ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

飢餓々々帰郷(DISC4)/遠藤ミチロウ


 しかし,3月になってからの方が2月よりも寒いんじゃないか?という感じですが,まぁ,ボチボチとやっていますです。
 今日は朝から嫁さんがテレビのリモコンを落とした後からリモコンが動かなくなり,とりあえず新しいのを買いに行ったのですが,買いに行った際,今まで使っていたリモコンのパッケージの裏を見たところ,リモコンの強度の切り替えとロック機能が書いてあったので,もしかしたらと思い,家に帰ってから試してみたら,どうも落とした衝撃でロック側にスイッチが入っていたみたいで,壊れていないことが判明しましたです。しかし,もう新しいリモコンを使っているので返品することもできず,新しいリモコンはビデオ関係もボタンもちょっと増えていて,使い勝手がよいので,もう見なかったことにして古いリモコンは処分することにしました。まぁ,新しいリモコンも1000円ちょっとだったから,まぁいいやと思っています(というか,そうでも思っていないと,貧乏性の私としては納得できないので・・・)。

 で,今回で飢餓々々帰郷も最後でございます。最後のDISC4はDVDで,かなり貴重な映像が見られるということでかなり期待していましたが,期待どおりのもので非常に満足しました。
 1曲目から4曲目までは,自主制作映画「朝日のようにさわやかに」で1981年6月27日に慶応大学日吉校舎で行われたTHE STALINのライヴ映像で,“ハエ”,“肉”,“猟奇ハンター”“アレルギー”で,はっきり言って映像は荒いし,音も悪いのですが,メガフォンで転げ回りながら叫びまくるミチロウ,タオルで覆面をしたギターの金子,黙々とベースを弾き続けるシンタロウ,体全体でドラムを叩くイヌイジュン,どれをとってもカッコイイです。しかも,全学連(かな?)の旗が後ろに貼ってあったりと,雰囲気十分です。
 5曲目から11曲目までは,テレビ朝日の「サンデー・プレゼント ロック・スペシャル ニュー・イヤー・ロック・フェスティバル '81〜'82」のために録画された1982年1月1日に浅草国際劇場で行われたTHE STALINのライヴ映像で,“メシ喰わせろ!”,“ハエ”,“冷蔵庫”,“バキューム”,“解剖室”,“電動コケシ”,“アーチスト”ですが,1曲目の“メシ喰わせろ!”のメガフォンのサイレンの音からシンタロウの叩きつけるようなダウンピッキングのベースが始まると本当にそれだけで血が騒ぎますね・ミチロウのメイクもお正月バージョンなのか,頬に書き込みがあったりして。しかし,これはさすがに音も映像もいいです。が,メジャーから“ハエ”とか“冷蔵庫”が出せるようになったんだなぁ・・・とちょっと感慨深いものを感じてしまいました。だって,1stアルバムはかなり歌詞を直されて発売になったということだし。それなのに今回は“冷蔵庫”ではいわゆる差別用語がバンバン出ているもんなぁ・・・。ちなみにギターは金子からタムに変わっていて,まさに絶頂期のTHE STALINのライブ映像が見れるなんて思ってもいなかったです。ちなみに,“電動コケシ”からサックスが入っているのですが,THE STALINの音とサックスの音って合うんだなぁと思いましたです。サックスの入った“アーチスト”はこれまで聴いた中で一番ではないかと思います。愛してるよ!と叫びながら転げ回るミチロウはメチャカッコイイです。全ての変態的革命諸君,見るしかないです。それと,イヌイジュンのスネアにオ○○コマークが描いてあったのは笑ってしまいましたです。
 12曲目はMichiro,Get the Help!の“オデッセイ・1985・SEX”のヴィデオクリップで,レコードバージョンとは歌詞も構成も変わっていますが,黒のジーンズに上半身は裸がミチロウのトレードマークだったのですが,Michiro,Get the Help!では蜷川幸雄プロデュースで羽のかぶり物や微妙な衣装を身にまとい,歌い(というかシャウト)しまくっています。そういえば,昔テレビ神奈川でやっていたミュージックトマトJAPANで見たのは,これと違って,ラストは裸の尻の山の中でミチロウが歌っていたようだけど,まぁ,いろいろなバージョンがあるんでしょうね。
 13曲目と14曲目はVIDEO-STALINのライヴ映像で,“LOVE TERRORIST”と“24時間愛のファシズム”で,1988年1月9日の中野文化センターでライヴです。ミチロウはノーメイクで歌で真っ向勝負という感じで,ミチロウのヴォイスに女性コーラスが入ると結構格好いいなと思ったです。あと,ベースのMAYが真っ赤なスカートをヒラヒラさせながらベースを弾いているのはイイなと思いましたです。それと演奏中にバックにスライドを映すのも結構格好良いです。
 15曲目から18曲目まではSTALINのビデオクリップからで,まず15曲目の“包丁とマンジュウ”ですけど,私,この歌,本当に好きなんですよね。ミチロウの言葉とエッジの効いた安定した演奏がメチャクチャ相乗効果を生み出していて,ひたすらカッコイイです。映像は初めて見るような気がしますが,見ることができて幸せでございます。「跳ねる姿は新左翼!」
 16曲目の“勉強ができない”はミュージックトマトJAPANで初めて見たときの衝撃は忘れられません。だって,ミチロウがひたすら「勉強ができない!アタマが悪い!」と叫んでいるだけの,これでいいのか?パンクだからいいんだ!的な曲だったので,今回,久しぶりに見ることができて,バックの演奏力の高さがあってこその歌詞だと思いましたです。しかし,台所のゴミ袋の中から歌いながら出てくるミチロウは本当に似合っているというかなんというか・・・
 17曲目の“90'sセンチメンタルおせち”は今回初めて聴いた(見た)のですが,非常にポップな音で歌詞もタイトルどおりおせち料理のオンパレードでイイカンジですな。紋付き袴でアタマにバンダナ巻いて伊勢エビ持って歌うミチロウには笑わせてもらいましたけど。
 18曲目の“真夜中のオモチャ箱”も今回初めて聴いた(見た)のですが,イントロがいかにもバラードのイントロっぽいギターソロなので,そのままバラードなのかな?と思ったら騙されましたですよ。途中でギターのソロが終わったらと思ったらいきなりパンクな展開なんだもの。でも,この曲は歌詞もいいです。「人間やめて天使になったよ!」とか,「腐っていくのは生活だ。身動きできないマンネリだ。」とか,やられてしまいましたです。
 19曲目と20曲目はミチロウ・ソロで2005年5月15日に姫路正源寺で行われたライヴで,この映像が凄いんだ,お寺の仏像が置いてある前でミチロウが歌っているんだもん。しかし,こういうところでライヴができるとは住職がミチロウのファンということなんだろうなぁ。こういうお坊さんに戒名をもらいたいもんだな。
 で,19曲目は“オデッセイ・2005・SEX”ですが,これを見れば「結局はミチロウのヴォイスがパンクなんだ!」ということが本当に実感できます。Michiro,Get the Help!の分厚いファンキーな音ではなくギター1本であの歌詞のあの曲をどうするのかと思っていたんですけど,ミチロウのヴォイスだけであの世界観が出てしまうんだものなぁ。本当にスゴイです。途中ではギターも弾かずにただ言葉を空間に投げつけていましたが,それもカッコイイです。
 最後の“ア・イ・ウ・エ・オ”は非常にかわいいラヴソングです。アルペジオでしっとり歌うミチロウもカッコイイです。本当,この曲を聴いていると,何となくエンドロールが流れてくるような気がしたのですが,残念ながらそんなことはありませんでしたけど,それくらい,このDVDのラストに相応しい曲だと思いますです。

 と,4週に渡って書きまくった飢餓々々帰郷もこれで終わりでございます。それとこのボックスで非常にうれしいのは,早めに予約したらミチロウのサイン入りボックスになる(いぬん堂で買った場合だけね。)んですけど,私は運良くサイン入りボックスなので,これもまたうれしかったなぁ。
 で,次回からはTHE LOODS関係が続くのですが,いぬん堂掲示板を見ていたら,なんかTHE LOODSフェアが唐突に始まることになって,そのオマケとしてDVDが付くらしいのですが,フェア前に買った人にもそのDVDが送られて来るということで非常に楽しみにしています。やるなぁ,いぬん堂の社長。これからもついて行きますです。