ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

THE END OF THE GAME/Hiromi Furukawa


 前回から,私の自主制作テープの話をしていますが,今回は“I AM A ME”の翌年にリリースした“THE END OF THE GAME”について語りたいと思います。
 前作からの違いとしては,ローランドのSH−101というモノシンセを購入し,サウンドエフェクトとかキーボードとかをアレンジで取り入れるようになったことかなぁ。それと,このころは定期的にライブをやったりして,作品も充実していたこと,曲を作るときにリズム体等のアレンジを考えながら作るようになったことから,前作が思いつきと勢いだけはあるけど,音が荒かったり,ヨレヨレのアルバムでしたが,今回は比較的イイカンジの音になっていると思います(一時期,バンドでベースを担当したこともあって,ベースプレイも安定してきたしな。)。
 ちなみに,このテープは地元の輸入盤屋の自主制作コーナーに置いてもらったおかげで,地元FM曲の深夜番組にノイズ系の人やハードコア系の人と一緒に出演し,なぜかノイズ系の人に自主制作なのに「音がすごくいい」と言われました(なんのこっちゃ?)。
 ジャケットは私の手書きですが,曲名などはワープロ時間貸ししてくれるところがあって,それで打って貼り付けました。
 
 というわけで,曲を簡単に紹介します。
 1曲目は“夢を見た”という曲でキーボードのリフとくぐもったようなボーカルのエフェクト処理が今でも格好いいと思う曲ですね。内容は,別れた元彼女の夢を見て・・・というなさけない内容ですけど。
 2曲目は“クラスメイト”という曲で,この曲は元々は中学生のときに作ったんだけど,ライブスペースで1回歌ったところ,そこのマスターに非常に気に入られて,今回,ドラムマシン,アコギ2本,キーボードの編成でバックを作り,一人多重コーラス,間奏での語りなど,自分的には聞き所満載の曲に仕上がったと思っています。
 3曲目は“ろみおとじゅりえっと”という曲で,アコギ1本と一人多重コーラスで作った曲です。「階段の上から僕に手を振り続けている君」というシチュエーションは,その当時は女子大生D.Jっていうのが流行っていて,地元FM曲の中のD.Jのすごいファンだったんですけど,番組が終わると見学ロビーで話とかするんだけど,その後のシチュエーションを拡大解釈して作った歌です。ラストの一人輪唱が切ない曲です。
 4曲目(テープではA面ラスト)は“乾杯〜夏の終わりに”という曲で,この曲は夏の自主野外イベントのために作った歌だったんだけど,途中で1コードでモノローグを延々と歌うっていうことをそのイベントでやって,自分的には高校時代を代表する曲になったと思っています。ただ,前述の地元FM曲に出たとき,この曲をかけてもらったんだけど,9分もの大作なので,1番の歌詞と2番の歌詞を繋ぎ合わせて時間を短くするという腐れ仕事をされたため,歌詞の意味が全くつながらなくなってオンエアーされたという苦い思い出があります。あ〜あと,「新しい結婚式ソングですかとか?」みたいなアホなことも言われたなぁ。曲の内容は1番は夏に適当に遊んで妊娠しちゃって,失敗しちゃったって軽く考えている女の娘の話で,2番は別れを切り出されて,好きなあまりその娘を刺し殺した男の子のどうしようもないドロドロの歌詞で,音はドラムマシン,アコギ,エレキ,ベース,ハンドクラップとしてシンセを使い,結構,頑張っている感じです。
 で,5曲目(テープだとB面1曲目)は“恋をしようぜ!」という曲で,似たようなタイトルの曲をThe Roosters(こっちは“恋をしようよ”だけどね)も作っているのを最近知って,ちょっとビックリしているんですけどね。ドラムマシン,エレキ,ベースをバックにして,速いテンポのロックンロールで,歌詞としては,まぁナンパの歌ですよね。女の娘を引っかけて,僕とやらないっ?て内容ですので,省略します。
 6曲目はタイトルナンバーの“The End OF THE Game”でこれは自分的にはハードパンクナンバーとして作り,ドラムマシン,ベース,エレキのバックで叫ぶように歌っています。曲のイメージは当時コミックニューウェーブ世代として取り上げられていた藤原カムイの同名のマンガからインスパイアされ,「もうウンザリだ,俺が死ねばこのゲームは終わりだろ?」って内容の曲です。だからジャケットもリストカットのイラストにしたんだよな。
 7曲目の“Bye-Bye”は付き合っていた女の娘に捨てられる前に別れを切り出すっていう腐れ外道の歌です。したがってバックも,ドラムマシンの打つビートに,ロングトーンのベースが乗っかり,エレキは短めの裏打ちカッティングでやるせない雰囲気を自分では出していると思うんだけどね。
 8曲目の“Blue Wednesday”っていう曲は,先ほどの“ろみおとじゅりえっと”の翌日の気怠い感じを歌にしたものです。したがって,“ろみおとじゅりえっと”がアコギのフィンガーピッキングで結構さわやかな感じを醸し出していたのならば,ディストーションをかけたエレキのルーズなカッティングのみの弾き語りというあんまりなかったやり方をやってみました。「どうしようもなく,やりきれない気分,いつものことの繰り返し。救いようのない気分のBlue Wednesday」ってところは,よく考えたら,本当に救いようのない歌詞だなぁ・・・と思いました。
 ラストナンバー(このテープから46分テープを目一杯使うことにした。)は“君を探している”という曲で,この曲は友人と真夜中に日活ロマンポルノを見に行って,その帰りに浮かんだ曲です。アレンジ的には手引きテクノともいうべきもので,ドラムとモノシンセで全て作りました。内容は「夜になるとこの街はジャングル。生い茂るビルをかき分けて,君を探しているけど,見つからないので,一人でアレを(By 大江慎也)してるぜ!」という内容です。友人からシンセのエフェクトオンの「ピュ〜ン」っていうシンセドラムのタムの音を「射精のイメージか?」と言われ,当時は何言ってんのって感じでしたが,今回聴き直してみると,そうかもしれない・・・って思ってしまいました。

 と,長々と書いたけど,結構,個人的には高校時代のベスト盤的な内容なんですよね。今,聴いても(むしろ今だからこそ)音的にもそんなに遜色なく聴けるような気がします(まぁ,ローファイとか80年代ブームとかあったしな。)。