ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ALIENATION/YBO2


 しかし,岡村靖幸は改心して懲役を受けに行ったと思っていたのに,最近の2ちゃんで見る限りでは,どうも控訴しているようで・・・確かに前刑が執行猶予判決だったので,今回のと会わせて3年間行かないといけないのは辛いかもしれないけど,自分でやったことじゃん,責任取ろうよ岡村ちゃん(ここで,意味がよく分からない人のために解説。執行猶予判決は,執行猶予期間中に執行猶予が取り消されなければ,執行猶予期間の終了とともに前の刑は刑務所に行かなくても済むんですよね。だから,場合によっては上告することも考えられるけど,そこまでされるとちょっとなぁ・・・って思ってしまいますです。)。

 で,今回紹介するのは,これまた多分誰も知らないであろうYBO2のファーストアルバムです。そもそもYBO2をどう読むのか,ワイ・ビー・オー・ツーなのか,イボイボなのかヨボヨボなのかよく分からないんですよね,未だに。ネットで見ても色々な表記がされていますし。個人的にはワイ・ビー・オー・ツーが好きなので,そう読んでいますけど。
 YBO2は,その昔フールズメイトというロック雑誌(今はビジュアル系雑誌になってしまったが,当時は海外マイナー系やインディース系がメインで,よく読んでいました。)の編集長だった北村昌士を中心にして結成されたバンドで,ヴォーカルとベースの北村昌士以外は結構,メンバーチェンジが激しかったのですが,私的にはギターがK.K.NULL(当時のノイズ系では結構有名なパフォーマーでした。),ドラムが吉田達也(あのRUINSのというか,もう吉田達也だけで通じる人には通じると思いますけど。)の初期メンバーの音が一番好きですね。

 で,その初期メンバーでのファーストアルバムがこの“ALIENATION”なんですけど,当時,あんまりノイズとかプログレとかに興味のなかった私ですが,このアルバムにはやられてしまいました。
 SEのミッキーマウス・マーチが流れた後,いきなり1曲目の“Amerika”が始まるのですが,あの爽やかなミッキーマウス・マーチからオドロオドロシイベースとドラムとひたすらノイジーなギターが絡みつくこの曲は,実はサイモンとガーファンクルのスカボロフェアだったりするのですが,そんなことはどうでもいいぐらい,ひたすらヘヴィーにのたうち回っています。カッコイイ!
 2曲目の“猟奇歌”も何を歌っているのか分からない(ハッキリ言って,歌詞はキチガイのたわごとのような歌詞なんですけど,途中で雅楽のようなものが挟み込まれたりしてプログレ色を高めています。で,私はレコードを持っているのですが,A面はこの2曲で20分強をプレイして終わってしまいます。
 3曲目(レコードではB面1曲目)は“Boys of Beldam”で,最初,ゆったりとしたテンポで始まり,あ〜こういう感じの曲もできるのね・・・と思っていたら大間違い。後半戦で激しく加速し,壊れていく音・・・やはりノイズ系はこうなってしまうのか・・・でもカッコイイですけね。
 4曲の“To Be”,5曲目の“Heavy Waters”,ラストナンバーの“Ural”まで,後はひたすらのたうち回るベース,動き回るドラミング,ひたすらノイジーなギター,そして呪いのようなボーカルが迫ってきます
 で,散々,ノイジー,ノイジーと言いましたけど,所々に入るメロトロンの美しい音に結構やられちゃったりします。

 今はもう,こんなバンドは現れないだろうし,現れたとしても本当にアンダーグラウンドにやっていくのだろうと思うのですが,このバンドが北村昌士のレーベルであったトランス・レーベルのファンの女の娘がトランス・ギャル(う〜ん,時代を感じさせるネーミングだなぁ・・・)と呼ばれたりして,そこそこ売れていた(というか,その後メジャーでもアルバムを出したし。)80年代(このアルバムは1984年リリース)は本当に恐ろしい時代だったと思うとともに,本当の意味での日本のロック黎明期だったのかもしれないと私的には思うんですけどね。