ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

eyes/渡辺美里


 今年も残すところあと少しになってしまい,更に一つ年を重ねることになってしまうわけだけど,まぁ四十前になったというのに,ちっとも「四十にして惑わず」とは全く関係のない日々を過ごしている私でございます。
 で,今回紹介するのは,同年代なら多分,誰でも知っていると思うけど,渡辺美里の“eyes”を紹介したいと思います。

 渡辺美里のこのアルバムは,確か私が高校を卒業する直前ぐらいに発売になって,私的にはあんまり興味がなかったんだけど,友人が泊まりに来て,酒を飲みながら(オイオイ・・・)「これはイイゾ〜」と言って聞かせてくれたんだけど,そのときはあんまりお気に召さなかった(だって,当時はアイドル路線は原田知世以外に眼中になかったし)んだけど,その後,NHK-FMの番組でスタジオライブを聞いて,ちょっと「オッ!」っていう感じで,自分で買って聴き直したのが,この“eyes”でした。
 なんていうのかなぁ・・・このアルバムは高校を卒業して大学に行かずに仕事をしている,そういった彼氏や彼女にピッタリフィットしたんじゃないかな(私も含めてだけど。)。

 評価的には「歌が下手」とかいろいろ批判もありますが,個人的には詩の内容と歌い方が微妙にフィット(これ以上,下手だと聞いていられないし,これ以上,上手でも逆にこの不安定な二十歳前,彼氏彼女なしの宙ぶらりんな存在を表現するには似合わないように思います。)。例えば,4曲目の「18歳のライブ」にしても,その次の「悲しいボーイフレンド」にしても,七曲目の「死んでるみたいに生きたくない」にしても,10曲目の「きみに会えて」にしても,この声で,この歌唱力だから私的には心に響いたと思うのです。
 
 で,個人的に名曲だ!と言いたいのは,10曲目の「君に会えて」です。
 この曲は,19歳のとき,遠距離恋愛(というほどではないが,19歳の小僧としては県をまたげば,たいした距離だった。)をしていた女の娘に会いに行ったんだけど,「こっちで好きな人ができたの」って言われて・・・(当時,彼女は浪人生で,やっぱりすぐ側で慰めてくれる奴の方が良かったんだろうけど)その帰りに防波堤に立ち寄って(バイクで行っていたので),タバコを吸いながら,ウォーキングカセットにたまたま“eyes”が入っていて,「君に会えて」がヘッドフォンから流れてきたときに,どうしようもなくなって,ちょっと涙ぐんでしまったんだよね。
 この歌のように「いつでも君の隣に居る」ことができなかったから振られちゃったのかどうかは,今となっては知るよしもないのだけど,ともかく当分は酒を飲みながら,この歌を聴いてはイジイジとした日々を過ごしていたような気がするなぁ(嫁と出会うまでの歴代の彼女の中では,多分,一番可愛かったしな(-_-;)・・・)。

 ところで話を変えて,このアルバムの作曲者のクレジットを見てみたら,10曲中,4曲も岡村靖幸が曲を書いてるのにちょっとびっくりしてしまったところです。好きな曲はほとんど岡村靖幸が書いてるんだけど,まだ岡村節とも呼べる,あの強烈なキャラが曲に出てないので,気付かなかったなぁ・・・(でも,良く聴くと,岡村靖幸らしさはところどころにあるのに気付いたりしたけど。)。
 で,さらにネットで調べてみると,個人的には大名曲で,日本語のロッカバラードの名曲に入ると信じてやまない「Lovin'you」(2枚目のアルバムのラストナンバーだった)も岡村靖幸の作曲だったのね。こんなとこまで岡村靖幸に毒されているとは・・・(でも「Lovin'you」発売時は,岡村靖幸はデビューしていなかったはず。)。
 
 はっきり言って,その後は,いわゆる「青春頑張れソング」みたいな曲が増えて,そういう曲が嫌いな私にとっては,疎遠になってしまったし,そもそも二十歳前のなんていうか,不安定な感情が欲していた音楽なので,その後,新しい音源を聴くことはないんだけど,子供とドラえもんを見てたら,渡辺美里ドラえもんの歌を歌っていたのにはびっくりしたな。
 ・・・2ちゃんでは,“身も心も「ドラえもん」”と罵られていたし・・・