ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Buisiness/Buisiness


 今回もちょっと古い話の上に,あんまり知っている人が少ないバンドの話を。
 今回紹介するBuisinessのことを知ったのは,甲斐よしひろサウンドストリート(私と同年代でラジオ小僧(又は娘)だった人は知っていると思うけど。)で甲斐よしひろが,このバンドの“痛いMy Heart”っていう曲を大絶賛で掛けたんですよね。その曲はレゲエベースのアレンジに少しハスキーな女性ボーカルが乗っかり,ブルースハープのヒリヒリした音色が曲にぴったり合っていた曲でした。
 当時は,Sheena&Roketsとかプラスチックスとか女性ボーカルをフィーチャーしたバンドがいろいろでてきた時期で,このBuisinessとかノーコメンツ(これは残念ながら音源を持っていません。)とかがバンバン出てきていました。
 このとき,私的には,こういったPUNK/NEW WAVE系よりもURC系のアーティストに完全に偏っていましたので,「いい感じだなぁ・・・」と思いつつも,そんなにレコードを買える金もなく,とりあえず,買い逃していました。
 
 そんなある日,家の近所の謎の洋板屋に行ったところ,徳間JAPANの売れ残りカセットテープが特価放出(たしか1本300円だったと思う。)されていて,そこを漁りまくって見つけたのがBuisinessのこのテープでした。
 なんせ,自分が持っているオリジナル音源がテープなもので,テープを伸ばさないように大切に扱っていたのですが,パソコンを買って,CDに焼き直して,やっと気軽に聞けるようになったので,取り上げて見ることにしてみました。

 で,通して聞いてみると,“痛いMy Heart”のイメージで歌謡曲テイストな歌詞にPUNK/NEW WAVE系な音が絡むのかと思っていたのですが(まぁ,女性ボーカルですので,そういった感じの曲も入っていますけど。),結構,当時の東京というか,街の風景を切り取ったドライな歌詞でびっくりしました(そういう意味では“痛いMy Heart”もどちらかというと,心象風景をドライな視点で切り取った名曲ですけど。)。
 で,シンプルなバック(基本的にレコードの音も4ピースバンドの音だけ)が切れのイイサウンドをかき鳴らし,ボーカルの美空どれみ(笑)のちょっとハスキーなボーカルが絡むと,ちょっとあんまりない(多分,こういった感じのバンドはその後なかったような気もする。)感じでしたね。
 
 で,このアルバムのラストの曲は“Endless 80's”っていう曲なんだけど,ちょうど,このアルバムが発売されたのが1980年で,混沌の70年代が終わり,Punk/NEW WAVEの洗礼を受けたバンドがウゴウゴと動きだしていた時期で,こういう曲を書きたくなる気持ちはよく分かりますね。しかし,それからすでに24年が経過し,“Endless 80's”はバンドバブルを経て,なんかワケノワカラナイ状態になってしまいましたので(個人的には最近デビューするバンドはどうしたもんかなぁと思っているもんで(特に青春パンクなんて,パンクじゃねぇ!という人間なので・・・),この頃の方が面白いバンドが沢山いてよかったと感じるのは,オジサンの懐古趣味なんでしょうかね。
 
 ちなみに,このCDは再発どころか,中古板すら入手が怪しいので,もし,中古版屋で見つけたら,どうせ安いと思うので,買って,聞いてみて,懐かしの80年代テイストに浸るのもよいかもしれません。