ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Six Years After/Hiromi Furukawa


 というわけで,私の自主制作テープの紹介も,残すところあと3本になりました。
 今回紹介する“Six Years After”は多重録音肉体派としては最後の作品になりました(次作は,ドラムマシンではなく,バッキングマシンを購入し,基本的にギター以外は弾いていないし,その次は集大成的な2枚組CD−Rを作ったので。)。コンセプトとしては,高校時代に作ったテープの中の曲で,もう一度,今の技術と機材で録音したい!っと思うものをA面に入れ,新曲はB面にという構成にしました。テクニック的には一番充実していることと,これを作った当時は一人暮らしをしていて,レコーディングに掛けられる時間も結構,自分のペースで作れたので,比較的,短期間(と言っても2か月は使っているけど)で集中して作ったものですが,結構,好きなテープですね。

 で,1曲目は,1stテープ収録の“Alley Cat”で,元ネタのときには,アコギ1本に1人コーラス使用だったのだけど,今回は,タイトで早いドラムマシーンとベースにエッジの効いたカッティングギターでゴリゴリのパンクっぽい音に変身しています。アレンジ的にはずっと1本調子なので,間奏でドラムがソロっぽく遊んでみるなんかしたら良かったのではと今は思っています。
 2曲目は,2ndテープ収録の“恋をしようぜ!”です。この曲は基本的にはアレンジは変えていませんが,もろにオールドタイプのロックンロールという感じにして,ドラムマシン,ベース,エレキ,エレピっぽいキーボードで自分的にはいかしたロックンロールナンバーになっていると思うんですけどね。
 3曲目は,3rdテープ収録の“B級高校生”です・実はこの曲をバンドアレンジでやると高校時代の友人に言ったとき,結構,非難囂々で,やっぱりあの歌はアコギ1本でやっているからいいんだとか,変なアレンジになってこけたらどうするのかとか,散々言われましたが,ドラムマシン,ベース,アコギ,エレピっぽいキーボードというアレンジで,かなりアコギの音を前面に出したアレンジで,自分的には納得,友人達もホッと一息という形で落ち着きました(しかし,こんな論争をしたところで,どれだけ過去のテープを聴いていた人がいたということはないのにな。でも,それだけ,この曲への思い入れが友人達にもあったのかもしれない。)。
 で,A面ラスト(3曲目と4曲目が長いので,4曲で23分を使い切ってしまった。)は,2ndテープ収録の“乾杯〜夏の終わりに〜”です。この曲は,途中のモノローグも含めるとかなり長くなることが自分でも分かっているので,どういう構成にしようかと思ったのですが,1番はドラムマシンのハンドクラップとアコギだけ,2番からドラム,ベース,エレキが絡むというアレンジにしました。モノローグの最後で「もう少しでいいのさ,もう少しでいいのさ,もっとなんて言わない。もう少しでいいのさ」というところがあるのですが,ここについては,これまでの経験を生かして,きちんとドラムブレイクをさせながら,曲を構成するという形にしていますし,元ネタだと,結構ギターがヨレヨレだったのですが,さすがに今回は長くてもきちんと安定して弾きこなしているので,自分的には大好きなアレンジになっていると思います。
 で,B面へ。1曲目は“System Dance”という曲ですが,サックスっぽいキーボードが16Beatのドラムとベース,ザクザクとカッティングを決めるギターに絡むという感じで,すごい好きなアレンジですし,歌詞も「だれかのリズムで踊らされている。それは好きなロックンロールであれ,嫌な仕事であれ,何も変わらない」というスタンスのちょっとシニカルな歌詞で大好きな曲です。
 2曲目は“Open Heart”という曲で,このテープでは唯一のドラム,ベース,エレキ×2の構成でブルースっぽくやっています。曲の内容はバルブ終演に徒花のように女の娘の胸元を飾った,ティファニーのOpen Heartとヤリタイだけの空っぽの恋愛を揶揄した曲になっています。個人的にはウネウネとのたうち回るギターがすごく格好いいと思いますけど。
 3曲目は,“家へ帰ろう”という曲で,なんのことはないラブソングです。ドラムマシンのリムショットの音にアコギ,ブルースハープというシンプルな弾き語りナンバーです。
 ラストは,タイトルナンバーでもある“Six Years After”でまぁ,高校を卒業してから6年経ったけど・・・という内容で,“B級高校生”のアンサーソング的な内容になっています。音的にはシンプルに8Beatを刻むドラムマシーンにベースが乗っかり,そこにエレキがサスティーンの効かせ,アコギはジャカジャカと弾きまくるという,個人的には型の力の抜けたアレンジになっていますが,言い意味で肩の力が抜けていて,今でも“10Years After”だの“20Years after”だのと歌詞を一部書き直せば,歌えるなぁ・・・と思っています(あんまり成長していないしな。)。

 で,このカセットのジャケットには本当に苦労したんですよね。テープのコンセプトが統一したものがないので,どうしたものかと思っていたのですが,結局は大型書店の地下駐車場でこっそり写真撮影をして,それをジャケットにするという安易なものになってしまいましたが,これはこれで結構好きなジャケットですけどね(文字も単なる切り張りでなく,透明テープを利用して,ダイレクトに印字しているような感じにした結果,なんか壁にタイトルを落書きしているみたいな感じになったしね。)。