コケシドールのDVDがまだ届かないので,今回は頭脳警察を取り上げてみることにしました。
頭脳警察は多分,知らない人の方が少ないんじゃないか(一部の人たちにとっては)というくらい有名なバンドですけど,古くは70年台初頭から数々のスキャンダラスな話をまき散らしながら,解散し,パンタのソロ,パンタ&HAL等を経て,頭脳警察7で再結成され,今もアンダーグラウンドに続いているバンドです。
人によっては,初期の頭脳警察Ⅰ(3億円事件犯人の指名手配写真のジャケットで,発売前に発売禁止。最近,自主レーベルで再発。)や頭脳警察セカンド(これは,発売後に発売禁止になった。その後,メジャーから再発。)という人も多いのではないかと思いますが,私はこのライブ盤をお勧めしたいです。
やはり,初期頭脳警察は,音もあまりよくないし,プレイヤーのテクニックも今ひとつという感じなのですが,頭脳警察7で復活したときのメンバーで行われたこのライブは,プレイヤーのテクニックも問題なく,1曲目の「銃をとれ!」のベースソロのイントロも,頭脳警察セカンドに入っているものよりもグルーブ感があり,聴き応えがあるものになっています。
選曲も初期から復活後まで,まんべんなく入っていて,入門盤としても申し分ないのではないでしょうか。
で,THE GROOVERSのファンでもある私としては,THE GROOVERSのギターの藤井一彦が参加していることも見逃せなくて,特にラストの名曲「さようなら世界婦人よ」では,オリジナルではキーボードでやっているフレーズを藤井一彦がギターで弾いているのですが,これがたまらなく格好良いのです。これを聞くだけでも,このCDは聞く価値があるのではないかと思います。
THE GROOVERSのオフィシャルサイトを見ていると,頭脳警察もパンタもまだまだやっているみたいなので,今後の活動も楽しみにしています(しかし,パンタもトシも,いい加減いい年なのに,本当にすごいなぁ〜と思ってしまうよね。私もそんなオッサンになりたいもんです。)。