ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

TOKYO DARK CASTLE/V.A


 自転車に乗りまくった楽しい夏休みを終え,今週から職場復帰したものの,天気が良いと「あ〜仕事をさぼって自転車に乗りたいなぁ・・・」と空を見上げて思ったりもしましたが,そこはじっとこらえて,粛々と仕事をさせていただきましたです。しかし,先週末は子供の誕生日の食事会(と言っても安いところですけどね)を遅まきながらやるので,土曜日は走るのを自粛して,日曜日に走ろうかと思っていたら,日曜日は雨が降って,どうしたもんかいと思っていたら何とか夕方にはやんだので,走りに出たら1時間でまた降り出してしまうという不完全燃焼な週末だったのですが,今週末も明日は墓参りに行って,家の掃除をして,夕方までに嫁さんの実家に嫁さんと子供らの迎えに行くことになっているので,走ることは出来そうにないので,日曜日に早めに帰ると嫁さんが言っていたのを信じて,道路が混まずにサクっと家に帰れたら,2時間でいいから走りに行きたいなぁと思っています。しかし,2時間でいいからなんて,普通の人からすれば2時間走れば十分だろうという感じなんでしょうけど,えぇ,もう20キロ以上は走らないと満足できない体になってしまているんですよねぇ。というわけで,日曜日に走るために,今回は盆休み進行ということで金曜日にブログをアップさせていただきましたです。

 で,前回,AUTO-MODの過去のベストアルバムを紹介させていただいたのですが,そうすると自分でも気になっていた,ジュネが主催するTOKYO DARK CASTLEのアルバムを聴いてみたくなって,速攻でアマゾンで購入し,今回はそのアルバムを紹介したいと思いますです。当然,私は地方都市住まいなので,ジュネの主催するギグ(と今は言うのか?)に参加したことはないので,今どきのゴスってどんな音なんでしょう?と思いつつ聴いてみたのですが,これがバラエティに富んでいて非常に面白かったでございます。
 1曲目はGOTHIKAっていうユニットの“Beyond God and Evil”っていう曲なんですが,おぉテクノじゃん!っていうくらいピコピコした音で,テクノも好きよ!世代の私としては1曲目からお気に入りでございます。ヴォイスもエフェクトが掛けてあるので,何を言っているのかよく分からないんですけど,それも込みでテクノテクノ!
 2曲目はDESTRUCT SYSTEMっていうバンドの“DEGENERATE”っていう曲なのですが,最初パーカッシブな打ち込みから入ると,ブインブインした音のベースが絡み,そこにTHE ENDを歌うジム・モリソンばりのダークなヴォイスが絡み,ドラムが入るとリズムがメチャタイトですし,これはかなりカッコイイです。私的にはこのバンドも気に入ってしまいましたです。
 3曲目はBAALっていうバンド(ユニットか?)の"Wreckage”っていう曲ですが,思わせぶりなイントロからいきなりノイジーなテクノになり,どういう展開になるんだと思っていると,エフェクト掛けまくりのヴォイスが入りバンドサウンドの上にエレクトロノイズが乗っかっていて,バンドの音が霞んでいるのが少し私的には残念なんですが,こういうやり方も有りかも?と思ってしまいましたです。
 4曲目はDespairの“Junk War”っていう曲なんですが,ノイジーなシンセの音で始まり,ハイスピードの打ち込みのバックトラックにデス声のヴォイスと姉ちゃんのヴォイスが絡むというなんていうか,よく分かんないんですけど,こういうのもありでカッコヨイです。多分,その場にいたら激しく踊っていると思いますです。
 5曲目は暗黒城が誇るDJ CHIHIROのユニットDJ CHIHIRO featuring Dee Lee(from 2Bullet)の“hellfire within”なんですが,正統派のテクノのディスコチューンにエフェクトかけまくりのヴォイスがメチャカッコイイ曲です。これもその場にいたらハードの踊ってしまいそうだなぁ。まさしくDJらしいというか踊らせるツボを知っているというか。
 6曲目はSPEED-iDっていうバンドの“Army of the Church Under the Moon”っていう曲なんですが,イントロからのバンドサウンドが,ここまで打ち込み系が多かっただけに非常に心地よいです。やっぱテクノもいいけどバンドもねっていう感じですか。スピーディーなバンドの音に一回りゆったりとしたリズムで低音系の朗々としたヴォイスが絡むという,これもなかなか面白い音でございます。う〜ん,この感じはどこかで聴いたことがあるなぁ,シスターズ・オブ・マーシー・・・いや,あれだドクター・アンド・メディクスだな,この感じは。
 7曲目はTwisted Clockっていうバンドの“Smash them”っていう曲なんですが,イントロのズンドコしたドラムだけで気持ちが持って行かれてしまいましたです。緩急メリハリのついたリズム,バンドらしいシャウトのコーラスとか,王道って感じですよね,バンドサウンドの。やっぱりこういうのを聴くと素直にカッコヨイと思っていまいます。
 8曲目はgadget.っていうバンドの“Four”っていう曲なんですが,イントロのP.I.Lを思わせるような跳ねるような跳ねていないようなドラムに心を持って行かれてしまったら,ヴォイスもジョン・ライドンばりのこれでもか!っていうくらい呪術的なヴォイスだし,思わせぶりなギターもキース・レヴィンばりだし,P.I.Lが大好きだった私としてはこの時代に,またこういう音を出すバンドがいることにうれしくなってしまいましたです。
 9曲目はDEMONSっていうバンドの“Name of Rose”っていう曲なんですが,最初S.Eで静かなピアノの演奏が入っていて,へぇ〜こういう音なの?って思っていると,S.Eが終わると王道のヘヴィ・ロックというかリフメインの重ためのバンドサウンドでおぉ!っと思っていると,ちょっとヴォーカルの声が軽いかなぁ,これじゃぁ普通のヘビメタになってしまうですよ。ヘビメタがあまり好きでない私としては,もう一ひねり欲しかったところかなぁと思ってしまいましたです。
 10曲目はlloyっていうバンドの“Scardy Catty”っていう曲なんですが,イントロの歪んだ上に空間的なベースにやられていると,これまた歪んだ空間的なギターが鳴り響き,そこにささやき系の女の娘ヴォイスがかぶさるという,これはたまらんぞ。カッコイイです。というかこれはフルアルバムがあれば聴いてみたいなぁとちょっと思ってしまいましたです。
 11曲目はAural Vampireっていうユニットの“Vampire Ecstasy”っていう曲なんですが,打ち込みはダンサブル,女の娘の歌うメロディーは歌謡曲チックとなんかメジャーが手を出しそうな展開のユニットだなぁと思っていると,打ち込み担当のDJの名前がレイプマンじゃちょっと無理か?と思ってしまいましたですが,こういう無理無理なネーミングとかがいいんですよねぇ,こういうユニットは。
 12曲目はTHE ROYAL DEADっていうユニットの“愛の下僕”っていう曲なんですが,4つ打ちハイハットがチキツー鳴っている,今時の音に,なんか微妙にぬくもりのあるシンセのおとが気持ちいいバックトラックにはっきりしっかりとした女の娘の唄が乗っかるという,というか,ここまでで一番きちんと唄を聴かせるという点には好感度アップでございます。というか,「愛のしもべ」から韻を踏みまくった歌詞も面白かったでございます。
 13曲目はDJをやっているSiSeNっていう人の“SaGa”っていう曲なんですが,これもいかにもDJが作ったバックトラックらしくて,面白かったです。っていうか,本当にシンプルなリズムトラックに野郎の喘ぎ声がときどき絡むという,これがフロアで流れていたら何も考えることなくリズムに身を任せてしまうんだろうと思ってしまいましたです。
 14曲目はAUTO-MODのコーラスも担当しているseliaの“Per un bacio”っていう曲なんですが,はっきり言います,これは本物。チェンバロをバックに朗々とバロックの声楽曲を演ってくれているのですが,これは凄い。いや〜こういうアルバムにいきなりこういう人が入るって反則でないですか?っていうくらい本物です。実際,バロック音楽は好きなので,こういうのにはやられてしまうなぁ。っていうか,なんでこういう人がAUTO-MODでコーラスをしているか不思議なんですけど。改めてジュネの凄さを感じてしまいましたです。
 ラストは,AUTO-MODの“DEVIL DANCE”なんですが,これは同時期に発売されたEASTERN GOTHICにも入っていたTOKYO DARK CASTLEのコマソン的な曲ですね。デス声のジュネがカッコイイナンバーです。EASTERN GOTHICについてはもう語らせていただきましたので,割愛させていただきますです。

 しかし,たまにはV.Aを聴くのも面白いなぁと思ってしまいました。というか,TOKYO DARK CASTLEっていうジュネのフィルターがかかったバンドやユニットばかりなので,ばらつき感もそんなにないですし。こういうのもありかと思いましたし,15曲入って2000円っていうお値段も試し聴きにはハードルが低かったですしね。

 で,昨日から嫁さんと子供がいないので,のんびりというか自分のペースで生活させてもらっていますです。久しぶりに布団で眠れましたし。今晩もこのブログを書いたら。冷や奴を食べながら焼酎を飲み飲みグダグダとしましょうかね。誰にも文句は言われないしって,私以外誰もいませんのでね。実は昨日と今日が私の本当の夏休みだったりして・・・