ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

December 14th 1983,May 27th 1984/E.D.P.S


 うぉ〜!なんか寒いぞぉ〜今週は。というわけで結婚式への出席まであと2週間となったので,もう髪を切ってもよかろうということで本当に,あぁ本当に思いっきりウザかった伸びまくった髪の毛を切りに行きました。行く前はこんなにウザいのでこの際ザックリ刈り上げてみるかとも思ったのですが,この寒さに,やっぱりあんまり刈り上げると寒いよなぁ・・・とちょっと気持ちが萎えてしまったので,ザックリは切ったけれど刈り上げはなし(どんなんや!)という髪型になってしまいましたとさ。

 で,宮沢正一の人中間は無事に届いたのですが,恒松正敏の関係でE.D.P.Sの音源を自分でリマスター(といっても音圧を上げる程度ですが。)をしたところ,ものすごくいい感じになって,しかも寒いので,恒松正敏グループではなくE.D.P.Sのライヴアルバムを取り上げたいと思います。
 このアルバムはタイトルどおり,1983年のライヴと1984年のライヴをそれぞれSide AとSide B(レコードなもので)に収め,“Sui-Side”と“Geno-Side”と名付けて,それぞれにハードな演奏をしています。1曲目から5曲目はの“Sui-Side”は1984年5月27日に日比谷野音でのライヴで,6曲目から10曲目の“Geno-Cide”はファーストアルバム発売後の1983年12月14日に新宿ツバキハウス(これだけでもオジサンは泣ける・・・)で行われたライヴが収録されています。
 1曲目の“Turnin'Loose”は当時,ジャパンレコードから発売されたレベル・ストリートに収録(当然,その前にテレグラフレコードから発売されたDeath Compositionにも収録されていますが。)されていた曲で,私がE.D.P.Sにやられてしまったのは,この曲を聴いてからなんですよめ。タメの効いたドラムにメロディーを刻みながらリズムを支えるベース,そしてシャープなカッティングのギターに投げつけるような歌に,カッコイイ!としか言いようがありませんでした。ライブなので少しツネマツマサトシのギターのチューニングが甘いのかミスなのか分かりませんが,ちょっと音がずれているところもありますが,そんなことが些細に感じるくらい,ハードに格好良くやっています。
 2曲目の“Semtimental Boy”はもともとハードなナンバーだったのですが,ライヴならではの更にハードな演奏はひたすらカッコイイです。ヴァニラのベースとボーイのドラムが絡み合う中をツネマツマサトシのギターが突き抜けていくのは本当にもう聴かなければ分かってもらえないと思いますです。
 3曲目の“All of The Night”はイントロのハードなギターのカッティングにやられた後は,スピード感のあるリズム体の演奏に乗せて,ツネマツマサトシの投げつけるようなヴォーカルがもうたまらないくらいにカッコイイです。まさしくロックがロックである音楽でございますです。あとヴァニラのサビのコーラスもキマっています。
 4曲目の“Nigashita-Hajimari”は,ソロで発表された“にがしたはじまり”のE.D.P.Sバージョンなのですが,これがすごいです。ソロでは淡々とした感じだったのですが,これでもかっていう位にハードな演奏に本当に思いっきり言葉を投げつけてくるツネマツマサトシのヴォイスにやられてしまうしかないです。E.D.P.Sバージョンでは途中にセカンドアルバムに入っている“Rejection”という曲も挟み込まれているのですが,それが何の違和感もなく入っているのも凄いなぁと思ってしまったです(“Nigashita-Hajimari”はかなりアップテンポの曲なのですが,“Rejection”はかなり重ためのリズムの曲なのに何の違和感もなくやってくれていますです。)。
 5曲目の“Chippoke”も本当にハードな曲で,この曲はなんと言っても叩きまくるボーイのドラムにこれでもかっ!と動きまくるヴァニラのベースに突き刺さるように放たれるツネマツマサトシのギターにたたみかけるように言葉を放り投げるツネマツマサトシのヴォイスと,パンク的な音でありながら,パンクとは全く別のところへ到達している音になっています。というよりも後半のリズムを繰り返しながらひたすら盛り上がっていく様は本当に聴いてもらうしかないよなぁ。
 6曲目の“To Rule The Night”はインストの“Sphinx”が流される中,セッティングをしているような音がし始めたなと思ったら,ボーイの重たいリズムのドラムで始まり,それにツネマツマサトシのハードかつフリーキーなギターが絡み,このままどうなってしまうんだろうと思っていたところへヴァニラのベースラインが曲の形を作り,それに呼応するようにツネマツマサトシのギターもメロディーラインを奏で,始まります。この曲も本当に大好きな曲なのですが,スタジオ盤のクールな感じもよいのですが,ライヴのめちゃハードな演奏もいいですよねぇ。しかし,3人でこんな音を出していることについては,本当に凄いバンドだと思いますです。
 7曲目の“Too Much Dream”は比較的スタジオバージョに近い演奏をしていますが,この曲はヴァニラのコーラスがカッコイイんですけど,ボーイの叩きっぱなしのドラムの凄いことになっています。
 8曲目の“Be Your Slave”はきちんとフィドルの山岸騏之介がゲスト参加し,どうしようもなく硬質なサウンドフィドルの音を本当に見事にとけ込ませて,拡がりのある音にしています。むしろ,スタジオバージョンよりも弾きっぱなしのフィドルがたまらなく格好良いです,たまりません,本当に。
 9曲目の“Death Composition”はハードなギターのカッティングから始まり,そこにヴァニラのメロディアスなベースラインが曲の流れを作る曲なのですが,スタジオバージョンの緻密な音作りもいいけれど,ライヴのラフな演奏もカッコヨイです。ツネマツマサトシのギターソロも本当に格好良くキマッテイマスです。
 10曲目の“Keep On”はけっこうスタジオバージョンでもかなりパンキッシュな曲なのですが,“Death Composition”の後にそのままボーイのドラムで始まり,ヴァニラの踊るようなベースラインにツネマツマサトシのギター,そして投げつけるようなヴォイスであっという間の3分間の演奏が終わってしまいます。本当,固唾を飲んで音と対峙するという言葉がふさわしい曲です。

 で,話は変わって宮沢正一の「人中間」ですが,これがまた凄いですわ。そのうちじっくりと語りたいですが,「Baby・・・好きになるのはやめたんだ・・・」というフレーズにやられっぱなしです。こうなると宮沢正一がやっていたバンドのザ・ラビッツの「WINTER SONGS」が非常に楽しみなんですが,いぬん堂のサイトを見てみると,なんか1曲分のマスターがないために難航しているとのことのようです。頑張れ,いぬん堂の社長!本当に楽しみにしていますから・・・