ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

DEEP MORNING GLOW/MESSCALINE DRIVE


 1月はあっという間に行ってしまって,いつの間にやらもう2月でございますよ。1月中は寒い日もあったものの,こんなに暖かくていいんかいな?というくらい暖かかったのですが,1月末からちらほらと雪が降ったりと,やはり冬の本番は2月になってからなのかな?と思いつつ,寝るときにまだトレーナー1枚で寝ているぐらいなので,そんなに寒い!というほどではないんだろうな。
 で,仕事場用に買ったユニクロのフリースジャケットもそんなに活躍することなく,ロッカーがかさばるのでとっとと家に持って帰ってしまったとさ。まぁぼちぼち普段着で使うとしますかね。

 で,今回は私の大好きな女性ヴォーカリストであるうつみようこさんがいたMESSCALINE DRIVEの記念すべき1stアルバムのDEEP MORNING GLOWについて語ることにします。
 実はもともとはMESSCALINE DRIVEってあんまり聴いていなかったんですよね。一番の障害は歌詞が英語ってことなんですけど,アルケミーからこのレコードが出たときにウエスト・サイケデリアってくくりだったので,あのアルケミーからサイケとして出るものはなんとなく私の琴線に触れそうにない(というか非常階段とかウルトラ・ビデとかそういうイメージしかアルケミーにはなかったので)と思っていて,気にはなりつつも静観していたんですよね。で,そのころはTHE NEWEST MODEL(言わずとしれた中川敬のバンド。)もあんまりマークしていなかったんですけど,たまたま見たNEWEST MODEL(私が観たときにはTHE抜きになっていたんですよね。)のライヴにやられてしまって,まずはNEWEST MODELを聴きあさっていたんですけど,ユニバーサル・インベーダーでうつみようこのヴォーカルというかラップに素直にやられてしまい(なんと言っても声質が好みだったので。),その後はSOUL FLOWER UNIONからソロまで,うつみようこの歌声にやられまくっていますです。
 で,当然,アルケミーから発売された奴は持っていなかったのですが,どういう訳かキングレコードから復刻されて速攻で購入しました(なぜか,NEWEST MODELはベスト盤とあと2ndしか持っていないのに,MESSCALINE DRIVEはなぜか全部持っている・・・)。
 ます,1曲目の“ASS HOLE”はドラムのリズムから,ワウの効いたギターにベースラインが格好良く絡むナンバーで,うつみようこのパワフルな英語ヴォーカルがカッコイイです。歌詞の内容は英語なので,ダイレクトには伝わらないんですけど,1曲目に相応しいナンバーだと思います。
 2曲目の“OH!BOY!”は結構早いビートでスネアとギターとベースのユニゾンっぽいイントロから始まるナンバーです。この曲でもうつみようこのヴォーカルは絶好調で,カッコエエですな。シンプルな伊丹英子のギターカッティングも良いです。多分,このスカスカ感がMESSCALINE DRIVEなんだろうな。
 3曲目の“ABSOLUTELY SWEET MARIE”も大きめのギターカッティングから始まるロケンロールなナンバーで,ドラムのフィルインやタメがカッコイイ曲です。よく読んだら,これボブ・ディランの曲なんだってさ。今まで知らなかったです。しかし,ディランの曲がこんなにロケンロールになるだなんてスゲエな。
 4曲目の“COCAIN BABY”はイントロのバーチャイムーのキラキラした音にオルゴールっぽい音でシンプルなメロディーが流れて,アコギのキレイなカッティングとキックだけのドラムとシンプルなアレンジに女性らしいキレイなコーラスがリフレインを繰り返すナンバーで歌詞の内容はともかく(英詩なので)安らぎのナンバーですかね。
 5曲目の“JIMI JIMI”は打って変わって,ギターの歪み具合とうつみようこのシャウトが非常にカッコイイロケンロールナンバーです。この曲は2nd(メジャー1st)にも収録されているのですが,本作の方がちょっと遅めのテンポでリズムが跳ねているのですが,個人的には2ndのタイトなロケンロールなナンバーの方が好みですかね。
 6曲目の“DEEP MORNING GLOW(BLUE)”はイントロのサイケデリックな感じがたまらない曲です。うつみようこも曲ののっけからかなり力の入ったヴォイスを聴かせてくれています。曲の展開もこのままサイケデリックな展開で行くのかと思いきや,終盤から徐々にスピードアップして行き,非常にカッコイイです。
 ラストナンバーの“NO! NO! GIRLS!”は後に“Sister Say,No!”と改題された曲の原曲で,のたうち回るベースラインにノイズの固まりのようなギターにスネアを叩きまくりドラムにシャウトしまくるうつみようこと細かいところはともかく曲の構成は変わっていません。勢いがあってパンキッシュな分,こっちのナンバーもカッコイイです。

 しかし,ジャケットの中のうつみようこ伊丹英子も本当に若いよなぁ。1988年だから20年近く前だもんなぁ・・・このときのメンバーで残っているのはうつみようこ伊丹英子だけ(SOUL FLOWER UNIONとしては伊丹英子だけだし。)だもんなぁ。しかし,紆余曲折はあったもののロケンロールバンドのフロントマンであり続けるうつみようこと,どちらかというとフィクサー(というかイベンター)的な立場になりつつある伊丹英子の差ってなんなんでしょね。やっぱり思想が先で,たまたまそこに音楽があったという伊丹英子(爆音すぎて耳が壊れたことや子供ができたこともあるんでしょうけど,そんな風に私は思っています。)とロケンロールがただ単に大好きなうつみようこ(SOUL FLOWERの会報で,他のメンバーが沖縄音楽とかアイリッシュトラッドがいいとか書いている中で,1人ギターウルフが最高とか書いていたしなぁ。)の差なんだろうなとは思いますけど。なかなか難しいもんだよね。