ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

DANDY IN THE UNDERWORLD/T.REX


 やっと雨(梅雨)が上がったと思ったら,今度はひたすら暑い日々が続いていますけど,今週は一足先に夏休みを取らせてもらって(とはいえ,嫁さんは仕事に行っているし,子どもは塾があったりするので,どこにいくこともないのだけども。),午前中は自転車でフラフラと走り回り,午後はビールを飲んで昼寝をしたり,アナログレコードをCDに焼き直したりしていました。しかし,そろそろレコード針が悪いのか,時々音飛びしたりするんですけど,まぁ,それもそのままCDに焼きました(というよりもどうせ取り直しても,どこかが音飛びするんだろうからさ。)。
 というわけで,先週,PANTA&HALのマラッカを聴きながら「T.REXが聴きたいよ〜!」と思ったので,レコードでしか持っていなかったこのアルバムをCDに焼き直して,メディアプレイヤーで聴いていますです(その他,ヒマに任せて,レコードをCDに焼き直したので,それについてはおいおい書いていきたいと思っています。)。

 で,久しぶりにこのアルバムを通して聴いてみたのですが,再起を懸けた(このアルバムが出る前(1977年)は,もうグラムロックの栄光はどこへ?ってな感じだったんですよね。時代はロンドンパンクですし。)マークボランの渾身の1作という感じで捨て曲なしです。はっきり言って,もっと聴きたかったなぁ・・・と思ってしまいましたです。で,私は第二期T.REXブーム(多分,1987年ころにパワーステーションというデュラン・デュラン(お〜なつかしい!)のメンバーがやっていたバンドがGet It Onのカバーを出したころだと思います。ちなみに第三期は一昨年ぐらいにレアトラックを含めて再発がなされた時期)の前にこのアルバムを買ったので,国内版ではなく,輸入盤につき,和訳がないので,曲の感じとかで今回はコメントしたいと思っています。ちなみにネットで調べたら邦題があったのですが,結構笑えるので,それも付記しておこうと思います。
 で,1曲目はタイトルチューンの“DANDY IN THE UNDERWORLD”なんですけど,シンセのイントロで始まり,ちょっとゆっくりとした跳ねたビートにあのマーク・ボランの通称ちりめんビブラートヴォイスが乗ると,もう感動ものですよ。この曲はベースラインが私的には非常に好みで,少し跳ねながらルートを弾きつつも,なぜかメロディックという非常に奇跡的なベースラインとなっています。ちなみに,邦題は“地下世界のダンディ”・・・そのまんまやないか。別に邦題を付けなくてもよかったんでないの?
 2曲目の“CRIMSON MOON”は,ちょっと面白いエフェクトの掛かったギターのリフで始まり,ちょっとズンドコしたリズムに乗ってマーク・ボランが「CRIMSON MOON〜!」って歌う唄で,これもカッコイイ曲ですね。邦題が“深紅色の月”なんですけど,“CRIMSON MOON”のままの方が絶対にカッコイイって。というか,安い翻訳ソフトで訳してみたらこのまんまなんですけど。
 3曲目の“UNIVERSE”もマーク・ボランの「UNIVERSE・・・」っていうイントロのつぶやきとタメの効いたリズム,それに乗っかるキーボードのリフがカッコイイ曲です。間奏の管楽器がユニゾンでリフを決めるところも非常に気持ちいいです。ちなみにこれの邦題は“宇宙の舞踏会”だってさ。ああ,そうですかって感じですな。
 4曲目の“I'M A FOOL FOR YOU,GIRL”はマーク・ボランお得意のウネウネとしたメロディ(分かる人に人にしか分からない表現ですいません。)が気持ちいい曲です。さりげなくフィドルが入っていたりしているところもいいですな。ちなみに邦題は“きみに恋わずらい”・・・ダサイ・・・ダサすぎる。私的に直訳すれば「ねえちゃん,あんたにおいらイカれちまってるぜ!」ってとこなんでしょうけど,なぜにこんな邦題になるの?
 5曲目の“I LOVE TO BOOGIE”は,マーク・ボランならではのブギ・ナンバーですね。ブギのリズムはドラムとキーボードが基本的に作っているところが昔の曲とは違うかな?っていう感じですけど,いかにもマーク・ボラン!っていった感じのギターソロが入ったりして,たまらないですね。邦題は“ラヴ・トゥ・ブギー”でそのまんまなので,邦題なくてもよいのでは?
 6曲目はレコードだとA面のラストナンバーになる“VISIONS OF DOMINO”で,ストリングス系のリフでグイグイ(でもないか?)と押し切るカッコイイ曲です。邦題は“ドミノの幻影”だそうです・・・
 レコードだとB面の頭になる7曲目は“JASON B.SAD”っていう曲ですが,これは多分,あの名曲“Jhonny B.Good”へのオマージュだと思うのですが,ノリノリの“Jhonny B Good”とは異なり,ちょっと変拍子っぽい裏打ちビートにマーク・ボランのウネウネとしたボーカルとギターが鳴り響く曲で,これはこれでマーク・ボランっぽくてカッコイイです。邦題は“悲しきジェイソン・B・サッド”だそうです。なんか書くのが段々アホらしくなってきたなぁ。
 8曲目は“GROOVE A LITTLE”キーボードとベースが全体のグルーブの味付けをしながら,マーク・ボランがちょっとクールに歌っています。grooveとタイトルにありますが,“The Groover”のようなロケン・ロール路線ではなく,ちょっと押さえた感じですかね。ちなみ邦題は“グルーヴはいかが?”だそうで。
 9曲目は“THE SOUL OF MY SUIT”で,これはマーク・ボランらしいポップチューンで,最初の「Nananana・・・」のコーラスから心を持って行かれてしまいましたですよ。サビのメロディも気持ちいいです。邦題は“心はいつもロックン・ロール”なんですけど,なんでやねんという感じですか。
 10曲目は“HANG-UPS“という曲で,ドラムソロから始まって,ちょっとダークなベースラインとキーボードがよく曲にはまっている曲です。いかにもマーク・ボラン!といった感じのギターソロもカッコイイです。邦題は“恋はあまのじゃく”だそうな,なんてこったい。
 11曲目は“PAIN AND LOVE”という曲で,シンセのウネウネとした感じの音とそれに乗っかるマーク・ボランの声が気持ちいい曲です。感じとしては“Children Of The Revolution”を重たくした感じですかね。しかし邦題が“苦痛と愛”だなんて,そのまんまなら,邦題を付ける必要はないのでないかい?
 ラストナンバーの“TEEN RIOT STRUCTURES”は,これもマーク・ボランらしいポップチューンで,最初の「Dyudyudyu・・・」のコーラスから気持ちいいです。曲中のベースライン,ホーンとギターのキメのリフ等,ラストナンバーに相応しいカッコイイ仕上がりになっています。こんなにいい曲なのに,邦題は“十代の暴走”ですか?そう言えば,ブルース・スプリングスティーンの名曲“Born to Run“も邦題は“明日なき暴走”になっていたよなぁ〜この辺のセンスはどうなっているのかなぁ・・・もう変な邦題を付けるくらいならそのまんまでもいいのではないかと思うんだけどなぁ。でも今はいわゆるJ・POPでは英語のタイトル曲が多いので,昔みたいに変な邦題を付けることもないんだろうな。そんなところも懐かしいかも。

 しかし,今週,人間ドッグに入ったところ,診察医から「酒とタバコと体重は控えめに」と言われてしまった・・・ものの,暑かったので昼からビールを飲んで昼寝をしてしまった。もう少し体をいたわった方がいいんでないかい?自分。