日本で最強のメンバーチェンジのない３ピース・ロックバンドはTHE GROOVERSだと信じて疑わない私ですが，メンバーチェンジは多かったものの最強の３ピース・ロックバンドと言えば，やっぱりE.D.P.Sしかないと私は思っています。
というのも，E.D.P.Sはギター・ボーカルのツネマツマサトシ（元FRICTION)は固定していたものの，ベースとドラムは短い活動期間（インディーでシングル１枚，メジャーでアルバム３枚（ライブ板を含む。））ながら，その時々でメンバーチェンジしており，バンドというよりもツネマツマサトシのユニットに近かったのかなぁという感じです。
で，このアルバムは満を持して（いたかどうかは知りませんが）発売された彼らのメジャーデビューアルバムでした。ラジオ小僧（私と同年代の音楽好きな人はみんなそうだったと思うけど・・・）だった私は“渋谷陽一のサウンドストリート”でインディーシングルの“TURNIN'LOOSE”を聴いて，そのかっこよさにやられてしまい，その後，このアルバムの発売前にもサウンドストリートで紹介があり，翌日にはレコード屋へ予約に走ったものです。
E.D.P.Sの魅力は強力なリズム体にツネマツマサトシの硬質なギターが絡み，歌詞というよりも言葉を投げつける感じでのボーカルが乗せられるという，それまでに私が聴いていなかったタイプの音でした（もともとフォーク小僧だったので，歌詞にも重点を置いていたのですが，歌詞に言葉が少ない分，音が言葉以上にモノを語るというイメージですかね。）。
今，入手するとすればＣＤということになると思いますが，当時のＬＰでは，Ａ面が“TO RULE THE NIGHT”から“MA WA RE”までで，あとソノシートで“KEEP ON”（２枚目のアルバムにも収録されています。）となっていました。本当にドラムだけから始まり，そこにリズムとメロディを刻むベースが乗っかり，最後に硬質なギターカッティングが全てを切り裂くと言う感じで始まる１曲目の“TO RULE THE NIGHT”から最後の“TOO MUCH DREAM”まで多分，ノンストップで彼らの作り出した音に引きずり込まれることは間違いないと思います。
それと，バイオリンがロックにも合うことは，E.D.P.Sに初めて教えてもらいました（どうもバイオリンというとグレープ（さだまさし）のイメージしかなかったもので。）。このアルバムでも“MA WA RE”という曲でバイオリンが重要な役割をしています。
だんだん何を書いているのか，よく分からなくなったけど，もし，この駄文を読んで，感じるところがあれば，ぜひ聴いてみてもらえればと思います。
