートポストのやぐらが原因(元々のシートポストは,それなりのパーツだろうし。)かもしれないので,こっちもついでにということで,アマゾンでカートにインさせていただきました。サドルは前回と同様,VELOのVL-1021のブラックレッドにして,シートポストはamoebaのアルミシートポストS-SP101という奴にしてみました。前回,リアルあさひの修理が終わった段階でシートポストに傷が付いていたので,今回は修理が終わってからサクッと交換しましょうかね。というか,今のシートポストはあまりしっかりとシートレールが固定できなかったので,サドルがずれてシートレールのMax表示の位置を超えて乗っていたこともが多々あったので,それも今回の異音の原因かなぁとも思ってもみたりするので,シートポストを交換してサドルがきちんと固定できれば,それに越したことはないですしね。
 
 というわけで,今回はpupaの新しいアルバム,dreaming pupaを紹介したいと思いますです。しかし,pupaがまさか2枚目のアルバムを出すとは正直思っていなかったので,ちょっとびっくりですね。というのも,だいたい高橋幸宏がリーダーで原田知世とかに声を掛けて作ったバンドなんて,1枚アルバムを作って,ツアーを少しやればあとは自然消滅してしまうんでないの?と思っていたので,新しいアルバムが聴けたことはうれしい誤算でございます。
 1曲目の“Meta”という曲は,イントロの打ち込みの感じがいかにもテクノ!という感じで,そこにちょっと無機質っぽい原田知世のヴォイスが乗っかると,非常にクールな感じなんですが,そこに更に高橋幸宏のちょっと柔らかいヴォイスが乗っかることで,なんとも言えないpupaらしさを醸し出しています。うん,この曲を1曲目に持ってきたのは大正解だと思いますです。
 2曲目の“Changing Skies”という曲は,うって変わって管楽器の音も含めて非常に生っぽい音になっていて,そこに高橋幸宏の柔らかいヴォイスが非常に心地よく絡んでしまう。しかし,この曲では,堀江博久クラビネットが非常に私好みのバロックっぽいフレーズを弾いていて,それも非常にお気に入りでございます。
 3曲目の“Azalea〜五月の光・君のいない道〜“という曲は,打ち込みのバックに権藤知彦の管楽器や高田漣らの生楽器が気持ちよく絡む中,高野寛原田知世のヴォイスが気持ちよく交互にヴォーカルを取っている,唄うたいが複数いるバンドらしいアレンジになっています。というか,このバンドはよく考えるとベースがいないのですが,打ち込みだけでこんな生っぽい気持ちの良いグルーヴが出せるのはさすがこのメンツという感じですね。
 4曲目の“Mr. Epigone“という曲は,ゲームのようなシンセの音で始まったと思ったら,ギターの音が非常にロケンロールって感じを受けさせる音になっていますです。その上を原田知世高橋幸宏が交互にヴォーカルを取る形になっていますです。この曲は高田漣が作詞作曲をしているのですが,英語詩の対訳を読んでみると,やはり偉大なる父親高田渡の影響はあるのかなぁなどと思ってしまうような,シニカルな歌詞になっていますです。
 5曲目の“dreaming pupa〜夢見る僕ら〜“という曲は,イントロのアコギのカッティングに打ち込みのリズムトラック,それに絡む権藤知彦の管楽器と機械と人力のベストマッチングが素晴らしいと思っていると,さらにサラっと流れるように唄っている原田知世高橋幸宏のヴォーカルが素晴らしく心地よいです。やはりこのバンドの強みは人力パートにあるなぁとつくづく思ってしまいましたです。
 6曲目の“Current”という曲は,原田知世節全開の曲で,原田知世ファンの私としてはうれしいぞ!堀江博久のちょっとアンニュイなメロディーラインに高田漣のスライドギターが気持ちよく絡んでくれています。しかも,この曲では高橋幸宏がドラムを叩いているんですが,やはり生ドラムが入るとリズムが締まるよなぁと思ってしまいましたです。というか,高橋幸宏のあの癖のある跳ねるリズムはやはり唯一無二だと思ってしまいましたです。
 7曲目の“Circadian Rhythm”という曲は,ホワイトノイズっぽい音で始まり,このままテクノっぽく行くのかと思っていると,打ち込みの南の島っぽいリズムの繰り返しににアコギが乗っかり,その上に高田漣のつぶやくようなヴォイスが乗っかるという,なんとも不思議な曲なんですが,途中で「ピコピコピー,コピーアンドペースト」って唄っているところは,なんとなくプラスティックスのコピーに対するオマージュみたいに感じてしまう私は,やはり80年代テクノが大好きだからなんでしょうか。
 8曲目の“Your Favorite Pain”という曲は,高野寛の甘いヴォイスで始まったと思ったら,高橋幸宏が「唄い,そうこうしていると原田知世のつぶやきっぽい唄が入り,クールでシンプルなメロディーに高橋幸宏のドラムが絡むと,それだけでカッコヨイでございます。というか,この曲では思わせぶりなディレイを掛けたギターの音とか,心なしファンキーなリフを刻むギターとか,隠し味的に私の好きなフレイバーがちりばめられていて,癖になりそうな曲です。
 9曲目の“All It Takes”は,アコギの気持ちよいフィンガリングで始まり,いかにもリズムボックス然としたリズムトラックの上をスライドギターだのアコギだのバンジョーだのの弦楽器が気持ちよい柔らかなフォーキーな音を紡ぎ出し,それに乗って高橋幸宏原田知世が唄っていますです。間奏のピアニカっぽい音も良いですねぇ,うん,これも個人的には好きな曲でございますです。
 10曲目の“If”という曲は,のっけから高橋幸宏のドラム(というか,シンバルのアレンジ)が素晴らしい曲です。曲は高野寛らしいポップな曲なんですけど,この曲はもう高橋幸宏のドラミングを思いっきり堪能してほしいなと思います。本当,曲間のシンバルのリズム感やスネアの連打は絶妙でございます。もちろん,高野寛原田知世の唄も素晴らしいんですけどね。
 11曲目の“Away Into Yesterday”という曲は,不安定なキーボードの音をバックに,シンプルなアコピがしっとりと流れ,その後ろをリズムマシンがリズムを刻む中,原田知世が淡々とい英語詩を唄う曲なんですけど,海外の映画のテーマ曲にしてもらってもイイのではないかと思わせる,モノトーンっぽい印象を受ける曲です。間奏の権藤知彦のホーンもイイ感じで入っていますです。やはりホーンが入ると音がもの凄く柔らかくなる印象を受けるので,やはり強みだなぁと思ってしまいましたです。
 12曲目の“Dun”という曲は,インストなんですがインダストリアル系のドンガンするリズムの上を単音でシンセが流れたかと思いきや,原田知世のショートヴォイス(ひょっとしてサンプリング?)がパーカッシブに入るという,なんとも不思議な曲ですが,原田知世ファンとしては,このパーカッシブなショートヴォイスも良いなぁと思ってしまいましたです。
 13曲目の“Let's, Let's Dance”という曲は,曲のタイトルからしデヴィッド・ボウイの往年の名曲のようなポップチューンを思い浮かべてしまったのですが,気持ちよく裏切られて,波打つようなシンセのリフにアコギのフィンガリングが絡む気持ちよい,あまりダンスしない曲なんですが,まぁもう歳だし激しい曲で踊らなくても,こんな曲で静かに体を揺らすのも良いかもと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“Kaleidoscope Waltz”という曲は,古いレコードのようなうら寂しげなギターとピアノの音で始まったと思ったら,シンプルなバックに乗っかって,原田知世が伸びやかに唄ってくれるという,原田知世ファンにはたまらないラストナンバーになっていますです。とはいえ,pupaにはメインヴォーカルを取れるメンバーが他にもたくさんいますので,途中で高橋幸宏に変わったり,コーラスでは分厚い男性コーラスを聴かせてくれたりする,正にpupaならでは!という演奏になっています。
 アルバム全体として無理無理に盛り上げるのではなく,静かに体を揺らせる音楽という感じを受けたのですが,夏なのでこういうクールな感じもいいなぁと思ってしまいましたです。まだ買ってない人はぜひ,my spaceで視聴とかもできるようなので,ググって見つけて聴いてみてもらえればと思いますです。このクソ暑い夏に一服の清涼剤になること請け合いでございます。

 で,冒頭でプレトレを修理に出したと書きましたが,お盆効果でリアルあさひが暇なのか,修理がもう完了したということで連絡があり,早速,取りに行きましたです。前回は,ベアリングとかは特に異常が見受けられなかったので,グリスアップして組み直しただkだったけれど,今回はベアリングも全て交換し,カクっとならないことも確認しましたとのことでした。やる気になればやれるじゃないのよ,リアルあさひさん。で,代金は?と尋ねると,最初にもらっているのでいいですということでした。ありがたいような気もしますが,一度の修理どころか二度目の修理でも直らなかったんだから,当たり前と言えば当たり前だよなぁ。こっちは片道30分掛けてリアルあさひに持ち込んで,その帰りはママチャリをキコキコ漕いで帰っているんだから。でも,直してくれてありがとう,と素直に感謝しよう。なんてたって,ここまで手塩に掛けて弄ったプレトレに乗れなくなるのは,非常に寂しいのでね。
 で,ご機嫌な気持ちでプレトレに乗って帰り,フルブレーキングでもフロントがカクっとならないのを確認して,ご満悦の私だったのですが,おいおいシフトが全然決まらないじゃないのよ。まぁ,シフトが決まらないのは,メンテ本を読みながら,シートポストとかがアマゾンから届いたときにシコシコと調整しましょうかね。それともリアルあさひの店舗内はエアコンが効きまくっていたので,ワイヤーが縮んでしまったせいかもしれないので,常温でもう少し置いておいてみようかなぁなどとも思ったりして(まぁ,ディレイラーの再調整をすることにはなるとは思いますけど。)。しかし,修理に出すとどこかがどうにかなっているとは,どういうことよリアルあさひさん。まぁ,自分で調整できるものは別にいいんですけどね。
 しかし,音楽とか私の好きなモノを語るブログなのに,プレトレ乗りの方が何人か尋ねてきてくれてうれしい限りです。プレスポならいろいろなブログがあるけれど,プレトレはママチャリとして乗っている人がほとんどなので,私のようなアホなことをしている人が少ないからなんだろうなぁと思ってはいますけど(実際,ここまで金を掛けて弄るのなら,最初からプレスポだの,R3だのSUB40だのを買った方が良いのは自明の理ですしね。)。しかし,ここまで金を掛けると愛着は金を掛けた2倍も3倍も湧いてしまって,峠道で死にそうな私の横を軽やかに追い越していくローディーやマジモンクロスを横目で見ながら,まだまだイケル!とマゾヒスティックにオッサンの体に鞭を入れてしまっている私がいるのでした。というわけで,こんなアホなプレトレ乗りもいるということで,日本各地のプレトレ乗りの皆様,ググってここにたどり着いたときは,笑って読んでやってくださいでございます。