昨日から梅雨入りでムシムシ度も非常にアップしていますです。除湿器(某社のコンビニクーラーでないところが少し悲しい)をフル稼働させていますが,一晩で4リットルタンクの半分以上に水がたまってしまい,げんなりしています。
そんな感じで(どこがそんな感じなんだか),今回はアコギ系のインストナンバーのアルバムについてお話を。
アコギ系のインストナンバーと言えば,最近では押尾コータローとかが有名ですが,実は聴いたことがないので,ここでは触れることができない(そのうち聴いてみたいなとは思っていますが。)ので,私の好きな中川イサトさんのアルバムを紹介したいと思います。
このアルバムは,今から20年前以上に発売されたものですが,中川イサトの初のインストアルバムということで発売されたものです。発売当時,私は中学生でこのアルバムを買うよりは,加川良とか友部正人とかを聴きあさっていたので(そんな中学生もどうかとは思うけど。),その後,CD選書として再発された時に買ったものですが,当時,一緒に音楽をやっていた高校生の人がこのアルバムに入っている“OPUS-1310”をちょっとだけ弾いてみせてくれて,きれいな曲だなぁ・・・と思ったことを想い出しました。
で,このアルバムは7曲目の“THE NOBADY KNOWS ABOUT MY CARES&NOBADY CARES ABOUT MY NOSE RAG”と11曲目の“#24#27(PULL STRINGS TICKLE)”以外はアコギの曲で,アコギのインストっていうと,クラシックとかジャズっぽいのしか聴いたことがなくて,非常に偏見があったのですが,中川イサトさんのこのアルバムを聴いて,ものすごくこのアルバムが気に入ってしまいました(が,基本的には唄物が好きだし,あんまり中川イサトさんのアルバムが売っているのを見かけることがなくて,このアルバムしか持っていないんですけどね。)。
で,アルバムの話に入ろう。1曲1曲を語っていると,きりがないので,特に好きな曲だけにしたい。で,聴いてみたい人がいれば,多分,このアルバムは簡単に手に入る(Amazonでも買えるみたいなので),ぜひ,自分で手に入れて聴いてみてください。
で,1曲目の“きつねの嫁入り”は本当にオープンチューニングの美しさが際だつ曲で,「真夏の通り雨」という意味どおり美しい曲です。実はこっそり楽譜を購入して練習してみた曲です。
2曲めは“OPUS-1310”という曲で,スロウなアルペジオからベースラインを聴かせた演奏に切り替わるのですが,どうすればこんなメロディーラインがギターで作れるのだろうかと,貧弱なテクニックの私としてはうらやましいかぎりなんですけどね。
4曲目の“不演唱(ぶるーす)”はタイトルのとおり,アコースティックブルーズで,この曲は有山じゅんじさんが参加して,いいかんじの間の空いた,ブルーズフレーズを格好良くきめてくれています。
7曲目の“THE NOBADY KNOWS ABOUT MY CARES&NOBADY CARES ABOUT MY NOSE RAG”は11曲目の“#24#27(PULL STRINGS TICKLE)”と共にカバー作品ですが,カントリーフレイバーたっぷりの演奏が堪能できますです。
8曲目の“六番町RAG”はビル・キースのバンジョーとのデュエットで非常にカントリーっぽい感じで,アコギとバンジョーの絡みが何とも言えない曲です。
10曲目の“漣”もビル・キースのバンジョーとのデュエット曲ですが,これは中川イサトさんのギターが非常に格好良い曲です。
で,ラストナンバーの“オレンジ”ですが,有山じゅんじさんとのアコギ2本なんですが,有山じゅんじさんが参加しているにも関わらず,あんまりブルースっぽくないし,途中でフィドルが入ったりして,どちらかというとカントリーっぽい曲ですかね。しかし,この曲で終わりのはずなのに,なぜかまた,“きつねの嫁入り”から始まってしまうような錯覚に陥ってしまうんですけどね。
中川イサトさんのホームページを見たところ,今も元気に活躍されているようなので,私の住んでいる街に来るようなことがあれば,見に行ってみたいなと思っています。