ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

シンクロニシティーン/相対性理論


 しかし,4月になったというのに今週は寒かったなぁ。子供が学校の新入生オリエンテーションで山の方へ行っていたのですが,雪が降っていたって言っていたもんなぁ。朝,うっかりワイシャツ1枚で自転車に乗って,仕事に行ったのはいいんだけど,夜,帰るときに本当に寒くて,ちょっとしゃれになりませんでしたです。というわけで,その翌日からはパーカーを羽織って出勤させていただきましたです。って,パーカーですか?確かに周りの人は結構,ごついコートとかを着て出勤しているのを見かけるのですが,プレトレでゴイゴイ走る私にとっては,5分も走れば暖かくなるので,これで十分なんですけどね。というか,よく考えたら,2月下旬からすでにデロンギのオイルヒーターをほとんど使っていないことを思い出しましたです。冬もプレトレで元気に走り回っていたので,すっかり寒さに強くなってしまったんだろうなぁなどと思っています。
 
 前回は紹介したしーなとシュウからうって変わって,今回は相対性理論(なんなんだよ,この脈絡のなさは・・・)の新作,シンクロニシティーンを紹介したいと思いますです。相対性理論といえば,今はもうかなり有名どころとなってしまいましたが(ヴォーカルのやくしまるえつこは,プッチンプリンの唄を歌っていますし。),さて今作はどうなるのか?アルバムタイトルからしてポリスのような感じというか,あの当時の音楽へのリスペクト的な音になるのかなぁと思いつつ,アマゾンから届くのを今か今かと待っている間,2ちゃんの相対性理論のスレがみるみるうちに荒れまくル(今回は駄作だ!の連呼で。)という状態で手にするまでは心配だったのですが,全般的な感想としては,個人的にはそんなに悪いとは思わないということでしょうか。確かに前作ハイファイ新書でのやくしまるえつこの神としか言いようがないウィスパーヴォイス炸裂路線(当時はやくしまるえつこと真部楽器隊などと揶揄されていましたが・・・)からちょっとひねったギターポップバンドという感じに変わったことと,作詞がそろそろネタ切れ感が出てきたかな?という感じはありますが,シフォン主義へ若干触れ戻した感のあるこのアルバムは悪くはないと思いますです(要するに,前作のやくしまるえつこのウィスパーヴォイスが神すぎたため,今作がいまひとつだとする意見にもうなづけない訳ではないが,ギター弾きだった者としてはこういう音は好きなので,全然OKという感じです。
 まぁ,前置きはそれくらいで,ますは1曲目の”シンデレラ”ですが,イントロの打ち込み系のキーボードの音を聴いていると,前作踏襲なのかと思いきや,ギターが入ると,後期ナンバーガール的なリフで淡々とやくしまるえつこが歌うという曲で,なんとも不思議な浮遊感がある曲です。歌詞はこれまでの無理矢理韻を踏むという感じよりは,言葉の響きを選んでいる気がしますね。やくしまるえつこのヴォーカルもウィスパー度が減っていますし,3枚目の導入の1曲目としては,いいんじゃないかと思いますです。 ただ,元バイク乗りとしては,バイクでボンネビルと言えばトライアンフボンネビルのことなので, サビで2ストロークのエンジンでと歌われると,ちょっとなぁ・・・と思ってしまいましたが,このバンドのことなので,わざとかもしれないとおもってもみたりします。
 2曲目の”ミス・パラレルワールド”は,いきなりのユニゾンのギターリフで始まる,小気味の良いテンポの曲で,特にドラムの西浦謙助の裏打ちのハイハットと頭にスネアの連打を持ってくるリズムパターンがロケンロールだなぁなどと思ってしまいましたが,この曲の1番凄いところは,サビで「パラレルパラレル・・・」と繰り返し歌われるのですが,パラレルという言葉を繰り返し歌うことで,なんかすごいうねりが出ているんですよね。偶然なのか,狙っているのか(このバンドのことだから,きっと狙っているんだと思いますが。)分かりませんが,これはなかなか凄いなぁと思ってしまいましたです。
 3曲目の”人工衛星”は,珍しくハードエッジな感じで,リズム体とギターの感じからポリスっぽいなぁと思ってしまいましたが,アルバムタイトルからしてポリスをもじっているんだから,まぁいいかぁなんて思ってしまいましたです。歌詞は相変わらずSFちっくなんだけど,「黄金伝説あげてよ」とか,ちょっと今の感じを入れていたりとそこらはあいかわらずというところで。
 4曲目の”チャイナアドバイス”は,永井聖一のギターのディレイのタイム感が素晴らしく気持ちよいです。リズム体もタイトで,タイトルからしてエセ中国っぽい音かと思っていたら気持ちよく裏切られたというかんじでしょうか。まぁ「虜になっちゃいな,チャイナ,チャイナ,チャイナアドバイス」という言葉遊びのタイトルだったというわけで,そんなところが相対性理論っぽいというかなんというか。
 5曲目の“(恋は)百年戦争 ”は,思いっきりエセ中国っぽいギターのイントロ(デヴィッド・ボウイのチャイナガールを薄めた感じ?)に笑わせてもらいましたが,聴きながらなんか懐かしい感じがしたので,よく考えてみると,ジューシィフルーツっぽいなぁと思ってしまいましたが,サビのやくしまるえつこの息の抜き方はさすがとしか言いようがないレベルですね。
 6曲目の“ペペロンチーノ・キャンディ ”は,イントロの性急なリフが相対性理論にしてはめずらしいなぁと思いつつ,シンプルなベースラインとペナペナなギターの音がさらにジューシィフルーツっぽいなぁというか,声の感じがジェニーはご機嫌ななめのイリヤっぽいなぁなどと思ってみたりもしました。しかし,ここで一番驚いたのは,前作では歪み系のエフェクトを使っていなかったギターの永井聖一が間奏でディストーションをかけてソロを弾いていることでしょうか。そんなこんなも相まってのジューシィフルーツ感かと。しかし,サビ前のBメロの「絶対無理って言ってない」というところは何度聴いてもギター侍を彷彿とさせてくれるのですが,それはやはり狙っているのでしょうか。
 7曲目の“マイハートハードピンチ”では,歪み系どころか,ワウをかけまくったギターで思いっきりファンキーにやってくれて,本当びっくりしましたです。歌詞は理論得意の「あいおうえおっと,かきくけこれは」という意味のないフレーズをつなぎ合わせてくれています。しかし,バックの音は本当にファンキーなんですよ,なのにここまで淡々とした感じにしてしまう,やくしまるえつこのヴォイスと唄い方はいろんな意味で凄い なぁと思ってしまいましたです。
 8曲目の“三千万年”は,軽やかなギターのカッティングにシンプルなシャッフル系のドラムとベースライン・・・これもなんか聴いた感じがあるなぁと考えてみると,ジッタリン・ジンが得意とするパターンですね。もしくは,フィル・コリンズの大ヒットカバーYou Can't Hurry Loveを思い出してしまいましたが,モータウンっぽい感じも大好きなので,これはこれでOKでございます。
 9曲目の“気になるあの娘”は,ドラムのハイハットのカウントで始まる,シンプルな早い8ビートのロケンロールで,とうとうこういう曲までやってくれるのか?という感じですね。やくしまるえつこのヴォイスも普通のシャウトっぽい感じで,この曲は確かに賛否両論だろうなぁと思ってしまいました。私的にはロケンロールは大好きなので,こういうのもいいんですけどね。
 10曲目の“小学館”は,このタイトルはいいのか?と思いつつ,最初からやくしまるえつこのウィスパー系ヴォイスが炸裂する,終末感的SFちっくな歌詞がジャストフィットした素晴らしい曲です。この曲ではこれまで前面に出ていたギターの音が少し引っ込んで空間的なエフェクターで音の拡がりを出しつつ,打ち込みのリズムと相まって非常にクールな感じです。しかし,タイトルが小学館なのに,最後に一言出るだけなのはあいかわらずだなぁと思いつつ,(ビッグコミック)スピリッツは少年マンガではなく青年マンガなんだけどなぁ,まぁいいかぁなどと思ってしまいましたです。
 ラストの“ムーンライト銀河”は,タイトルだけ見て,すわっ,ひょっとしてジャニーズ系なのか?(それはパラダイス銀河by光GEMJI)と思ってしまいましたが,イントロのドラムの軽やかなリズムとアコギの絡みが非常に気持ちよいでした。というか,ほとんどベースが弾かれていないのですが,それが逆に曲にキラキラした感じを与えています。で,そこにウィスパー度を少し落としたやくしまるえつこがつぶやくように歌っているのですが,これがまた,これでいい感じなんですよね。本当,ラストにふさわしい,アルバムが終わるよという雰囲気の曲です。
 前作のハイファイ新書はアルバム全体で統一したカラーを付けていましたが,今回は1曲1曲にコンセプトを持たせているのかなぁなんて思ってしまいましたです。まぁ,自称全天候型ポップユニットなので,どんな曲をやっても相対性理論っていうところを今作では出したいのかなぁという感じがしつつ,あまりにも統一感がないので,なんかベストアルバムを聴いているような感じにもなってしまったので,そういう意味でも賛否両論出るのもやむを得ないのかなぁなんて思ったりもしましたです。でも,まぁ,相対性理論というバンドなのだから,今回はバンドサウンドを目指してみました!というのであれば,それもあり方としては間違っていないとは思いますです。しかし,ギターの音とか,やくしまるえつこのコーラスとか結構音には気を遣っているようなのに,エンディングがどの曲も短く,ぶった切りで終わってしまうのは,ヴォーカルが終われば終わりっていうことなのかなぁなどと深読みしてしまいましたが,そういうところでシフォン主義っぽいのかなぁなんて思ってみたりもしましたです。
 しかし,ここまで来ると,4作目はどうなるのか?という感じもしますので,どうする?相対性理論!という感じで地方在住者としては,今後の展開を楽しみにしておきましょうかね。

 話は変わって,実は一風堂のベストアルバムを買ったころは,なんかネタにできる,思わず手が伸びてしまうCDがないなぁ・・・と思っていたのですが,つしまみれの新しいシングルが届いたので,コンビニに取りにいかないといけないなぁと思っていると,今度はいぬん堂からREVOLSIST RECORDSのコンピ盤と火の宮のベスト盤が届きましたです。コンピ盤は二枚組ですし,火の宮ベストはCDとDVDの2枚組なので,5週間分のネタが確保できたぞ!と喜びつつ,その割にはプレトレのパーツが入荷したとリアルあさひから連絡がないので,どうしたものかと思っていますが,月末までには届いて,連休はご機嫌のよくなった自転車でいつもよりガッツリ走りたいなぁなどと思っています。やはり,どうもボトムブラケットのご機嫌が悪いようで,ペダルが少し重いので,足に疲れが来るんですよね。と言いつつ,明日も天気が良ければ走りに行っちゃうんですけどね。