ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

D.R.O.P./ZELDA


 しかし,2月も中旬になろうかというのに,全然寒くならないよね。今日もトレーナーだけで自転車に乗ってフラフラしていましたけど,そんなに寒くなかったもんなぁ。
 で,とうとう昨日から職場が新しいオフィスへの引越しが始まったのですが,一昨日は冷蔵庫の掃除と称して(まぁ本当に冷蔵庫の掃除だったんだけど。)冷蔵庫の中に入っていた所有者不明のアルコール類を有志で片付けましたです。中には賞味期限を1年ぐらい過ぎた某アサヒのスーパードライがあったのですが,とりあえず飲んでみてやばかったら捨てようと皆で言っていたのですが,飲んでみるとあのスーパードライの刺激感がなくなり,けっこうマッタリとした味のビールになっていてなかなかおいしかったですよ(私的には)。
 しかし,3連休にもオフィスの引越作業が行われているので,私も明日は移転業者の作業立会とやらで出勤予定でございます。でも,まぁ午後1時からの立会なので,昼前に職場の方に着くようにして駅前で久しぶりにラーメンでも食べようかな。

 で,前回のMESSCALINE DRIVEに引き続き,今回も女性バンドということでZELDAを御紹介を・・・と言ってももうZELDAも解散して随分経っていますけどね。もともとZELDAはLIZARD繋がりというか宝島(昔のね)によく載っていたということもあるんだけど,1stアルバムが発売されたとき,渋谷陽一サウンドストリート(なつかしすぎ!)で2曲ぐらいかかって,一気に気に入ってしまったんですよね。で,当初は「まっくろ(暗黒文学少女期とも言われているが)」な雰囲気のいかにもニューウェイヴだったのですが,途中から結構ダンサブルな曲も増え,このアルバムのジャケットに出ているメンバーの写真もカラフルになっていますね。歌詞の方もラヴソングっぽいのが増えていますし。
 1曲目の“LAZY HEAD”はD.R.O.P.のサビが1フレーズ入った後,ファンキーのようなニューウエィヴっぽいような非常に中途半端なZELDAチックなアレンジがたまらないポップナンバーです。日常のフラストレーションがテーマの曲なんですけど,非常にサヨコっぽい詩でGOODです。
 2曲目の“MAGIQ MYSTIQ DISCOTIQ”はZELDA流ジャングルビートですが,どうにもZELDAチックなのは,サヨコの鼻にかかったヴォーカルのせいかもしれないですね。「宇宙のリズム感じ,魂は踊り出すよ」なんてところはアーシーなものに興味が移っていたんだろうなと思います(昔は工場地帯がなんたら〜とかそういう感じだったし。)。ガムランぽい音が入っていたりするところはやっぱりニューウェイヴ少女の発展系だからなのかな。
 3曲目の“MIDNIGHT WALK”はポップなギターソロのイントロで始まる曲で,タイトルどおりの真夜中の散歩中の想像(妄想)がそのまま詩になっているような感じなのですが,ポップな曲調でそういった感じは薄まっていますかね。途中のサックスソロも格好良しです。
 4曲目の“WELCOME TO MY GARDEN”はバラードっぽい曲なんですが,実は私的にはすごい好きな曲なんですよね。直接的な表現は何一つないんだけど,すごい素敵なラヴソングになっています。これは聴いて感じてもらうしかないんだろうけど「ここには何でもある,大事な宝物さ。君がまだ知らないことプレゼントしてあげる。君をずっと待っていたよ。彼は言ったWelcome To My Garden」っていうところが一番好きですね。結構,ZELDAのラヴソングがツボにはまってしまうのは,私もニューウエィヴ小僧だったからですかね。
 5曲目の“TUNING YOUR HEART”はニューウエィヴっぽいギターのイントロからポップなボーカルが始まる曲です。歌を作るときの気持ちを詩にしているんですけど,別に創作者側でなくても共感できる部分があったり(私も創作者側だったので十分共感できますけど。)してイイ曲だと思います。特に「自分のリズム,もっと自由に踊れるようにTUNING YOUR HEART。自分のメロディ,もっとやさしく歌えるようにTUNING YOUR HEART。」っていうところはイイですね。
 6曲目の“D.R.O.P.”はタイトルチューンで「DANCE!REVOLUTION!OPEN!POWER!」の略だそうで。この曲はZELDA流ファンクナンバーで非常に格好良しです。「いつでも平気,何でもやれるみたいさ。大きな声で合い言葉をとなえるよ。DANCE!REVOLUTION!OPEN!POWER!」のところは特に気持ちいいですね。まっくろ時代のZELDAからは思いつけない前向きな曲です(が,いわゆる頑張れソングでないところは,さすがZELDAですけど。)。
 7曲目の“LADY SADISTIC”はディストーションとコーラス(ショートディレイ?)をかけたギターの細かなリフが非常にニューウェイヴ臭を漂わせていて(多分,詩もちょっと文学的なところもあるので。),まっくろ時代のZELDAが演ったとしてもそんなに遜色はないと思ってみたりもします。間奏のジャジーなピアノソロも格好良しです。
 8曲目の“HEAVY BABY”はTHE GROOVERSに同名曲があるので,ひょっとして・・・と思ったんですけど,全然違う曲でした。けれどギターリフがメインの曲でZELDAにはめずらしくロケンロールっぽい曲です。私的には「恋をしちゃったらあなたはHEAVY BABY」ってどういう意味なんでしょうかね。まぁスラングなのかなぁ。英語は弱いのであまり考えないようにしよう。
 9曲目の“FRIENDS&LOVERS”はキレイなギターのリフから始まる,どう形容してよいのか分からないのですが,私的には好きな曲です。「私たちは友人であり,恋人でもある」っていう曲なんですけど,付き合っていたけど別れてしまって今でも好きなのか,それとも現在進行形なのか読み取りにくい詩なんですけど,そこの深読みはやめておこう。
 ラストナンバーは“GOLDY/まぶしい瞳”は非常に後期ZELDAらしいキレイな曲です。アコギとパーカッションだけで始まり,そこにサヨコのささやき系に近いヴォーカルが乗っかるというパターンですかね。というかこういう曲でもチホさんのベースラインは相変わらずなのはスゴイ(というか,チホさんのこのベースラインが全てニューウェイヴ臭を醸し出しているんでしょうけどね。)。詩はちょっと文学的で非常にZELDAらしいというか。特に「GOLDYきこえる?いつも輝く日はあなたを思うわ。GOLDYまぶしい瞳で遠くからみつめて」というサビの詩は非常によいです。

 しかし,CDの帯には「ダンス・ビートのシャワーを浴びると・・・」という煽り文句が入っているのですが,D.R.O.P.以外はそんなにダンサブル(単に私のダンサブルのハードルが高いのかもしれないが)な曲は入っていないのですが,私的にはZELDA転換期の名アルバムではないかと思っています。
 そういえば,昔いぬん堂からまっくろ時代のZELDAの音源を再発する動きがあったようですが,ずっと権利関係でストップしたままになっているみたいですね。まぁ,チホさんはどんと関係のイヴェントプロデューサーみたいになっているし,サヨコもいろんな形で音楽を続けているようなので,あまり過去の音源には興味がないのかもしれないですね。
 ただ,発売されれば当然買うんでしょうけど,私としては・・・