本論の前に,高田渡さんが亡くなってしまった。高田渡さんは数年前からいついなくなっても(亡くなっても)おかしくないシンガーと言われながら,映画「タカダワタル的」で大復活(でもないか?!)し,今後の活動を期待されていたにもかかわらず,非常に残念です。
しかし,個人的に好きな70年代アーティストはよく考えたら,60に近い人ばっかりだもんなぁ・・・そもそも私も40に近くなってきたし・・・
友部正人さんや加川良さんにはいつまでも元気で頑張ってほしいと願う私でした。
で,話は変わって本論に入りたいと思います。
はっきり言って,今回のDVDはちょっと残念かなぁ・・・という感じですね。Me-imi Tourを見に行っていない人にはもちろんお勧めできるけど,DVDを買うようなコアな岡村ちゃんファンは,きっとよっぽど遠距離でない限り,Me-imi Tourを見に行っているはず(私も見に行った)なので,そうすると,あの感動的なライヴの雰囲気がちっともパッケージされていないんでないかいという感じがするのです。
確かにオープニングのタイコトントンの“5!!モンキー”から始まって,”19(nineteen)”,“家庭教師”,“ア・チ・チ・チ”,“聖書(バイブル)”,“モン−シロ”,“ステップUP↑”,“adventure”(これは岡村と卓球の曲ね),“ハレンチ”,“だいすき”,“真夜中のサイクリング”と,一応,曲としては揃っているんだけど,あのライブの時の空気感があまり伝わってこない作りなんですよね(もちろん,原曲を超えたライブアレンジはめちゃ格好いいので,全然駄目とは言いませんけど・・・)。
例えば,岡村ちゃんが衣装替えの時にホーンの皆さんによるジャジーなインストナンバーがあって,岡村ちゃんの着替えが終わって次の曲になっていたのに,その辺を結構割愛していたり,すごく感動的だった真夜中のサイクリングがなんかいまいちな使われ方をしていたり,弾き語りについては,私が参加したライブではやらなかった“君が代”なのはいいんだけど,あっと言う間に弾き語りが終わったり(多分,本番ではもっと長くやってるんじゃないかなぁ・・・)。一番残念なのは,最後の特典映像が,多分アンコールの“マシュマロハネムーン〜セックス”なんだけど,音がライブの音じゃない!(CDの音)ってどういうことなの?これならライブDVDにする意味がないのではないか?って怒り爆発ですよ。
どうしちゃったんだよ〜!岡村ちゃん。多少,音がずれても,声が出ていなくても,あのライブの雰囲気をパッケージしてくれよ。本当,あの2時間をフルパッケージしてくれていれば大満足なのに,中途半端な編集をしているせいで,なんか消化不良だよ!
というわけで,今回のDVDはちょっといまいちかな(なお,これを映像として見ずに,音声だけを取り出してMUVO2FMで聴いたら,それはそれでいい感じだったので,音源として聴く分にはいいのかもしれない。)。
あと,これは岡村ちゃんとは関係ないけど,個人的に大宣伝を!
実は私の大好きなTHE GROOVERSというバンドがとうとう,レーベルに頼ることなく,CD購入希望予定者から先に代金を集めて,それでレコーディングを行うというとんでもないシステムを構築しようとしています。私的にはもちろんこの試みに参加しようと思っていますので,もし,気になった方はTHE GROOVERSの公式サイト“GROOVEYARD”をチェックしてください(検索サイトで“THE GROOVERS”で検索すれば間違いなく引っかかりますので)。