ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

生きてるうちに見られなかった夢を/A-Musik


 えへへ,前回,せめて3連休の一日ぐらいはプレトレで走りたいなぁと書きましたが,リアルあさひがやってくれましたです。というのも,日曜日にまだパーツが入ってなくて修理ができていないのなら,ついでにフロントのチューブも交換しておいてもらおうかなぁと思って,午前10時を過ぎたら電話しようと思っていたら,いきなりリアルあさひから電話が!プレトレ直りましたので,引き取りにきてくださいだって!用事を済ませて喜び勇んでリアルあさひに愛しのプレトレを引き取りに行きましたです。そこにはフロントにアラヤのアルミホイールを履き,さらに私的には格好良くなったプレトレの姿が。これは走るしかないよねということで,翌日の午後,サクっと60キロほど走ってきましたです。実感,肋骨にひびが入っているかもしれないけど,自転車で走るのにはあんまり関係ない。というわけで,今週も天気が良いので走りに行きたいところですが,プレトレのフロントが走り出しとか止まるときにカクっていう小さな衝撃があるので,多分フロント周りがしっかり締まってないのだと思うので,ブログをアップしたらリアルあさひに再調整に持って行こうと思っています。で,明日なんですが,8月1日付けで異動だっていうのに,仕事がどうにもこうにもならない状態(というか,まさか異動するなんて思っていなかったので,けっこうガッツリ仕事を組んでいたので)なので,どピーカンの空が憎らしいのですが,仕事を片付けに行こうと思っていますです。でも,まぁどうも明日は予報だと晴れのち一時雨なので,仕事を片付けるにはいいかもしれないなどと無理矢理思ってみたりして。

 さて,今回も前回に引き続き,A-Musikを取り上げることにして,1995年に録音されたのですが,CD化されることのなかったアルバム“生きてるうちに見られなかった夢を”を紹介したいと思います。このアルバムの録音には当時のSOUL FLOWERと親交の深かった大熊亘が参加しており,その関係でSOUL FLOWER UNION中川敬も参加しています。なお,“ロンドンデリー”と“平和に生きる権利”はSOUL FLOWERによっても発表されています。
 1曲目の“預言者の死”という曲は,パレスティナのSabreenという人の曲で,最初はなんかフリージャズのような感じで,前作のエクイロジュみたいな感じなのかなぁと思っていると,2分30秒を経過したところから,リズム体が入ってきて,結構速いテンポでリズムを刻みながら,サックスは相変わらずフリーキーなうなり声を上げているのですが,なんか混沌としながらも突っ走っていく感じが気持ちよい曲でございます。と思っていると,後半は結構泣きのフレーズが入ったりして,なんともつかみ所のない曲だなぁなんて思ったりしましたです。
 2曲目の“ロンドンデリー”という曲は,フランスの曲で竹田健一が訳詞をしているのですが,最初の「唄のないメロディ,壊れたピアノ。アイルランド共和国軍,はらわたのぬくもりを」っていう歌詞だけで心を持って行かれてしまいますです。SOUL FLOWER Versionよりも少し唄が下手っぽいんですけど,なんかそれがサビの「言葉を奪われた夢の恋路はケルト族の娘。唄はロンドンデリー。言葉を奪われた夢の恋路はカトリックの娘。唄はロンドンデリー」っていう歌詞になんとなくピッタリっていう感じです。しかし,ラストのスキャットのところの微妙な壊れ方がなんとも最高でございます。
 3曲目の“忘れ酒”という曲は,ギリシャ風クレズマーということなのですが,最初の陰鬱な雰囲気のピアノのメロディーも最高なのですが,バンド演奏になったときのなんとなくチンドンっぽい雰囲気は非常にいかがわしいというか,私好みというか,最高でございます。
 4曲目の“クレズモリム”という曲は,アメリカのDave TarrasとSid Beckermanという人の曲なんですが,最初の重ためのベースラインからしてカッコヨシな曲なのですが,それにサックスとクラリネットが絡むと更にカッコヨイです。リズム体は重たいのに,サックスとクラリネットが軽めのメロディーを吹いているので,一体として聴いたときの不思議な心地よさがたまりませんです。
 5曲目の“レーニン“という曲は,ドイツの曲で,作詞がBertolt Brecht,作曲がHanns Eislerという人なのですが,タイトルからしてこれは何かあるだろうと思っていると,これがまた,結構ポップな曲で,びっくりしてしまいましたです。ここまで私的にはポップの範疇に入る曲ばかりなので,難解そうなふりをするよりもポップであった方が私的には大賛成でございます。唄はもちろんドイツ語で女性と男性にコーラスでいかにもドイツ風に背筋がピン!と伸びる唄を聴かせてくれています。
 6曲目の“歩きつかれて“という曲は,トルコ民謡なのですが,非常に重ためのリズムとリフでグイグイ押してくる曲になっていて,とても民謡だとは思えませんが,世界は広いということでしょうか。基本的には短いリフの繰り返しなんですが,それがまたカッコヨイという,竹田賢一のフリーキーな大正琴の音も素晴らしいでございます。ラストの透き通った女性ヴォーカルも素晴らしいです。というか,この唄の入る部分はトルコ民謡と言われれば,そうかもしれないと思ってしまいましたです。
 7曲目の“生きてるうちに見られなかった夢を”は韓国の抵抗詩人である梁性佑の詩に竹田賢一が曲を付け,姜瞬が訳詞をしたという曲なのですが,唄うことを拒否するかのようなメロディーラインはあえてそういう曲にしたのだろうと思うのですが,このなんとも言えないメロディーと大正琴の音が非常によくマッチしていますです。「生きているうちに見ることができなかった夢は,死んでからも見ることはできない。」というよく考えれば非常に当たり前のことを唄っているのですが,しかし,繰り返し繰り返し唄われると,なぜか心に染み込んでくるのはなぜでしょうか?
 8曲目の“イミ・アトゥ・バ・ネベ”という曲は東ティモール民謡なんですが,いかにもそういった感じなんですけど,非常にポップというかチンドン風味にやってくれています。この辺は大熊亘の趣味が出ているのかしら?などと思ってもみたりして。
 9曲目の“平和に生きる権利“という曲は,チリのVictor Jaraの曲を中川敬が訳詞を付け,唄っているのですが,SOUL FLOWER Vresionよりも中川節を抑え気味して唄っていますが,やはり最初に「静かに暮らし生きる権利を。ホー・チ・ミンは唄う,ヴェトナムを空から。飛び交う砲弾の水田の畦から,消せはしないだろうこの唄は。」という歌詞は胸に響くなぁと思いました。この歌詞の重みはVictor Jaraがどのようにして亡くなったのかを知らなければ分からないと思うのですが,興味のある方はぜひhttp://am.jungle-jp.com/song09_3.htmlをクリックしていただければと思いますです。
 10曲目の“カールスプラッツのポプラの木”という曲は,ドイツの曲でBertolt Brechtという人が作詞を,Hanns Eislerという人が作曲をした曲で,ヴォーカルがよれよれなこともあって,非常にドイツの童謡っぽく聞こえるのですが,第二次世界大戦直後のベルリンのことを唄っている,曲の感じと唄われている内容が非常にかけ離れた曲です。ところどころS.Eで入っている爆発音もそれらしい雰囲気を出しています。
 ラストナンバーの“鳥の歌”という曲は,カタルーニャ民謡ということですが,民謡というには非常に重たい曲です。まぁラストを飾る曲にはふさわしいのではないかと思いますです。
 さて,ここまで11曲を紹介したのですが,曲順については実はA-Musikのホームページではよく分からないんですよね。ただ私はダウンロードしたMP3ファイルのファイル名から曲順を推測し,こういう曲順に書いてみました(というか聴いています。)ので,もし間違っていたら,それはどうもすいませんということで。

 しかし,これらの素晴らしい楽曲がフリーでダウンロードして聴けるなんて,本当に素晴らしいことなので,できれば,多くの人に試しに聴いてみてもらえればなぁと思っていますです(A-Musikでググルと簡単に見つかりますです。)。ハマる人はハマってしまうと思いますのです。しかも,エクイロジュとは違ってマスターの音をそのままMP3にしていると思われ,音も非常に良いです。

 話は変わって,一番時間のかかった家用の眼鏡の修理が終わったので,ブログを書く前に受け取りに行ったのですが,当然,プレトレで行ったところ,駐車場等を整理していた人にいい自転車に乗っていますねぇと言われてしまいましたです。う〜ん,確かに普段,ママチャリしか乗らないような人にはプレトレはぱっと見2万円の自転車には見えないんだろうけど,実はママチャリとそんなに元は変わらない値段なんですけどね。ただ,元の値段の3倍はなんだかんだで金をつぎ込んでいるので,いい自転車だとほめられれば,素直に喜びたいと思いますです。
 正直な話,今回,フロントホイールを交換したので,結局,前後のホイールにボトムブラケット,それからペダルを交換しているので,回転部分のパーツは全て交換したことになりますし,タイヤももちろんリブモSに交換済みですし,個人的にはジャイアントのスイットには負けてないのではないかと思っているんですけどね(ブランドではしっかり負けていると思いますけど。)。しかも,エンジンはこの1年間でタフに鍛え込んでありますので,ばっちりOKさぁなどと訳の分からないことを言ってみたりして。