ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

死ぬまで踊りつづけて/吉野大作&プロスティテュート


 しかし,今日からいきなり寒くなってしまって,長袖Tシャツの上にどてらを羽織っています。灯油を買って石油ファンヒーターをそろそろ出そうかとも思ったのですが,まだ11月中旬なので,もう少し様子を見ようと思ったりもする。
 SOUL FLOWER UNIONのアコースティックユニットのソウルフラワー・アコーステック・パルチザンが来たので,仕事の目途も付いたので見に行ったのですが,良かったですね。ギター,アコーディオン,キーボードの3人編成だったのですが,めちゃドライヴ感があってロックバンドを感じました。M.Cで中川敬が「ヤポネシアン・ボールズ・ファウンデーション中川敬山口洋で短期間にやっていたバンド)で来たときには60人しか入らなくて大赤字になったので,それ以来バンドでは来ていないけど,これくらい客が入るのならユニオンで来てもいいかな?」と言っていたので,次はユニオンでのライヴが楽しめるかもしれないな。しかし,SOUL FLOWER UNIONのライヴはワタツミ・ヤマツミ・ツアーの時に行ったっきりだから,もう10年以上前になってしまうのか。ついこの間のようだけど,時が経つのは早いなぁ・・・と思ってしまいました。

 さて,今回は吉野大作&プロスティテュートの“死ぬまで踊りつづけて”について語ろうかと思います。吉野大作&プロスティテュートはかなり長い間活動していたサイケ系のバンドなんですが,なぜかこの1枚がメジャーから発売になって,なんかよく分かりませんが入手できたので,持っていました。講談社のイブニングで“RED”っていうマンガを私の大好きな山本直樹が連載(と言っても各週発売の雑誌で更に各号なので,月に1回の連載ですが。)していて,タイトルどおり連合赤軍関係がテーマで,実は個人的には連合赤軍関係は私の好きなテーマなので,吉野大作&プロスティテュートの“M.U.R.A”という曲を久しぶりに聴きたくなってしまったので,久しぶりに聴いてみたら非常に良かったということで。
 で,1曲目の“AI O ITAMU UTA”ですが,ノイジーかつフリーキーなギターにこれまたフリーキーなサックスが絡み,何語が分からない歌詞をヴォーカルがつぶやくように歌うナンバーですが,こんな曲を1曲目に持ってくる勇気をたたえたいですね。レコードを試聴していきなりこんな曲だったら多分,大半の人は引いてしまうんじゃないかな(こういう曲がたまらないコアなファンにはたまらないんでしょうけど。)?
 2曲目の“闇の中のドッペルゲンゲル”は1曲目とはうってかわって,スピーディーなドラムとベースのリズムにグイグイ引っ張られながら,ノイジーなギターと叩きつけるヴォーカルがカッコイイです。間奏でフリーキーなサックスが鳴り響きますが,リズム体がしっかりしているので,非常にカッコよしです。
 3曲目の“ジグラット魔女狩り”もドラムとベースのリズム体のタイトなリズムの上にフリーキーなサックスとノイジーなギターが絡むカッコイイ曲です。しかし,「螺旋階段の上から〜」と歌っているので,タイトルが違うのかもと思ってしまいました。
 4曲目の“M.U.R.A”が連合赤軍(というかあさま山荘事件)をテーマにした曲です。浮遊感のあるギターがフリーキーに鳴る中,ドラムとベースがタイトなリズムを刻みはじめるところがメチャカッコイイです。特にベースラインは私の好きな動き回る感じで,たまりませんなぁという感じですか。歌詞は「やつらはけだもの,やつらを生きて返すな,やつらを高く吊せ,奴らをたたきつぶせ,がなり立てたぜTVセット,ライフル,誰もが旅立つ朝を1972」っていう感じでTVを含めた連合赤軍に対する批判の言葉を羅列して得に吉野大作連合赤軍に対する考えはないようなのですが,よく聴くと「My Uninted Red Army」と唄っていて(タイトルはこれの略称),そこに吉野大作連合赤軍に対する思いが読み取れます。似たような唄に友部正人の乾杯がありますが,それよりももっと連合赤軍よりなのではないかと感じたのですが,それよりもロケンロールとして非常にカッコイイナンバーになっています。
 5曲目の“そしてストリート・カーはゆっくり走る”は何かS.Eっぽい音がリズムを刻み,ドラムもタムだけで特にリズムを刻まず(というか3拍子だしね。),ヴォーカルも叫ぶ(というか投げつけるような感じ)で特に盛り上がることもなく,淡々と流れていく曲です。
 6曲目の“MUTANT PUBへようこそ”は打って代わって,ズンドコ系のドラムにフリーキーなギターとサックスが絡みながら始まり,そこにベースがタイトなリズムが入るカッコイイ曲です。ヴォーカルもちょっと性急な感じでパンクですな(いわゆるパンクバンドとは全く曲は違いますけどね。)。
 7曲目の“試験管の中の嵐”はフリーキーなギターとサックスで始まり,このままこのままか?と思っていたら,ドラムとベースが相変わらずタイトでカッコイイリズムを刻み,ヴォーカルも投げやりな感じながらもメロディーをきちんと唄っていて,結構ポップだったりもします(私だけか?)。
 8曲目はアルバムタイトルでもある“死ぬまで踊りつづけて”ですが,これもフリーキーなサックスソロから始まり,ベースがメロディックなリズムを刻み,それにドラムが更にリズムを強化する感じで始まる感じの曲なんですけど,「死ぬまで踊り続けて」と歌っているんですけど,非常にダウナーな曲でこんな曲では踊れませんってば。「死ぬまで踊り続けて」という気持ちは分かるんですけどねって思っていたら,途中からベースとドラムがスピードアップして,踊れるリズムになって,サックスとギターがフリーキーをやり始めるところは混沌としていてカッコイイです。そう思っているとまた,元のリズムに戻るんですが,パワー感が前半とは違ってこれなら踊れるかもという感じで終わっています。
 ラストナンバーの“ハルマゲドン”は全ての楽器がフリーキーに鳴り響き,そのままフェイド・アウトで終わってしまう,どないせぇっていう感じのインスト・ナンバーです。こんな曲で終わるところは潔いというか,売れることは全く考えてないというか・・・
 しかし,吉野大作&プロスティテュートを聴いて感じたのは,やはりリズム体がしっかりしているからこそ,フリーキーな演奏が乗っかっても格好いいんだと思いました。本当,それくらいドラムとベースのリズム(特にベースの高橋ヨーカイ)がカッコイイです。最初にソウルフラワー・アコースティック・パルチザンでも書いたけど,ロケンロールはドライブ感が命ですよね。
 
 で,山本直樹のREDも話が進めば,取り上げたい(けれど月1連載ではその日はなかなか来そうにないけど)し,溜池NOWも早く取り上げたいけど,なかなか全部見れないので(と言いながら,半分ぐらいまでは見た),もうちょっと頑張ろ〜っと。しかし,溜池NOWを見ていると職場で言ったらオタ認定されてしまいましたが,どうせオタだしいいか!って感じですよ。