ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ROCKERS(完全版)/津島秀明


 この間の日曜日,ちょっと買い物にプレトレに乗って出かけたところ,なんかやたらとペダルが重いんですよねぇ。で,なんか変な音がするし。どうしたのかなぁと思い,音のする方向を見てみると,後ろのブレーキシューが妙に片側のホイールに当たっていて,それでVブレーキから異音がしていたようですた。家に帰って後ろのホイールを確認してみると,スポークが1本折れていて,ホイールがゆがんでいるようでしたので,仕方なくリアルあさひに持って行ったところ,スポークを取り替えてふれ取りをすればどうにかなるレベルのゆがみではなく,ホイールそのものを取り替えないと駄目だということで,約1万円程度かかりますと言われてしまいましたです。1万円といえばプレトレの約半分の値段であり,こうなれば不本意ながらMサイズを買ったので,今ならLサイズの赤もあるので,買い換えるか・・・と思いつつ,これまでいろいろとパーツを換えて,自分好みのプレトレになってきていたのに,また1からやり直すのも何だかなぁというわけで,後ろのホイールを交換することにしましたです。で,ホイールを換えるのなら,可能なら8速にしてもらえますか?と店員にお願いし,待つこと1週間。あっさりと8速は無理です,自分でパーツを買い揃えて持ってくれば交換作業はしますけど,それから今のホイールは黒ですが,黒のホイールだと取り寄せるのにあと1か月はかかりますが,黒でなければすぐにでも交換できますよとのことでした。どうしたもんかなぁと思いつつ,これ以上,代車のママチャリに乗るのも辛いので,しかたなく7速のままで,後ろは色違いのホイールということで我慢しました。で,先ほど,プレトレが帰って来たのですが,まぁ,色違いといえば色違いなんですけど,あまり気にならないレベル(ようするにアルミのまんまの色なので)だったので,これでよしにするかと思いつつ,なんかサドルの白っぽい部分に傷というか黒い線が入っていたので,これは嫌だなぁと思い,何となく前々からサドルを交換したいと思っていたので,あっさりアマゾンでVELOのサドルを買いましたです。いったい,2万円しない自転車に私はいくらつぎ込むのだろうと思いつつ,まぁノーマルじゃ気がすまない(by藤井一彦)人間なので,仕方ないかと自分では思っていますです。

 で,ここのところ音楽系から少し離れていましたが,今回からまた音楽系に戻ろうかと思っていますです,というか,そろそろ音楽系のネタもたまってきたので。というわけで,今回は1980年代に活躍した東京ロッカーズ(SSは京都ですけど)の面々のライヴ映像を納めた映画です。
 最初,真っ黒い画面に鎮魂歌のような静かなBGMで始まり,いったい何が始まるんだろうと思っていると,タイトルが入り,その後,気持ち悪いイラストの男性が映し出され,その男性の顔が崩れたイラストに変わるとともに,LIZARDの“デストロイER”が始まりますです。モモヨが若い!というか本当にパワフルな演奏で,ワカのベキベキなベースの音も最高にカッコイイです。部分的にわざとセピア色にした映像もカッコイイです。演奏後,モモヨのインタビューが,これがまた浅草六区的な内容で素晴らしいです。
 モモヨのインタビューが終わると,工場地帯や高速道路のガード下やビル街,人並みが挿入され,S-KENがなんか訳の分からないことをインタビューで話した後,久保田真吾のインタビューが入り,8 1/2の“CITY BOY”が始まるのですが,これぞテクノパンクというか,初期のアナーキーと初期のヒカシューを合体させてような音でございます。ギターレスのバンドなんですが,上野耕路の弾きまくりかつノイジーなキーボードがあれば何も問題はない!っていう感じですね。そしてだれかのインタビューを挟み,SSの“Mr.TWIST”が始まるのですが,これが早いうえにカッコヨイメンバーは坊主刈りでカンフーの道着でひたすら突っ走る演奏は,これぞパンクという感じです。
 この後,なにかよく分からない寸劇のようなものを挟み,Mr.KITEのジーンの打ち上げ時(居酒屋っぽい店なので,多分,そうなんだろうと思いますが。)のインタビューの後,Mr.KITEの“CRAZY OR LAZY”が始まるのですが,どちらかと言えば,普通のロケンロールというか,ギターの地味なシーナ・アンド・ロケットという感じがしましたです。
 演奏が終わると,PAINの入村彰一がインタビューを受け,そのままPAINの“リズムの時代”が始まるのですが,PAINのヴォーカルは音楽評論家の鳥井賀句なのですが,正直,あんまり上手くないなぁと思ってしまいました。初期衝動は思いっきり感じたのですけどね,バックの音が結構カッコイイので,もう少しヴォーカルに色気があればなぁと思いましたです。
 そして,また意味がよく分からない寸劇が挟まれ,自殺の“ぶた”が始まるのですが,これがカッコイイロケンロールなんですけど,バンドの映像ではなく,工場地帯とかのイメージ映像が流されて少し残念でしたです。
 その後,複数の客のインタビューがあり,FRICTIONのインタビューが入り,FRICTIONの“CRAZY DREAM”が始まるのですが,これがメチャカッコイイ。音源になっているのが坂本龍一のオーバープロデュースと言われていたのがよく分かるくらい,パワフルでパンキッシュで熱い演奏です。特にツネマツマサトシのギタープレイが熱い,熱すぎます。こんなに格好いいんだったら,初期ライブ音源が出ていたと思うので,買ってみようかなぁと思ってしまいました(それだけ,アルバムの音がいまいちだったんですよね。)。で,またFRICTIONのインタビューに戻るのですが,レックのたたずまいもカッコイイのですが,その横でただガムを噛んでいるだけのツネマツマサトシがこれがまたカッコイイんですよね。やっぱ,ツネマツマサトシはいいなぁと思ってしまいましたです。
 次にSPEEDのインタビューを挟み,SPEEDの“BOYS I LOVE YOU”が始まるのですが,ジム・モリソンのようなヴォーカルにシンプルなロケンロールでカッコイイです。しかし,このバンドには後にツネマツマサトシとE.D.P.Sを結成するヴァニラとボーイがいるのですが,シンプルなロケンロールの音から,E.D.P.Sの硬質かつうねりまくったロケンロールの音は想像がつかないですね。
 次にMIRRORSの “PASSENGER”が始まるのですが,インプロビゼーション的なイントロからヴォーカル兼ドラマーのヒゴヒロシがタイトなリズムを叩きだすと,バラバラだった音が1つの方向に向かって突進し始め。たまらなくカッコイイです。そして,アンコールが受け,再度,MIRRORSが“環七”を演るのですが,これもスピード感があってメチャカッコイイ曲なんですけど,バンドの映像ではなく本当に環状七号線の映像だったのが残念です。
 そして,なんかよく分からない寸劇のようなものを挟み,S-KENの“ぶち破れ”が始まるのですが,ギターのワウが印象に残るものの,S-KENの立ち位置がよく分からないというか,ただのロケンロールだしね。しかし,S-KENのスタジオがなければ東京ロッカーズのムーブメントは起こりえなかったのだから,そういう意味では感謝しないといけないんでしょうけどね。
 S-KENのインタビューを経て,THE STRANGLERSが始まるのですが,はっきり言って,本物は凄いとしか言いようがないですよね。“HANGING AROUND”はDOORSのようなオルガンに叩きつけるようなヴォイスとバンドの音もさることながら,間奏のギターとキーボードの絡みは本当にカッコイイです。メンバーの三島由紀夫を褒め称えるインタビューを挟んで“DEATH AND NIGHT AND BLOOD(YUKIO)”が始まるのですが,これもカッコイイです。特に「DEATH AND NIGHT AND BLOOD!」のリフレインの部分が私の好みでございます。
 そして,多分,夢の島の映像が流され,これまでのインタビューが挿入されたかと思うと,マシンガンでギターを撃つとギターが血みどろになるという意味不明の寸劇と懐かしのテレビゲームのエンド画面が挿入され,LIZARD “マシンガン・キッド”が始まるのですが,この演奏もパワフルでカッコイイです。というか,THE STRANGLERSの演奏の後にLIZARDを聴くと,キーボードの使い方がTHE STRANGLERSっぽいというか,ジャン・ジャック・バーネルがプロデュースを引き受けたというのがよく分かりますね。
 で,最後にSSの“コカコーラ”がエンディングとして流れるのですが,あっという間に終わる潔さが非常にカッコヨイです。
 全体的には80年代というか,ATGの映画を見ているような印象(ATGの映画も好きでよく見ていましたし。)でしたが,欲を言えば,もっとバンドの映像や京大西部講堂のバックステージの映像なんかもあったら歴史的価値があったのではないかと個人的には思ってしまいましたです。でも,今,東京ロッカーズ追体験できるという意味では非常に意味のあるものだと思いますので,80年代の日本のロケンロールに興味のある方は見て損はないと思いますです。

 ところで,プレトレを修理に出していた間,代車として変速なしの本当のママチャリを借りたので,この1週間,ママチャリに乗っていたのですが,本当,怖かったです。というのも,ママチャリだとスピードが出ないので,とてもじゃないけれど車道を走るのは速度差があって怖いし,頑張って速度を出すと,ブレーキが効かなくて怖いし,では歩道を走ればどうかと言えば,道いっぱいに広がって歩いている歩行者やアホたれ高校生,フラフラ蛇行しているおばちゃんとか,それも怖くて走っていられないという感じでした。やはり,プレトレに乗って車道をきちんと走る,走れるようになってからは感じなかったことがママチャリに乗ってみると分かることもあるもんだなぁと思ってしまいましたが,やっとプレトレも帰ってきたので,これでまたきっちりと車道を走ろうと思いますです。しかし,ママチャリで歩道を走ってみて,本当,ママチャリに乗って歩道を走っている人はある意味凄いなぁと思ってしまいましたです。帰ってきたプレトレのタイヤにきっちり空気も入れたので,明日は天気が良ければ午後からがっつり走りに行こうかなぁと思っていますです。