ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

SINGLES/AUTO-MOD


 10月も半ばになって,大分涼しくなったよなと思いつつ,相変わらず休みの日は半袖Tシャツで過ごしていますです。
 しかし,先週書き忘れたんですけど,修理に出していたハーフサイズのZippoが帰ってきました。念のため簡易書留にしていたので,仕事帰りに郵便局へ取りに行き,ドキドキしながら開けたところ,ライターと中のユニットが別々に入っていて,どうしたのかな?と思って取り出してみると,何のことはない,中のユニットを全取り替えしてくれておたんですね。
 修理内容としては,ふたのヒンジが緩くて,気化したオイルが漏れるので,すぐにオイル切れになるということと,火の点きがちょっと悪いと書いていたのですが,まさかここまでやってくれるとは流石Zippo。永久保証は伊達じゃないぜ。と思ったものの,最近,100円ショップでもオイルライターがあるので,その20倍の値段なので,そこまでやってくれてもいいかな?とも思いましたけど,でもやっぱりZippoは所有感が100円ショップのライターとは違うので,十分大満足です。ありがとうZippo.

 というわけで今週はAUTO-MODの紹介を。実はAUTO-MODは昔のバンドというイメージがあったのですが,2ちゃんの伝説音楽板にAUTO-MODのスレがあって興味本位で見てみたら,なんか現役で活動中で,しかもジュネのプログが面白いということでしたので,そのプログを読んでみたところ,音楽のイメージと全然違ったキャラで面白かったので,久しぶりに聴いてみたら,その音楽とのギャップがまた面白かったということで。でも個人的にはレクイエムも好きなんですけど,まだレコードからCDに焼き直していないので,その気になったときに焼いておこうと思います。
 で,このアルバムはインディーズ(真の意味での)から発売されたものをコンプリートしたものです。基本的にテレグラフ・レコードから出たもの(ヴェクセルバルクは,テレグラフの中でジュネがやっていたレーベル(だったと思う。ひょっとしたらディストリュビュートだけかもしれないけど。)。
 で,1曲目から3曲目まではテレグラフからの1枚目のシングルAUTO-MODからで,発売は1981年4月です。おぉ既に20年以上前ですな。
 1曲目の“LOVE GENERATION”は一発録りっぽい音にペナペナとしてギターのリフで始まるナンバーで,昔の自主制作を感じさせる音ですけど,シンプルなドラム,のたうち回るベース,裏打ちカッティングのギター・・・レゲエのスピードアップ版ロケンロール?「これが僕らのLOVE GENERATION!」カッコイイです。一人コーラス(ジュネのハイトーンとノーマルトーンのヴォイスのオーバーダブ)も決まっています。
 2曲目の“ポルノ雑誌の女”は最初に歓声が入っているところと,全体的に音のトーンが同じなので,ベーストラックはライヴ録音なのかな。で,この曲は電車の中で見かけた女の娘が自分がズリネタに使ってるエロ本のモデルで,ひたすら妄想炸裂の唄になっています。しかし,「ポルノ雑誌」っていうところが時代を感じるよな。
 3曲目の“HORROR”はAUTO-MOD得意のナチの演説(と思う。)とオルガンの音が流れ,フランジャーを掛けまくったギターのカッティングとフリーキーなサックスが絡み合い,歌詞はといえば虐殺のシーンということで,タイトルどおりでございます。1枚目でエロもグロもやってしまうだなんて,心意気としてのパンクだね。
 4曲目と5曲目は2枚目のシングルLAST PUNK HEROからで,1982年の10月発売です。
 4曲目の“LAST PUNK HERO”ですが,この時期はどうもドラマー不在らしく,リズムマシンのタイトなリズムにダウナーにのたうち回るベースラインとクールなギターに乗せて,ジュネが歌いまくっています。「年老いていく奴は必要ないぜ。俺はただのPUNK ROCK SINGER」と歌っていますが,多分,年齢ではなくて精神的に年老いていく奴は必要ないということなんだろうと思っていますけど。そうしないと,今のジュネの存在理由がないのでは?と思ってしまいましたです。
 5曲目の“DANCIN'RHYTHM”もリズムマシンのクールかつハードなリズムにのたうち回るベースラインがカッコイイ曲です。歌詞のテーマはタイトルに反してナチズムですね。ナチズムの狂ったリズムで世界が毒されていくという結構重いテーマだったりします。しかし,間奏のスラップ。ベースはカッコイイです。
 6曲目と7曲目は3枚目のシングルでテレグラフ名義としては最後の遠い声です。これは1983年の1月というちょっと速いリリースペースになっています。まだ,ドラマー不在です。
 6曲目の“遠い声”は前作と変わって,シンプルなリズムボックスのリズムにルート音を基本にしたベースにシンセが色を添えるという感じの音にジュネの1人コーラスが格好良く決まる曲です。歌詞の内容はナチズムによるユダヤ人虐殺がテーマだと思うのですが,歌詞カードもないので深読みかもしれませんけれど。
 7曲目の“第3の敵”はパーカッシヴなリズムマシーンの打ち込みがカッコイイです。それにスラップバシバシのベースが乗っかり,ポップ感のあるシンセソロが入っています。カッコイイです。この曲も間奏のベースソロがカッコイイです。歌詞のテーマとしては,ちょっと私的に一言で言いにくいので,純粋なジュネファンの人にコメントがもらえれば嬉しいですかね。
 8曲目と9曲目はヴェクセルバルクからのリリースでSADISTIC DREAMで1984年の8月発売です。この前ぐらいからボウイのメンバー(布袋とか)が参加していますね。
 8曲目の“SADISTIC DREAM”はドラマーも復活し,厚くタイトな音の上でジュネの唄がのたうち回っていますです。アレンジというか曲構成も練りに寝られた感じですね。歌詞としてはタイトルどおりS.Mですよ。うん。
 9曲目の“SADISTIC DREAM(Version)”は8曲目のヴォーカル抜きバージョンですけど。確かに演奏力,アレンジ力が上がったのは分かるのですが,やっぱりジュネのヴォイスがないとね。
 10曲目と11曲目はヴェクセルバルクからの2枚目(この後は確かメジャーだったような気がする。)のCANNIBAL OF LOVEで,発売は1985年の7月です。
 10曲目の“CANNIBAL OF LOVE(Delicious Version)“はイントロのサックスがカッコイイです。音はかなりいいです。本当にメジャー一歩前って感じですよね。歌詞はもうタイトルどおり,エロとグロです。カーニバルとカニバルを掛けているところが素晴らしいというかジュネらしいというか。スネアのディレイの掛け方も時代を感じる名作ですね。
 ラストの“SEX FOR SEX(Crusing Version)”は軽いギターのカッティングにパーカッションが鳴り,ジュネが歌うという意表をついた始まりなんですけど,やっぱりというかなんというか途中から「SEX FOR SEX!」というところからさわやか感0のドロドロウネウネのサウンドにのたうち回るジュネのヴォイスという,こうでなくちゃという展開になります。歌詞的には・・・えぇタイトルどおりです。セックス描写ですよ。うん。でも,これをジュネが演るとカッコイイのはなんで?

 しかし,曲を聴き直してみるとあのブログとの整合性がとれないんだけど。こうなったら近いうちに今のAUTO-MODの新譜が出るようなので,入手してみようかな。50歳になったジュネのヴォイスを聴いてみたい気もしますし。
 そう言えば,リザードAUTO-MOD,M.J.Qのライブが10月20日にロフトであるようですけど,こんなメンツ,地方では見ることはできないな〜。そういう意味では時々地方都市在住が恨めしいですけどね。