ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

NASTY WIND/花田裕之


 なんか,秋から来年の春にかけて,私の好きなバンドがCDやらDVDを出すので,なんかうれしいぞ!まず,正式リリースは12月7日なんだけど,超先行予約システムに加入していたおかげで,なんと明日(11月6日)にはオマケのシングルCDも付いて,日本最強の3ピースロックンロールバンドであるTHE GROOVERSの“Modern Boogie Syndicate”が届いてしまうし,いぬん堂からは,ザ・スターリンのあの後楽園ホールの怒濤のライヴ音源が“絶望大快楽 LIVE at 後楽園ホール'83”として11月11日には発売するし(これは近くのレコード屋で取り寄せできなかったので,いぬん堂のサイトで直接買ったところ,本日,いぬん堂の社長から11日には届くように頑張っておくるよっていうメールがキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!),11月30日には今回紹介する花田裕之(以下「花田さん」という。)のROCK'N'ROLL GYPSIESが,“ROCK'N'ROLL GYPSIES 2 ”を発売するし,12月10日には,30過ぎたオッサンに染みるロケンロール,HEATWAVEが春のツアーをDVDとして発売するしで出すし(“TOUR OF "LOVE" 2005”だって),ソウルフラワー モノノケ サミットもうつみようこも春のリリース目指して,レコーディング中らしいし,もう,大変だ〜!って感じですかね,私的には。しかし,好きなバンドとかがメジャーを切られて,リリース数が少なくなってしまったときは非常に悲しかったのですが,こうやって,事務所系レーベル(BM Tunesとか)からリリースしてくれるようになったのは非常にうれしいですね。

 で,今回は,前作“NOWADAYS”がインディレーベルだったんだけど,今回はROCK'N'ROLL GYPSIESと同じくユニバーサルから発売した“NASTY WIND”を紹介したいと思います。
 今回もいいよ〜全然力みとかカッコつけてないくせに,その佇まいがそのままロックンロールなんだよね〜花田さんは。
 というわけで曲紹介を。
 1曲目の“ハイウェイをおりて”はアコギのストロークから始まって,バンドサウンドが重なっていくというフォークロック的な(というか,花田さんが1人でやってもカッコいいんだろうなと思う。基本的にこんなアレンジなので,以下省略します。)曲で,歌詞的には,「Down The Highway ハイウェイを下りて,みんなどこかへ行けばいい」っていう歌詞を「ルートの決まっているHighwayを下りて,みんな自分の好きなやり方でやろうよ」って受け止めたんですけどね。
 2曲目の“夏の日”は真夏の夜の脱力系の歌ですね。しかし,「テレビにイチロー映ってる。」っていう歌詞を花田さんが書くとは思ってもいなかったなぁ。10年後もこの歌詞が通用するかは分からないけど,そのときはフレーズの入れ替えをするんだろうな。
 3曲目の“待ちつづけ”はちょっとオーバードライブのかかったギターのカッコイイリフから始まるロックンロールナンバーです。この曲もカッコいいぞ!花田さんの「寂れた街の吹きだまりの中で俺は今も待ちつづけている」っていうフレーズにやられたです。
 4曲目の“Shine on”もちょっとオーバードライブのかかったギターのカッコイイリフから始まるロックンロールナンバーで「壊れかけた運命を引きずり今日も歩く,疲れた目をして」っていうフレーズがすっと出てくるところが花田さんのカッコイイところでしょうね。
 5曲目の“シルクの夜”はノンエフェクトのエレキのストロークが気持ちいい,ちょっとかわいい感じの曲ですね。
 6曲目の“お願いひとつ”はちょっとオーバードライブのかかったギターのカッティングから始まる曲で,「思いにかられ,思いに破れた。静かな夜はあまりに長い夜。(中略)流れる星にお願いひとつ」だなんて,むさい男(おっさん)が歌うにはちと恥ずかしいフレーズをさらっと歌ってしまっているところがめちゃカッコイイですな。
 7曲目の“日に日に”もちょっとオーバードライブのかかったギターのカッティングから始まり,少しだけアップテンポのロックンロールナンバーになっています。「町はずれの緩い谷間に,いなたい風がふらつくように吹く。乾いた砂が仕方なさそうに,また今夜も旅に出る」っていう歌い出しから,「演じ続けてしまうのか,何も知らない振りして」って閉めるところは,花田さんなりのメッセージなんでしょうかね。
 8曲目の“夢の旅路”はスライドギターのフレーズがカッコイイ,けどポップな曲ですね。「また一人,また一人,心乱れて,夢の旅路へ」っていうフレーズが花田さんらしくてよいのではないのでしょうか。
 9曲目の“Free”はアルバム中ではちょっと異色な曲かな?ブルースというよりもパンク系なアレンジで,40過ぎた男が歌う“Free”は「本物のFree,ここにあるFree,君だけにFree,彷徨うFree,転がるFree,飛んでいくFree」だそうで。何となく分かるような気もしますね。40近いおっさんとしてはさ。
 で,ラストナンバーは“決めかねて”という曲ですが,アコギのカッティングが気持ちいい,ラストナンバーに相応しい曲ですね。「右に行っても,左にしても,誰もとがめないし,誰も困らない。そういう人に最近俺も,近づいてきました,少しずつですけど。」だなんて私もそういう人になりたいですね。でも最後に「決めかねて・・・今夜も過ぎてゆく」と歌ってしまうところが花田さんらしいというか。

 まあ,個人的には今回のアルバムも非常にお気に入りですので,もし気になった人はすぐに買った方がいいと思います。多分,初回プレスしかしないんだろうし(爆発的に売れるとはレコード会社も思っていないだろうから。)。
 しかし,花田さんのソロはまったりテイストでもいいんだけど(というより,そこがいいんだけど),ROCK'N'ROLL GYPSIESではガッツリ,ハードなロックンロールを聞かせてもらいたいなぁ・・・というのは,私のわがままですかね。