ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

定盤 火の宮(CD)/サワキカスミ


 この間の日曜日は,午前中にプレトレで50キロくらい走って,午後は家族サービスをしたのですが,やはり走った後は休憩しないといけないなぁと痛感してしまいました。というのも,翌日から足が痛い・・・。これまで100キロ超えの翌日には足が痛くなることはあったのですが,まさか50キロ程度でなんてと思いましたが,普段は,午後走って,後は家でノンビリしているので,そこそこそれで回復していたのでしょうけど,その日は午後半日,みっちり動き回って休む暇もなかったので,それが原因か?と思っていますです。
 しかし,なんの因果か,今日も休日出勤をすることになってしまい,明日の日曜日は家事をシコシコとこなした上で,何とか時間を作ってプレトレで走りに行きたいなぁと思っていますけど,果たしてどうなることやら・・・

 さて,今回はサワキカスミの“定盤 火の宮”のCD(というのも,実はCDとDVDのダブルディスクなんですが,中身が濃すぎるので,今回はCDのみを)紹介させていただきます。サワキカスミは火の宮というバンドを率いて,1983年から1985年ころまで活動していた人で,当時の宝島やDOLLを読んでいた人であれば,サワキカスミのやっていた太陽レコード(バクチクもここから最初のレコードを出した。)の広告のことを憶えていることでしょう。そうでない人にはちっとも分からないと思いますので,若干,解説を。当時の火の宮は,その服装や曲のタイトルからして,右翼パンクだの,愛国パンクだの呼ばれていましたが,今回の音源を聴いてもらえれば分かるとおり,いろいろな音でサワキカスミのメッセージを伝えるバンドといったところが正解ということでしょうか。20年以上の時を経て,再度,販売されたことは,やはり時代がサワキカスミの言葉を求めているのだろうか?などと思ってみたりもします。
 1曲目の“80の証明”という曲は,ドラムとベースだけに乗ってサワキカスミが80年代の危機感をパンキーに唄っているのですが,「オレとアンタはいつも優しい風の中でじゃんけんぽん,あいこでしょ。」っていう歌詞はなんとも秀逸でございます。
 2曲目の“オレノホントノキモチ”という曲は,一転してレゲエのリズムに乗って裏打ちギターも気持ちよく,「オレ,ヒトゴロシノコドモ」と唄っているのですが,多分,某国の方がいつまで経っても謝罪と賠償を求められていることを唄っているのだと思われる曲です。サビでは「オレ,ナンニモシテネエノニ。」と唄ってくれていますが,本当,オレ,ナンニモシテネエノニですよねぇ。
 3曲目の“人類みな兄弟”という曲は,こんどはフィフティーズっぽいロケンロールなのですが,40代の人ならば分かる,笹○会長が出ていたコマーシャルのまんまの歌詞で,どこまで本気なのか,冗談なのか推し量れない曲です。多分,サワキカスミが弾いているガシャガシャとしたアコギのカッティングがイイ感じでございます。
 4曲目の“ありがとB”という曲は,今度はファンキーな感じで,ちょっと南蛮渡来のころのじゃがたらを思い出してしまいました。歌詞は「唄う自由を認めてくれた日本国憲法に感謝」など,各方面への感謝の気持ちを唄にしているのですが,確かに表現の自由があるからこそ,どんな曲でも唄えるというもんですよね(ただし,メジャーだと自主規制させられそうだとは思いますけど。)。
 5曲目の“ミュージック・マガジン中村とうようはバガヤロだ”という曲は,これは凄い,素晴らしすぎる。最初の右翼の街宣車から流れてくるようなアジテーションだとか,個人を名指してレコードで批判するとか,もう無茶苦茶すぎてカッコヨイとしか言いようがありませんです。リズムボックスのリズムに乗って罵声の限りを尽くしてくれていますが,当時は大丈夫だったのだろうかと心配してしまいましたです。
 6曲目の“人類は大丈夫“という曲は,「ハッケヨヨ!」という合いの手で始まり,ドラムマシンのチープな音に乗って,当時の東西冷戦状態を心配している唄ですが,なぜに「ハッケヨヨ」なのかは不明です。
 7曲目の“人類は大丈夫2”という曲は,これまたチープなドラムマシンの音にダウンストロークの重たいギターのカッティングがカッコイイ曲です。「右手と左手は永遠に握手はできない。」だの「朝鮮民主主義人民共和国の皆さんお元気ですか。こちらの水は甘いけれど,そちらの水はいかかでしょうか。」など,右(右翼)と左(左翼)が相容れないことを唄っているのですが,間奏で突如挟まれる「これは命に掛けても正しいと思っているあなたの考えを変えてみませんか。これは命に掛けても正しいと思っている僕の考えを捨ててみますから。世界○○選手権(○○は聴取不能)を開催しませんか。」というところは,なかなかグッと来ましたね。
 8曲目の“白夜の季節”という曲は,タンゴのリズムに乗って,サワキカスミが唄っているんですが,ちょっとヴォイスにエフェクトが掛かりすぎていて,何を唄っているのか聞き取れないのが残念です。
 9曲目の“軌道修正“という曲は,チープなリズムボックスの音もカッコヨイ,ちょっとパンキーなロケンロールで,「危ない,俺たちえらいスピードで反対車線走ってるんだぜ,ハンドルを左に切れ!」というサビの歌詞は正しく「軌道修正」なのですが,サワキカスミが唄っているので,何か裏があるのではと思ってしますのですが,深読みのしすぎでしょうか。
 10曲目の“在日外国人指紋押捺大反対”という曲は,タイトル通りの内容のメチャカッコヨイ曲で,今や外国の方で国外に子供が居ても子供手当が出るだなんて,ある意味間違った社会なんですが,昔は外国人登録の際に指紋を押させようという法案があり,それに大反対する唄でございます。サワキカスミの「在日外国人指紋押捺大反対!」のシャウトの後に非常にパンキーなリズムでるる,そういった内容を唄ってくれています。バックの演奏も格段にレベルアップして非常に聴きやすくなっています。しかし,こんな唄を歌って右翼パンクはないよなぁと思ってしまいました。
 11曲目の“愛国者の真実の叫び”という曲は,スピーディーでメチャカッコイイロケンロールで「自分を愛せない者が,どうして家族を愛せる?自国を愛せない者が,どうして他国を愛せる?愛国から全てが始まる!」という至極真っ当なんだけど,なかなか言葉にできないことを唄ってくれています。マスゴミとか本当,いい加減,批判ばっかり止めたらいいのになぁと想いますです。
 ラストナンバーの“進め日本”という曲は,これでもかっ!とばかりにパンキーなリズムで「進め日本!キリスト文明は滅び,21世紀に日本は神の国になる!」と言い切ってくれていますが,そんなことはないわけで。でも,カッコイイです。特にエンディングで君が代を入れてくれるところなんか,もうたまりませんね。
 正直なところ,リアルタイムのころは「正論爆論愛国時代」なんていうレコードのタイトルに惑わされて買わなかった(というか,金もなかったし,正直,今みたいにネット販売もないので,なかなか手が出せなかったということもありますが・・・)のですが,今聴くと,これはこれでアリというかカッコヨシと思ってしまいましたです。しかし,残念なのは,歌詞カードが付いていないので,この素晴らしいサワキカスミワールドが完全に堪能できないことでしょうか。太陽レコードに問い合わせをすれば,追加でもらうことができたらいいのになぁなどと,無茶なことを思ってもみたりしますが,どうでしょうか?まぁ,そんなことを思っているのは私ぐらいだろうから,別にいいんですけどね。

 ところで,前回,金属系エポキシパテでプレトレの補修をしたと書きましたが,それから1週間が経過してもひび割れたりとか,取れて落ちたりとかしていなくて,非常にイイ感じでございます。というわけで,プレトレの泥よけFRP化計画はキレイさっぱりなくなったということで。とすると,後はフロントホイールが駄目になったら後輪同様アラヤに換えるだけだなぁなんて思っていますが,フロントは多分,リアみたいになぜか壊れることはないんだろうなぁと思っていますので,当面は今の状態で行くんだろうなぁなんて思っていますが,また弄りたい気持ちがムクムクと出てきたり,付けてみたいパーツが見つかったら,そのときに弄ることにしましょうかね。