ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

一流/ばちかぶり


 6月に入ったとたん,いい天気が続いて,ネクタイを締めて仕事に行くのが結構辛い毎日が続いていますが,出勤後にアクエリアスFreeStyleXを結構おいしく飲んでますので,まぁまだ我慢できるかな?しかし,6月でこれじゃあ,7月,8月はどうなるんでしょうね。Cool Bizとか言うのなら,ジーパンにTシャツで仕事をしたいなぁ・・・と去年も言っていたように思いますけど。しかし,女性はいいよね,どう見てもTシャツなのに,カットソーなどというワケノワカラナイ言葉で涼しそうな格好をしてるもんなぁ・・・

 と愚痴をこぼしつつ,今回は前回予告したとおり,ばちかぶりの話を(しかし,暑くなったと言いながら,こんな暑苦しい歌をわざわざセレクトしなくても・・・とは少し思いましたけど。)。
 ばちかぶりは,プロジェクトXのナレーターで一般的にも有名になった田口トモロヲ率いる初期はパンク,後期はファンクのバンドです。ナゴムレコードからLP2枚とこのよくわからない7inch33回転とソノシートの2枚組を出しているんじゃないかなぁ。ナゴム復刻委員会がポチポチと復刻している中,ばちかぶりはまだ復刻されていないので,もし復刻したら買いたいなとは思っていますけど。
 しかし,ナゴムレコードはばちかぶりの1枚目が結構売れて,なんとか赤字もぼちぼち返したらしいのですけど,結構,この一流のような7inch33回転とソノシートの2枚組は出していたようで,私が持っているものでは新東京正義之士という筋肉少女帯〜ソロ〜特撮の三柴江戸蔵(エディ)がやっていたバンドのもそうだったなぁ。まぁ,このスタイルだと演奏時間にもよるけど,6曲はリリースできるし,ソノシートは値段も安いし,お金がなく,今のように自主制作CD-Rが作れない時代ではベターなスタイルなんでしょうね(そういう意味では,今はプレス会社を通さなくてもパソコンとCD-Rにダイレクトに印刷できるプリンターがあれば,レコーディングさえ終われば,あとは全て自宅で作業できるんだから,本当にいい時代になったなぁ・・・と思います。
 という訳で,1曲目の“only you(唯一人)”なんですけど,この曲は洋楽の有名な“Only You”に日本語歌詞を乗っけて,トモロヲが叫んでいます。う〜んパンクですね。シド・ヴィシャスのマイウェイっぽいというか。ポップでストレートなパンクだと思っていたら,途中でラジオドラマみたいな奴が突然入ったりして,やっぱナゴムだよねという感じです。エンディングも英語のラジオドラマみたいな古い外国映画の音声みたいなのが流れて終わるんですけどね。
 2曲目の“彼岸”はOi PUNKみたいな感じで始まったと思ったら,サビで「まかせなさい!」とリフレインしながらトモロヲのモノローグのような間奏が入り,なぜにこの曲が“彼岸”なのかよく分からないですね。
 3曲目の“稲荷”はお経のような唸りで始まったと思ったら,「こっくりさんにお任せしましょう!」とトモロヲとバックコーラスが叫んでいるのですが,バックの演奏はカッコいいんですけど,なぜ故にこの曲にこっくりさんなのかよく分からないんですけど,そこがナゴム系なんでしょうね。しかし,こっくりさんだから“稲荷”なのね。納得です。
 4曲目の“苦行”はホワイトノイズが流れる中,エレピが流れ,それに乗ってトモロヲが何かうめいているのですが,ちょっとよく聞こえません。それが約2分弱続いたら,ズンドコしたドラムが入り,ローントーンのギターが入り,トモロヲが「滝に打たれなさい,体,清めなさい,心,開きなさい,頭,丸めなさい。禊ぎ・・・」と続く歌で,まさしく苦行ですな。はっきり言って,この音でこの歌詞はよく分からんというか,いや〜バックの音は本当に格好いいんですよね。やはりナゴム系のなせる技なのかも。
 5曲目からはソノシートなんですけど,この“返答(貧困)”はパンクですよ,本当に。当時の状況を知っている人が聴けば,笑うしかないというかなんというか。「あぶらだこみたいなの,町田町蔵の真似しているの,ポップグループみたいなレコード,マダム・エドワルダなんのこっちゃい,似ている・・・たまたま似ていてすいません。ここでは全てが許される。文句があるか,あるのなら,文句があるか,あるなら,ごめんなさい」と始まり,トモロヲのモノローグがすごいです。「さぁ,みんな,もう本当のことを言ってしまおう,変わっているフリなんかしていないで。あぁ貧しい世界でのせめぎ合い,なんて僕達は貧しいんだろう。本当にこのシーンに足を踏み入れた者に初代の王位を与えられるなら,三上寛に与えてくれ。排他的中産階級コラージュパンクス,DOLLや宝島を読んで,ストリートパンクの勉強をして,家族や女に食わせてもらうのはもうやめて,家から飛び出して,自立した本当のパンクスになろう!」だなんて,まさにパンクだわな。
 ラストナンバーの“一流(解説)”は打ち込みファンクなナンバーで,多分,ゲスト参加しているNUBILEの影響も強いのではないかと思います。トモロヲが淡々とプロジェクトXのようなトークで「今宵,君はこのターンテーブルの前に座って,もう失うものは何もない」と始まるのですが,そのバックのはずなのにフロントになっていろんな人がひたすら叫びまくっていて全然聞こえないのですが,それも面白いです。叫んでいるのをいくつか拾ってみると「Get Get Get The Grory!」,「あぶらだこ,あいやいやいやい!」,「トンネル抜けて〜」,「アナーキー&バイオレンス!」,「オートモッド。今晩はジュネです。」,「あ〜いかりや長介」,「ルー・フィン・チャウ〜!」,「パンク・ノット・デット!」,「明日に向かって走ろう!」,「私の名前はテロリスト!」てな感じで,元ネタが分かる人は私と同年代かマニアックな人だと思うんですけど,私は笑ってしまいましたです。

 しかし,話は変わるけどニンテンドーDS Liteって売れているよね。子供が欲しいというので,誕生日プレゼントに買ってやるはずが,結局予約の効く店で4月中旬に予約して,やっと入荷の電話があったので,明日は子供と受け取りにいこうかなっと思っています。
 来週はソウル・フラワー・モノノケ・サミットの新譜“デラシネ・チンドン」も届く予定だし,仕事は多分来週もハードだと思うけど,まぁ自分なりの楽しみもあるので,いいことにするか・・・