ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Maximum Kiss/THE GROOVERS


 12月に入って急に寒くなったので,先週の月曜日は早く帰って石油ファンヒーターを引っぱり出して,灯油も買いに走ったですよ。自分としては今日ぐらいに灯油を買って・・・とか考えていたのですけど,悠長なことをして子供が風邪をひいても何だしなということで。実際,朝は(というよりも朝の5時過ぎなんてまだ夜ですけど。)寒くて,どてらとスリッパだけではちょっと厳しいかな?という感じだし,何より寒いと子供が朝起きないので,精神衛生上もよくないし,まぁちょっと早めにして正解ということでしょうかね。
 しかし,嫁がとうとう灯油も高いしということでとうとう禁断のホットカーペットを購入しましたです。あ〜これでホットカーペットの上から少なくとも私を除く家族は離れられなくなってしまうんだろうな・・・

 で,今回はTHE LOODSのアルバムが早めに届けば,それを書こうかなと思っていましたが,いぬん堂から昨日発送メールが届いたので,THE LOODSは来週にして,今回は西村茂樹繋がりということで,西村茂樹在籍時のTHE GROOVERSの1stアルバムについて語ろうかと。
 THE GROOVERSはデビュー前にFool's Mate(合掌・・・北村昌士)に結構出ていて,女の娘に人気があるとか書いてあって,あのTHE LOODSの西村茂樹がいったいどんな音楽をやっているんだろう・・・とずっと思っていたのですが,悲しいかな地方都市,メジャーデビューするまで耳にすることができなかったんですよね。
 その後,私的には満を持して,メジャー(なぜかAlfaから)THE GROOVERSの1stアルバムがリリースされることになったので,速攻で予約を入れましたですよ。
 で,聴いた後の素直な感想ですけど「かっこえ〜!西村茂樹の歌詞が長い〜!」でしたかね。そうなんですよ,THE LOODSの時には「時代錯誤覚悟の上,腹くくって笑い飛ばす」だけとか「現場検証,死に場所」だけとか,いかにもPUNKな短いセンテンスでグイグイたたみかける感じだったんですけど,THE GROOVERSでは名前のとおり,いろんなグルーヴの曲をやって,歌詞もストーリー性のあるものになっていて,なるほどこれなら女性に人気なのもうなずけるよなって感じでした。
 1曲目の“ビッグ・ビート”はドラムの藤井ヤスチカのカウントで始まる,ファンクなナンバーです。ブラスがメインに入ったらモロにファンクなんでしょうけど,ブラスを控えめにして4ピースバンドの音をメインにしているところがカッコイイです。歌詞はラヴソングです。うん。
 2曲目の“例えば深い眠りの中”はアコギの綺麗なカッティングから始まり,そこにストリングスが絡んでスケール感を出しながら,疾走感のある演奏をしています。いきなり「例えば深い眠りの中,君を訪ねる夜もある。それでも君よ,お願いだ。俺を冷たく拒んでくれ。」っていう歌詞で始まるんですけど,2曲目になると,もうTHE LOODSの硬派なイメージはどこかへ行ってしまい,THE GROOVERSの格好良さを堪能するしかないです。
 3曲目の“シスター・ムーンのために”はエレキのアルペジオから始まり,つぶやくような西村茂樹のヴォーカルが入ったと思ったら,ドカーンと大きなノリでバンドが入ってきて,もう絶叫型ラヴソングを展開しています。「一生のお願い!」という若き日の藤井一彦の絶叫もたまらんです。はっきり言って名曲です。
 4曲目の“ボーイ”はパーカッションにベースが気持ちよく絡み,そこにアコギとバンジョーが絡む,ちょっとカワイイ感じの曲です。この曲のメインはやはり高橋ボブのベースラインだと思いますです。私が観たライヴでは,藤井一彦バンジョーに持ち替えていました。
 5曲の“誕生”はザックリとしたギターのカッティングから始まり,ベースとドラムのリズムが粘りのあるグルーヴを作り,西村茂樹はちょっと朗々と歌っています。「そうさ,君と出会うために俺は生まれてきた。」ってちょっと歌でなければ恥ずかしくなるようなフレーズがサビでございます。
 6曲目の“彼女は正気じゃない”はちょっとリバーブ深めのアコギで始まり,「大事な大事な宝物。いつでも静かに魅入ってるよ。彼女は正気じゃない。」と2コーラス目からリズム体が軽くリズムを刻み,最後は「俺ももう正気じゃない。」と静かに締めくくる曲です。
 そして,7曲目の“雨と風のリズム”は打って変わって,ハイテンポな縦ノリの曲です。このアルバムが発売されたとき,某ミュージック・マガジンTHE GROOVERSの前身がTHE LOODSであることを捉まえて,元々PUNKをやっていたので,この曲が一番しっくり来るとか,訳の分からないレビューをしていて,何を言っているんだよと思ったことがあったなぁ〜。でも縦ノリでカッコイイラヴソングになっているのは間違いないですけどね。
 8曲目の“マザー・スカイ”はすごい,格好良すぎる曲です。ちょっと重ためのドラムから入り,ギターとベースがうねるようなリズムを作り,そこに西村茂樹が突き放すように宗教的であり政治的でもある歌詞を歌う・・・そしてシャウトする。格好良すぎるです。歌詞はあえて書きませんので,ぜひ聴いてもらえればと思います。なお,LIVEの時,藤井一彦が白いエピフォン・カジノ(だったと思う)をフィードバックさせまくって,ギターソロを弾きまくっていて,それも格好良かったなぁ・・・。
 で,ラストナンバーは“ヘヴン”で,個人的にはラスト3曲の流れがすごく好きなんですけど。で,この曲は“マザー・スカイ”と打って変わって,裏打ちのスピーディーな曲が西村茂樹のシャウトに合っていて凄く気持ちよく,大好きな曲です。中でも一転してアコギとドラムのキックだけになって「涙が溢れ出し,こぼれ,大地に潤いを恵み,河に流れ込み,広がる海に注がれて行く。陽を受け,大気となり昇り,集まり,雲に形を変え,雨は祈りとなって君の,君の胸に返る。」っていうところからまたバンドサウンドになって,藤井一彦と一緒に「ヘヴン,君のヘヴン」と叫びまくって終わっていくところはタマランです。
 しかし,こんなにカッコイイアルバムなのに,1989年発売なので,すでに発売から17年も経ってしまったし,そもそもリーダーである西村茂樹が脱退して,レコード会社を移転したときには3人編成で再スタートなので,4人編成時代のTHE GROOVERS時代の音はなかなか入手が困難かもしれないですね(でも,藤井一彦は好きだけど,西村茂樹って誰?っていう人は無理してまで聴くことはないと思います。両方とも好きな人はもちろん聴くべきでしょうけど(というか,そういう人は多分,持っているか聴いたことがあると思うし。)。

 それはそうと,ホットカーペットを買いに行った際に,気になっていたサンヨーのエネループカイロがあるかどうか聞いてみたら,基本的に取り寄せらしい。実物を見ずに買うのもちょっとなぁ・・・さすがサンヨーですか。
 周囲で買いそうな人もいないし,アマゾンで買って,自ら人柱にでもなるかな?ちょっとお悩み中です。