ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

COME ON/THE ROCKERS


 この間,レンタル屋でやっと「ロッカーズ」のDVDを見つけたので,借りて見たのですが,あの頃の音楽が沢山流れたり(これは,当たり前か),あの頃の博多のライブハウス(博多パラダイスとか,80's FACTORYとかのライブハウスとか。照和のパロディーもあったかな?)が再現されていたりして,楽しめましたので,今回は,その映画の元ネタ(というか半自伝映画なので)となったTHE ROCKERSについて書いてみたいと思います。

 しかし,今回書くにあたって思ったのは,THE ROCKERSって不当に評価が低くないか?っていうことなんですよね。あの頃,めんたいロックって呼ばれていたバンドは,SHEENA&THE ROKETS(今も活躍中で,既に日本のロックの重鎮的な存在になってしまってますね。)。THE ROOSTERS(伝説となったバンドで,今年はFUJI ROCK FESで再結成しましたね。),THE MODS(いまも活躍中で,独自のスタンスで今も人気があるよね。)とTHE ROCKERSになるんだけど,今回の映画で少しは復刻版とか出るのかなぁと思っていたら,何の動きもないんだもんね(ちなみに,THE ROOSTERSは5万円ぐらいする豪華ボックスセットが発売になるらしい。)。
 THE ROCKERSのファッションセンス(細身のカラースーツにメイク)やスピード感(特にファーストアルバムのWHO THE ROCKERSは寺で一発取りしたことも相まって,とんでもないスピード感があった。)は他のバンドにも負けてなかったと思うんだけどなぁ・・・(しかし,よく考えると,爆裂都市っていうとんでもない映画に出演した,THE ROCKERSTHE ROOSTERSだけが解散してしまっているっていうのは,何の因果なんでしょうかね。)。

 ちなみに私がTHE ROCKERSを好きになったのは,子供ばんどが好きで,楽器店でキャニオンレコードが主催した所属アーティストの紹介ライブを日比谷野音でやったものの中に子供ばんどが出ているということで見に行ったのだけど,子供ばんどの前にTHE ROCKERSが出ていて,その圧倒的なスピード感(かすかな記憶では,HEY!DJやキャデラックとかを立て続けに5,6曲やって(その他のバンドは1,2曲だった)おいおい,なんてぇスピードだい・・・ってやられちゃったからなんですよね。

 で,このCOME ONはセカンドアルバムになるんだけど,今,聴き直してみると,ペナペナの音なんだけど,それがまたチンピラっぽい感じでカッコイイ感じですね。1曲目の“パッパ ドゥ”から始まって,個人的には名曲“ロックンロール レコード”(「33回転の光与えてくれる,素敵な素敵なロックンロール。レコードマシンの上で踊らせろ!」なんて,たまんないよね。)と続き,A面ラストは“キス ユー”で締めくくり,B面も最初の“色あせた写真”が少しスローな感じですが,あとはラストの“ベイビー イッツ オールライト”(これは個人的には大名曲。「あの娘の気持ちを俺にだけ,そっと教えてくださいと星に願いを託してみても無駄なこと。それより気分を変えて俺とやらないか!」だなんてカッコ良すぎでございますよ。)まで突っ走りです。全12曲で39分弱なので,スローテンポな“キス ユー”と“色あせた写真”以外の10曲は突っ走りまくりというカッコイイアルバムでございます。
 本当,機会があったら,聞いて見て欲しいですね(ジャケットに写っている,ボーカルだった陣内孝則も今とは全然違って,メチャクチャカッコイイですし。)。

 陣内孝則の名前が出てきたところで,う〜ん,よく考えてみると,THE ROCKERSが評価されていないのは,やっぱり陣内孝則が役者としてある程度の成功を収め,陣内孝則が一定のイメージを作ってしまったからかもなぁ・・・と今,少し思ってしまいましたです(芸能界で成功した奴はロックンローラーじゃないっていう昔ながらのやっかみもあるかもしれないし。)。