ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

BABYLON ROCKER/LIZARD


 毎日,暑くて,バテバテですが,今回も暑苦しいRock'Rollを紹介したいと思います。
 LIZARDは今を去ること20うん年前の東京ロッカーズを代表するバンド(あと,有名なところではFRICTIONがいますが。)です。

 LIZARDはとっくの昔に解散してしまっていますが,このバンドがメジャーで残したのは,“LIZARD”,今回紹介する“BABYLON ROCKER”それからラストアルバムとなった“GYMNOPEDIA”の3枚でした(なお,テレグラフレコードから,「彼岸の王国」というライブ版も出ていました。いずれにしても,どれも廃盤ですので,聴きたいと思った場合,確かMP3.comに音源があったと思います。LIZARD又はMOMOYOで検索すれば引っかかると思います。)。

 この3枚の中からどれか一枚というと,評価が分かれるところはありますが,私としては,バンドのリーダーであり,ソングライター兼ヴォーカルであったモモヨがヘロインの常習で逮捕される前に,80年代の東京と自らの心象風景を切り取ったこのBABYLON ROCKERが一番好きです。
 1曲目の“宣戦布告”では,「黒いツナギをアメ横のいつもの店でくすねちまおう。そうすりゃ君も黒い兵士。鋼鉄の街に愛の嵐」と当時のLIZARDのステージ衣装であった黒いツナギのことを曲にして,イカシタROCK'N ROLLを決めていますし,ラストの“ゴム”は「僕ニハピンクノ帽子ガヨク似合ウ」と家族計画をバカにしまくったような曲で,レコードプレイヤーの針が上がるまでROCK'N ROLLが鳴り続けていました。
 で,どの曲もカッコイイのですが,今聴き直してみて,少し複雑な気持ちになったのは,4曲目の“販売機で愛を買ったよ”です。レンタルビデオ屋で簡単にAVが手に入ったり,インターネットで簡単に無修正が見れたりする今の若い人たちには分からないと思うけど,私たちの世代で言えば,エロと言えば,自販機本だったんですよね(もちろん,自販機本にかこつけてトンデモナイコトをやっていた,伝説の“HEAVEN”とか“EVE”とかいう雑誌もありましたが・・・)。でこの曲でも,「冷たすぎるぜ東京ネオンサイン,愛を探して深夜の街角。自動販売機,チンケなポルノ手に入れて,それでもモヤモヤ,イライラ,フラストレーション!」って歌っていて,当時私もシチュエーションが分かりすぎるほどに分かっていたので「冷たすぎるぜ○○(地名@個人情報保護)ネオンサイン」とか歌っていましたです(そういえば,ジュネがやっていたAUTO MODにも“ポルノ雑誌の女”っていう曲があったなぁ・・・)が,今思えば,それはそれで牧歌的だったのかもしれないですね。だって,自販機(大体,500円から1000円だったなぁ・・・)から出てくるまでは中身が分からなくて(表紙と中身が違うこともよくあったもので),当然,裏本ではないから,消されるところは消されていたけど,でも,エロとエロの狭間にある,とても抜けない話(日本のアンダーグラウンドな音楽シーンやアンダーグラウンドなマンガ(デビュー当時の蛭子さん(当時は名前が読めなかった)や桜沢エリカとか)があったりして,地方都市在住の私としては,エロもさることながら,自販機本から漏れてくる東京のアンダーグラウンドな情報がすごく好きだったのです。

 ・・・なんかLIZARDの話から,自販機本の話になってしまいましたが,当時のそういう世相を知っている人には,そういう視点から,そんなことを知らない人には,ともかくイカシタROCK'N ROLLということでオススメですので。
 MOMOYOは今も音楽活動をしていて,ネット上で名前を見ることもありますが,私としてはLIZARDのバンドサウンドが好きだったので,敢えて今のソロは聴かないようにしています。
 でも,よく考えたら,これももう20年以上前の音源なんだよね・・・いつの間にか年を取ったなぁ・・・