ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

THE ROOSTERZ BEST COLLECTION/THE ROOSTERS


 というわけで,2008年が始まってしまったです。読んでくれている数少ない皆様,あけましておめでとうございます。今年もウダウダと書き連ねていく所存でございますので,あきれながらもおつきあいいただければ幸いでございますです。
 年末年始の休みも終わり,昨日から仕事が始まったものの,今日は土曜日で休みというなんというか,まぁ別にいいんですけどね。しかし,今年の年末年始は子供の関係で嫁さんの実家に行かずに済んだので大きな声では言えないけれど,本当に気が楽でしたです。やはり所詮は他人の家ですので(かと言って,自分の実家は長男夫婦が住んでいるので,これもまぁなんだな。),「気を遣わない振りをするのに気を遣う」という非常に矛盾したことをしなければならないので,結構疲れるんですよね。それにネットジャンキーの私としてはネット環境がない,まぁエアエッジのカードとJonadaは持って行くのですが,非常に電波状況がよろしくないので,結構,ストレスがたまったりして。家だと無線LANで快適にネットができるし,やっぱ自分の家なので,気を遣うことがない,ビールだって自分が飲みたいときに飲みたい量を飲めばいいしね。やっぱいいですよ。例え元旦から皿洗いをしようとも全然楽でしたですね。個人的には今後もこうありたいと思うのですが,無理かなぁ・・・
 
 で,今年一発目のネタは年末にひょんなことから手に入れたTHE ROOSTERS(Z)のBEST COLLECTIONのCDでございます。実は私は冬になって空気がキンキンに冷たくなると聞きたくなる音楽があって,1つはツネマツマサトシが率いていたE.D.P.Sともう一つはTHE ROOSTERSの“ニュールンベルグでささやいて”なんですよね。というのも,昔々,NHK FMサウンドストリートという番組があって,当時ROCK'ING ONの編集長だった渋谷陽一がDJを毎週金曜日にやっていて,私的には「こんばんは,渋谷陽一です。」で始まるこの番組で洋楽から日本のアンダーグラウンドな音楽まで幅広く聴くことができたのですが,そんな渋谷陽一が年末に「あなたが選ぶロック大賞」という番組をやっていて,そのとき日本のロック部門で第3位にTHE ROOSTERSが選ばれて,そのときにかかった曲が“ニュールンベルグでささやいて”なんですよね。私自身はそれまでTHE ROOSTERSのヤンキーっぽい外見とか,ヤンキー系の連中がコピーとかをしていたので,あまり好きでなかったのですが,“ニュールンベルグでささやいて”のイントロで走り回るタムにそれに絡みつくサックスの音を聴いたときにやられちゃたんですよね。素直にカッコイイ!って。で,それ以来,冬になると“ニュールンベルグでささやいて”が聴きたいなぁと思いつつ,その1曲のためだけに音源を買うのもなんだかなぁと思っていたのですが,最近はROCK'NROLL GYPSIESの関係で初期のTHE ROOSTERSもそんなに嫌いではないので,中古屋で見つけた音源をサクっと購入させていただきましたです。
 まず1曲目は1枚目のTHE ROOSTERSのラストナンバーの“ROSIE”でアルバム同様サクサクとしたギターのカッティングで始まる名曲なのですが,アルバムでは「ただただ酔いしれる」っていう歌詞が「薬に酔いしれる」になっていて,アレ?っと思ったのですが,シングルバージョンなんでしょうかね。
 2曲目もTHE ROOSTERSからのナンバーで,これも名曲だな“どうしようもない恋の唄”ですね。「あの娘はとてもきまぐれで,目を離すといつもオイラの背中にツバをかけて逃げていくんだ〜!」なんて切ないフレーズで始まるのですが,女に捨てられた情けない男の情けない気持ちを赤裸々に表していて,情けないことが多かった私としては胸に染みいりますですよ。
 3曲目は2枚目のTHE ROOSTERS a-GOGOからのナンバーで“ONE MORE KISS”ですが,軽やかな跳ねるようなビートにアコギのカッティングが決まっている,これも言い曲です。どちらかといえば,ギターソロの音もかわいい系の音とメロディでポップにやってくれていますです。
 4曲目もTHE ROOSTERS a-GOGOからのナンバーで“GIRL FRIEND”ですが,これもアコギとエフェクト(ディストーションと深めのコーラスかな?)を掛けまくったエレキのカッティングが面白いポップナンバーですね。サビの「G,I.R,L,GIRL FRIEND」っていうメロディと歌詞も時代を感じさせつつ,いい感じです。しかし,THE ROOSTERS a-GOGOにはハード・ロケンロール系のナンバーもあったはずなのに,なんでまた同じ様な2曲をセレクトしたのかなぁと思いつつ,もっと聴きたいなら買えということなんでしょうね。 
 5曲目はINSANEからのナンバーで“LET'S ROCK”ですが,ハイハイ,この曲をTHE ROOSTERSコピーバンドの皆様はよくやっていましたよね。そんでウンザリしていたんですけど,やっぱオリジナルは違うわね。ハイハットフランジャーを掛けっぱなしなのも時代だなぁ〜と思いつつ,ドラム叩きまくりのフィルやギターソロもカッコヨシですな。
 6曲目もINSANEからのナンバーで“CASE OF INSANTY”ですが,アコギとエレピの絡みで始まるメチャキレイな曲ですよ。今では考えられないくらいエレピの音が細いんですけど,それもまたいい感じになっています。アコギの淡々としたカッティングが続く中,ディストーション掛けまくりの多分花田裕之のギャーンっていうエレキのカッティングが所々はいるところも非常に良しです。というか大江慎也のヴォイスは硬質な部類に入ると私は思っているのですが,硬質なヴォイスとこの曲のアレンジは非常に合っていて良いです。
 7曲目はGOOD DREAMSからのナンバーで“NURNBERG〜ニュールンベルグでささやいて〜”なんですけど,サックス抜きバージョンなのね。寂しいです。が,しかし,動き回るタムを中心とした音作りは変わりなく,このアレンジと大江慎也の硬質なヴォイスを聴いていると,あぁ冬だなぁ・・・と思ってしまいますです。こうなりゃ12インチシングルバージョンの“NURNBERG〜ニュールンベルグでささやいて〜”を探してみるかなぁ。これに入っている思いっきり重たいDUBアレンジのROSIEも大好きだしな。
 8曲目もGOOD DREAMSからのナンバーで“C.M.C.”ですが,これはうって変わってギターのハードなリフから始まるメチャロケンロールなナンバーになっていますです。夏のビーチにミサイルが落ちて来て,ビーチが大惨事という,よく考えるとんでもないナンバーなんですけど,こういう狂ったような現実(とはいえ,今も世界のどこかで戦争は続いているわけで)をサラッと突きつける大江慎也は本当にすごいなぁ・・・と思ってしまいましたです。
 9曲目もGOOD DREAMSからのナンバーで花田裕之がヴォーカルを取っている“DRIVE ALL NIGHT”なんですけど,いいですよね,花田裕之のヴォーカルがたどたどしくて。こういうところが花田裕之の魅力なんだよなぁ。間奏に入る前の「ハッ!」っていうシャウトも最高です。
 10曲目はDIS.からのナンバーで“I'M SAWAYIN'IN THE AIR”ですが,このころになると音が今っぽくなっている感じですね。割とキーボード中心のアレンジになっていて,大江慎也がサラッと歌っています。
 11曲目もDIS.からのナンバーで“SAD SONG”ですが,こっちはギター中心のアレンジになっているというか,エコー&バニーメン(以下「エコバニ」と省略)のようなニューサイケみたいな音になっていますです。あの頃のニューサイケ特有の硬質でヒンヤリとした音作りがこれまた硬質な大江慎也の硬質なヴォイスと非常によく合っていて非常によいです。実は初期のエコバニも好きなので,こういう音も非常に好きでございます。間奏のギターソロもエコバニぽくってよいです。
 12曲目は再度GOOD DREAMSからのナンバーでタイトルチューンの“GOOD DREAMS”ですがこれはベースラインとギターのリフが非常にロケンロールしていて好みの音になっているのに,個人的にはキーボードの音が多すぎ・・・というかもっとシンプルなギター中心のアレンジでも良かったのではないかな?というのが個人的な感想ですが,硬質というよりも危うい感じの大江慎也のヴォーカルが泣かせますな(というよりもこの時期はもう壊れていたらしいけど。)。ちなみにGOOD DREAMEからTHE ROOSTERSからTHE ROOSTERZに表記変更をしています。
 13曲目はφPHYからのナンバーで“VENUS”ですが,キーボードのアレンジがバンドの音に解け合っていて,非常に美しいイントロになっており,透明感のあるエレキのアルペジオにアコギのカッティングが更に不安定になった大江慎也のヴォイスがエコバニ的ネオサイケを超えた本当に美しいアレンジと相まって,非常に印象的な曲になっています。大江慎也はこの後脱退してしまうのですけど。
 14曲目はSOSからのナンバーでタイトルチューンの“SOS”ですが,大江慎也脱退後,花田裕之が頑張っていますですよ。というか,思い切りロケンロール路線に戻ってきたですよ。たどたどしかった花田裕之のヴォーカルが少し力強くなっています。頑張れ,花田裕之と思わずにはいられないナンバーです。というか,やっぱ花田裕之の声が若いよな〜っと思ってしまったです。今の声を発するだけでロケンロールっていう感じとはちょっと違うけど,またこれもよし。コーラスが入るTHE ROOSTERZはやっぱ花田ヴォーカルになってからかぁ・・・などと思ってみたりして。
 ラストナンバーはNEON BOYからのナンバーでタイトルチューン“NEON BOY”ですが,これが個人的にはすごくいいです。もうなんていうかね私の大好きなボラン・ブギーを更にハードにしたようなアレンジでミディアムテンポのブギーに花田裕之のヴォイスがよく絡みついています。というか,花田裕之なりの歌い方になっているような気がしますです。アレンジはT.REXが大好きな人ならニヤリとしてしまうところが多々あり(女性コーラスの使い方とか,ストリングス系の音の使い方とか。),ボラン・ブギーの大好きな私にはたまらないナンバーになっていますです。


 こんなところで今年の1回目はそろそろ終わりにしようかと思うのですが,昨年末の12月30日に「平成名物テレビイカすバンド天国(通称「イカ天」)」のリミックス的な番組があって,当然,見ましたが,懐かしいというよりもやっぱ凄いバンドは最初から凄かったんだなぁと思ったですよ。フライング・キッズとかマルコシアス・ヴァンプとかたまとか,今見ても全然色あせていない(しかし,見事にファンクとグラムとアコースティックだな。)なぁと思ったです。しかし,あれから20年経ってしまったのね。ビデオがなかったので夜中にゴソゴソ起きて,見ていたのをちょっと思い出してみたりしましたです。