ふと気がつくと１２月になってしまった。本当はROCK'NROLL GYPSIESのニューアルバムのことを書こうかと思っていたのですが，昨日まで３連チャンの飲み会でとてもCDを買いに行けるような時間に帰ることができず，やむなく本日入手したので，来週，聞きまくってから書くことにしよう。
というわけで，今回は２回目の登場になる谷山浩子さんですが，実はこのアルバムは約２０年前で，なぜに今回書くのかと言われれば（誰も聞いてないけどさ），なんか疲れちゃったので，静かな曲が聴きたくなったのと，今月の７日に“白と黒”っていうベストアルバムが出るので，久しぶりに買ってみようかなと思ってみたからなんですけどね。
このアルバムは，基本的には谷山浩子さんのピアノの弾き語りがメイン（あとはシンセがちょこっと入るだけ）のベストアルバムで，夜寝ながら聞くと非常に落ち着く(今流行の癒し効果は私的にはかなり高いと思いますです。）いいアルバムです。
１曲目の“もみの木”は夢半球という恐ろしく暗いアルバム(多分，これで谷山浩子＝暗いという図式が確率された。）に入っていた曲なんですが，この曲は暗いというよりもしっとりとした感じになっています。歌詞は「私」がもみの木に語りかけるという感じですか。
２曲目の“すずかけ通り三丁目”は猫の森には帰れない（デビューアルバムですな。）に入っていた童話をテーマにした歌です。くわしく書くとネタバレしますが，あまんきみこという人の「くるまの色は空の色」という本なので，読んだことがある人もいるかも(私は読んだ記憶があります。）しれませんな。
３曲目の“風を追いかけて”も夢半球に入っていた曲で夢半球バージョンは声が暗いので，重い感じでしたが，このアルバムではそんなに暗い声ではないので，聞きやすいのではないかな。ちなみに内容は失恋がテーマだと思います。
４曲目の“パステルウェザー”はもともとは“ネコじゃないもん！”というマンガのレコードに入っていたものですが，谷山浩子さん本人も水の中のライオンというアルバムで歌っています。内容的には夢うつつ（又は白日夢）的な歌詞だと思うのですが。
５曲目の“カントリーガール”は谷山浩子的には結構ヒットしたのではないか（というか谷山浩子というとこの曲なら知っているという人が多かった。）と思います。内容的には田舎から出てきた女の娘が男に騙されて捨てられるという内容だった（というか，シングル，アルバムリリース時は男に捨てられて終わる３番までだった。）のですが，その後，ライブ等で完全版として４番（女の娘をずっと見ていた男が，振られたのをいいことに告白するという，よく考えると結構ずるい内容だな。）までこのアルバムでは歌っています。
６曲目の“おやすみ”はアルバム未収録（しかもシングルB面）で，楽譜集で歌詞を見て聞いてみたいと思っていたので，非常にうれしかったことを覚えています。内容的には遠距離恋愛の歌で，遠く離れている彼女に遠い空の下で「おやすみ」とつぶやいている男の子の歌です。
７曲目の“真夜中の太陽”は時の少女というアルバムに入っている曲ですが，再生をテーマにしていると思うのですが，非常にいい歌だと思います。私的には大好きな曲です。
８曲目の“地上の星座”はたんぽぽサラダというアルバムに入っていた曲で，ピアノ１本で歌われるとズーんと胸の中に染みてくる，これも大好きな曲です。
９曲目の“風になれ〜みどりのために〜”も水の中のライオンというアルバムに入っていたとともに，胃薬のコマーシャルソングにもなったという曲です。胃薬のコマーシャルソングになったことからも非常に爽やかな感じの歌です。
１０曲目の“不思議なアリス”はもうひとりのアリスというアルバムに入っている曲で，谷山浩子のメルヘン的な曲だということで。
１１曲目の“鏡よ鏡”も，もうひとりのアリスに入っている曲で，これは白雪姫をモチーフにしている曲です（としか言いようがないんですけど。）。
で最後は“銀河通信”という曲なんですが，これも確かシングル（またもやB面）でしか出なかった曲で，このアルバムが出るまで聞いたことがなかったんですが，いや〜これ凄くいい曲です。私的にはものすごく好きな曲です。ぜひ機会があれば聞いてみてほしいですね。
さっき，谷山浩子さんのホームページでこのアルバムのコンセプトを読んでみたら，「タイトルどおり睡眠導入時にぴったりのアルバム」ということでしたので，気持ちよく睡眠に入りたいという人は入手（現在，入手できるかどうか自信はないけど・・・）してみるのもいいかも？
私も今晩あたり聞きながら寝てみようかな？
