ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

テクノロイド-JAPANESE 80's NEW WAVE SAMPLER-/VA


 7月になったと思ったら朝から雨だよ。というよりも昨晩は職場の仲の良い人たちで飲みに行って,さんざん飲んで,終電で帰ってそのまんまフローリングで寝ちゃった(馬鹿です。)ので,少し体が痛いです。しかし,夕べの1件目はなんとメイド・ビヤガーデンですよ。とうとうここまで来たかという感じですが,値段は3000円で普通のビヤガーデンより少し高い感じだけど,飲み・食べ放題でカワイイ女の娘がいるんなら,まぁいいかという感じでした(みんなでエロオヤジになりましたけど。)。
 てな,話はさておいて,今回はいぬん堂が監修選曲した80年代ニューウェーブのVAを紹介します。
 私はあんまり(というかほとんど)VAって買わないんですけど,このメンツと選曲からすれば買うしかないと思って買いましたが,はっきり言って良いです。ジャケットの江口ひさし(ストップひばりくん)もカッコイイです。あんまりダラダラ引っ張ってもあれなので,さっそく本題に入りますです。

 1曲目はPLASTICSの“PATE”という曲で,PLASTICSはあのペナペナの音も含めて凄く好き(というか初めて“COPY”を聴いたときの衝撃は忘れられません。)なんですけど,この曲は初めて聴きました。他の曲に比べてけっこうパンクっぽいなと感じましたが,間奏のキーボードがドアーズみたいな感じですけど,カッコイイです。
 2曲目はP-MODELの“美術館で会った人だろ”でこれもカッコイイです。個人的には“MOMO色トリック”とか,“子供たちどうも”も好きなんですけど,まぁメジャーな曲としてはこれだし,いいかと。
 3曲目はリザードの“浅草六区-SINGLE VERSION-”でこれも初めて聴きました。バビロン・ロッカーに収録されたものとはアレンジが違うのもまた楽しやということで。しかし,最後の方はバビロン・ロッカーの“光州市街戦”かな?
 4曲目は一風堂の“ブレイクアウト・ジェネレーション(狂育世代)-SINGLE VERSION-”で,これも大好きな曲です。一風堂というと“すみれセプテンバー・ラブ”が有名ですけど,初期はパンクなんですよね。とはいえ,スタジオミュージシャンをやっていた土屋昌巳だけあって,ギターはむちゃうまいです。なんか一風堂が再発される動きもあるようで,そうすると買うしかないな,ラジオ・ファンタジーも聴きたいし。
 5曲目は81/2の“踊れない”なんですが,81/2は東京ニューウェーブに参加しているのは知っていましたけど,聴くのは今回が初めてで,私的にはう〜ん・・・という感じですかね。
 6曲目はゲルニカの“戒厳令-DEMO VERSION-”でゲルニカも名前は知っていましたが音は初めてで,かすかに聞こえるチャカポコしたリズムボックスの音が80年代という感じですかね。戸川純の声は若くてカワイイです。
 7曲目はヒカシューの“プヨプヨ-LIVE VERSION-”ですけど,ヒカシューも好きだったんですよね。“20世紀の終わりに“という曲でテレビに出たとき,東京オリンピックのユニフォーム(赤いジャケット)に身を包んで歌う巻上公一は格好良かったですね。この曲はライブバージョンなんですけど,演劇的な巻上公一のヴォイスがより演劇的になっていて,カッコイイです。ヒカシューは確か1枚目のヒカシューと2枚目の夏が1枚?にまとまったものがあったと思うので,レコード屋で探してみようかな。
 8曲目はジューシィ・フルーツの“ジェニーは御機嫌ななめ”ですが,何時聴いてもイリヤのキュートな声とカッコイイギターソロにやられちゃいますよね。しかし,こんなバンドはもう出てこないのかな?
 9曲目はムーンライダーズの“彼女について知っているニ・三の事柄”っていう曲なんですけど,もともとムーンライダースって聴いていなかったので,ふ〜んって感じですかね。悪い曲ではないですけど。
 10曲目はビジネスの“うわきわきわき”で,こういう唄を歌うとカワイイぞ,ボーカルの美空どれみ。しかし,いぬん堂だったら“Endless 80's”とか選曲するのかと思いきや,“うわきわきわき”だったのでびっくりというか,まさかビジネスが取り上げられるとは思っていなかったので,非常にうれしいですね。
 11曲目はWONDER CITY ORCHESTRAの“HIGHWAY CRACKER”っていう曲なんですけど,これはバンド名も音も初めてで,どっちかと言うとフュージョンっぽい音なんですけど,これをあの久石譲がやっているのがすごいなと。よくこんなの見つけてきたもんだと感心しています。
 12曲目はGATE BALLの“THE MODEL”で近田春夫関連で名前は聞いたことはあるのですが,音は初めて聴きました。ちょっと重ための音で私的にはふ〜ん・・・という感じでしたけど。
 13曲目のShampooの“Tonight”はバンド名は聞いたことがあるのですが,音は初めてなんですけど,ちょっと不安定な女性ボーカルにゲートエコーの聴きまくったスネア・・・あぁ80年代。でも個人的には好みですよ。
 14曲目のMio Fouの“ミラノの奇蹟”もバンド名は聴いたことがあるのですが,音は初めてでリズムボックスにシンセが乗っかって,それに女性ボーカルが乗っかるという,これも80年代テイスト満載!でも女性ボーカル(野宮真貴だった)の声もカワイイですし,けっこうイイ感じです。
 15曲目のportable rockの“アイドル-DEMO VERSION-”もバンド名は聴いたことはあるのですが,音は初めてです。シンセベースの音と短めのシンセのコードが気持ちいいです。これもボーカルは野宮真貴だった。可愛い感じの曲が可愛く歌われていて,私的には好みの音ですね。
 16曲目のMUSCLE BEATの“Bed-Room Queen”はバンド名も聴いたことがなかったのですが,ハードなギターリフから始まって,なんかオートモッドのジュネ(ボーカルは81/2の久保田真吾なんですね。)みたいな歌い方なんですけど,歌詞が馬鹿っぽくて笑ってしまいました。最高です。
 17曲目はHERE IS EDENの“金属バットとスペースシャトルの唄”ですが,HERE IS EDENイカ天に出ていたのを見て,カッコよさにやられてしまったので,デビューアルバムの「夜になっても遊び続けろ」(1曲目の“僕,毎日夕方になると少したそがれてしまうんだ”は名曲だと個人的には思います。)も聴きました。サックスをメインにした音作りで結構,アレンジで影響を受けたりしました。
 18曲目は有頂天の“べにくじら”で,これは某テレビ番組のオープニングテーマに使われたんですけど,あいかわらずこの意味のなさはカッコイイです。「ちゃいや ちゃちゃいや」はたまらんですね。
 19曲目はGROOPYの“かさをさしてライトで照らして”ですが,これはバンド名も曲も初めて聴いたんですけど,かわいくてカッコイイですね。ゼルダのフォロワーっぽいですけど,それはさておきキュートでイイです。
 20曲目はDIE OWANの“さびた組曲”で,これもバンド名も曲も初めて聴くのですが,えぇ,ペナペナのリズムボックスのビートにノイジーなギターが非常にパンクです。私もこんな曲を作りました(某フォークシンガーがパーソナリティをやっていたラジオに出演したとき,その曲を流してもらってノリ一発だねと馬鹿にされたことを思い出しましたです。)。
 21曲目は原マスミの“トラキアの女”ですが,原マスミは結構,当時の宝島で名前を見ていたのですが,風貌や名前からフォークっぽいのかと思って聴いていなかったのですが,今回聴いてみてビックリ,アバンギャルドでめちゃカッコイイですよ。声の質は知久寿焼みたいですけど,それもアレンジに合っていてカッコイイです。
 ラストナンバーはEP-4の“5・21”です。マルチレベル・ホラーキーは持っているので,もっとドロドロした感じなのかと思っていたらねっとりとしたエレクトロ・ファンクでカッコイイです。唄はただただ「5・2・1」を繰り返すだけなのですが,それはそれでカッコイイ。で,5月21日に「昭和崩御」というタイトルのアルバムを出そうとしたけれどレコード会社の圧力で発売中止になったのは有名(でもないか?)な話です(その後,「リンガ・フランカ」というタイトルで発売されましたけど。)。

 しかし,こうやって聴いてみて,SEX PISTOLSを聴いてバンドを始めたPLASTICS,長い髪をバッサリ切って一風堂を結成した土屋昌巳とか,SEX PISTOLSがいなければ,このアルバムはひょっとしたら成立しなかったかも・・・と考えると,改めてSEX PISTOLSの偉大さを感じてしまう私でした。