ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ROUTE 09/THE GROOVERS


 6月も下旬に入り,すっかり暑くなってきたでございます。まぁ私のパソコン机には片付けるのが面倒なので,年中扇風機が付いているのでいいんですけど,そろそろ嫁さんの意見も聴いた上で扇風機をだしましょうかね。ここのところ,冒頭のグダグダ文が自転車の話ばかりだったので,ちょっと最近お気に入りの飲み物について書いてみましょうかね。実は友人の出産祝いをしたところ,祝い返しでカルピスが送られてきたんですよね。嫁さんが何を考えたのか分からなかったんですけど,半分を妹のところに持って行ったのですが,私や子供がグイグイ飲んで,あっという間になくなってしまったんですよね。それを見て嫁さんが,昔はあんなにカルピスを飲まなかったから妹に半分あげたのに,なんで今はこんなに飲むの?って言ってきまして,そりゃあ昔は水道水しかなかったので,氷を入れて飲んでも何となく生ぬるいカルピスしかできないので,生ぬるいカルピスほどおいしくないものはないので,そりゃあ余るよね。今は私がスーパーで買ったおいしい水を常時冷蔵庫で冷やしているから,いつでも冷たくておいしいカルピスが飲めるんだからそりゃあなくなるよね。というわけで,そろそろもらったカルピスがなくなりそうになったので,近所のスーパーに行ったところカルピスがなかったので,少し足を伸ばしてイオンに行ってみるとあるはあるはカルピスが。しかし,自分で買うとなると結構高いんだなぁ(1本440円)と思っていると,さすがイオン,自社ブランドのトップバリュ乳酸菌飲料という怪しそうな名前(しかも値段が198円)で出しているじゃありませんか。とりあえず騙されたと思って,2本(2本買ってもカルピス1本分よりも安いし)買って,飲んでみたのですが,これがまぁまぁイケル味で,今年の夏は乳酸菌飲料で乗り切ることに決めましたです。薄めに作ればしつこい甘さもなくて,さらっと飲めるしね。

 というような話はさておいて,今回はTHE GROOVERSの新しいアルバム(といっても一般発売は7月15日なんですけど)“ROUTE 09”を紹介したいと思いますです。今回も超先行予約システムADVANCE MEMBERSHIP会員限定で1か月前に入手でき,しかも無料が故のスペシャルな音源が付くので,今回も喜び勇んで超先行予約をさせていただきましたです。で,この間の日曜日の夜に届いてから,ヘヴィーローテーションしまくり状態なのですが,今回のアルバムはアートワークも素晴らしいので,そっちから紹介したいと思いますです。ジャケットなんですが,青い空の下,風力発電の風車があるところにメンバー3人が顔もよく見えないくらいの大きさで佇んでいるといて,3人の前に何かの大きな影が入っているという,なんか暗示的な写真に上部にシンプルに白文字でROUTE 09 THE GROOVERSと入っているのもいい感じです。CDもちょっとグラデーションのかかった銀色に単に黒文字でROUTE 09 THE GROOVERSと入っているだけなんですが,これがまた渋いというかなんというか。所有欲を十分満足させられてしまいましたですよ。
 で,まず1曲目の“今を行け”ですが,この曲は藤井一彦のアコースティックソロアルバムにも収録されていたので,さぁどういうアレンジで来るのかと思ったら,いきなり藤井ヤスチカのシンプルな8ビートのドラムソロから始まり,そこに高橋ボブと藤井一彦がせーの!で入ってくる感じで,あぁTHE GROOVERSだ!って思ってしまいました。藤井一彦の歌い方もどちらかといえば崩したラフな歌い方でアコースティックソロとは違う感じなっています(どちらの歌い方も好きなんですけどね。)。やはり,「お前の今を行けよ,脈打つ今を。それが全てさ。」これだけでOKですよ。いろんなしがらみがあったり,日々悩んだりもしますけど,今を行くだけですよね。
 2曲目の“独断”なんですけど,一部でTHE GROOVERS漢字2文字タイトル曲名曲の法則というのがありまして,さぁ今回はどうなるかと思ったら,裏切られることなく今回も名曲でした。ロケンロールなギターのシンプルなリフがくり返される中,「どうせ未来を偉そうに憂いているのは,そんな資格のない奴らさ。話にならないぜ。お前が決めていいぜ!」だなんてここのところの困った政治屋のことを唄っているんだろうなぁと思いましたです。本当,こんな政治屋に決められるぐらいなら独断で決めてやれ!って気分になってしまいますよね。
 3曲目の“Savanna”はシンプルなギターのカッティングで始まり,そこに高橋ボブと藤井ヤスチカのリズム体がなだれ込んでくる,これもあぁTHE GROOVERSだなぁと思ってしまいました。この曲の「足りないものが何であろうと,足りないことだけは確かならば。」って歌詞が最高ですよね。何か足りないけれど,何が足りないのかなんて考える必要なんてなくて,足りないんことを前提に次に何をするかっていうことなんですよね。しかし,ラスト間際の無理矢理韻を踏んだ歌詞には笑わせていただきましたです。
 4曲目の“美しき人よ”はアコギのザックリとしたカッティングにエマーソン北村のエレピが絡まり,それに高橋ボブと藤井ヤスチカのリズム体が後ろから後押しするという感じで始まる,フォーク・ロックなナンバーです。歌詞はシンプルなラヴソングでございます。間奏のブルースハープもそれらしくてカッコヨイです。というか,全体として今回のアルバムはフォーク・ロックっぽいのですが,これはやはり藤井一彦のソロが影響しているのかなぁ。まぁでも昔からゴリゴリのロケンロールとフォーク・ロックが混在していたバンドなので,あまり気にしないようにしようっと。
 5曲目の“惜別の空”は藤井一彦の自動車のクラクションの様なギターから始まり,ドラムが入ると,バンドで大きめなリズムを刻みながら,これまた藤井一彦お得意の韻を踏みまくった歌詞が冴えまくっていますです。しかし,この曲を聴いていると,なんとなく切ない気持ちになってしまったのですが,そんな気持ちを切り裂く様な藤井一彦の間奏のソロがカッコヨシです。
 6曲目の“BUDDY”は藤井一彦SPARKS GO GOに提供した曲をTHE GROOVERSでセルフカバーしているのですが,SPARKS GO GOバージョンは聴いていないのですが,すくなくともTHE GROOVERSバージョンはミディアムテンポの重ためのロケンロールで私的にはカッコヨイです。「世界はどこまでもすさんでいるし,ゴミみたいな歌ばかり流れるし」だなんて,本当にまったくでございますよ。間奏の藤井一彦の唄いまくっているギターソロもメチャカッコヨシです。
 7曲目の“CHEERFUL GANG STAR”は“春だったね”のアレンジをさらにポップにしたような感じで,言葉遊びの様な歌詞とポップなメロディーとシンプルなバンドの音がよく合っていますです。
 8曲目の“SPEED QUEEN”は打って変わってスピーディーなロケンロールナンバーで,これがまたイントロのギターリフからやられちゃってしまったんですけど,歌が始まってからも,高橋ボブと藤井ヤスチカの気持ちのよいリズム体にもやられてしまいましたです。「おまえを突き動かしている,その衝動に従え!」だなんて,これぞロケンロールなフレーズというか,そういう生き方しかできないしな。間奏の藤井ヤスチカのドラムと藤井一彦のギターソロもイカしていますです。
 9曲目の“YESTERDAY ONCE MORE”は言わずと知れたカーペンターズの名曲なんですけど,それをレゲエっぽく演ってくれています。天国のカレン・カーペンターが聴いたら何て言うんだろうねぇ。無理なんだろうけど,藤井一彦の訳詞で唄ってもらえれば,よりこの曲を入れたコンセプトがより鮮明になるんだろうけど,多分,生きにくいこの時代と優しい過去って言う意味ではこのアルバムの底に流れているテーマと合致するんでしょう。
 10曲目の“俺としたことが”なんですけど,これも絶対私的には名曲でございます。重いリズムに吐き捨てるように唄う藤井一彦の歌も,ギターに絡みつくベース,ドラム全てがTHE GROOVERSでございます。「すべてがうまく転がる魔法,賢者の剣を手にするのを,燃え盛る季節をもう一度望んでしまった。」だなんてこの歳にならないと刺さらない言葉をありがとう,藤井一彦。しかし,歌詞と歌詞カードが一部違っているのはご愛敬ということで。
 本編ラストの“Lonesome in a crowd”はラストに相応しい,しっとりとしたバラードなんですけど,サビのメロディーがなんか切なすぎて,しかも「他に何もいらないという壮大な嘘をついて,すべて許されてしまうような寛大な夜があるとして,それが今夜ならばと願う。」なんていう齢40を過ぎたオッサンの胸に堪える歌詞を唄われると,たまんないじゃないですか。本当,ラストに相応しい,これも名曲でございます。
 で,ここから先は超先行予約特典の2曲を。まず1曲目は佐野元春の“ナポレオンフィッシュと泳ぐ日”のカバーなんですが,アルバム本編よりもリズムが跳ねていてご機嫌なナンバーになっています。本編は最近のご時世を反映してちょっと重ためのリズムが多いような気がするので。しかし,オリジナルは聴いたことがないのですが,佐野元春の楽曲とTHE GROOVERSとは本当に相性がいいなぁと思ってしまいました。その昔,カバーした“NEW AGE”も良かった(これはオリジナルを聴いたことがあるのですが,個人的にはオリジナルよりもこっちの方が良かったです。)しねぇ。ADVANCE MEMBERSHIPに乗っかって本当によかったと思いますです。
 そして,普段は特典音源は1曲しか入らないのですが,今回はRCサクセションの“君を呼んだのに”もカバーしてくれています。これも雰囲気たっぷりなのに,やはりTHE GROOVERSなんですよね。しかし,藤井一彦は私と同じ歳なので,やはり同じようにRCサクセションの洗礼を受けたんだろうなぁと思いつつ,「それで君を呼んだのに。それで君を呼んだのに。それで君を呼んだのに。君の愛で間に合わせようとしたのに。」と唄う藤井一彦を聴いていると,もう帰ってこない清志郎を呼んでいるような気がしましたです。
 しかし,とにかく,2009年のこの日本にどうしようもなく必要なロケンロールの名盤としか私的には言うしかないこの“ROUTE 09”なんですが,7月15日の一般発売でできるだけ多くの人の耳に触れて,そして買って,この時代を生きていくための(決して,ガンバレ,ガンバレって唄っているだけのゴミのような歌はない。)ロケンロールを聴いてもらえればと思っていますです。

 え〜しかし,先週,トップはてなで購読者が1名増えた〜!とか書いていたら,なんか知りませんが,ブックマークも1つ増えたみたいです。何を書いたときのなんだろうと見てみると,吉野大作とプロスティテュートのときと,相対性理論のときと,ソウルフラワーモノノケサミットのときでしたので,やはり音楽関係ブログなのね,このブログはと思ってしまいましたです。本当に呼んでくれている皆様ありがとうございます。今後もグダグダの駄文の上,世間的にあまり認知されていないものが好きなので,そういったものを取り上げていくことにはなりますが,もともとそういうコンセプトですので,あきらめていただければと思いますです。