ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

矩形波ゑキス/トランジスタ気楽


 しかし,毎日,毎日よく雨が降るよねぇ。この間の日曜日はいろいろと用事を済ませて,さぁ月曜日は休みだし走るぞ〜と思っていたら土砂降りの雨で,火曜日も雨だし,水曜日は飲み会があるので当然徒歩だし,木曜日になってやっと自転車に乗れたのですが,この週末も雨(というより豪雨)というわけで,いい加減,自転車に乗れないイライラが溜まっていたので,大好きなプレシジョントレッキングなんですが,ひとつだけ不満があるところを解消することにして自己満足でもいいからスッキリすることにしましたです。プレシジョントレッキングの唯一の不満とは,実はペダルなんですよねぇ。実用性を高める観点とコストの面からいかにもママチャリライクなペダルになっていまして,これではせっかくのカッコよいプレシジョントレッキングがペダルだけで台無しになっていると常々思っていまして,この間の日曜日に近所のビッグカメラの自転車パーツのコーナーを見たところ,1500円ぐらいでアルミのペダルがあったので,この程度なら替えてしまえ!というわけで,リアルあさひに行ったのですが,リアルあさひには金属製のスパイクになっているペダルしかなくて,これだと通勤のときに困るので,本当はリアルあさひでペダルを取り替えてもらって工具を買うつもりはなかったのですが,仕方ないのでリアルあさひでは工具だけ買って,その足でビッグカメラに行って,Wellgo LU-975っていうアルミ製で滑り止めがゴムになっているペダルを買いましたです。で,喜び勇んで家に帰って,さぁ,まずはペダルを取り外そうと思ったのですが,これがうんともすんともいわないんですよね。こりゃあ明日にでもリアルあさひに行って工賃払って交換してもらうかぁと思いつつ,ネットあさひのメンテのページを見たところ,なんとペダルは緩み防止のため左側のペダルって逆ネジになっているということでした。これじゃぁ,取れるわけないよなぁと思いつつ,気を取り直して再度チャレンジしたところ無事取れたので,いそいそと交換したのですが,その後,またネットでペダル交換のサイトを見ていると,グリスを塗ってからペダルを組まないと固着して次の交換のときに取れなくなってしまうとのことでした。う〜ん,多分,次にペダルを交換するときは自転車もお釈迦になっている可能性がなくもないんだけどなぁと思いつつ,交換するかもしれないしなぁと思い,今日の午前中に再度組み直しましたです(ついでに,ブレーキレバーとかの可動部もグリスアップしましたです。)。えぇ,雨はやんでいるものの,今日も明日もいつ土砂降りになるか分からない天候なので,今日も走りにいくのは自粛しましたが,交換してアルミの銀色が光っているプレシジョントレッキングを見ているだけで満足なので,なんとか我慢できるかな。ついでに時計の話なんですけど,今年の頭ころにベルトが駄目になってカーキのナイロン系のベルトに替えたのですが,ベルトループの部分が駄目になってしまって,結局はメタルベルトに交換したのですが,やっぱ金属の質感っていうのが好きなんだなぁとプレシジョントレッキングのペダルや時計のベルトを見て改めて思いましたです。

 で,今回は唐突にトランジスタ気楽(とらんじすたきらく)の矩形波ゑキス(くけいはえきす)っていう音源を紹介したいと思いますです。っていうもの,ここのところ面白いCDがないよなぁと思いつつ,いぬん堂のBBSを見ていると,いぬん堂の社長が80年代テクノ&ニューウェイヴテイストで面白いって書いてあったので,早速いぬん堂でカートに入れるボタンをポチっと押してしまいましたですよ。
 で,届いたCDを早速聴いてみたのですが,まさしく80年代テイスト満載で,いいのかこれは?っていう感じでしたね。というのも今時の機材で,この音をあえて選択することそのものが素晴らしいというか,人力テクノやシーケンサー全盛期の音だよこれ!とか思いつつ,まさしくテクノではなくテクノポップと言われていた時代を思い出してしまいましたです。
 で,まず1曲目の“Who Killed The Techno Star?”はインストなんですけど,なんていうかバグルスのレディオスターの悲劇みたいな質感なんですけど,シンプルな衝撃派系のシンセの音が懐かしく,その音をバックに「Who Killed The Technopop Star?」ってつぶやくトランジスタ気楽(あぁ,ちなみにこの人は女性です。)にやられてしまったです。
 2曲目の“Rainy★Comet”は「Hello CQ CQ」で始まる,これも80年代テイストな音がめまいがするほど懐かしい,というか一緒にバンドをやったことのある打ち込み系の人がやっぱりこんな音だったよなぁ(20年前の話だけど。)と思い出してしまいましたが,このチープな音の塊にトランジスタ気楽の舌足らずの声がよくマッチしていますです。
 3曲目の“有為転変”は後期JAPANを彷彿とさせる浮遊感のあるバックトラックにこれがまた浮遊感のあるメロディーが何とも言えないですよね。しかも所々に入るテレビゲームのピコーンっていう音が懐かしさ倍増でございます。
 4曲目の“レアリスム・ガアル”はYellowを彷彿とさせる特徴的なベースラインがたまらないですね。本当,この音を今時の機材で作っているのかと思うと,凄いなぁ(色々な意味で)と思ってしまいましたです。
 5曲目の“エレメント・フェニックス”は最初にめずらしくポップな感じになるのかと思ったら,ドラムマシーンとベース(と,効果音的なシンセの音だけ)のみをバックにトランジスタ気楽が歌うというテクノ的にはポップなのかもしれませんが,一般的にはポップとは言えない曲なんですが,シャウトしたときの声が戸川純みたいで,ひょっとして戸川純(というかゲルニカとか)を意識しているのかしら?って思ったりもしました。
 6曲目の“私専用地下鉄”はこれは厚みのあるシンセサウンドがこれまた,どことなく80年代というか,地下鉄っていうテーマと戸川純の電車でGO!っていう曲と被ったりなんかして。しかし,この曲はトランジスタ気楽の曲ではなくて元カステラ(現モアモア)の長谷川祐の作品って聴いて,それでバンドっぽい音を意識したのかしら?なんて思ったりして。
 7曲目の“ヒヰリング”はまさしく80年代テクノ特有のあのピコピコサウンドで埋め尽くされた曲です。いや〜オジサン,思いっきり懐かしさにやられてしまったですよ。しかし,多分,時代は巡るのかねぇ,とこういう曲を聴いていると思ってしまいますです。
 8曲目の“コンピューターマン”も,いいねぇ,これはプラスチックスっぽいなぁと思いつつ,ヴォコーダーというかサンプリングのヴォイスにやられたりして。ペナペナの音に郷愁を感じてしまうのは,きっと私が80年代にリアルにテクノを聴いてきたからなんだろうなぁ。
 9曲目の“エリオットの憂鬱”は,おぉなんか今風の音で,キックなんて4分打ちじゃないかと,つまらないところで感動させてもらいましたです。トランジスタ気楽も比較的しっかりと歌っていて,なんか一気にレベルがアップしたように感じました。
 10曲目の"キャンディ&ウィップ”はバックトラックの音も弾んでいるし,スーパーマリオの効果音が入っていたりして(というか,キーボードの音がスーパーマリオ),やたらポップな音でイイカンジですね。トランジスタ気楽のヴォイスもきちんと唄っていて,私的にはお気に入りのナンバーです。
 11曲目の“少年Apple”もゲーム音っぽいシンセの音がたまらないなぁと思っていると,エフェクトを掛けて不安定というか機械っぽいというか,ヴォーカロイドっぽい声を狙っているのか?と思いつつ,これはこれで面白かったりするのですが,タイトルからひょっとしてトランジスタ気楽はマカーなのか?と思ってしまいましたです。まぁ,どうでもいいんですけど。
 12曲目の”SPACE LOVE-近未来型遠距離恋愛の結末−”はうねるベースラインのイントロがカッコイイと思っていると,タイトルに合わせたかのような深いリバーヴに沈み込んだトランジスタ気楽の声がピッタリバックトラックにマッチしていて,思わず引っ張り込まれてしまいましたです。
 13曲目の“エレメント・フェニックス−飛べ!不死鳥のように−”は5曲目をテンポアップしてインストにしているのですが,これはこれで面白いというか,インストにしてみると,メロディーラインが結構イイカンジにテクノの王道的なことに気づいてしまったです。
 ラストナンバーの“満月のK”はイントロの不安定な複数の音色のシンセのリフとトランジスタ気楽の唄がくり返しくり返されるのですが,このミニマル感がまさしくテクノだと思ってしまいましたです。なんかたどたどしい英語詩の唄い方も可愛かったりして。

 さすが,困ったときのいぬん堂,ナイスなCDを紹介してもらってありがとうございますという感じなんですけど,ひとつ気になったのが,ミックスダウンもトランジスタ気楽の手によって行われているということなんですが,やはりシンセ系の音って凄くアタックの音が出すぎてしまうのですが,私の家の貧弱な音響システム(多分,ワイヤレスヘッドフォンの関係だと思うのですが)のせいか,衝撃音系の音が結構割れてしまうんですよね。これは残念だったですけど,まぁそういうことは今後,作品を出していくことや,他の人のアドバイスで直っていくのだろうと思うので,気にしないようにしましょうかね,これが1枚目のアルバムですし。しかし,表ジャケットに書いてある「現代テクノホラーショウ」っていう言葉と音の中身が繋がらなかったのですが,まぁこれは聴く人の感じ方だからいいかぁ?って感じですかね。

 しかし,もうそろそろ7月も終わりになろうかという感じなので,そろそろ梅雨には明けていただいてですね,ドカっと晴れてあちぃ〜いとか思いながら,ガシガシ自転車を漕ぎたいぞ。8月の第1週目には夏休みを取る予定(盆休みとかがない職場のため,交代で休暇を取るため。)なので,このころにはガッツリと晴れてガシガシ走りたいなぁと思いつつ,最近,走りながらジーンズやお仕事着のスラックスのバタツキが気になっているところなので,気が向いたらいわゆる裾バンドっていう奴を買ってみようかなぁなんて思っていますが,最近,出資の傾向が自転車寄りだなぁと思いつつ,もちろん面白そうなCDがあれば買っていきたいとは思っていますけどね。