ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

1981+1987/恒松正敏


 あ〜髪の毛がウザイと思いつつ,毎朝,ハードジェルでオールバックにする手つきも慣れたもので,毎日夕方には甲虫の足のような頭になってしまう私でございます。ヘアバンドも100円ショップのではなく,アディダスの奴を買ってみたところ非常にいい感じなので,休みの日は家の中ではヘアバンドをつけてしのいでいます。まぁ,来週の土日なら髪の毛を切っても呼ばれている結婚式まで伸びて見苦しくなることはないだろうから,来週1週間の辛抱だな。あ〜早くスッキリしたいよぉ。

 で,今週もいぬん堂から宮沢正一関係のCDが届かないので,どうしたもんかなぁと思いつつ,出張で時間が余ったときにタワレコに行ってみると,一部のマニアックな音楽雑誌で話題になっていた恒松正敏グループの新しいアルバム「欲望のオブジェ」があったので,エイヤっとばかりに購入しましたです。せっかくなので,昔購入した恒松正敏のソロアルバムから書いてみたいなと思いますです。
 この「1981+1987」は恒松正敏(当時はツネマツマサトシとカタカナ表記でした。)がFRICTION脱退後とE.D.P.S解散後にそれぞれ発売した4曲入りソロシングルを1枚にまとめたもので,6年間での恒松正敏の変化がよく分かって,資料的には素晴らしいアルバムだと思います(別に資料的でなくても,恒松正敏の音楽が好きな人にとっては素晴らしいアルバムなんですけどね。)。
 1曲目から4曲目が1981年のソロから,5曲目から8曲目が1987年のソロからの曲になっています。
 1曲目の“Grinning In Your Face”はハイハット系のチキチキした音に鉄板系のインダストリアルなパーカッションと恒松正敏のノイジーなギターカッティングとつぶやきというよりも短いセンテンスの言葉を投げつけるように歌う恒松正敏が非常にカッコイイです。音的には80年当時のいかにもニューウエーブという感じなのですが,恒松正敏のノイジーなギターのせいか今でも古く感じないですね。FRICTIONよりもE.D.P.Sに繋がるような曲です。
 2曲目の“Gear”はシンプルな打ち込みのリズムにのたうち回るベースラインとフリーキーでノイジーなギターとちょっと初期P.I.Lっぽい音になっていますが,この曲もE.D.P.Sに繋がる歌よりもギターのインプロの方が長い(んだけど,そのギターがカッコイイんですよね。)曲です。「生きてるつもりの死んだふり」とか私の琴線に触れる言葉があるのですが,歌詞カードがないし,言葉の響き方も含めて音にしているのだろうと思っていますので,まぁやむなしかと。
 3曲目の“E.D.P.S”は心臓の鼓動の音に似た音とチープなリズムボックスのスネアのような音で基本的なリズム(シンプルな8ビート)を刻みつつ,ベースとギターが浮遊感のある演奏をしているインストナンバーになっています。なんとなくこの曲をハードに演るとE.D.P.Sの“It's Your Kingdom”という曲の間奏部分になるのではないかと思ってみたりしました。恒松正敏のギターと言えばハードかつノイジーというイメージがあるのですが,この曲ではそのイメージではなく,深いリバーブに沈み込んでいくようなギターの音を聴かせてくれています。
 4曲目の“にがした・はじまり”はE.D.P.Sでも演っていますが,E.D.P.Sのハードなアレンジとは異なり,こちらではドラムが打ち込みなこともあり,淡々とした感じなっています。この曲で凄いのは,いかにもシングル・ピックアップのギターのクリアーなギターが基本的なリズムを鳴らしているのに,思いっきりノイジーでフリーキーなギターも入っているのに全体的な音として破綻していないんですよね。よく恒松正敏の音楽は絵画的(実際,画家ですし。)と言われますが,そういう言葉の意味が非常に分かる曲ではないかと思います。
 5曲目の“Trick,Trick”はイントロの重厚なキーボードから始まり,恒松正敏の「1,2,3,4!」のカウントの次に思いっきりバンドサウンドが展開され,あ〜やっぱり恒松正敏はバンドサウンドだよな〜!と思いっきり感じてしまいましたです。曲としては相変わらず言葉を投げつけるようなヴォーカルなんですけど,E.D.P.Sよりもポップな感じですね。っていうかこの曲,20年前の音なんですけど全く古くなっていないですよ。う〜ん,凄すぎる。やっぱり時代性をあまり取り入れていないからなんだろうなぁ。しかし,「真っ逆さまにUh!Baby!」という歌詞と“Trick,Trick”というタイトルの繋がりが分からない私ですけど。
 6曲目の“You've Got To Hide Your Love Away”はビートルズのカバーで,アコギのカッティングを中心にしたアレンジになっていますが,こういうカバーもまたよしですかね。もともとビートルズは聴かないもので。
 7曲目の“Wake Me Up”はイントロのドラムのパキンとしたリズムがものすごくカッコヨイです。そのドラムにシンプルなベースライン,ギターも最小限で弾きながら,所々に恒松正敏らしいギターフレーズを入れてくれています。この曲ではE.D.P.S時代では考えられないくらい,恒松正敏が歌っていますが,それ以上にシャウトするコーラス隊もカッコイイです。
 ラストナンバーもビートルズの“Nowhere Man”で,この曲もアコギのカッティングを中心にしたアレンジにしたアレンジになっていますが,逆回転風のギターが随所にちりばめられていて,単なるポップソングになっていないところが素晴らしいです。間奏のギターソロもものすごくカッコイイですし(あ〜原曲は知らないんですけどね。)。しかし,よく考えるとこの曲でポップなメロディーのある恒松正敏のヴォーカルを初めて聴いたような気もしますが・・・

 しかし,最近,ネット通販をよく利用している私ですが,初めて失敗してしまいましたです。というのも,子供が3か月前に発売になったマンガの単行本が欲しいということで本屋を回ってみたのですがなかったので,アマゾンで買うことにしたのですが,ついでにプリンターのインクも買えば送料が無料になるので,まず単行本を買って,その次にインクを買ったのですが,そのインクがアマゾンが直接販売していなかったので,送料が別になってしまったため,1回キャンセルして全てアマゾンから買い直したのですが,そのとき単行本をキャンセルし忘れていた上に確認メールの「2」の意味をよく考えていなかったため(htmlメールで読みにくかったのもあるけど。),発送メール(こっちはtextメール)で2冊と書いてあったときには時すでに遅しでした。返品するためにはゆうパックか宅急便で返品しないといけないらしく,定価510円の本なので,完全に赤字ですよ。まぁ最終的には家の近所の本を買い取ってくれるところに持ち込んだら(某ブクオフではない。)150円で引き取ってもらえたので,まぁまぁかなと思いましたけど,額があんまり大きくなかったからよかったものの,大きかったらヒヤヒヤもんだなぁ(まぁ普段はせいぜいCDくらいしか買わないんですけどね。)と思いましたです。でも,失敗した・・・という精神的ダメージは金額の問題ではないので,気をつけないといけないなと思い直しましたです。